更新日 2024.4.9

【2024年】早稲田大学法学部の入試傾向・難易度・対策を徹底解説!

早稲田大学法学部は看板の政治経済学部と並んで私大文系の最難関です。

試験問題も難しく、高度な理解力が必要とされます。しかし、昔から出題傾向はあまり変わっていません。

問題自体の難易度は高いですが、対策のしやすい学部です。

この記事では早稲田大学法学部の入試科目の傾向や対策をどこよりもわかりやすく解説していきます。

早稲田法学部の入試要項

入試要項

早稲田大学法学部の一般入試の募集人数は350名

試験科目は外国語・国語・地歴公民または数学の3科目入試となっています。

【2024年度】 早稲田大学法学部 一般入試要項
募集人数 350名
試験科目 外国語(英語/ドイツ語/フランス語/中国語)
国語(国語総合/現代文B /古典B)
地歴公民(世界史B/日本史B/政治・経済)/数学
出願方法 WEB出願
出願期間 2024年1月5日(金)~1月19日(金) ※締切日消印有効
試験日 2024年2月15日(木)
合格発表 2024年2月24日(土)

※ドイツ語・フランス語・中国語・数学を選択した受験生は大学入学共通テストの該当科目を受験し、得点が調整されて試験結果に反映。

数学の場合は数学I・数学Aと数学Ⅱ・数学Bの大学入学共通テストを受験する必要があります。

2021年より、センター試験の部分は大学入学共通テストに変わりました。

早稲田法学部の偏差値

早稲田大学法学部の偏差値は67.5となっており、私立文系の中ではトップクラスの偏差値です。

早稲田大学のなかでは政治経済学部に続いて2位の偏差値となっています。

よく比較される慶應義塾大学法学部の偏差値は67.5~70.0と同等レベルの偏差値です。

両校非常に高い偏差値なので、法学部受験者はどちらの大学を選択する場合も多くの学習量が必要になります。

倍率と受験者平均点

倍率

【2023年度】 早稲田大学法学部 倍率
定員 350名
受験者数 4,269人
合格者数 811
倍率 5.3

受験者平均点

【2022年度】 早稲田大学法学部 受験者平均点
英語 27.736点/60点
国語 26.060点/50点
日本史 23.428点/40点
世界史 26.878点/40点
政治経済 22.263点/40点

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英語の出題傾向と対策

英語の出題傾向

早稲田大学法学部の英語はマークシートと記述式の解答形式です。

問題の量が多く、時間の余裕がないのが特徴です。

出題内容 英語
問題番号 出題内容 詳細
大問1 長文読解 政策決定においてのオンラインフォーラム
大問2 長文読解 スポーツにおける性差問題
大問3 空所補充問題 8つの空所に適切な語を選ぶ問題
大問4 正誤問題 4つの下線部から誤りを選ぶ問題
大問5 空所補充問題 5つの空所に適する言葉を選ぶ問題
大問6 語句整序問題 2箇所の下線部を並び替える問題
大問7 英作文 イラストを元に自分の考えを述べる問題

長文問題

長文読解問題は2題出題されており、1,000文字を超える長文が出題されることもあります。

ジャンルは評論・エッセイ、小説など様々で、どの分野の語彙のレベルは高いといえます。

文法・語法問題

問題形式としては空所補充と正誤問題です。

空所補充問題では、前置詞の使い方やイディオムの知識などが求められます。

正誤問題は文法的に間違っているものを選ぶ形式ですが、全て正しいという答えもあります。

解答慣れするためにも、演習をたくさんこなしておく必要があるでしょう。

英作文問題

早稲田法学部英語の特徴的な問題であるのが、自由英作文です。

自由英作文は苦手な受験生が多いですが、難しい語句を使う必要はなく、基本的な英作文を作ることができれば十分に解答可能です。

英語の対策方法

パラグラフリーディングを身につける

パラグラフリーディングとは、段落ごとに要点を掴んで筆者の結論や言いたいことなどを読み取っていく手法です。

慣れていくと読むスピードが劇的に早くなり、次に何を言いたいのかということが予測できるようになります。

早稲田法学部の英語は問題の量が多いので、パラグラフリーディングで時間に余裕を持ちましょう。

過去問を使って出題形式になれる

過去問を利用し出題形式に慣れることで、当日問題を解く順番自分の苦手な問題形式を把握し、対策することができます。

また、過去問をやることで問題形式に慣れることができ、その結果解く時間を縮めることができます。

本気で合格を狙うなら、最低でも5~10年分の過去問を解きましょう。

★英語は時間に余裕がない

★高いレベルの語彙が出題される

★過去問をたくさん解くことが大切

早稲田法学部の国語の出題傾向と対策

国語の出題傾向

マークシート記述式の両方が出題されます。

大問は4題からなり、大問1は古文、大問2は漢文で大問3・4が現代文となっています。

早稲田大学全体的に入試に占める国語の配点比率は他の大学より高いです。

出題内容 国語
問題番号 出題内容 詳細
大問1 古文 黒川真頼『山吹物語』
大問2 漢文 呉兢『貞観政要』
大問3 現代文 山崎正和『リズムの哲学ノート』 (中央公論新 社 2018 年刊)より、 第三章「リズムと身体」 の一節
大問4 現代文 現代の文化や社会の問題を扱った評論

現代文

早稲田大学法学部の国語は非常に難易度の高い問題が出題されるのが特徴です。

抽象的で難解な語彙を使っている文章が多く、完璧に理解し解答するのは困難です。

古文

随筆や日記など幅広いジャンルから出題されており、特定の時代の作品に偏るといったこともありません。

古文の文法と単語の学習をコツコツ積み重ねて、文章の意味を理解できるようになっておきましょう。

漢文

法学部の国語の中でしっかり得点をとりたいのが漢文です。

漢文の勉強はどうしても後回しにしがちですが、早稲田大学法学部の漢文は標準的な知識を問われることがほとんどです。

特に漢詩の出題が頻出なので、基礎知識は持っておいてください。

国語の対策方法

古文と漢文を狙って着実に得点する

現代文が非常に難易度が高いため、あまり差がつかないと考えられます。

そのため、古文と漢文で得点を重ね、周りと差をつけるのが大切です。

単語と文法など、基本的なことは完璧になるくらい学習し、ミスをなくしましょう。

漢文についても同様に高得点を狙えるような対策をしておきましょう。

記述式の対策をしておく

早稲田大学の現代文は非常に難易度が高いため、受験前だけ学習するだけでは得点できません。

記述式に対応するために過去問に取り組み、解き方や時間配分などをしっかり確認しておきましょう。

★古文・漢文で得点を重ねることが大切

★記述式問題になれておく必要がある

★過去問を解いて時間配分を考えておこう

早稲田法学部の世界史の出題傾向と対策

世界史の出題傾向

早稲田大学法学部の世界史はマークシート記述式です。

論述問題以外は基本的な知識を問う問題になっています。

出題内容 世界史
問題番号 出題内容
大問1 中国の歴史における宗教・思想
大問2 暦法の歴史
大問3 アイルランドの歴史
大問4 清朝の歴史
大問5 フランス、オーストリアに対するイギリスの対外的立場の変遷

出題形式

マークシートは正誤判定問題空欄補充問題が多くを占めます。

論述問題は、「あるテーマについて指定の語句を使って250文字以上300字以内で説明せよ」という出題が例年出されています。

問題の出題難易度は標準的な問題が多いですが、私大専願の受験生にとっては論述が合否を分けるポイントだと考えられます。

出題範囲

早稲田大学法学部の世界史の出題範囲は古代から近現代まで幅広いです。

西洋史では16~19世紀の西ヨーロッパや北アメリカの領域からの出題が多い傾向があります。

東洋史については中国史の前近代の問題が多い傾向にあります。

論述式の問題においては、法学部らしく海外の政治制度や外交問題についての出題が多いです。

世界史の対策方法

基礎を完璧にする

早稲田大学の社会は基本的に難問が多く出題されます。しかし、法学部ではそこまで奇問が出る傾向はありません。

教科書を中心とした基礎をどれだけ正しく暗記できているかが得点を左右します。

論述問題は入念に対策を

基礎問題の出題が多いため、差がつく問題は論述問題です。

私大の社会は選択式の問題が多いため、論述慣れしている生徒が少ない傾向にあります。

そこで、論述問題に対してしっかり対策を行うことで他の受験生に差をつけることが可能です。

そのためには、過去問の対策は合格に必須となります。

★基礎が大切

★記述式の問題は対策が大切

★過去問演習が合否のカギを握る

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早稲田法学部の日本史の出題傾向と対策

日本史の出題傾向

法学部の日本史は、記述式の割合が多いことが特徴です。

解答に占める割合は4割を超え、歴史用語の知識を問う設問が多く、私大文系らしい問題が続きます。

出題内容 日本史
問題番号 出題内容
大問1 畿内・七道
大問2 中世・近世の一揆
大問3 近代の情報伝達
大問4 戦後の為替レート

出題形式

マークシートは語句選択・正誤判定・年代整序のパターンで出題されます。

正誤判定問題の比率が高くなっており、正確な知識の暗記が求められます。

出題範囲

大問3と4は近現代史であることが多く、戦後史などに重きを置いた学習が必要です。

出題分野も法学部の問題らしく、政治史や外交史に関わる問題が頻出です。

日本史の対策方法

教科書内容を完璧にする

日本史は世界史よりも難易度が高い傾向があります。

ですが、教科書問題を完璧にしておくことで合格点には到達することができます。

難しい問題の得点よりも、いかに基本的な問題を落とさないかが大切です。

資料問題・過去問の取り組みが合否を左右する

日本史では未見資料問題が頻出されます。

資料問題の対策を行っている受験生は比較的少ないので、過去問で対策をし、資料問題に対してしっかり得点できると他の受験生に差をつけることが可能です。

早稲田大学に関係している人に要注意

法学部の日本史は、早稲田にゆかりのある歴史上の人物も出題されます。

創立者の大隈重信や早大初の内閣総理大臣となった石橋湛山といったメジャーな人物については基本的な知識はおさえておきたいところです。

★基本的な問題を落とさないことが大切

★資料問題に慣れる必要がある

★早稲田にかかわりのある人物について学習しよう

早稲田法学部の政治経済の出題傾向と対策

政治経済の入試出題傾向

政治経済の問題はマークシート記述式論述問題が出題されます。

論述問題は必ず出題されるので対策が必須です。

全体的に広範囲から出題されるのが特徴的です。

出題内容 政治経済
問題番号 出題内容
大問1 新しい人権
大問2 立憲主義
大問3 GDP・経済成長
大問4 国際経済体制

出題形式

政治経済の問題は日本史のように知識を問う記述式の問題もありますし、世界史のように論述問題も出題されます。

論述問題は2問〜4問の間で、まとめる文字数は50字以内だったり、150字以内だったり年によってバラバラです。

出題範囲

広範囲から出題されるので、教科書全体を学習し、基礎は完璧に身につけておくといいでしょう。

国内外の時事問題も出題される傾向にあるので、受験前は時事問題に関しても意識しておく必要があります。

政治経済の対策方法

教科書を完璧にし、着実に得点する

マークシート式の問題については標準的な問題がほとんどです。

合格するには落とすことができないポイントです。

記述や論述は応用力が試される

対策している受験生とそうでない学生で差が付きやすいのが記述式や論述問題です。

早稲田大学法学部の政治経済の記述式や論述は応用力が試される問題が多いです。

単純な暗記では対応できないものもあるため、過去問に取り組み、出題傾向や時間配分をあらかじめ把握しておきましょう。

ニュースで時事問題は対策しよう

政治経済は科目の特性上、時事問題は必ず出題されます。

日頃からニュースに目を通す習慣が大事です。

特に新しい法改正の動きや経済の動向には注目しておきましょう。

★マークシートは基礎問題なので確実に点を取る

★記述・論述は応用力をつける必要あり

★時事問題はニュースに目を通しておこう

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まとめ

早稲田大学法学部の入試問題は私大最難関にふさわしく、問題のレベルはとても高いです。

特に現代文は大学入試でも最高峰の難易度ですし、英語も量が多く情報処理能力が必要とされます。

とはいえ、きちんとした対策と基礎的な知識の積み上げによって合格レベルに達することは可能です。

東大や一橋の国公立志望者や慶応や早稲田の政経志望者も受験する早稲田大学法学部。

受験エリートたちとの戦いを制して、合格の栄冠をつかみ取りましょう。

POINT

✔早稲田大学法学部の英語と国語は難易度が高い

✔英語はパラグラフリーディングと過去問演習で出題形式に慣れること

✔国語の現代文は難関で、古文と漢文で得点を積み重ねよう

✔世界史の難易度は標準で、論述問題対策をしよう

✔日本史は教科書レベルを完璧にした後、史料問題の対策に取り組もう

✔政治経済はセンター試験の問題を完璧にした後、論述や計算問題など応用的な問題の対策をしよう

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【初心者でもわかる】この記事のまとめ

「早稲田大学 法学部」に関してよくある質問を集めました。

早稲田大学法学部の入試要項は?

早稲田法学部の入試要項については、募集人数350人、試験科目外国語、国語、地歴公民または数学です。出願方法はWEB出願で、2024年度の試験日は2023年2月15日です。早稲田法学部の偏差値は67.5となっており、私立文系の中ではトップクラスです。2023年度の倍率は5.3でした。詳しくは記事中をご覧ください。

塾で必要な年間費用ってどのくらい?

早稲田法学部の英語の出題傾向は、おもに長文読解・空所補充問題・正誤問題・語句整序問題・英作文が出題されます。早稲田法学部の英語は問題の量が多く時間に余裕がありません。過去問をたくさん解いてしっかり対策しておくことが必要です。詳しい内容や対策、その他の教科の傾向は記事中に記載してあります。

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