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更新日 2023.12.30

中学受験のメリットデメリットは?ポイントや経験者の意見も徹底解説

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子供に将来中学受験をさせるべきかどうか悩んでいる保護者は多いでしょう。

中学受験をさせることにはさまざまなメリットがあります。

しかし、デメリットも存在するため、本当の良いことなのか疑問を感じる人もいるのです。

そこで、中学受験について悩んでいる人のためにメリット・デメリットや口コミ、現状などをまとめました。

これから中学受験について真剣に考えたいと思っている人はぜひとも参考にしてください。

中学受験とは?

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中学受験の基本情報

中学受験とは、中学入試を実施している学校を受験することです。

日本には中学受験を実施している中学校がたくさんあり、中学受験を行っている人の数は増えています。

中学受験は大きく分けると私立中学校と公立中高一貫校の2つのタイプの学校があります。

中学受験校の種類
私立中学校の例 開成中学校、桜蔭中学校、麻布中学校など
公立中高一貫校の例 小石川中等教育学校、九段中等教育学校など

中高一貫校とは中学から入学して6年間を過ごすため、高校までエスカレーターで進学できます。

また、完全中高一貫校では、併設された中学校の卒業生のみがそのまま高校へ進学するのが特徴です。

中学受験者は年々増えている?

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上記のグラフのように、中学受験をしている児童の数は拡大傾向にあります。

首都圏における中学受験者数の推移は2016年に約43,700人だったものが2019年に約47,200人であり、2022、2023年には約5万人となりました。

ここ数年は毎年受験生の数が増えているのです。

首都圏以外の地域においても中学受験をする子供の数は増えています。

なぜ中学受験者数は年々増えているのでしょうか?以下は中学受験のメリットデメリットをご紹介しています。

✔中学入試を実施している学校を受験して合格を目指すことを中学受験という

✔中高一貫校や中等教育学校、中学校で中学入試を実施する学校がある

✔中学受験をする子供の数は首都圏を中心にして毎年増えている傾向にある

中学受験のメリット・デメリット

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中学受験のメリット

  • 大学受験、高校受験の負担が減る
  • 充実した学習環境で学生生活を送れる
  • 独自の校風による教育を受けられる
  • 知識が身につく
  • 努力することを覚えられる

大学受験、高校受験の負担が減る

中学受験を実施している中学校は中高一貫校である学校が多いです。

そのため、高校受験をせずに高校に進学することができます。

また、高校で学習する範囲も中学生のうちに先取りして学習する学校もあるため、大学受験への準備を早いうちから進めることができます。

さらに、大学付属校であればエスカレーター式に難関大学に進学することができます。

特に有名なのは早稲田大学、慶應義塾大学であり、入試で合格するとなると難関大学のため狭き門となりかなり困難なのですが、内部進学であれば比較的簡単に早稲田大学、慶應義塾大学に入ることができるのです。

このように、中学受験に成功すれば高校受験や大学受験の負担を少なくすることができるため、これは大きなメリットといえるのです。

充実した学習環境で学生生活を送れる

中学受験を実施している中高一貫校はどこも偏差値が高いです。

厳しい試験を突破して入学した後はレベルの高い授業を受けることができます

中高一貫校のカリキュラム例

中学3年生で高校1年生の範囲➡高校2年生で高校の範囲➡高校2・3年生で大学受験対策メイン

生徒のレベルが高いため、授業の進む速度はとても早く、上記のようにどんどん先取り学習をしていくのが特徴です。

周りのレベルが高いため、刺激を受けながら切磋琢磨しつつ勉強できる環境が整っています。

独自の校風による教育を受けられる

中学受験を行っている有名中学校には独自の校風があります。

それぞれの中学は教育理念を掲げ、教育理念に基づいた教育を行っています。

例えば、麻布中学校では以下のような教育理念を掲げています。

本学園では基本的な生活習慣の確立のもと、体力の伸長をはかり、そのうえで物事を自主的に考え、判断し、知性と感性を兼ね備えた自立した人物の育成を目指しています。

このような理念のもと、麻布中学校は自由な校風が特徴です。

麻布中学校では髪の毛を染めていたとしてもそれで注意されるようなことはありません。

制服はなく校則もほとんどなく、いきなり大学生のような生活ができるでしょう。

教育理念は学校ごとに異なり、また、教育理念はその学校の特徴を反映している可能性が高いです。

そのため、学校選びの参考にすることができます。

知識が身につく

中学受験対策は、小学校の授業内容とは異なっており、小学6年生から受験勉強を始めるのではなく、大体が小学4年生から受験勉強を開始するほど多くの知識量が必要とされます。

そのため、中学受験のためだけではなく将来もずっと使える知識を早いうちから身に着けることが出来ます。

努力することを覚えられる

中学受験は小学4年生ごろから受験勉強を開始するため、受験当日を迎えるまでが長いです。

受験期間の中では、自分だけではなかなか解けない問題が出てきたり、毎回受けている模試の成績が上がらなかったり、その都度現れる壁をどうにかして崩していかなければいけません。

この繰り返しが困難の乗り越え方や毎回努力する力を育てていきます。

中学受験のデメリット

  • 私立中学校は教育費が高い
  • 家族の全面的なバックアップが必要
  • 多様な価値感に触れることが難しい

私立中学校は教育費が高い

充実した環境が用意されていてレベルの高い教育を受けられる私立中学校は教育費が高いというデメリットがあります。

私立中学では年間に140万円ほどのお金がかかるとされています。

公立の場合は約50万程度のため、公立の3倍もの教育費がかかってしまう計算となるのです。

また、授業料以外にも学校に納付しなければいけないお金がたくさんあるのも私立中学の特徴です。

家族の全面的なバックアップが必要

中学受験は家族のサポートが必要不可欠です。

たとえば、中学受験をする際には塾に通うのが一般的であり、その際には送り迎えをする必要があります。

また、弁当を作ってあげたり、塾のための費用がかかったり、子供の精神的なサポートなどもしてあげる必要があります。

受験校をどこにするのか、これからどのように勉強を進めるべきかなど親も深く関わりながら考えていくことになります。

多様な価値感に触れることが難しい

中学受験に合格して入学してくる生徒というのは似たような人が多く、小さい頃から勉強をしてきて中学受験に合格するための生活を続けてきた生徒がほとんどです。

また、中高一貫校であり、外部から入学してくる生徒がほとんどいないような場合には、固定的な人間関係がずっと続くことになります。

ずっと似たような生徒と一緒に育つことになり、価値観が固定される可能性が高いです。

✔中学受験は、そのまま大学に進学できるため受験をする必要がない

✔独自の校風でのびのび育てる半面、価値観が固定的になりやすく多様な価値観に触れにくい環境で育つ

✔家庭で全面的にバックアップする必要があり少々家族に負担がかかる

さまざまなメリットデメリットを理解できたら次は、実際に中学受験を経験した生徒や保護者のリアルな声をご紹介します。

中学受験を経験した子供・保護者の口コミ

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中学受験を経験した子供の口コミ

僕は部活をエンジョイしているので良いのですが、「御三家だから入りたい」とか、「何となく自由そうだから入りたい」なんて言ってる人は、来ない方がいいですよ

現に、僕の知り合いも何となくで入学して、部活を転々としていますし、一時は不登校ぎみになったこともあるとか無いとか

入ったらやりたいことを決めてから入学した方が、入学してからの六年間を楽しめます

中学受験は、合格したらのびのび成長できる環境が約束されていますが、なんとなくの気持ちで入学してしまうと、自分の思っていた学校生活と異なっていたり、同じ環境で大学まで進むのかなどネガティブな感情が湧いてくるでしょう。

中学受験をする目的を明確にする必要があります。

中学受験を経験した子供を持つ保護者の口コミ

自由な校風で生徒はそれなりに学園生活を楽しんでいる。

しかし進学を考えると詰め込みや強制が少ない一方で流されてしまう生徒もいる。

いかに自主性を持ちモチベーションを維持していくかが課題。

一般的な中学校では、校則がなかなか厳しい所が多い中、やはり校風が独特で自由な学校が多いようです。

しかし、校則が自由な分授業や課題のレベルは高く、自分で自習を進めていかなくてはいけません。

✔やりたいことが明確にある人であれば楽しむことができるという口コミ

✔校則が一切なく子供が自由な学校生活を楽しんでいるという口コミ

✔目的をもって人に流されな生徒は中学受験が合っている

中学受験は、しっかりと行く目的をはっきりさせて考えるべきだということがわかりました。

以下からは、中学受験が向いている生徒と向いていない生徒についてご紹介します。

中学受験が向いている子・向いていない子

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中学受験が向いている子の特徴

  • 自己管理が出来る
  • 目的を持って行動できる
  • 平均よりも学力が高い

自己管理ができる

中学受験といえども受験には変わりなく、基本的には本人の努力が大切です。

そのため、自己管理力が求められます。

さまざまな誘惑に打ち勝ちながら勉強を進める必要があるのです。

親に強制されなくても自然に勉強を進められるような子供は自己管理力があるといえます。

目的意識がある

どれだけ親が望んでいたとしても、子供自身に中学受験をしたいという気持ちがなければ意味がありません。

そこで、目的意識を持って受験に取り組むことができる子は中学受験に向いています。

平均よりも学力が高い

もちろん努力次第で学力を伸ばすことはできるのですが、もともとの基礎学力が高くなければ受験を突破することは難しいでしょう。

そのため、中学受験を突破するために子供の学力が高いことはとても大切です。

勉強が嫌いであり、もとの学力が低い子は中学受験を合格することがかなり難しいです。

中学受験が向いていない子の特徴

  • 自分の意思がなく流されやすい
  • 飽き性で継続力がない

自分の意思がなく流されやすい

中学受験をして、入学後なにがしたいのかが明確になっておらず、ただ「友達が受験するから」という理由で受けたり、「受けておいたほうがいいから」などふわっとした気持ちで受験するような子は一旦考えなおしたほうが良いでしょう。

周りに流されているのではなく、自分は何がしたいのかを改めて考え直す必要があります。

飽き性で継続力がない

記事内でも何度も述べている通り、中学受験日当日を向かえるために長い期間受験勉強をする必要があります。

そのため、長い目で先のことを考えながら勉強を続けられるような子が中学受験には向いています。

飽き性で継続性がない子はいつか途中で投げ出してしまう可能性が高いです。

✔自己管理をして受験のための勉強を自発的にできる子供は向いている

✔子供が目的意識を持って中学受験に取り組むことが大切

✔継続性や流されない意識が薄い子供は中学受験に失敗する可能性が高い

【中学受験をすると決めたなら!】気をつけるべきポイント

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明確な受験目的はあるのか

保護者としても、受験する本人からしても、わざわざ中学受験をする目的ははっきりしているか、入学後にその目的に向かって本当に保護者も子供も努力することが出来るのかなど、受験後の明確な目的を定めておく必要があります。

目的がないまま対策を始めてしまうと、途中で投げ出してしまう可能性があります。

受験者本人が希望しているのか

中学受験の受験者本人というのは、まだ小学生の子供です。

受験者本人が中学受験に本気で取り組む意志がなければ、小学校生活もままならないまま、受験にも失敗してしまうリスクが高くなります。

保護者だけの希望ではなく、受験者本人の意思が一番重要になっています。

受験に必要な費用を支払う余裕があるのか

中学受験のデメリットでも解説したように、中学受験対策のための通塾に多くの費用が必要になります。

塾の授業料の他にも、通塾にかかる交通費や、自習に使用する参考書の料金、私立中学校を目指す場合は、公立中学校よりも圧倒的に多くの学費がかかってくるというところまで考えなければいけません。

受験対策~入学後までにかかる費用はしっかりと払いきれるかを事前に考えておきましょう。

中学受験をすると決めた後のポイントをしっかり理解した後は、実際に対策を行っていきましょう。

中学受験対策では塾は必要不可欠な存在になります。

✔明確な受験目的を定めておく

✔受験者本人の意志を尊重する

✔保護者は、費用面について先を見据えながら考えておく必要がある

中学受験準備には塾を使おう

個別教室のトライ

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個別教室のトライの基本情報
対象 幼児・小学生・中学生・高校生
指導形態 1対1のマンツーマン指導
対象地域 全国

中学受験に対応しているサービスとして個別教室のトライがあります。

個別教室のトライは全国展開している個別指導塾です。

中学受験に向けたサポート体制が万全

個別教室のトライは、中学受験への実績も豊富にあるため、安心して子供を任せることができます。

それぞれが志望する学校ごとに対策をきちんと考えてくれて、過去の入試傾向を分析して、どのようにすれば合格できるのかきちんと考えたうえで方針を立ててくれるのです。

また、マンツーマンによる指導をしていて、子供の精神的なケアを任せることもできます。

このように充実した対応を期待することができるため個別教室のトライはおすすめです。

トライ独自の学習法を導入

中学受験突破のためのダイアログ学習法

トライでは、マンツーマンの指導の質を高めるために、独自の学習法としてダイアログ学習法を導入しています。

ダイアログ学習法とは、講師➡生徒のところを生徒➡講師というように授業の中で生徒が講師に授業内容を説明してもらうという方法で、アウトプットを強化しています。

このように、他塾にはない学習法と手厚いサポートで中学受験対策をサポートしてくれます。

個別教室のトライの料金

個別教室のトライはオーダーメイドのカリキュラムのため、一人ひとり料金が異なります。

詳しく知りたい方は、公式サイトよりお問い合わせください。

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✔個別教室のトライは全国展開している個別指導塾として有名

✔個別教室のトライはマンツーマン指導で子供に合った指導をしてくれる

✔独自の学習法を取り入れて、アウトプットを強化している

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中学受験の現状

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中学受験には、私立中学と公立中学がありますが、現在はどっちが人気で、入試方法にも何か変化があったのかを解説していきます。

有名私立中学が人気

中学受験では昔から現在にいたるまで有名私立中学の人気はとても高いです。

開成中学校や灘中学校、桜蔭中学校などが代表例です。

特に都市部には名門私立中学が多数存在していて、上位校はネームバリューがあり、そのブランド力に惹かれて受験するケースが多いのです。

保護者も同じ私立中学出身であるというケースもあります。

私立中学は公立よりも自由な教育を行い、教育の質が高いという信頼感もあるのです。

たとえば、東京都において私立中学に進学した割合は平成25年に15.9%だったのが令和3年には17.30%となっています。

大学付属校が人気

中学受験では大学付属校への人気が高まっています。

早稲田大学、慶應義塾大学普通部、法政大学第二などは受験者数を増やしているのです。

たとえば、首都圏では2019年にMARCH系の附属中学で明大明治中以外はすべて受験者数を大幅に増やしているというデータがあります。

大学付属校であればエスカレーター式に大学へ進学することができ、受験競争に勝ち抜く必要がなく安心できるのが主な理由です。

大学入試改革が行われていて不透明な部分が大きいため、大学入試と関係なく進学できる付属校の良さが見直されたという要因もあります。

午後入試が人気

中学入試の受験形態の1つである午後入試を実施する学校が増えていて、受験者数が増えているというデータがあります。

たとえば、午前にある中学を受験して午後に別の中学を受験するというケースもあります。

午後入試によって複数の学校を併願することが容易になったことで受験者数が増えているのです。

午後入試では1教科のみで入試を行っているところが多く、子供の負担が減ることも人気の理由とされています。

✔有名私立中学は昔から根強い人気があり今でも受験者が多い

✔大学付属校はエスカレーター式に大学進学できるため人気が高い

✔中学入試の形態の1つとして午後入試は併願が容易になる点で人気が高い

まとめ

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中学受験についての情報をまとめました。

現在、中学受験の受験者数は増えていて、多くの子供たちが挑戦しています。

中学受験をすることによって、質の高い教育を受けることができます。

将来はそのまま付属の大学にエスカレーター式に進学することも可能であり、大学受験を避けて難関大学に入学できるのも大きなメリットです。

独自の校風のある学校が多くて、魅力的な環境が用意されています。

これから中学受験を志している人はこの記事の内容を踏まえたうえで将来について考えてみてください。

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【中学受験のメリット】この記事のまとめ

「中学受験のメリット」に関してよくある質問を集めました。

中学受験を実施している中学校に種類はあるの?

中学受験を実施している中学校にはいくつか種類があります。
具体的には、3つのタイプの学校があり、各学校それぞれ特徴があります。
中学受験の種類の詳細はこちらをご覧ください。

中学受験のメリットとは?

中学受験をするかしないかの選択は、お子様の人生を決める大きな選択といえます。
メリットデメリットを理解したうえで決断しましょう。
詳しくはこちらをご覧ください。

中学受験を実際にした保護者の口コミとは?

中学受験を実際に経験した受験者と保護者のリアルな声をご紹介しています。
入学後に、有意義に過ごせるのか、反対に中々思い通りに生活できなくて困っているなど、ためになる口コミをご紹介しています。中学受験を実際にした保護者の口コミの詳細はこちらをご覧ください。

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-StudySearch編集部-
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