早稲田大学教育学部は他私立大学の教育学部の中でも最難関クラスです。
特に英語の入試問題は他大学よりも難易度が高く、十分な基礎力に加えて、試験時間内に膨大な英文量を理解する速読力・読解力を身に付けなければ合格につながりません。
そこで早稲田大学教育学部に合格するために、出題傾向を十分に理解し、適切な対策を講じることができるよう出題傾向・勉強法などについてご紹介します。
■まとめ
例年、問題の基本構成は、長文読解が4題、会話文が1題です。
2019年度は語句整序が1題、長文読解が3題、会話文が1題の出題でした。
設問形式は読解問題の標準的なものが多く、内容把握・空所補充・語句整序等、幅広い設問に対応できるように対策をする必要があります。
なお、試験時間は90分で、設問はすべて選択式のマークシートによる解答です。
教育学部では試験方式が文系・理系に分かれていますが、英語に関しては、文系・理系で共通の問題です。
そのため、長文読解問題については例年、文系、理系にとらわれず社会論・科学論をテーマにした様々な内容の長文が同等の割合で出題されます。
大問1題あたりの単語数は、500語~600語が標準的で、単語量が多い印象はありません。
しかし、試験問題全体では会話文も含め、2500語ほどになるため、試験時間に対して英文量が多くなるという傾向があります。
試験時間は90分なので、時間配分を単純に計算すると、1題あたり18分で読解・設問解答まで行わなければなりません。
見直し等の時間も考慮すると、1題あたりの制限時間は14分ほどになるでしょう。
そのため、速読力や正確に内容を把握する読解力に加え、問題の難易度によって現場で時間を調整する能力が合否を分ける重要なスキルになります。
2019年度は大問1題全てが語句整序の出題になっています。
また、例年、長文読解の設問においても、内容把握に基づく文章単位での空所補充、語句や構文の選択が問われる設問も数多く出題されています。
このような設問では、単語やイディオム等の基礎知識が問われることが多いため、確実に得点をしたいです。
✔社会論・科学論をテーマにした様々な内容の長文が出題される
✔試験時間に対して英文量が非常に多い
✔空所補充や語句整序問題が頻出している
教育学部の英語の出題傾向を踏まえ、具体的な対策・勉強方法を紹介します。
教育学部の英語入試の攻略は正確な速読力・読解力にあります。
文章全体を丁寧に翻訳していては時間内に全設問に解答することはできません。
速読力を身に付けるために、スラッシュリーディングが重要になります。
句や節ごとに意味のかたまりとして文章の前から読み進めていきます。
その際にスラッシュを入れながら読むことを心がけて下さい。
単語一つ一つ全てを日本語に訳さず、内容のかたまりとして読むことを意識してください。
正確な読解力を身に付けるために、各パラグラフの論旨を意識しながら読むことが重要です。
一つの段落には一つの論旨が書かれています。
各パラグラフにおいて、論旨を明確に把握しながら読み進めていくことで、文章全体の効率的かつ正確な読解につながります。
その際、「FirstlyやFinally」等のディスコースマーカーと呼ばれる論理展開の目印を意識すると素早い論旨の把握につながります。
難しい単語や熟語が登場することは稀です。
難しい単語が登場したとしても、冷静に読解を進めることができれば前後の文脈から類推できるものがほとんどです。
語彙力が高いことに越したことはないですが、まずは基礎的な単語集の知識を確実に身に付け、その上で余力があれば、上級単語集に進むことにしましょう。
会話文読解問題は例年、必ず出題されています。
会話文は他の長文読解問題に比べて比較的単語量が少なく、基礎的な問題が多く出題される傾向があります。
そこで、12分ほどで解答を全て終えることができれば、他の長文読解や見直し時間等に時間配分ができます。
会話表現の基礎的な知識、会話の流れや内容を文章のかたまりで理解することができる読解力を身に付ければ、高得点を狙いやすい問題でもあります。
早稲田大学の英語の入試問題は各学部によってそれぞれ特徴があります。
そのため闇雲に色々な学部の過去問に手を付けるのではなく、教育学部の過去問を最低5年分は解くことに専念しましょう。
本番と同様な条件で過去問を解くことで、時間配分や苦手分野が見えてきます。
設問内容も例年共通しているため、形式に慣れることで解答速度も大幅に向上します。
✔スラッシュリーディングとパラグラフリーディングを意識する
✔会話文読解問題は確実に得点できるようにする
✔設問形式に慣れるために繰り返し過去問を解く必要がある
教育学部の英語を攻略するために必要なスキルを高めるオススメの参考書を紹介します。
速読力が求められる入試において、長文読解と合わせて語彙力の習得ができます。
本参考書は問題量が多く、たくさんの知識を一冊で網羅できるため、効率的に学習を進めることができます。
数多くの長文読解問題を解くことができ、スラッシュリーディングの練習ができます。
読解力を身に付けるために、パラグラフリーディングに特化した学習を行うことができます。
また、ディスコースマーカーの効果的な活用方法等が掲載されており非常に参考になります。
教育学部の英語の過去問は最低でも5年分は解くようにしましょう。
何度も解くことによって、試験問題の形式に慣れることができ、解答速度も上がります。
✔速読力と語彙力を同時に高めるために速読英単語は役に立つ
✔長文読解の問題集は同じ問題を繰り返し解く
✔過去問は最低でも5年分は解く
この記事を読んでいる読者様は、早稲田大学の英語を徹底して対策を行い、早稲田大学に合格したいと考えている方が多いと思います。
そのため、ここでは早稲田大学に数多くの合格者を輩出している塾をご紹介しておりますので、独学でなく塾や予備校を考えている方は是非参考にしてください。
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早稲田大学教育学部の英語入試は試験時間に対する英文量の多さにその難易度があります。
また、設問数も多いですが、その設問内容は標準的なものであるため、単語、構文、イディオム、文法等の基礎知識の完成度を高めることで確実に得点につながります。
また長文読解問題では時事問題に絡めた内容の出題が多く、日頃より英語で時事情報が書かれた記事を読むことで長文読解に慣れ、速読力・読解力の向上につながります。
NHK WORLD等の記事は日本国内の情報で身近なことが書かれているため、初めてでも取り組みやすいでしょう。
基礎知識、速読力、読解力を高めるために、参考書を何度も繰り返し解き、完成度を高めることを徹底しましょう。
「早稲田大学教育学部 英語」に関してよくある質問を集めました。
早稲田大学教育学部の英語の出題傾向は、様々なテーマの長文問題が多く出題されたり、試験時間に対して英文量が多かったりなど応用の問題が頻出しているようです。出題傾向の詳細はこちらを参考にしてください。
早稲田大学教育学部の英語の入試対策は、まずスラッシュリーディングとパラグラフリーディングをして素早く正確に英文を読解する力を身につけましょう。そして英文から問題を解くときには必要不可欠な語彙力も身に着けていきましょう。英語の入試対策についてはこちらを参考にしてください。