偏差値
65.0〜65.0
合格体験記
8件

静けさと対話のなかで考える人としての礎を築いた
フェリス女学院中学校
フェリス女学院中学校に入学したその日から、言葉にならない空気の清らかさを感じていました。それは静けさに満ちた礼拝堂の空気であり、生徒同士が互いに敬意を払って交わす言葉の端々に宿るものでした。何かを主張する前に、まずは自分の内面に問いを投げかける。そうした態度が日々の生活に根づいていたように思っています。授業はどれも問いかけから始まりました。知識を覚えるのではなく、その背景を考え、自分の意見を言葉にすることが求められました。特に2や5の授業では、文章の行間や語り手の意図を想像しながら、自分の思考を丁寧に積み重ねていくような学び方を経験しました。意見を述べる際には、その裏にある根拠や感情にもしっかりと責任を持つように指導され、言葉が持つ重みを強く意識するようになりました。学園全体に流れていたのは、自由と節度が同居する独特の空気でした。制服や校則に縛られないぶん、自分の振る舞いには常に自覚が求められました。誰かに見られているからではなく、自分の中にある基準で行動するという感覚が、思春期の私にはとても新鮮で、時には難しさを伴いながらも大きな学びとなりました。
フェリス女学院で国際的教養を養う
フェリス女学院中学校
1870年創立のフェリス女学院は、日本最古のミッションスクールの一つとして知られる伝統校です。2023年度の大学合格実績は早稲田大学112名、慶應義塾大学98名、上智大学76名と、国際系学部への進学者が特に多いのが特徴です。横浜山手の高台に位置するキャンパスからは港の景色が一望でき、赤レンガ造りの校舎は横浜市の景観形成重要建築物に指定されています。教育の柱となるのは「国際バカロレア(IB)認定校」としてのプログラムです。中2では全員参加のオーストラリア研修(3週間)を実施し、現地校での授業参加やホームステイを通じて国際感覚を養います。5教育では、中1から週7時間の5授業(うち3時間はネイティブ教員)を実施し、中3までに全員が英検準2級以上を取得します。特徴的なのは「グローバルスタディーズ」授業で、国連の持続可能な開発目標(SDGs)をテーマに5で討論する能力を育成します。2017年にリニューアルした校舎には、海外の大学とオンラインで結ぶ「グローバルラーニングセンター」や、蔵書8万冊の図書館があります。部活動ではESS部が強く、模擬国連活動では2023年度の全国大会で最優秀賞を受賞しました。年に一度の「フェリスフェスティバル」では、5劇や国際交流ブースが人気で、2日間で1万人以上の来場者を集めます。