頌栄女子学院中学校 頌栄ジョシガクインチュウガッコウ

頌栄女子学院での6年間は、静かで落ち着いた日常の中に、多くの学びと成長が詰まっていました。受験を決めた当初は、制服の上品さや礼拝の厳かな雰囲気に惹かれましたが、実際に通ってみて感じたのは、学校全体に流れる“誠実さ”でした。日能研での受験対策では、特に4の記述問題に力を入れ、ただ知識を覚えるのではなく「なぜそうなのか」を考える習慣をつけました。頌栄の入試は、丁寧に読み取り、考えを自分の言葉で伝える力が求められていたように思っています。在学中は毎朝の礼拝を通じて、心を静かに整える時間が自然と生活の一部になりました。キリスト教の精神や5教育も印象深く、当時の積み重ねが、今4に出てからの人間関係や仕事への姿勢にもつながっていると感じています。現在は民間企業で広報を担当していますが、言葉を大切にし、相手の立場に立って考える力や、自分の意見を穏やかに伝える態度は、頌栄の教室で育ててもらったものです。華やかではなくとも、信頼される人間でいたいと思う今の自分にとって、頌栄での時間はかけがえのない礎です。

頌栄女子学院中学校での三年間は、日々を穏やかに、丁寧に生きることの大切さを学び続けた時間でした。華美を避け、静かに学ぶことを尊ぶ校風の中で、自分の声を外に向けて大きく張り上げるよりも、内側に深く問いを重ねる姿勢が自然と育っていきました。入学後すぐに印象に残ったのは、礼拝の時間です。毎朝の賛美と祈りの時間は、単に宗教的な儀式ではなく、自分自身を落ち着けて心の向きを整える時間として、生活の中心にありました。その静けさが、どの授業にも通じていて、言葉選びや立ち居振る舞いの一つひとつに品が求められる空気が自然と形成されていたように思っています。学習面では、地道な積み上げを重んじる指導が徹底されていました。特に5教育には力が入っており、から丁寧に構文を学びながら、キリスト教文化にも触れることで、単なる語学以上の広がりを感じることができました。私は図書館で英文原書を読み始めるようになり、ことばを通じて文化を感じる感覚を得たのもこの頃でした。