今回は上智大学の文学部を紹介します。
大学受験を控えているのに、「志望校選びがはかどらない」「大学の入試の形式はたくさんあって分からない」などの悩みを抱えている方は多くいると思います。
そこでこの記事で上智大学文学部の特色や偏差値などを見てみましょう。
またこの記事を読むことで大学選びのコツも分かると思います。
ぜひ参考にしてください。
■まとめ
それでは上智大学 文学部の学科について早速紹介します。
上智大学文学部は上智大学の中でも最も多い7つの学科に分かれており、2000人以上の学生が学んでいます。
「哲学思想・歴史・芸術・文学・言語・メディア・情報・ジャーナリズム・身体文化など人文系の学問」について幅広く学べることが特徴です。
キャンパスは四谷になります。
新聞、放送、出版、映画、広告などマス・メディア、さらには電気通信、インターネットなど、メディア・コミュニケーションが担う社会的役割と影響力を学んでいます。
理論的な面はもちろん実践の面からもメディアを学びます。
将来はメディアの世界を目指す人材になれるだけでなく、情報社会を生きる現代社会人に必須のコミュニケーション能力やメディア・リテラシーを身に付けることができます。
形而上学、倫理学、美学などの体系的科目と哲学史によって哲学の基礎を固め、その後に演習科目を通じて思索力と表現力を磨きます。
さらに卒業論文によって哲学精神を育みます。
本質的な理解や答えの発見よりも問題意識を深めること意義を見いだす学生が求められています。
哲学研究に至るその動機を重視しているため、入試方法も一般入試に加えて多様な形で行っていることが特徴です。
日本史、東洋史、西洋史のそれぞれの分野で基本から卒業論文に至るまで指導してもらえます。
入学年度から研究入門講義・演習を設けられており、さらに少人数編成であるために、歴史につよい社会のリーダー、国際人を育てることができるのです。
大学で学ぶ歴史は単なる暗記ではなく、グローバル課題の克服や人間理解の一環であります。
国文学科では、主に日本文化研究をしています。
世界の国々の中の日本を見つめ直し世界に発信できる学識を養うことで人間・社会・文化の本質を問います。
具体的には国文学・国語学・漢文学それぞれの専門性を高めます。
これからますます国際化が進む中で自国、日本のことをよく知ることは大切です。
英文学科では各国の政治・経済・歴史・思想などとの関係を視野に入れながら英語圏の文学・文化・思想を学びます。
最終的には文学を通じて人間や社会を観察・分析し、そこに意味を見つけます。
社会ではコミュニケーション力が必要であり、そのためには言葉を深く学ぶ必要があります。
そのため言葉を深く学ぶことで、自分と相手を深く知り、世界を知ることになり、本物のコミュニケーションが成り立つようになるのです。
ドイツ語はユーロ圏構想からサッカー中継まで、欧米生活のさまざまな局面で用いられます。
実践的なドイツ語だけではなく、ヨーロッパの知的根幹を作るドイツ語を歴史的に探究することで、現代の多様な社会・文化現象をより深く理解する力を養います。
外国語を学ぶことで自国語のこともより深く理解できるようになります。
フランス文学科では徹底的にフランス語を身につけると同時に文学研究の基礎を学びます。
フランス語で相手の声に耳を傾け、自分の言葉を紡ぐことができるようになることが目標です。
文化の幅広い領域にわたる講義を通して、「考える力」を養い4年では卒業論文を執筆します。
このように4年次までの一貫したプログラムに沿ってフランス文学を学びます。
✔︎上智大学の中で最大の学部数
✔︎社会、言語、哲学など様々なことを学べる
✔︎どの学科にも特性がある
それでは気になる上智大学文学部の難易度はどのくらいなのでしょうか。
文学部の各学科の偏差値は以下の表のようになっています。
TEAP型とは英語4技能検定の外部模試を利用した受験方法になります。
学科 | 入試方式 | 偏差値 |
---|---|---|
哲学科 | TEAP利用型 | 62.5 |
史学科 | TEAP利用型 | 65.0 |
併用型 | 65.0 | |
国文学科 | TEAP利用型 | 65.0 |
併用型 | 65.0 | |
英文学科 | TEAP利用型 | 65.0 |
併用型 | 65.0 | |
ドイツ文学科 | TEAP利用型 | 62.5 |
フランス文学科 | TEAP利用型 | 62.5 |
新聞学科 | TEAP利用型 | 65.0 |
上智大学文学科の偏差値はどの学科も62.5~65.0となっています。
どの学科のどの入試方式を選んでも非常に高いレベルです。
次に文学部各学科の2022年度の倍率一覧を紹介します。
学科 | 入試方式 | 倍率 | 募集人数 | 合格者数 |
---|---|---|---|---|
哲学科 | 一般入試 | 2.4 | 19 | 55 |
TEAP利用型 | 3.3 | 14 | 40 | |
史学科 | 一般入試 | 3.2 | 27 | 116 |
TEAP利用型 | 2.9 | 20 | 147 | |
国文学科 | 一般入試 | 3.0 | 32 | 142 |
TEAP利用型 | 1.9 | 10 | 41 | |
英文学科 | 一般入試 | 2.5 | 37 | 158 |
TEAP利用型 | 3.3 | 27 | 82 | |
ドイツ語学科 | 一般入試 | 2.6 | 18 | 54 |
TEAP利用型 | 2.8 | 13 | 41 | |
哲学科 | 一般入試 | 2.4 | 19 | 55 |
TEAP利用型 | 3.3 | 14 | 40 |
しかしこの倍率は年によって変動するものです。
自分が学びたい学科をよく選んでください。
上記の表で紹介した倍率や偏差値から上智大学文学部の穴場として挙げられるのは英文学科です。
入試形式 | 倍率 | 偏差値 |
---|---|---|
一般入試 | 2.7 | 65.0 |
TEAP利用型 | 2.6 | 65.0 |
しかし、どちらにせよ他大学と比べる難度が高いのでかなりの勉強が必要です。
上智大学文学部を、慶應義塾大学文学部と早稲田大学文学部で偏差値を比較してみたいと思います。
ー | 上智大学文学部 | 慶應義塾大学文学部 | 早稲田大学文学部 |
---|---|---|---|
偏差値 | 65.0 | 65.0 | 67.5 |
日本最難関の早稲田大学と慶應義塾大学の文学部の偏差値がほとんど同じでした。
早慶上智と一般的に言わている大学群の中では、早稲田大学が少し難易度が高いのかもしれませんが、いずれにしても最難関レベルということがわかりました。
✔︎偏差値は62.5~65.0
✔︎TEAP利用型の入試もあり
✔︎倍率は学科によって様々
ここで上智大学文学部の入試方式をそれぞれ紹介します。
上智大学文学部には3つの受験方式のいずれかを突破することで入学することができます。
まずは英語外部試験TEAPを利用した試験について説明します。
TEAPまたはTEAP CAPという英語の4技能試験のスコアを出願時に提出し、それを英語の得点として利用する入試方式です。
英語以外の試験科目については上智大学独自の試験問題を行います。
これらのTEAPのスコアと上智大学が独自に行う試験問題との得点を合計して1つの入試結果となります。
上智大学の独自の試験問題での科目は学科ごとに異なる場合があるので注意してください。
次に大学入試共通テストと上智大学が独自に課す試験の併用をした試験について説明します。
これは各学科から指定された大学入試共通テストの受験科目を受け、上智大学文学部のそれぞれの学科のテストを行い、その合計点で合否を決めるものです。
大学入試共通テストの受験科目を満たしていれば、一度の試験で学部内の併願が可能です。
別日程の学部学科であっても併願が可能です。
また任意ですがCEFRレベルA2以上の外国語外部検定試験の結果を、大学入試共通テストの外国語科目の得点に加点することができます。
共通テスト利用型は上智大学独自の試験問題は行わずに、大学入試共通テストとその他の出願書類で合否の判定を行うものです。
各学科が指定する大学入試共通テストの受験科目を満たしていれば、複数の学部・学科を併願することができます。
外国語外部検定の試験結果の提出をする必要はありませんが、共通テストの外国語の科目をみなし得点として利用することができます。
CEFRレベルB2以上の結果であれば、共通テストの外国語科目と比べてどちらか得点の高い方を採用します。
先に述べたように同じ文学部内でも異なる学科を併願することが可能です。
特に学科試験と共通テストの併用型は、一度の上智大学独自の試験で別日程の学科も併願することができます。
さらに共通テスト利用型では、大学入試共通テストの結果のみで上智大学で試験を受けることなく、複数の学科に出願することが可能です。
しかし、どちらの場合も大学入試共通テストの科目選択で受験科目を満たすように注意しましょう。
✔︎3種類の入試方式がある
✔︎共通テストを利用することで併願ができる
✔︎共通テストの科目選択に注意
気になる上智大学文学部の試験問題の傾向を紹介します。
上智の国語の問題はそのすべてがマーク式で、大問は長文読解が8~10題です。
その長文は評論から小説、新聞記事の抜粋から会話文まで様々です。
さらに試験時間に対しての文章が非常に多いため、時間配分に注意が必要です。
上智大学文学部の英語の試験に必要な力は問題を素早く正確に読める力です。
それを身につけるために日頃から色々なタイプの長文を読んでみましょう。
上智の国語の問題はそのすべてがマーク式で、大問は長文読解です。
評論文、古文、漢文がそれぞれの大問に分かれており、古文では物語や日記、説話など幅広い時代・ジャンルから出題されます。
漢文も随筆や説話、漢詩など幅広く出題され、その大半が内容の読解力を問う問題です。
上智大学文学部の試験は内容説明の問題やきちんと文章が理解できているのかを問う趣旨の問題がほとんどです。
国語の知識面の勉強だけではなく、何度も繰り返し演習を行うことで読解力を身に付けましょう。
社会では世界史と日本史、どちらかを選択することができます。
まず日本史では大問の1から古代、中世、近世、近現代の順番で出題されることが多くなっています。
標準的な問題が多いですが、まれに難易度の高い問題が出題されます。
標準的な問題は必ず正解できるようにして、難度の高い問題で他の受験生と点数の差を広げましょう。
世界史は1つの大問において複数の国や地域が出題されることがあるので、時系列の整理を対策しておくべきでしょう。
世界史も標準的な問題が多いですが、まれに難度の高い問題が出題されるため、標準的な問題は必ず正解できるようにして、難度の高い問題で他の受験生と点数の差を広げましょう。
上智大学文学部は学部学科の適性検査試験の科目で入学試験を受けることもできます。
各学科で専門的に学ぶ分野についての読解力や思考力、表現力を試す試験です。
これらの試験の対策としては志望する学科の専門書などに対して抵抗を無くすことが重要です。
日頃から関心をもって本を読み、勉強をしましょう。
✔︎英語は素早く正確に
✔︎国語は様々なジャンルの文章への対策が求められる
✔︎社会は基礎的問題に必ず正解
以下は上智大学の文学部とMARCH各校の文学部を比較した表です。
大学名 | 偏差値 |
---|---|
上智大学 | 62.5~65 |
明治大学 | 60~65 |
青山学院大学 | 62.5~65 |
立教大学 | 57.5~62.5 |
中央大学 | 55~60 |
法政大学 | 57.5~65 |
上智大学の偏差値は62.5~65と高いことが伺えますが、MARCHの文学部も上智大学と大差ない高い偏差値であることがお判りいただけるのではないでしょうか。
上智大学と同等の偏差値である大学として、青山学院大学が挙げられます。
また明治大学と法政大学は偏差値に幅はありますが、それぞれ60~65、57.5~65と高い数字を誇ります。
これは上智大学よりやや低いかもしくは場合によっては同じレベルだと言えますね。
その他、立教大学や中央大学の偏差値は60前後と上智大学より少しだけ低い数字となっています。
次に上智大学文学部の倍率をMARCHの文学部の倍率と比較してみましょう。
※倍率は2022年度のものです。
大学名 | 倍率(一般入試選抜) | 倍率(共通テスト利用) |
上智大学 | 2.9 | 3.3 |
明治大学 | 4.1 | 3.7 |
青山学院大学 | 3.1 | 4.4 |
立教大学 | 4.1 | 3.6 |
中央大学 | 2.6 | 3.0 |
法政大学 | 4.4 | 3.7 |
上智大学の文学部の倍率は一般入試選抜は2.9倍、共通テスト利用は3.3倍となっており、この倍率と同等の倍率であるのは立教大学の文学部で、倍率はそれぞれ4.1倍と3.6倍になっています。
また中央大学の倍率はやや低く、共通テスト利用の場合であれば倍率は3倍を下回り、2.6倍です。
反対に明治大学、青山学院大学、立教大学、法政大学の文学部は倍率は4倍を上回り、これは上智大学よりも競争率の高い入試だと言えますね。
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---|---|---|---|
補習 | 11,220円 | 16,720円 | 22,220円 |
ベースUP | 17,600円 | 26,400円 | 35,200円 |
英検B(準2以上) | 19,800円 | 29,700円 | 39,600円 |
スタンダードプロ | 28,600円 | 42,900円 | 57,200円 |
アドバンスプロ | 35,200円 | 52,800円 | 70,400円 |
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今回は上智大学文学部とさらに合格のための大学受験ディアロ、家庭教師ファーストを紹介しました。
上智大学文学部は学内最多の学科を持ち、様々なことを学べることが分かりました。
大学受験ディアロ、家庭教師ファーストともに上智大学文学部の対策ができる点が魅力です。
この記事を大学選び、また学習塾・家庭教師選びの参考にしてください。
「上智大学文学部」に関してよくある質問を集めました。
上智大学文学部の学科は、上智大学内最多の7学部があります。哲学科、新聞学科、史学科、国文学科、英文学科、ドイツ文学科、フランス文学科です。「哲学思想・歴史・芸術・文学・言語・メディア・情報・ジャーナリズム・身体文化など人文系の学問について幅広く学べることが特徴です。
上智大学文学部の入試対策は、英語は分量が多いため素早く正確に回答できるようになることが重要です。国語は説明文や古文、漢文など様々な文章が出題されるため、幅広い対策が求められます。社会の問題は一部で難易度が高い問題がでてきますが、概ね標準的な問題ですので、それらの基礎問題に必ず答えられるようにしましょう。