開成高校 カイセイコウコウ

開成高等学校 ～プレッシャーを乗り越えた医学部への道～

開成高等学校に合格したことは、ある意味東大合格以上の難関を突破したような達成感がありました。しかし、入学後は燃え尽き症候群のような状態に陥り、高校1年生の前半は思うように勉強に身が入りませんでした。医師である父から「私立でも国公立でも、どこでもいいから医者になってくれればいい」と言われ、東大医学部という重圧から解放されたことで、1年の冬頃からようやく1日7～8時間の学習ペースを取り戻せました。しかし高2で再びスランプに陥り、メンタル的にも苦しい時期を過ごしました。父は「浪人すると癖になるから、現役で決めてしまおう」と前向きな言葉をかけ、無理強いせずに見守ってくれました。開成の環境は厳しいながらも、優秀な友人たちに刺激を受け、何とか這い上がろうと努力を続けました。センター試験では9割ちょっとの得点で、二次試験も不安が残る結果に。しかし、担任の先生と父のアドバイスで、センターの得点でほぼ合格が決まる奈良県立医科大学への進学を決意。周囲の支えがあってこその進路決定でした。 今では医学部で充実した日々を送りながら、将来は父の病院を継ぐ準備をしています。開成で味わった挫折と、それを乗り越えた経験は、医師として患者さんと向き合う上で大きな糧になっています。プレッシャーに押しつぶされそうになった自分を支えてくれた家族や友人に、心からの感謝を抱いています。