私立大学最難関、早稲田大学の入学試験では、全学部で英語の試験があります。
そのため、英語を攻略することなしに合格への道は開けません。
この記事では家庭教師のトライの監修のもと、早稲田大学入試における英語の傾向や対策、勉強法・おすすめの参考書などをご紹介いたします。
記事の最後に家庭教師のトライについて紹介しているのでぜひ読んでみてください。
■まとめ
早稲田大学の全学部分の入試英語の特徴を以下の表で確認できます。
試験時間は全学部とも90分で行われます。
学部名 | 配点 | 問題数 | 解答形式 |
---|---|---|---|
政治経済学部 | 90点満点 | 計27問 | マークシート方式、記述式 |
法学部 | 60点満点 | 計27問 | マークシート方式、記述式 |
文化構想学部(一般) | 75点満点 | 計39問 | マークシート方式、記述式 |
文学部(一般) | 75点満点 | 計39問 | マークシート方式、記述式 |
教育学部 | 50点満点 | 計50問 | マークシート方式 |
商学部 | 80点満点 | 計21問 | マークシート方式、記述式 |
基幹理工学部 | 120点満点 | 計43問 | マークシート方式 |
創造理工学部 | 120点満点 | 計43問 | マークシート方式 |
先進理工学部 | 120点満点 | 計43問 | マークシート方式 |
社会科学部 | 50点満点 | 計41問 | マークシート方式 |
人間科学部 | 50点満点 | 計50問 | マークシート方式 |
スポーツ科学部 | 75点満点 | 計19問 | マークシート方式 |
国際教養学部 | 85点満点 | 計18問 | マークシート方式、記述式 |
政治経済学部の英語は総合問題という国語と英語が合わさった一つの問題になっていて、時間内に国語と英語の両方を解き終えないといけません。
それに加え、試験時間に対して英文量が多くスピーディーな読解が必要です。
さらに、読解問題の他にも文字数制限はありませんが、約15行分まで書ける自由英作文も毎年出題されています。
法学部の英語は1,000文字以上の英語の長文が2題出題される傾向があります。
さらに、昨年度の入試では空所補助問題、語句整序問題が大問4つ分出題されていて、文法・語法問題が大問で多く見受けられます。
文学部と文化構想学部は英語の大問構成がほとんど同じなので同時に対策がしやすくなっています。
英文の本数が多い傾向があり、200~600語の中程度のものが合計で9本出題されています。
文章量が多いので速読力が必要とされます。
教育学部の試験方式は文系と理系に分かれていますが、英語は共通の問題です。
長文問題では毎年社会論・科学論をテーマにした文理問わない様々な内容の長文が出題されます。
大問1つあたりの語数は大体500~600語で早稲田大学の英語の中だと特別多い方ではありません。
商学部の英語は選択と記述形式になっています。
長文のテーマでは社会・経済・伝記・論説など、幅広く出題されます。
空所に適切なセリフを入れる会話文の問題や、1つの大問で600~700語の長文問題が出題される傾向があります。
試験時間に対して英文量は多めで、あまり見かけないような独自の問題が出題されます。
似たタイプの問題を探すのが難しいため、過去問を徹底的に分析して傾向を掴むことが重要です。
詳しくは各学部別の記事があるので志望者は以下のリンクから確認しましょう。
社会科学部の英語は大問2~5が長文問題で全体の8割を占めています。
例年の傾向だと長文の語数が2,000~3,000語だったのに対して、語数が約4,000語まで増えたので注意しましょう。
人間科学部は200~300語の長文問題が8問出題されます。
長文のテーマは最新トピックを扱うことが多く、昨年度では「LGBT」、「携帯中毒」についての長文が出題されました。
また、文法問題では「No word」という選択肢も含まれていて空所に語句を入れる必要がない時に使う特殊な選択肢があります。
スポーツ科学部の英語は全てマークシート方式で出題されます。
長文はスポーツに関するテーマで出題される傾向があるので、関心がある学生にとっては読みやすい内容でしょう。
設問には空欄補充・正誤問題が頻出しています。
国際教養学部の英語は大問1つにつき設問が20問ほど出題されています。
長文は歴史的な内容や小説をテーマにされる傾向があり、昨年度にはWritingが2問、要約問題が1問出題されています。
精読力だけでなく速読力も問われる傾向があります。
✔全学部の入試問題に英語の試験がある
✔時間に対して英文量が多い
✔独自の問題形式の出題がみられる
早稲田大学の英語の難易度を資格試験の点数で表すと以下のようになります。
問題の傾向だったり、長文のテーマが異なるので一概には同程度のレベルとは言えないのであくまで参考にしていただきたいです。
資格試験と比較した早稲田英語 | |
---|---|
英語の資格 | 早稲田英語のレベル |
英検 | 準1級 |
TOEIC | 740~820点 |
TOEFL | 80~90点 |
例を挙げると、英検準1級は大学の中級レベルなので早稲田大学の英語で点数を取るには高校生の間に大学レベルの英語を身に付けておく必要があるということです。
早稲田大学と慶應義塾大学の英語はどちらが難しいのでしょうか。
難易度としてはどちらの大学も最高難度といえる難易度です。
ただ、早稲田大学と慶應義塾大学の英語は傾向やタイプが異なるため、例え一方の英語が解けてももう片方の英語は太刀打ちできないといったことも珍しくありません。
慶応の英語は長いので長文読解力という国語的要素が含まれます。
それに対して早稲田は細かい文法力や例外的知識を重視する傾向が強いですね。
どちらがより難しいと感じるかは人によって違うと思います。
慶應義塾大学が国語力を試しているような出題が目立つのに比べ、早稲田大学は細かい文法や例外的知識を試すような出題が見られるようです。
慶應は入試に国語がない代わりにに思考力重視の問題です。早稲田の場合は重箱の隅をつつくような問題が多いです。
慶應義塾大学が思考力を試しているような出題があるのに比べ、早稲田の場合は細かい知識系の出題が目立つようです。
・早稲田の英語はいわゆる受験英語の範疇におさまっている。
・慶応の英語は受験英語と言うよりも大人の英語。
努力が反映されやすく対策が立てやすいのは早稲田。
いわゆる才能やセンスが求められるのが慶応。そんな印象。
前述した通り、早稲田大学も慶應義塾大学も難易度はかなり高いのは事実ですが、やはりタイプはかなり異なる印象を持っている人が多いようです。
各学部によって傾向や出題内容が異なるため簡単に比較するのは難しいですが、口コミ等を見ると早稲田大学の方が対策しやすく、努力次第で高得点も臨めるのではないでしょうか。
自身で様々な学部の過去問を解いて、自分が解きやすいかどうかを試してみることをおすすめします。
これは早稲田大学を志望する受験生なら必ず行うべき勉強法です。
早稲田大学の入試ではほとんどの学部が英語が一番高い配点になっているので、英語を攻略できなければ早稲田大学に合格することは難しいでしょう。
記事の後半で長文対策におすすめの参考書を紹介しているのでそちらもぜひご確認ください。
解説できるレベルの文法力を付けるというのは文法の意味を覚えるだけでなく、「なぜ4つの選択肢でこの答えになるのか」までを説明できるということです。
例えば、willとbe going toという2つの語句はどちらも未来の意味を持ちますが、実際は場面によって使い分けが必要になります。
これを知らないと選択肢にこの2つが出てきた時に運任せになってしまうので、文法を覚える時には語源までしっかり辿ってインプットをしていきましょう。
いくら英語の力が付いてきても問題形式や傾向を掴んでいないと、問題を解くのに余計な時間がかかってしまいます。
そこで、赤本などを利用して過去問から問題形式には予め慣れておきましょう。
特に早稲田大学の英語は学部によって傾向が変わってくるので、併願受験を考えている方はその分過去問対策に必要な時間を増やしましょう。
出版社 | タイプ | 価格 |
---|---|---|
旺文社 | 単語帳 | 1,210円(税込) |
ターゲット1900は大学入試に頻出の単語を難しい順で100語毎に区切りを付けて掲載しています。
暗記するうえで簡単な目標設定が立てられるので、リズムよく学習ができます。
とりあえず一通り最難関レベルまでの単語を網羅したいという方は、まずこの一冊を完璧にしましょう。
出版社 | タイプ | 価格 |
---|---|---|
IIZUNA SHOTEN | 参考書 | 1,520円(税込) |
最初に文法を固めないと英文読解の勉強に入れません。
また、文法は形だけを暗記するだけでは英語力が付いたとはいえないので、英文法を覚える時には「なぜこの答えなのか」を常に追求しながら覚えていく必要があります。
そこで、英文法を一つひとつ丁寧に解説してくれるのがこの一冊です。
出版社 | タイプ | 価格 |
---|---|---|
代々木ライブラリー | 参考書 | 833円(税込) |
ポレポレ英文読解プロセス50はその名の通り、構造が複雑だったり、読解に時間がかかるような英語長文を例に解く上での考え方やプロセスを教えてくれます。
文法や単語の知識は付いているはずなのに長文が思ったより読めないと感じる方は一度使ってみることをおすすめします。
家庭教師のトライでは難関大学の志望者のために、国立・旧帝大・最難関レベルの大学には専用の対策コースを設けています。
そのため、家庭教師のトライには早大対策コースという早稲田大学志望者専用コースがあります。
早大対策コースでは早大受験のプロによって、合格者のノウハウを凝縮したカリキュラムに沿って指導を受けることができるため、早稲田大学志望者には必見の情報です。
家庭教師のトライの料金は生徒の要望や志望校のレベルに沿って授業プランを決めていくので一人ひとりの料金が異なります。
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早稲田大学の英語は私立大学入試ならトップを争うほどの難易度です。
さらに早稲田大学の英語は学部ごとに出題傾向が全く異なるので併願受験をする場合、対策に時間がかかってしまいます。
そのため、参考書を用いて独学で学習していくことも良いですが、凝縮された合格ノウハウを持った家庭教師のトライなら非常に効率よく学習できるので、早稲田大学の志望者はぜひ一度考えてみてください。
「早稲田大学 英語」に関してよくある質問を集めました。
早稲田英語の特徴・傾向は、試験時間は全学部とも90分で行われ、ほとんどの学部で英語の配点が一番高くなっています。また、試験時間の割に問題数、文章量が多いので時間ギリギリの試験になることが考えられます。
早稲田英語の勉強方法・コツは、長文を毎日解く、解説できるレベルの文法力をつける、過去問で傾向を把握しておくことが大事なポイントになります。特に、文法に関しては新しいことを覚える時には必ず解説できるレベルになってから次へ進みましょう。