ファイナンシャルプランナーには日本FP協会による2種類の資格試験があります。
AFP資格とはファイナンシャルプランナーとして必要な知識を十分にもち、相談者に最適なアドバイスや提案ができる技能を習得した者に与えられる資格です。
AFP認定者になるには、いくつかのルートがあります。
基本となる方法は、まず日本FP協会認定の教育機関が実施するAFP認定研修を終了し、国家資格である2級FP技能検定を合格することです。
既にFP技能検定2級を取得している場合は、こちらのルートがいいでしょう。
ファイナンシャルプランナーとして既に2年以上実務経験がある方、もしくは3級FP技能検定に合格している方は2級FP技能検定へと進みAFP認定研修を終了するか、研修受講中に2級FP技能検定に合格・AFP認定研修を終了する流れになります。
どのルートにおいてもAFP資格には登録後、晴れて認定となります。
ファイナンシャルプランニングは、各顧客の家族構成・家庭環境や個人の経済状況等プライバシーに関わることが必要不可欠となります。
また顧客に提案するプランは顧客本人はもちろんのこと、その家族一人一人に影響を及ぼすと言っても過言ではありません。
よって、高度な知識だけではなく倫理観が厳しく要求されます。
AFP認定者を名乗るには日本FP協会に登録し、2年ごとに更新しなくてはなりません。
登録には入会金10000円と年会費が12000円が必要になります。
CFP資格とは北米、アジア、ヨーロッパ、オセアニアをはじめ、世界24カ国で導入されているプロフェッショナルFPであることの証とも言える資格です。
世界で認められた共通水準のファイナンシャルプランニングを提供できるという証明になり、世界各国で評価されていると言えるでしょう。
まず、前提としてAFP認定者の資格を持っていなければなりません。
ここで初めて、CFP資格を受験することができます。
次に、CFP資格審査試験6課目に合格することです。
金融資産運用設計や不動産運用設計等、6科目ありますが1科目ずつ受験することも、一気に6科目まとめて受験することも可能です。
毎年6月と11月の2回行われますので、確実に合格していくか一度にチャレンジするか自分に合った方法で受験することができます。
一度合格した科目は引き継がれますから、全部の合格に時間が掛かっても大丈夫です。
また、通算で3年以上の実務経験があることも必要事項となります。
経験年数が不足する場合は、実務経験とみなされる研修を受講することでカバーすることができます。
実務経験が少なくても諦めずに、該当されないかどうか確認してみるといいでしょう。
次に、CFPエントリー研修の受講と終了です。
これは顧客からの相談を想定して行うロールプレイングもできる通信や、集合半日の研修です。
認定者になるには様々な研修が行われますが、受講して講師と繋がることで人脈を広げる良い機会です。
年二回開催されますので、時間を作って受けるようにしましょう。
このように資格を得るまでに、かなりの過程を要するのがファイナンシャルプランナーです。
しかし、日本FP協会が認めた資格を持つことはビジネスの場で大きな武器となるでしょう。
多様な家族形態や様々なライフプランがある中で、ファイナンシャルプランナーは今や注目されている資格の一つです。
取得に時間が掛かり、難しい反面でその希少性が大きく評価されることでしょう。
✔APF認定者には研修を行ってからテストに臨まなくてはいけない
✔プライバシー等に関わることがあるので高度な知識だけではなく倫理観が厳しく要求されます
✔CFP認定者になるにはAPF認定者でありCPF試験6科目に合格する必要がある
ファイナンシャルプランナーの資格取得のための勉強法で多いのが、受験講座といった物を利用するという形が挙げられます。
指定されたテキストや問題集があるので、自分で教材を選ぶ必要がないという点が大きなメリットと言えます。
あれこれ教材を購入してみても、どれも中途半端になってしまうという方は、受講してそこで勧められたものに絞るという形で勉強していくことで、内容をしっかり把握できるようになるということが言えるのです。
ファイナンシャルプランナーの試験では幅広い知識が問われるので、出やすいところを絞り込んで勉強することが必要になります。
講座には大きく分けて通学と通信の2種類がありますから、その特徴をチェックしてみましょう。
通学講座を利用する勉強の仕方で大きなメリットとなるのが、直接講師の話を聞くことが出来、質問できるという事です。
質問タイムなどが設けられていれば分からないことがあればその場で解決することが出来るので、不安なく勉強を進めることが出来ます。
また、一緒に学ぶ仲間ができるということが大きなモチベーションの支えになってくれます。
デメリットとしては、時間が決まっているため仕事などで忙しい場合に授業が受けられなくなるということがあることです。
忙しい方はフォロー制度などが充実しているかもチェックしておくとよいでしょう。
通信講座を利用することで、教材がまとめて入手できるほか、通学と同様に講師の話を聞くことが出来るという点が大きなメリットとなります。
忙しい方も空いた時間に受講することが出来るのです。
スマートフォンなどで動画授業を受けることが出来るという場合もあるので、そういった形であれば外出中の待ち時間も勉強時間にできるというメリットがあります。
しかし、講師や勉強仲間にであうという事はほとんどないので、勉強自体は自らモチベーションを保ちながら行う必要があります。
その点は意識して勉強に向かっていきましょう。
ファイナンシャルプランナーの試験では独学で勉強し合格している方も多くいます。
範囲は広いですが、問われることは一般的なことも多いので、自分が生活や社会の中で学んできていることをそのまま生かしていくこともできます。
費用を掛けずに勉強したいという方にはぴったりの形と言えるでしょう。
進め方や注意点についてチェックしていきましょう。
まずはテキストと問題集を購入します。
お互いに対応しているものならテキストと問題集をリンクして勉強しやすくなるので、セットで購入しましょう。
まずはテキストと問題集を行き来して、ある程度問題が解けるようになったら、過去問や予想問題などを加えて、時間をはかって解きます。
実際に時間をはかって解いてみることで、わかっていることも解けなくなるということがあるので、こうした実戦訓練もしっかり積んでいきましょう。
独学で勉強を進めていく場合に注意したいのが、やることを広げすぎてしまうという事です。
多くの教材を使おうとすると、時間がいくらあっても足りなくなります。
始めに購入したテキストと問題集にやることを絞って、それ以外の知識が出たら解けなくても良いと割り切ることが必要です。
それでもテキストの範囲が完璧なら十分合格点は取れます。
手を広げすぎず、出来ることを確実に増やしていくという事を注意しながら勉強を進めていくようにしましょう。
✔通学講座は時間があってじっくり取り組みたい人におすすめ
✔通信講座は隙間時間で勉強したり自分でモチベーションを維持できる人におすすめ
✔独学で学ぶときの注意点は勉強する範囲を広げすぎないようにすること
ファイナンシャルプランナーの資格取得のためには、幅広く知識を付けていかなくてはなりません。
どのような形で勉強するとしても、やはり理解しづらい部分などが出てきてしまうことになります。
分からないことを解決するということが重要になってくるのです。
その積み重ねで、試験当日に点数を取ることが出来る力が身についていくことになるからです。
勉強の仕方に応じて、分からないことの解決の仕方は異なってきます。
勉強方法を決める際には、分からないことが出てきたらどうするかという事も考えていくようにするのがおすすめです。
わからないことが出てきたら、多くの場合テキストに戻ったり、参考書をチェックしたりという形で解決していくことが第一の選択肢となります。
これで解決すればよいのですが、そもそも理解できなかったという事は手持ちの教材でカバーできていないという事も多いものです。
そうは言っても、分からないことを調べるために時間をかけすぎてしまったり、手を広げすぎてしまったりすると他の部分の勉強もおろそかになってしまいます。
ファイナンシャルプランナーの場合、範囲が広いので多くの分野をまんべんなくこなしていく必要がありますが、それが難しくなってしまうのです。
この点には十分注意しておきたいところです。
講座などの利用をしている場合、講師にきいてみたり、質問制度などを使って質問するという事も有効です。
短時間で解決できるうえ、踏み込みすぎている場合にはその点を指摘してもらえることもあるので、試験対策として必要な範囲を逸脱しなくて済みます。
自分で対応することが難しいと思う方は、講座などの利用をしていくことで疑問を解決し、試験合格へとつなげやすくなりますので、ぜひ検討してみましょう。
ファイナンシャルプランナーの試験は独学でもある程度突破できるレベルではありますが、やはり効率的な形で勉強を進めていくためには講座などを利用することのメリットが大きいといえます。
特に忙しい方の強い味方として、通信講座という形が挙げられます。
勉強時間が自由になるという事だけではなく、最近は質問制度も充実している通信講座が増えているため、通学講座で得られるのと同じようなメリットを得ることが出来るのです。
メールでわからないことを質問できる制度を設けているところは多いです。
メールなら時間を問わずに行うことが出来るので、お仕事をしている方でも自分のペースで勉強を進め、その都度質問することも可能です。
返信が来るまでは少し時間がかかることもありますから、余裕を持って利用するようにしましょう。
試験が近くなると質問も殺到して返信が遅くなることもあります。
こうした注意点はありますが、忙しい方には使いやすい形と言えるでしょう。
電話で質問をできる制度を設けているところもあります。
具体的な勉強内容についての質問のほか、試験までのスケジューリングや勉強をしていく中での悩みなども相談できることによって、挫折しがちな時期を支えてくれるというメリットがあります。
メールなどの文章ではよくわかりづらいというときに、実際に会話をしながら教えてもらえるという事はより学習効果を高めてくれるとも言えるでしょう。
ぜひこうした制度があるかどうかもチェックしてみましょう。
✔わからないところを見つけたら最初は参考書に戻って確認してみる
✔通信講座では自分の理解が必要以上でないか確認もできるので無駄なく勉強できる
✔質問をメールで送る際の注意点はテスト前になると質問問い合わせが多くなること
3級は簡単で2級はやや難しいファイナンシャルプランナーの技能検定には、1級から3級があり、3級は合格しやすく、2級から難しくなると言われています。
ファイナンシャルプランナーの技能検定資格で、社会的に評価が高くなるのは2級からであるとされていますから、難易度の高い2級をとるまで挑戦するのが得策でしょう。
ファイナンシャルプランナーの技能検定は、合格基準点がはっきりと決まっており、受験者数や合格者数によって合格基準が変わることはありません。
学科試験は60点満点であり、そのうち36点以上を、実技試験は100点満点であってそこで60点以上を得点すれば、合格となります。
つまり6割以上得点したら、必ず合格できるということです。
受からせるための検定試験ファイナンシャルプランナーの技能検定は、他の国家資格試験に見られがちな、いわゆる引っ掛け問題というものはまずありません。
合格者数を調整する必要のない分野であり、知識と技能を満たしている人に、その力に見合う級をとらせるということを目的にしています。
そのため、必要な知識と技能を粛々と身に着けて行けば、ほとんど合格できます。
3級は学科試験の合格率は60%から70%という高さです。
2級は2018年1月の学科試験の合格率が45.63%でした。
実技試験の合格率は、57.45%です。
学科試験と実技試験の両方に合格すれば、2級ファイナンシャル・プランニング技能士となり、かなり高く評価されます。
合格すれば翌々年度末まで学科試験と実技試験両方に同時に合格できればそれに越したことはありませんが、それが難しい場合は、学科試験と実技試験のどちらを先に合格してもかまいません。
一方が予備試験扱いでもう一方が本試験扱いということではなく、両方対等です。
学科と実技を同時に受験して1度で合格できるのは、2級の場合およそ20%程度のようです。
どちらか一方の試験にだけ合格できた場合、その試験は翌々年度末まで受験が免除され、もう一方の試験だけ受けて合格すれば、級がとれます。
そうした試験免除制度があるため、2級の合格率は35%ほどであると見られます。
2018年1月の2級の場合で学科試験の合格率が45.63%であり、実技試験の合格率が57.45%であっても、2級の合格率が45.63%とはならないのは、試験免除者がそれなりにいるからです。
実技試験の合格率が高め学科試験と実技試験では、実技試験の合格率のほうが高めです。
これは例年そうなっており、その差は最近縮まってはきています。
2015年1月は、学科試験の合格率が33.96%であり、実技試験の合格率が62.44%と、なんと28.48%もの大きな開きがありました。
その次の2015年5月も、学科試験の合格率が40.20%であるのに対し、実技試験の合格率は63.70%と、差は大きく開いたままでした。
2015年9月も学科試験の合格率が35.44%で実技試験の合格率が60.13%と、差が大きいままの状態が続き、ようやくその次の回で、差が大きく縮まりました。
学科試験の合格率が上昇差が縮まったのは、実技試験の合格率が45.89%と大幅に低下したためであり、筆記試験の合格率は34.76%と低いままの状態が続きましたが、2017年9月に筆記試験の合格率が47.82%と大幅上昇し、ほぼ半分の受験者は合格できる状態となります。
次の回の2018年1月も45.63%と好調でした。
✔学科試験は60%以上、実技試験も60%以上超えればは、合格となります
✔社会的に持っていると評価が高くなる2級の合格率は35%
✔実技試験の方が合格率が高かったが最近ではだいぶ縮まってきた
ファイナンシャルプランナーの資格試験として日本FP協会によるFP技能検定がおこなわれています。
3級から1級まであり、2級をとると資格を役立てられる機会が多くなるとされています。
学科試験と実技試験の両方に合格すると、その級が認定されます。
3級は合格率が60%から70%となっており、比較的容易にい合格できます。
2級は合格率が35%ほどと決して高くはなく、資格取得のための通信教育などを受講するとより受かりやすくなります。
疑問点は郵送でなく電話やメールで質問できる通信教育も増えていますので、検討するのもひとつの方法です。