2021年度よりセンター試験から変わり、新たに共通テストが導入されました。
そこでこの記事ではまだ共通テストがどんなものなのか、どれくらい難しいのかといった疑問を解決できるように、共通テスト数学IAの範囲・試験時間・難易度・形式を全てご紹介いたします。
この記事をきっかけに新たな共通テストを少しでも実感していただければ幸いです。
最後には家庭教師に指導してもらうことのメリットとおすすめの家庭教師もご紹介しているため、塾・家庭教師をまだ決めていない方はぜひご確認ください。
■まとめ
共通テスト数学IAの出題範囲はセンター試験から変更等はございません。
範囲に関してはこれまで通りの意識を持って学習に取り組んで行きましょう。
こちらは2023年度共通テスト数学IAの大問構成になっています。
センター数学IAと比較して大問構造に大きな変化はなさそうですが、大門1・2の配点が全他の60%を占めているので自分が確実に解くことができる問題から進めていきことが重要です。
大問 | 出題内容 | 配点 |
---|---|---|
1問 | 「数と式」「図形と計量」 | 30 |
2問 | 「2次関数」「データの分析」 | 30 |
3問 | 「場合の数と確率」 | 20 |
4問 | 「整数の性質」 | 20 |
5問 | 「図形の性質」 | 20 |
試験時間が伸びた理由としては問題数・文章量が増加した事が原因だと考えられます。
実際に問題のページ数も7~8ページ増えていて、より数学力が求められていることが感じられます。
センター試験と比較して問題量の増えた共通テストの数学IA、一体どの時間配分がベストなのでしょうか。
共通テスト数学IAにおいて確実に言えることは全体の60%を占める大問1・2に時間をかけるべきだということです。
大問1・2で40分かけて解き、残りの大問を20分で解いて残りの10分で見直しを行うのがベストでしょう。
早い計算力と時間に慣れるために、大問別で時間を決めて解く練習をすることをおすすめします。
✔︎範囲はセンター同様
✔︎大問2・3の配分が高め
✔︎試験時間は70分
共通テストはセンター試験と比較してどちらが難しいのでしょうか。
今回はセンター試験の過去の平均点と比較していきます。
2021年度のセンター数学IAと比較すると平均点は17点下がっていることが分かります。
受験者にとっては共通テストにまだ慣れていないため難易度には注意が必要です。
過去の平均点 | ||
---|---|---|
年度 | 数学IA | 数学ⅡB |
2021年 | 57.68 | 59.93 |
2022年(共通テスト) | 40.25 | 45.89 |
2023年(共通テスト) | 37.65 | 61.48 |
※平均点は両年度ともに第1日程の数値になっています。
本記事では共通テストIAの過去問を記事下部でご紹介しています。
過去問を一度見ておくだけでも、有効な試験対策になります。
共通テストへのモチベーションを上げるためにも、ぜひ一度ご確認ください。
✔︎平均点は上がっている
✔︎数学1は難易度高め
✔︎過去問の確認
共通テスト数学IAではそれぞれの項目で頻出単元があり、頻出単元を中心に勉強していきましょう。
特に数学aは志望校の出題傾向や2次試験でどのような単元が出ているのかを確認しておきましょう。
志望校で出題がない単元に勉強時間を多く割かないようにするのがポイントです。
「数と式」からは対称式や絶対値の計算、平方根の計算が頻出です。
対称式では、2乗の式だけでなく、3乗や4乗の対称式も普段の練習問題でしっかり解き慣れておきましょう。
絶対値の計算では場合分けが出来ることが重要なので、場合分けの考え方をしっかり勉強して下さい。
文字係数を含む絶対値の問題も頻出ですので、問題集や過去問を使って演習をしましょう。
「2次関数」では、文字係数の平方完成や、軸や定義域に文字を含む問題が多く出題されます。
最小値や最大値を求める問題を多く解いて問題になれる必要があります。
問題をイメージしやすくなるよう、グラフを書きながら考えることも必要です。
「図形と計量」では、正弦定理や余弦定理をどれだけ柔軟に使えるかが鍵です。
特に図形を使った問題では補助線を引かないと答えを導き出せない問題が多くあるため、過去問や問題集を使って多く解いて慣れましょう。
数学Aで学ぶ図形の知識も必要なことがあるので、しっかり数学1の内容も数学aの内容も学習して下さい。
「場合の数と確率」では、条件付き確率が頻出です。
ですが、条件付き確率の問題の前に基本的な確率の計算や場合の数、集合の問題もあることが多いので、確率に関わる単元を広く基本から学習しましょう。
また、確率は概念の理解が必須の単元で、理解していないと必ず途中でつまずきます。
「場合の数と確率」の単元は問題のパターンに慣れておくと有利な単元ですが、参考書や過去問を使って様々な問題で演習を重ねるだけではなく一問一問をしっかり理解してから先に進みましょう。
「整数の性質」では不定方程式は頻出です。
解き方のパターンが決まっていますので、教科書や参考書、過去問で十分演習を積んで、問題の解き方をしっかりマスターして下さい。
時間配分的に、ユークリッド互除法の計算でもたつくと完答できなくなります。
素早く確実に計算出来るよう、過去問や参考書を用いて計算練習しておきましょう。
「図形の性質」では、方べきの定理とメネラウスの定理が頻出です。
センター数学IAの過去問で「図形の性質」を解くときには、方べきの定理とメネラウスの定理が使えないか考える癖を、身につけておくとよいでしょう。
メネラウスの定理は苦手にしている高校生が多いので、しっかりと参考書や問題集、過去問を使って、慣れておいて下さい。
数学1の三角比との融合問題も頻出ですので、数学1の三角比も正弦定理や余弦定理を中心にしっかり学習しておきましょう。
✔点数が高い単元に時間を使う
✔数学aはで志望校や2次試験の出題傾向を踏まえて選択
✔数学1とaの融合問題も出題
こちらは過去に行われたプレテストの結果からの分析を行い、データに基づいて作られた一冊です。
共通テスト対策として必要なことが全て詰め込まれたと称されています。
プレテストを分析して作られた問題を解くだけでなく、過去2回分の思考調査と独自の予想問題が付いてくるため、実戦形式にもチャレンジしたい方におすすめできます。
著者 | 出版社 | 価格(税込) | ISBN-13 | タイプ |
---|---|---|---|---|
佐々木 誠 | KADOKAWA | 1,320 | 978-4-04-604230-9 | 問題集 |
受験生なら一度は聞いたことのある王道のチャートシリーズです。
こちらは問題種では基本例題・重要例題・演習例題の3段階に問題のレベルが分かれていて順番に解けるようになっています。
基本例題は公式を確認しながら解けるようにもなっているため、参考書としてもお使いいただけます。
また、数学2bも含んだ内容になっているため、非常にお買い得です。
著者 | 出版社 | 価格(税込) | ISBN-13 | タイプ |
---|---|---|---|---|
編著 | 数研出版 | 1,452 | 978-4-410-10637-8 | 問題集 |
トライの強みとしては、「志望校別に選べるプロ家庭教師が在籍している点」「一人ひとりに合わせた合格までのカリキュラム作成が出来る点」「昨年度の合格実績が25,000人もある点」です。
大学生のアルバイトではなく、実績や経験に基づいたプロの家庭教師による指導は志望校合格を近づけるでしょう。
一人ひとりに合わせたカリキュラムはセンター数学IA攻略には非常に重要で、志望校合格のために的確に勉強していくことができます。
家庭教師から指導を受けるということは1対1で授業を受けれるため、徹底的に分析して最速で答えを出せる方法、自分の足りないところを取得できる点にあります。
家庭教師は実際に家に出向いて指導を行うので経験と実績のある講師で揃えられています。
そのため、質の高い授業を受けれるだけでなく、常に自分と向き合いながら分からない点をすぐに解決していってくれます。
✔自分の足りない単元を知ることが必要
✔プロ家庭教師の経験に基づいた指導
✔生徒個別のカリキュラムによって効率よく学習出来る
記事を最後までご覧いただきありがとうございます。
新たな共通テスト数学IAがどのようなものか掴めましたでしょうか。
これだけの情報が出回っているとはいえまだ1回しか共通テストは実施されていないため、来年度以降の受験も注意が必要です。
受験で悔いが残らないようにするためにも、今できる対策は十分に行って本番に臨みましょう。
「共通テストIA」に関してよくある質問を集めました。
共通テスト数学IAの範囲は、センター数学IAと同様で、形式は大問ごとの配点に変更があります。試験時間はこれまで60分だったのが70分に変更されました。
共通テスト数学IAの難易度は、2020年度のセンター試験の平均点を比較して考えると数学IAは51.88から57.68に上がったので少し易化されたといえます。しかし、まだ一回しか共通テストは実施されていないため来年度以降注意が必要です。