山口大学は国公立大学で地元の受験生を中心に、毎年多くの学生が合格を目指してがんばっています。
山口大学医学部は卒業することができれば、そのまま附属病院に勤めることも可能なため就職先に困ることはなく、そのような理由もあり地元の医学生が多く集まっています。
しかし、山口大学は優秀な生徒が多いため、進学するのは山口県の中でもトップクラスに難しいです。
「山口大学医学部に進学したいけどどうしたらいいのか」「入試傾向や倍率などがわからない」などさまざまな悩みを持つ方も多いでしょう。
そこで今回は、山口大学医学部の基本情報に始まり具体的な特徴や偏差値、入試傾向など含めて詳しくご紹介していきますのでぜひ参考にしてみてください。
まずは、山口大学医学部の基本情報やどのような指導をしているのか詳しく解説していきます。
山口大学医学部のキャンパスやその他学部は以下の表にまとめました。
山口大学医学部のキャンパス・学部 | |
---|---|
キャンパス | 小串キャンパス |
その他学部 | 人文学部、教育学部、 農学部、経済学部、理学部、共同獣医学部、薬学部、工学部、国際総合学部 |
小串キャンパス住所 | 山口県宇部市南小串1丁目1-1 |
小串キャンパスは宇部新川駅から徒歩10分程度とアクセスは比較的良いです。
山口大学附属病院に隣接しているため、実習の際に移動する手間がほとんどありません。
山口大学医学部の特徴は以下があります。
2つの大きな特徴から山口大学医学部がどのような大学なのか見ていきましょう。
山口大学医学部では主体的に行動できる力を養うべく、アクティブ・ラーニングを実施しています。
具体的には課題探求・解決学修に加えて実践的教育を交えて、本格的な医師活動を目の当たりにすることで、自分がどのような職業を目指しているのかを理解することができます。
学習コースによっては、研究に特化したものや高度学術医を目指したより科学的なコースもあります。
附属病院を通じて実際に患者と触れ合ったり、実習などの体験から自分の興味ある研究を行い、より実践的な能力を身に付けていきます。
また定期的に授業アンケートを実施することで、より充実した講義や実習を展開できるように尽力しています。
山口大学医学部では、国際的な視野と実践的英語能力を養う指導もしています。
これは国際的な現場において対応できる医師の力を育てるためであり、卒業後海外で医師活動したい生徒におすすめです。
主に能力を養うため、山口大学医学部では以下のことをしています。
また、グローバル化する社会に合わせて、外国人患者と問題なくコミュニケーションが取れるように人材育成を行っています。
山口大学医学部の詳細な学費について確認していきましょう。
- | 初年度 | 2年次以降 |
---|---|---|
入学金 | 282,000円 | 0円 |
授業料 | 535,800円 | 535,800円 |
合計 | 817,800円 | 535,800円 |
上記入学金や授業料の他に下記費用が必要となります。
詳細な金額は公表されていないので、気になる方は大学にお問い合わせください。
続いて、山口大学医学部の入試日程について確認していきましょう。
募集人数 | 210名 |
---|---|
出願期間 | 2023年1月23日(月)~2月3日(金) |
第2次試験日 | 2023年2月25日(土)、 2月26日(日) |
合格発表日 | 2023年3月6日(月) |
山口大学医学部受験は、第1次試験として大学共通テストを課しています。
合格点を通過した方のみ第2次試験を受けることができるので覚えておきましょう。
最後に試験科目と科目について学科ごとに確認していきましょう。
- | 試験科目 | 出題範囲 | 配点 |
---|---|---|---|
医学部医学科 | 英語 | コミュニケーション英語Ⅰ、コミュニケーション英語Ⅱ コミュニケーション英語Ⅲ、英語表現Ⅰ、英語表現Ⅱ |
200点 |
数学 | 数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B | 200点 | |
理科 | 物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から2科目 | 200点 | |
医学部保健学科 | 英語 | コミュニケーション英語Ⅰ、コミュニケーション英語Ⅱ コミュニケーション英語Ⅲ、英語表現Ⅰ、英語表現Ⅱ |
200点 |
理科 | 物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から2科目 | 200点 |
医学部保健学科は看護専攻の場合個別試験は英語のみであり、検査技術科学専攻の場合理科のみとなっていますので間違えないよう注意しましょう。
✔実際の現場で役立つ医師の育成をしている
✔国際的な視点を養っている
✔実習は附属病院にて本格的に行う
ここからは山口大学医学部の偏差値・倍率について詳しく見ていきましょう。
偏差値や倍率は目指すうえで、一つの指標となるのでしっかり確認しておいてください。
山口大学医学部の2022年度偏差値は69.7と70近い数値を記録しています。
偏差値70近い大学は全国でも数少なく、かなり難易度は高いといえるでしょう。
そのため、入試傾向をしっかり理解して他の受験生よりも早い段階から対策していく必要があるでしょう。
続いて直近5年間の偏差値推移について下記の表をご覧ください。
年度 | 偏差値 |
---|---|
2019年度 | 68.7 |
2020年度 | 68.0 |
2021年度 | 66.7 |
2022年度 | 69.7 |
2023年度 | 69.7 |
過去5年間の偏差値を見るとだいたい66~70程度を推移しているという結果になりました。
大きく落ちることはなく、高い偏差値を常にキープしているのは優秀な生徒が毎年集まってきているということがわかります。
山口大学医学部の偏差値69.7という値は、全国の国公立大学医学部の中では82校中32位となっています。
日本でも有数の高い偏差値を誇りますが、他の国公立大学医学部と比べると中間くらいの位置づけとなっています。
しかし、山口県内ではこれほど優秀な医学部は存在しないため、県内の医学部に進学したいというのなら非常におすすめの大学です。
ただし、同じような考えを持つ受験生が多くいるのを忘れてはいけません。
山口大学医学部は合格難易度が非常に高いというわけでなくても、競争率は高い傾向にあります。
そのためランキングに関わらず、しっかりと全力を出し切り合格をつかみ取ることが求められます。
山口大学医学部に偏差値が近い大学については以下の通りです。
大学名 | 偏差値 |
---|---|
長崎大学 | 70.3 |
新潟大学 | 70.2 |
三重大学 | 70.0 |
信州大学 | 70.0 |
愛媛大学 | 69.8 |
山口大学 | 69.7 |
群馬大学 | 69.7 |
熊本大学 | 69.5 |
滋賀医科大学 | 69.4 |
島根大学 | 69.3 |
福井大学 | 69.3 |
山口大学に近い偏差値を持つ大学は中国・四国地方や九州地方に集まっています。
山口大学を基準として学力が届かなさそうなら熊本大学や滋賀医科大学を視野に入れた勉強も必要でしょう。
逆にもうワンランク上を目指せる実力があるなら愛媛大学医学部に挑戦してみるのも良いです。
また、偏差値だけで選ぶのではなく、大学の特徴や指導なども考慮して自分が学びたいと感じる大学を選択しましょう。
最後に山口大学医学部の入試方式ごとの倍率をご紹介します。
- | 入試方式 | 倍率 |
---|---|---|
医学部医学科 | 前期日程 | 3.9倍 |
後期日程 | 45.0倍 | |
推薦選抜 | 2.7倍 | |
医学部保健学科 | 前期日程 | 看護:2.3倍 |
検査:2.2倍 | ||
後期日程 | 看護:9.7倍 | |
検査:10.4倍 | ||
推薦選抜 | 看護:5.1倍 | |
検査:4.0倍 |
山口大学医学部の倍率は前期日程の場合約2〜4倍程度となっています。
後期日程は非常に倍率が高く最高で45倍など、狭き門といえるでしょう。
そのため、なるべく全日程で試験を受けて合格したいところです。
保健学科は専攻によって大きく倍率が変わることはなく、同じくらいの倍率となっています。
✔試験科目は学科、専攻によって異なる
✔偏差値は高いが国公立の中では中間
✔倍率は高くないが難易度は高い
続いて、山口大学医学部入試の問題傾向と対策について科目ごとに詳しく解説していきます。
英語は試験時間120分で大問3問構成となっています。
内容は大問2問は長文問題で最後の1問は自由英作文で、難易度的には標準レベルと言われています。
山口大学医学部の英語は解答が半分以上英語となっているため、英語を使った作文能力が主に問われるという特徴があります。
大問3の自由英作文は、条件式英作文というものであり、会話文などを題材に適した英文を考える作文形式となっています。
数学は大問4問で構成されており、試験時間は150分となっています。
時間は十分に設けられていますが、1問1問に重さがあり、思考力や総合的な計算力が問われる問題です。
そのため、対策するなら基礎的な部分ではなく、思考力や工夫した計算の仕方が学べる難問書を活用するのがおすすめです。
1から自分で完答しきれるだけの思考力を養うことができれば、高得点を取れる可能性が見えてきます。
理科は2科目選択となっており化学はその1つで、大問5問によって構成されています。
化学の具体的な構成内容は以下の通りです。
幅広い分野からまんべんなく出題されますが、理論分野がやや多めといえるでしょう。
難易度は標準レベルに設定されているため、確実に得点が伸ばせるよう小さなミスをなくしていくと良いです。
基礎から標準レベルの参考書を幅広く攻略していくのが最もおすすめといえます。
山口大学医学部の生物は大問5問で構成されており、150分の内75分を使うことができます。
体内環境分野は最頻出のため、徹底的に学習しておくことをおすすめします。
分野の偏りはありますが、生物の総合的な知識や考察力を問う問題がバランスよく出題されているのがポイントです。
過去問などがあれば、どのような問題配分なのかも確認しておくとスムーズに学習を進められるでしょう。
物理は大問4問で構成されており、以下のような分野が出題されます。
大問4問のため、75分で解くにはそれなりの物理に対する理解力が求められます。
また最後の問題は確率的には50%のため、どちらの分野もしっかり対策しておく必要があるでしょう。
標準レベルの問題集を使って幅広く対策しておくことが高得点につながるカギとなります。
山口大学医学部の試験には面接が課せられており、時間は10分を2回行い、面接官は3名です。
医学部受験において聞かれる面接の内容は下記に記載します。
面接は2回に分けられますが、内容に大きな違いはありません。
浪人をしている場合は浪人した理由などを細かく聞かれる場合が多いです。
また、典型的な質問も多いため、予想できない質問以外はある程度答えを用意しておくことが大切でしょう。
小論文は英文問題となっており、試験時間は120分となっています。
基本的に医療系のテーマについて自分の考えを述べる小論文なので、医療関係について知見を広げておくと良いでしょう。
また、難易度は比較的易しめと言われているので、小論文対策はある程度して自分の苦手科目に勉強時間を割いたほうが良いです。
✔時間が足りなくなることは少ない
✔全体的に幅広分野から出題される
✔苦手科目を克服して得点源にしよう
最後に、山口大学医学部の入試対策に適した学習塾として京都医塾をご紹介します。
思うように点数が伸びないと感じているなら、詳しくチェックしてみてください。
京都医塾の基本情報は以下の通りとなっています。
医学部や難関大学を中心に対策をしており、そのようなレベルの高い大学に挑戦したい学生を対象としています。
京都医塾の基本情報 | |
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対象学年 | 高校生、高卒生 |
授業形態 | 個別指導、集団指導 |
展開地域 | オンライン(全国)、京都府 |
京都医塾では勉強に1年間一生懸命向かう生徒のために、勉強が捗りやすいような工夫が施されています。
主な特徴は以下があります。
県内の生徒はもちろん、県外から来る生徒のサポートもしっかりしているのは大きな強みといえます。
また、生活習慣が整った規則正しい生活を送ることができるので、効率的に勉強した内容を自分のものにすることができるでしょう。
✔医学部や難関大学に特化している
✔県内の生徒はもちろん県外の生徒もサポート
✔勉強がしやすい環境が整っている
山口大学医学部の基本情報に始まり入試傾向やおすすめの学習塾についてもご紹介してきました。
医療に通ずる大学教授の元、実践的かつ国際的視点を大切にした学習が行える大学であり、実習を通して世界で活躍できる医師や研究者の育成をしています。
山口県にある唯一の国公立大学医学部のため、毎年多くの受験生が入学しようと努力しています。
そんな山口大学医学部の入試科目は英語・数学・理科となっており、1次試験では大学共通テストの点数が合否に関わってきます。
偏差値は69.7と非常に高く、難易度は難関といえますが倍率がそこまで高いわけじゃないので、しっかりとした実力があれば合格できる可能性は十分にあるでしょう。
「山口大学医学部」に関してよくある質問を集めました。
山口大学医学部の偏差値は69.7と非常に高いですが、同じ国公立大学医学部の中では82校中32位という結果となっています。他の大学に比べると難易度は低いかもしれませんが、一般的な学部と比べると最難関という位置づけになるでしょう。山口大学医学部の偏差値についてはこちら
山口大学医学部の倍率は2〜4倍程度となっており、あまりにも競争率が高いというわけではありません。そのため、十分な学力を持っていれば合格できる可能性はあるため、しっかり対策することが重要となります。山口大学医学部の倍率についてはこちら