東京大学文系の数学は、数学全般の基本に関して深い理解が求められます。
数学は、文系を目指す受験生が、苦手意識を持ちやすい科目とされていますがしっかり分析し、対策することで合格を目指すことができます。
この記事では、最難関である東京大学の、文系数学の傾向と対策法から難易度やおすすめの参考書・過去問を紹介します。
記事の最後には東大受験に特化しているおすすめの塾も紹介しているので是非最後までご覧ください。
今回は「東大塾」のデータを参考に東大の文系の難易度を分析してみました。
2022年の東大文系の最終合格者(センター試験+二次試験550点満点)の合格最低点と合格平均点を見てみましょう。
文科一類 | 文科二類 | 文科三類 |
---|---|---|
303(55.1%) | 306(55.6%) | 305(55.5%) |
東大文系の大学共通テストのボーダーは約90%、二次のボーダーは約50%ということが分かります。
また、全体で6割取れればほぼ合格できるといえます。
次に2022年度の合格者の平均点を見てみましょう。
合格者の平均点は過去のデータを見て、2022年は大きく減少しましたので、合格者の平均点は約6.5割と考えていいでしょう。
文科一類 | 文科二類 | 文科三類 |
---|---|---|
332(60.4%) | 330(60.0%) | 328(59.6%) |
東大の文系数学の合格に最低限必要とされる点数は30点です。
大問でいいますと1つを完答し、2問目を部分点で10点を取る形です。
多くの受験生は大問1つ分の20点は得点してきて、その多数から抜け出る必要があるため30点は最低でも欲しいでしょう。
東大の文系数学の目標点は最低で40点で、ここを目標に対策に取り組みましょう。
さらに、50点を取れれば合格にはかなり近づくことができ、他の科目でのミスもある程度カバーできる範囲になってきます。
数学を得意としている受験生はこのラインを目指しましょう。
この論理性・一貫性は物事を説明するうえでの基本的な部分にもなりますが、東大文系数学の採点基準でこの部分は最も重要といっても過言ではないでしょう。
もちろん、数値が合っていないと完答にはなりませんが、答えにたどり着くまでのプロセスが合っていて一貫性を持ち論理的に説明できていれば点数を貰うことができるので、問題を解く際には気をつけましょう。
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微積分の問題では毎年比較的、難易度が低く基礎的な問題が出題されています。
対策ポイントは、基本問題の解法の暗記をしっかり行うことです。
微積分は計算問題が多いため、しっかり問題集や過去問で演習で対策しておきましょう。
✔毎年基礎的な問題が出題される
✔解法の暗記をしっかり行うことが重要
✔問題集や演習で計算問題を対策
整数の問題では余り、二項係数、約数・倍数など様々です。
見慣れない問題が出題されることも多く、整数は年度によって難易度に差があります。
問題文の条件通りに正確に解き進めましょう。
また、整数の性質を扱われる題材が多く、日頃から様々な問題を解いておきましょう。
✔余り、二項係数、約数・倍数など題材が多い
✔基礎的な整数問題の解き方や考え方などを理解しておくことが重要
✔日頃から問題に取り組み、対応できる力をつける
図形と方程式でも、毎年比較的難易度の低い問題が出題されています。
問題の傾向としては、座標系、領域、軌跡を問う問題が多く出題される傾向にあります。
順像法や逆像法といった解法を使って解くことが多く最も慣れが必要な分野です。
対策としては様々な問題に触れ、問題の考え方や解き方を身に着けておきましょう。
✔座標系、領域、軌跡を問う問題が出題
✔図形と方程式は慣れが必要
✔問題の考え方や解き方を身につける
確率の問題は、難易度の高い、難しい出題が多い傾向です。
事象に文字nを含むことが多く、試行が分かりにくい出題もあります。
確率をどのように求めるかの選択が求められる出題もみられます。
教科書レベルを超えた「確率漸化式」が出題されることもあるため、幅広い種類の確率の問題を解き問題の特徴を把握しておきましょう。
✔どのように求めるのかの選択が求められる出題される
✔比較的難易度の高い問題が多い傾向
✔幅広い種類の確率の問題を解いて対策
ベクトルの問題は最近出題されるようになった分野でもあります。
そのため過去問の情報が少ないので傾向を掴んで対策をするのが難しくなっています。
ベクトルはいろんな分野の解答として用いられるため、ベクトルの分野じゃない問題もベクトルを意識して解いてみるのがおすすめの対策方法です。
✔最近の出題傾向にある分野
✔過去問からの情報が少ないので別で対策が必要
✔他分野でもベクトルを用いた解法を使ってみる
大問4問に対して試験時間は100分なので、大問1問にかけられる時間は約25分を目安としておきましょう。
しかし、問題の種類や難易度よってかかる時間が変わってきます。
そのため事前に過去問等を解き、問題ごとの時間を見積もっておきましょう。
ここでは東大受験に特化した塾である大学受験予備校のトライ・オンライン家庭教師WAM・【数学専門塾】オンライン数学克服塾MeTaの3つを紹介します。
大学受験予備校のトライの基本情報 | |
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対象学年 | 大学受験生(新高3生、高卒生) |
地域 | 全国各地(北海道から九州まで) |
指導形式 | 完全個別マンツーマン授業 |
大学受験予備校のトライでは、合格に本当に必要な学習を明確にしたオーダーメイドカリキュラムを作成してくれます。
オーダーメイドのため、自分の現状の学力から合格のために必要な学習量と範囲を常に把握して受験勉強を進めることができます。
また、トライでは入会時の模擬試験の点数から共通テストが128点UPした※1という実績もあります。
大学受験予備校のトライはこのようにサポート力が実績に裏付けされています。
大学受験予備校のトライは、完全個別カリキュラム以外にもサポートが多数あります。
例えば、チャットサポートや週次コーチング面談です。
チャットサポートでは、わからない問題をいつでも気軽に質問でき、週次コーチング面談では毎週1週間の進捗や成長を一緒に確認してくれます。
以下のように東京大学を含む多くの難関大学への合格実績があり、このことからも大学受験予備校のトライのサポート力は非常に優れていることがわかります。
大学受験予備校のトライの合格実績※2 |
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東京大学、京都大学、上智大学、早稲田大学、慶應義塾大学、学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学 他多数 |
オンライン家庭教師Wamの基本情報 | |
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対象 | 小学1年〜6年・中学1年〜3年・高校1年〜3年・既卒生 |
授業形式 | オンライン個別指導 |
特徴 | 双方向性のある対話形式の授業 |
オンライン家庭教師WAMの授業では、「質問を促す」授業スタイルで、オンラインでありながら、学習効果の高い授業を行っています。
厳選された講師陣と教育アドバイザーがお子様の学習をしっかりとサポートしてくれます。
オンライン家庭教師のWamは、オンライン家庭教師を利用する目的に応じた指導が受けられるのが特徴です。
内申点や推薦入試対策のための定期テスト対策のほか、志望校に応じた大学受験のための指導も受けられます。
難関私立はもちろん、東大や京大などの難関大学合格のためのオンライン指導も可能です。
過去の出題傾向把握も重要となる東大や京大の難関大学対策もばっちりです。
オンライン家庭教師のWamなら指導センターで日々受験情報の研究を行い、最新の情報を取り入れたうえで無駄のない指導が受けられます。
国立大学である東大は、文系学科でも受験科目として数学が設けられています。
東大の文系数学は数学I、数学II、数学A、数学B(数列、ベクトル)の領域から出題され基礎的な数学の知識が広く問われる難関となっています。
オンライン家庭教師WAMは、過去の傾向を把握したうえで、東大文系数学対策のための指導を受けられます。
高校2年生ではしっかりと基礎固めをするため、数学そのものに苦手意識を感じている人にもおすすめ。
学習プランに沿った、合格への効率のよい指導を受けられます。
オンライン数学克服塾MeTaの基本情報 | |
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対象 | 中学生・高校生 |
授業形式 | オンライン(個別1対1、集団) |
特徴 | 数学克服・対策に特化したオンライン専門塾 |
オンライン数学塾MeTaは、難関国公立大学に合格者を輩出している「数学専門」のオンライン塾です。
講師は、東大京大卒などの数学に特化した優秀な講師が指導します。
また、オンライン数学克服塾MeTaでは、生徒の学力に合わせて3日ベースのオーダーメイドカリキュラムを作成し、完全マンツーマン指導を行います。
京都大学などへ合格者を輩出しており、生徒からの評価も高い塾です。
そのため「数学を徹底的に対策をしたい」「数学で高得点をとり志望校に合格したい!」と考えている方には、ぜひMeTaを利用されてみてはいかがでしょうか?
オンライン数学克服専門塾MeTaの料金プランは問い合わせが必要です。
以下よりお問い合わせフォームを用意しているので気になる方は問い合わせてみましょう。
個別学力検査 | |
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日程 | 2023年2月25日(土)・26日(日) |
数学科目 | 数学I、数学II、数学A、数学B(数列、ベクトル) |
ここで改めて2023年の東大の文系の二次試験の日程を確認しておきましょう。
試験科目・文系の数学の配点は例年通りです。
国語 | 数学 | 地歴公民 | 英語 | 計(点) |
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120 | 80 | 120 | 120 | 440 |
東大文系の二次試験の科目毎の配点では数学が一番低くなっています。
(センター試験:900点→110点)+(二次試験:440点)=550点満点 になります。
また、数学の試験時間は、100分です。
出題の問題構成は、毎年同じで大問4問構成で出題されます。
東京大学の文系数学の入試出題傾向は、微積分、整数、図形と方程式、確率の4つが頻出分野です。
各大問は1問から3個の設問に分かれます。
以下は2022年度の問題構成です。
東大文系数学は完全記述式問題で、解答用紙はA3程度のサイズが1枚で表裏で2問ずつあります。
解答欄が真っ白なので説明のために図を入れたり、数値の解答だけでなく、内容の筋道もしっかり明記しないと得点には繋がりません。
東大文系数学では、標準問題から難問まで満遍なく出題されます。
大学入試共通テストレベルから難関国公立大学レベルまで様々です。
大問1つは東大受験生の多くがしっかり得点することができるのですが、2問目を完答できるかできないかでの人数が大きく差が開いていきます。
まずおすすめの参考書は、『文系数学の良問良問プラチカ』(河合塾シリーズ)です。
東大・京大など難関大学入試レベルの問題が、約200問あります。
難しい内容なので、基礎力のついている高3生や、応用問題の定石を網羅したい受験生におすすめです。
近年の東京大学文系の数学の問題は、以前よりも難易度が下がってきています。
良問プラチカに掲載されている応用問題を解くことで、高得点を取る実力を養えます。
解説が多いので、 解法の使いどころを理解するのに役立ちます。
次におすすめなのは、『東京大学数学で1点でも多く取る方法 文系編[第4版] 』です。
最新版では2004年から2018年の15年分、計61題について、解答と解説が掲載されています。
過去問はこれだけでも良いほど、わかりやすく丁寧な解説です。
どこまで書いたら部分点が期待できるのか、別解に対してどれくらいの部分点が入るのかなど他の参考書にはない答案作成の仕方まで、実践的に詳しく書かれています。
東京大学数学に特化した参考書です。
過去問でおすすめなのは、『東大の文系数学27カ年』です。
恐らく多くの東大文系の受験生は既にこの過去問集を利用しているかと思います。
この過去問集は多くの解法が解説についてきていて、27年分の過去問がついているのに値段が税込みで2,530円という非常に高コスパで購入ができます。
そのため、東大文系数学の過去問演習で迷っている方がいれば是非この一冊を利用するのがおすすめです。
この記事では、東京大学文系の数学の傾向と対策、勉強法について紹介しました。
東京大学文系の数学の頻出分野は、微積分、整数、図形と方程式、確率の4分野です。
問題を解くには、数学の基本を理解することがポイントです。
基本的な解法を網羅し、自分で解答を導き出せるよう、応用問題に取り組みましょう。
しっかりと対策して、東京大学文系の数学を攻略し、東京大学合格を目指しましょう。
「東大 文系数学」に関してよくある質問を集めました。
東大文系数学の対策ポイントは、記事中に記載していますが、各対策分野によって異なりますので詳しくは記事からご確認ください。何よりも過去問を解き、演習を行うことが重要です。
おすすめ参考書や過去問は、『文系数学の良問プラチカ』と『東京大学数学で一点でも多く取る方法』と『東大の文系数学 27カ年』を紹介しています。どれも非常におすすめの参考書・過去問集なので今すぐ確認しましょう。