今回は東北大学医学部について紹介していきたいと思います。
全国に7つある旧帝国大学の一つであり、受験生からの人気の高い東北大学ですが、その医学部はいったいどれくらいの難易度なのでしょうか。
東北大医学部の偏差値や問題傾向のほか、東北大医学部の特徴についても紹介していきたいと思います。
まずは東北大学医学部の基本情報について見ていきたいと思います。
東北大学は様々なキャンパスがありますが、医学部のメインとなるのは、星稜キャンパスです。
宮城県仙台市の青葉区にあり、仙台駅からバスで20分ほどの所にあります。
仙台市営地下鉄の北四番丁駅から徒歩15分ほどで行くことも出来ます。
医学部は医学科と保健学科に別れており、医師を目指す学生が所属するのは、医学科の方です。
次は東北大医学部ならではの特徴を見ていきましょう
東北大の独自の特徴として、被災地医療復興支援および地域医療の重要性を身をもって知ることが出来ることが挙げられます。
実際に被災地を含む東北全域に広がる東北大学の関連病院で学ぶことで、これらを学んでいきます。
都会の大学では体験できないことなので、地域医療に関心がある人などは要注目ですね。
2つ目の特徴は、“世界”を見据える高度な医療教育です。
最先端医療は現場の臨床医学と基礎医学が組み合わさって実現されます。
東北大医学部では、世界有数の研究と医療の現場が教育環境となっているので、世界にも引けを取らない高度な医学教育を受けることができるのです。
これにより、グローバル化の社会の中でも、進んでリーダーシップを発揮することが出来るでしょう。
3つ目は、英語教育と国際交流を促進しているところです。
ただ、英語を勉強すれば良いという感じではなく、しっかりと使える英語になるように、4技能と国際コミュニケーション力をつけるような教育を提供してくれます。
具体的には、各学部に在籍する多数の留学生とオンライン交流などの場があったり、言語・文化の異なる学生同士が協働学習を行う「国際研修」の授業があったりします。
東北大学医学部の学費はどうなっているのでしょうか?
年次 | 年間費用 |
---|---|
初年度 | 817,800円 |
2年目 | 535,800円 |
3年目 | 535,800円 |
4年目 | 535,800円 |
5年目 | 535,800円 |
6年目 | 535,800円 |
合計 | 3,496,800円 |
初年度は入学金の分で他の年度よりも28万円ほど高くなっていますが、それを除けば、年間50万円ほどです。
私立の医学部の学費が一番安いところでも6年間で2,000万円以上かかることを考えれば、6年で350万円は非常に安価な金額であると言えます。
これは国立大学であればどこでもほぼ同じ学費となっています。
その他奨学金制度等もあるので、該当する人は確認しておきましょう。
次は入試日程を見ていきましょう。
2023年の医学部医学科の入試に関しては4方式あります。
最も一般的な一般選抜は、2/25-26に行われます。
これは国公立大学の前期日程と同じです。
その他、1月に行われる大学入学共通テストの受験も必須です。
2つ目のAO入試では、第Ⅱ期は、第一段階が11月5日、第二次選考が11月19日となっています。
第Ⅲ期の方だと、共通テストのほか、第二次選考が2月11日に行われます。
3つ目の国際バカロレア入試では、一次選考が11月5日、二次選考が11月19日と、AOⅡ期と同日程となっています。
最後の帰国生入試も、同じく、一次が11月5日、二次が11月19日となっています。
一般選抜の試験科目については、共通テストと個別学力試験(二次試験)で内容が少し異なります。
共通テストについては医学部だと、英語・数学①,②・国語・社会(世界史B、日本史B、地理B、倫理政治経済から一つ選択)・理科(物理・化学・生物から二つ選択)となっており、社会を一つ選択する必要があり、また国語も解かなければなりません。
二次試験では、英語、数学(ⅠA、ⅡB、Ⅲ)、理科(物理、化学、生物から二つ選択)の3教科に加えて面接(面接の参考として小作文あり)となっています。
それぞれの配点を見てみましょう。
一次・二次合わせて1200点満点の中で、共通テストの配点は250点です。
点数は、共通テストの点を社会に関しては半分に、それ以外の科目は1/4 に圧縮する形での得点となっています。
二次試験の配点は、数学、理科、英語の配点が250点ずつ、面接の得点が200点で、合計950点となっています。
二次の配点割合が79%なので、どちらかと言えば二次試験の内容を重点的に勉強するのが良いでしょう。
✔東北の地理を活かした地域医療とグローバル化にも対応した教育が強み
✔学費は6年間で350万円ほど
✔1200満点の中で、950点の比重がある二次試験が重要
次は東北大学医学部の難易度を測るために、偏差値と倍率を見ていきましょう。
まずは偏差値について見ていきましょう。
2022年度の偏差値はベネッセの偏差値で見ると医学部医学科は71となっています。
国内の中でも最難関の偏差値となっています。
東大の理系学部でも医学部を除いて偏差値72ほどなので、東大の普通学部と同程度の学力が必要になります。
直近5年間ではどのような推移になっているのでしょうか?
年度 | 偏差値 |
---|---|
2019年度 | 71 |
2020年度 | 71 |
2021年度 | 69 |
2022年度 | 73 |
2023年度 | 71 |
偏差値の推移は以上のようになっています。
おおよそ70前後で推移しており、常に難関大学であることがわかります。
他の国公立と比べて東北大はどの位置にいるのでしょうか。
国公立医学部偏差値ランキングを見ていきましょう。
1位は言わずと知れた東京大学でその偏差値は77ほどです。
そのあとは京都大学、大阪大学と続き、偏差値も75ほどあります。
そのあとは、東京医科歯科大学(2023年度から東京科学大学)、千葉大学、横浜市立大学と首都圏の大学が並びます。
その後は、九州大学、名古屋大学、防衛医科大学校、岡山大学と偏差値71〜72あたりに地方の大学も出てきます。
そして、東北大学はその次の、全体11位くらいに位置付けられる人も多いです。
ただ、東北大学を含む旧帝国大学は付属病院も多く、岡山大学や防衛医科大学よりも人気度があり、それらの学校より難関であるという人も多くいます。
次は東北大学と偏差値の近い大学について見ていきましょう。
東北大学より少し上くらいの大学 | 横浜市立大学、九州大学、名古屋大学、防衛医科大学校、岡山大学 |
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東北大学より少し下くらいの大学 | 神戸大学、北海道大学、大阪公立大学、筑波大学、広島大学 |
上も下も難関国公立大学が並んでいます。
どれも偏差値が71はあるような大学になっているので、入試を突破するには、非常に高い学力が要求されます。
2022年度の共通テストのボーダー得点率は81%でした。
東北大学では、倍率が3倍を超えると、一次試験で受験者を落とす「足切り」が行われ、2022年度はそのラインが得点率67%でした。
2023年度はボーダー85%、足切り75%と予想されているので、8割は確実に取れる学力をつけておきたいです。
✔東北大学医学部の偏差値は71で超難関
✔全国でも10番目くらいの難しさであり、岡山大や神戸大と同レベル
✔共通テストは8割以上は確実に取れるようにして、85%を目指す
難関の東北大学医学部に合格しやすいように、入試問題の傾向とその対策を見ていきましょう。
一次・二次、二つの試験がありますが、重要になってくるのは比重の大きい二次試験です。
なので、二次試験の対策について主に見ていきたいと思います。
足切りを突破出来る自信がついたら、二次試験の勉強に注力するのも良いと思います。
英語は250点満点で180点が合格ラインと言われています。
基本的には、長文3問と自由英作1問、和文英訳2問の構成です。
どれも難問揃いで、出題方法も言い換えや並び替え、内容一致など様々ですので、色々な問題を解いて場数を踏んでおくことが重要です。
単語自体のレベルは標準的ですが、語数が1000語くらいで多く時間も短いので長文を早く読めるようにしておきましょう。
自由英作についても、先生に添削してもらうなどの対策をしておきましょう。
250点満点で合格ラインは200点ほどとなっています。
大問は6つあり、ボリュームとしてはそこまで多くはないです。
内容としても超難問というわけではないので、高得点勝負となり、ミスなく解くことと、厳しい採点でも減点されないような論証力・思考力が問われます。
微積と確率が頻出なので、それらの対策を完璧にしておきましょう。
125点満点で90点ほどが合格ラインとなります。
大問3問構成で、理論化学・無機化学・有機化学の3つという一般的な構成です。
概ね標準的な問題が並びますが、有機化学の構造決定の問題が難問である年が多いので、それらは難問も解けるレベルにしておきましょう。
無機化学も幅広い知識が問われるので、満遍なく対策する必要がありそうです。
125点満点で、90~100点が合格ラインとなります。
分子生物、体内環境、代謝、遺伝、動物の反応などが頻出分野です。
論述問題が比較的多いのが特徴なので、単語だけの知識だけでなく、その周りの背景知識まで押さえておくとともに、考察系の問題集を解くのも良いと思います。
知識・計算問題も決して簡単ではないので、抜かりなく対策しましょう。
125点満点で、90点ほどが合格ラインとなっています。
大問3問構成で、基本的には、力学と電磁気の2大分野に加えて、熱力学or波動のどちらかを加えた3問構成です。
計算過程を記述で書かせることが多く部分点もしっかり狙えると良いです。
後半の難問以外はほぼ標準問題なので、苦手分野がないようにバランスよく、標準問題を解けるレベルにしておきましょう。
小論文はそれ自体採点されませんが、面接評価の参考にされます。
時間は30分で、ある局面(特に医療現場を仮想したものなど)が与えられ、それについて考察し記述するなどのテーマ型の形式です。
自分が医師となったと想定して、物事を考える必要があるので、それらを考えるようにしておくのに加え、多少の医療・倫理の知識を入れておいた方が良いでしょう。
面接の配点は200点です。
5分の面接を5セット行うような形で合計25分ほどの個人面接です。
志望動機などの一般的な質問から、小論文に関する質問などはほぼ聞かれるので、日頃から時事ニュースや医療について関心を払い考えておくことが、面接や小論文の対策となるでしょう。
予備校や学校の先生などで模擬面接を行うなどして、面接のマナー面などを確認するなど実践的な練習もした方が良いと思われます。
✔どの科目も標準〜やや難しいレベルの問題
✔分野によって出題頻度・難しさに差があるので、それにあった勉強をしよう
✔面接と小論文にかんしては、医療・時事の知識を入れた上で、普段からそれらについて考えるようにしよう
そのような難関大の東北大学医学部に合格するためにはどうすれば良いのでしょうか。
今回は医学部の受験に強い塾を紹介したいと思います。
その塾の名前は京都医塾です。
どんな塾なのか詳しく見ていきましょう。
京都医塾とは、京都にある医学部受験生向けの塾です。
京都市営地下鉄四条駅から徒歩4分、阪急烏丸駅から徒歩4分ほどのところにあります。
質の高い学習を提供してくれるのはもちろんのこと、個人ブースがあったり、寮も完備したりなど、勉強に取り組む周囲の環境を整えてくれ、勉強に集中させてくれます。
京都医塾は徹底した分析が強みです。
最初の合宿などを通して、生徒一人一人を徹底的に分析し、合格までの距離を測る事から始まります。
その後も、ヒアリング・アチーブメントテスト・体験授業で分析し、自身の立ち位置を確認する事で、合格までの最短のカリキュラムを組み、勉強を進めていくことが出来るのです。
それをもとに、京大生を始めとした、優秀な講師陣が1対1授業やレベル別の集団授業を通して、体現してくれ、合格に着実に最短で近づくことができるのです。
✔京都医塾は京都にある医学部受験生向けの塾
✔勉強にコミットできるような環境が整備されている
✔生徒を徹底的に分析することで、合格への最短ルートを歩める
高校数学克服塾MeTaの基本情報 | |
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対象 | 高校生、浪人生 |
授業形式 | 1対1のオンライン個別指導 |
校舎 | オンラインのみ |
特徴 | 高校数学克服のための数学専門オンライン塾 |
高校数学克服塾MeTaは数学を専門的に指導しているからこそ学べる、数学の克服に必須な論理的思考力を養えます。
高校数学克服塾MeTaが重視していることは2つあります。
生徒と対話しながら指導をすすめていくので、表面的な解決暗記ではなく数学を根本から理解することができ成績が飛躍的に向上します。
講師は対話をする前にノートを注意深く観察し、生徒と対話をして考え方を十分に聞きこんだ上で指導を始めます。
生徒によって考えが異なるため、講師が生徒に向き合い続け考え数学克服を目指します。
高校数学克服塾MeTaは毎月1回は、指導とは別で生徒と個別面談をして1ヶ月間の学習計画を作成します。
3日単位で取り組む箇所を具体的に生徒と決めることで効率の良い自習のサポートや勉強方法のアドバイスもします。
数学の苦手は根深い問題であることが多いため自習時の効率も上げなければ克服は難しいです。そのため、日々の学習のアドバイスや改善を促し、サポートしていきます。
✔数学専門塾だから養える論理的思考力
✔生徒1人1人に寄り添った講師
✔オンライン塾だからこそできる自宅での学習習慣
超難関大学である東北大医学部について紹介していきました。
まとめると、
といったところです。
医学部受験に強い京都医塾も合わせてチェックです。
「東北大学 医学部」に関してよくある質問を集めました。
東北大学医学部の偏差値はベネッセで71ほどです。全国に51ある国公立大学医学部でも11番目くらいの難しさなので、難易度としては相当高いです。岡山大学や神戸大学と同じくらいのレベルで、東大の普通学部くらいの学力が必要となります。東北大学医学部の偏差値の詳細はこちらを参考にしてください。
東北大学医学部の共通テストのボーダーが2022年度は81%でした。また、一次試験で不合格が決まる「足切り」のラインは67%です。2023年度は、ボーダー85%、足切り75%と予想されていますので、8割の得点率を取れるようにしておいた方が良いでしょう。 東北大学医学部の共通テストボーダーについてはこちらを参考にしてください。