高校受験では多くの英単語が出てきます。
知っている英単語が多ければ多いほど、問題が解きやすくなるので、一つでも多くの英単語を覚えて対策をしなければなりません。
例えば、MARCH以上では約5000〜7000語、早慶では約9000語の英単語を覚える必要があるといわれています。
英単語は速攻で覚えることはできず、継続して学習することが必要不可欠です。
しかし、効率の良い勉強方法は存在します。
今回は、記憶のメカニズムをはじめとして、受験生がやりがちな間違った暗記方法や、英単語を覚えるポイント、覚えた英単語を定着させる方法を詳しく解説します。
各ポイントを押さえて、英単語マスターを目指しましょう!
■まとめ
最初に、記憶のメカニズムについて解説します。
人間の記憶の仕方には「短期記憶」と「長期記憶」の2つのタイプがあります。
「短期記憶」とは、その場その場で一瞬覚えるタイプの記憶です。
一瞬だけ覚えたとしても、新しいものが入ってくる度に更新され、記憶から消えていってしまいます。
「長期記憶」とは、一度使ったらしばらく忘れないタイプの記憶です。
基本的に、「長期記憶」に分類されるものとして、生活に必要なもの・自分自身の欲求を満たすものの2つが挙げられます。
基本的に、最初に学習した時点の英単語は「短期記憶」になってしまいます。
英単語を「長期記憶」にして忘れないようにするためには、何度も同じ情報を送る必要があるということを覚えておきましょう。
英単語を覚えるには「短期記憶」から「長期記憶」に変えていく必要があります。
CHECK
ここまでは記憶のメカニズムと、英単語を「短期記憶」から「長期記憶」に変える必要があることを説明しました。
では、実際に英単語を覚えられていない受験生はどのようなミスをしているのでしょうか。
受験生がやりがちな、間違った記憶方法を3つご紹介します。
1つ目は「1回で覚える単語の数が少ないこと」です。
例えば、1日50個の英単語を30日で覚えると、1ヶ月で1500個の単語を覚えられる計算になります。
しかし、30日後に1日目に記憶した50個の単語を覚えている方はほとんどいないでしょう。
元々単語は「短期記憶」なので、新しい情報が入ると前の情報は忘れていってしまうからです。
1回学習したからといって覚えたつもりになっていても、蓋を開けてみるとほとんど忘れてしまっている場合もあります。
2つ目は「実践的に覚えていないこと」です。
一生懸命単語を書いたり、文章を読んで意味を覚えたとしても、実践的に覚えていなければ、記憶が定着しにくくなります。
人は「物事をどう使うか」という想像が働けば働くほど、「長期記憶」に繋がりやすいといわれているので、必ず実践的に覚えていく必要があります。
3つ目は、「全部の意味を覚えようとする・スペリングに一生懸命になること」です。
単語には多義語といって、1つの英単語でもいくつか意味を持ち合わせているものが多くあります。
もちろん、多くの意味を覚えたり、スペルを書けることに越したことはありません。
しかし、スペルを書くのに夢中になり過ぎたり、ただ書く作業を繰り返してしまうことで、何十回も書いたのに、1ヶ月後には意味を覚えていないというパターンに陥ってしまうこともあります。
単語の意味を覚えるのではなく、書くことに集中してしまうのは本末転倒です。
CHECK
ここからは、間違った記憶方法を踏まえて、どのようにしたら英単語を長期的に覚えられるようになるのかを解説します。
7つのポイントに分けて解説していくので、一つひとつのポイントをしっかり押さえられるようにしていきましょう。
1つ目は「意味は1つだけ覚えること」です。
先ほども触れたように、英単語には1つの単語でも意味が複数存在するものが多くあります。
全部覚えたくなるかもしれませんが、まずはその単語のニュアンスを掴んだうえで、1つの代表的な意味をストックで入れていくようにしましょう。
基本的に、単語帳に赤文字で記載されている意味は、一番多く和訳される意味になっています。
まずは代表的な意味を1つ押さえたうえで、後から例外が出てきた際に、+αでインプットしていくことをおすすめします。
まずは単語の数を覚えていくことを重要視しましょう。
2つ目は「発音・リスニングを必ずすること」です。
高校受験では、スピーキング能力やリスニング能力も求められます。
単語の意味を覚えたり、単語を書けたりするだけでは高得点をとることはできません。
人間の脳は、自分自身が知っている言葉や発した言葉しか覚えられない構造になっています。
単語を学習する際には発音をしながら書いたり、正しい発音方法を聞いたりするようにしましょう。
3つ目は「スペリングは意味を覚えてから練習すること」です。
受験生が間違えやすいミスでお伝えしたように、単語を書くことに集中しすぎるあまり、意味を覚えることを忘れてしまうケースがあります。
英単語を学習するうえでの1番のゴールは、長文が読めるようになることなので、正しいスペルが書けることよりも、単語の意味を覚えている方が重要度は高くなります。
したがって、まずは単語の意味を覚えた上で、ライティング前などにスペルの練習をするようにしましょう。
4つ目は「例文で覚えること」です。
単語を覚えていても、正しい使い方がわからなければ、訳し方もわからなくなってしまいます。
また、1つの単語は単体で出ることよりも、何個かの語句とセットで使われることが多くあるので、「どういうセットで使われるのか」を理解することが重要です。
文章の中の単語の働きを掴むためにも、英単語は例文で覚えていくようにしましょう。
5つ目は「0.1秒で意味が出てくるまで何度も繰り返すこと」です。
例えば、小学校の時に学習した“park”=「公園」という意味は、ほとんどの方がすぐに出てくると思います。
英語から少し離れていた方でも、すぐにわかるのではないでしょうか。
一方で、1つの単語の意味を思い出すのに5〜10秒以上かかる場合、記憶定着ができていないといえます。
思い出すまでにかかる時間が長くなれば長くなるほど、忘れかけてしまっていることになります。
英単語を記憶定着させるためには、長期記憶になることを目指して、何度も単語を繰り返し覚えていくことが大切です。
6つ目は「1日100個を目安に、半月で1000個のイメージで覚えること」です。
受験するにあたって、単語の量を覚えることは非常に大切です。
1日100個、半月で1000個と決めて暗記することによって、短期集中で同じ単語を何度も見るようになるため、記憶の定着がしやすくなります。
7つ目は「寝る前に覚えて、朝もう一度確認すること」です。
人間の脳は、睡眠学習が推奨されているように、一度寝ると記憶がバラバラになり、短期記憶を脳の中に吸収する仕組みになっています。
したがって、寝る前に単語を覚えて、睡眠中に新しい情報を取り込み、朝にその情報を引き出すことで、記憶定着がしやすくなっていきます。
まずは寝る前・朝に学習した後に、1日後・1週間後・1ヶ月後と、徐々に期間を長くしながら常にローテーションして覚えていくことをおすすめします。
CHECK
英単語の覚え方のコツをしっかり押さえられましたか?
次は、覚えた英単語をしっかりと定着させるための3つのポイントを解説します。
すぐに実践できることばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
通学時間や休み時間、お風呂に入っている時間など、隙間時間に英単語の反復学習を行うことで、記憶が定着しやすくなります。
お昼休みの10分や寝る前の30分など、少しの時間でも英語に触れる時間を増やすようにしましょう。
完璧に覚えた単語・何回も辞書をひいてしまう単語・曖昧に覚えている単語など、定着レベルに応じて英単語を分類してみることもおすすめです。
その時は覚えたと思っていても、時間が経つと記憶が薄れてしまうものです。
どの単語の記憶が怪しいかをわかりやすくすることで、効率的に学習でき、記憶しやすくなります。
完璧に覚えられた単語を消していくのもおすすめです。
消すと達成感があり、ゲーム感覚で学習できます。
単語の暗記はどうしても単調作業になってしまうので、飽きないように工夫して学習することも大切です。
実際に覚えた単語を、日常会話で使うフレーズとして使っていきましょう。
自分で例文を考えて覚えることもおすすめです。
英単語とフレーズを併せてイメージし、30秒ずつ繰り返すように記憶すれば、記憶の定着に繋がります。
CHECK
英単語を勉強するなら「ENGLISHCOMPANY」がおすすめです。
対象 | 高校生・大学生・社会人 |
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授業形式 | パーソナルトレーニング |
校舎 | 6教室 |
特徴 | 言語習得のプロによるパーソナルトレーニング |
なぜ「ENGLISHCOMPANY」がおすすめなのか、その理由を2つ紹介します。
1つ目は、完全パーソナルメニューで学習効率を最大化できることです。
英語学習をする中で、得意分野と苦手分野の学習の時間配分がわからず、苦手分野がそのままになってしまうことはありませんか?
「ENGLISHCOMPANY」では、一人ひとりの苦手分野や課題を克服するための最適なパーソナルメニューが設定されるため、学習効率を大幅にUPすることができます。
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2つ目は、独学と比べ、最大3.8倍の成果を発揮している実績があることです。
実際に、2442人の通常の英語学習と3ヶ月間の「ENGLISHCOMPANY」のパーソナルトレーニングを行った場合のTOEICのスコア比較では、最大独学の3.8倍の効果が出ている実績があります。
「ENGLISHCOMPANY」では、1日1時間から1時間半という短い時間の英語学習を推奨しています。
代わりにさまざまな方法を駆使した効率的な「高密度学習」を行うため、短期間で英語力を伸ばすことができるのです。
CHECK
今回は英単語の覚え方について学習しました。
膨大な量の英単語を覚えることは簡単なことではありませんが、長文を読んでいくうえで、単語は非常に重要です。
また、単語をしっかり覚えることで、スピーキング・リスニング・ライティングすべての点数UPに直結します。
今回解説した暗記のポイントをしっかり押さえて、志望校合格へ向けて毎日の学習に取り組みましょう。
次回は「リスニング」についての解説をしていきます。
「英単語 覚え方」に関してよくある質問を集めました。
英単語を覚えるために一番重要なのは、「短期記憶」から「長期記憶」に移行することです。具体的なポイントとしては、意味は1つだけ覚える・発音・リスニングを必ずする・スペリングは意味を覚えてから練習する・例文で覚える・0.1秒で意味が出てくるまで何度も繰り返す・1日100個を目安に半月で1000個のイメージで覚える・寝る前に覚えて朝もう一度確認するの7つが挙げられます。英単語の覚え方のポイントの詳細はこちらを参考にしてください。
やめた方がいい英単語の覚え方は「1回で覚える単語の数が少ないこと」「実践的に覚えていないこと」「全部の意味を覚えようとすること」です。この3つの覚え方はすべて「短期記憶」になってしまうので、記憶が定着しません。やめた方がいい英単語の覚え方についてはこちらを参考にしてください。