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更新日 2020.10.9

【英語】新・大学入試共通テストはどう変わる?変更点と対策について大解説

いよいよ始まる大学入学共通テスト。

英語における変更点と対策を解説

2021年から始まる大学入学共通テスト。

これまでのセンター試験とは求められる力も異なり、対策が必要です。

本記事では、主に英語における変更点と対策を解説します。

大学入学共通テストとは

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大学入学共通テストとは、2020年1月をもって終了したセンター試験に代わる大学入試試験。

これから国公立大学を志望する受験生は、通過せねばならない試験となります。

日程はセンター試験と同様の1月中旬。

英語に関しては会話文をもとにした問題などが導入される予定であり、より実践的・実用的な英語力を確かめる内容となります。

当初、英語に関して外部試験の導入・記述問題の導入が検討されていましたが、外部試験は2024年実施に向けて検討、記述問題は見送りとなりました。

大学入学共通テストとセンター試験の比較

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下記ではセンター試験と大学入学共通テストの違いについてまとめました。

出題方法はセンター試験・大学入学共通テストともにマークシート。

前述の通り、当初は記述式の導入が予定されていたものの、見送りとなっています。

センター試験は知識と技能が問われていたのに対し、大学入学共通テストでは知識・技能のみならず思考力と判断力、表現力が求められます。

前述の通り、より実用的な英語力が求められるようになります。

センター試験では文法問題とリスニング、長文読解が主な内容でしたが、大学入学共通テストでは長文読解とリスニングの2つになります。

次項ではより詳しい英語の変更点について見ていきましょう。

POINT

✔大学入学共通テストでも現行はマークシート

✔知識・技能だけの学習では対応不可、より実用的・実践的な学力が求められる

✔文法問題がなくなるが、依然として文法の重要性が変わらない

大学入学共通テストでは特に英語が変わる!

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前項で、知識・技能にあわせて思考力や判断力などが求められると述べました。

英語の問題でもその傾向が顕著に現れており、同じマークシート問題とはいえ違いが見受けられます。

英語に入る前にまず全教科における違いを見ます。

まず思考力が求められることから、問題文の難易度が上がると言われています。

具体的には問題自体を理解することが難しくなり、これまでよりも深い理解力や考察力が求められます。

知識だけで解ける問題が減り、より総合的な理解を促す問題に変わるのです。

また選択肢に正解がない、もしくは複数正解がある可能性がある点も挙げられます。

これまでのマークシートは4択から選ぶ方法で、勘でマークしても4分の1の確率では正解でした。

しかし大学入学共通テストでは、正解が含まれていない、もしくは複数の正解があるという問題が登場します。

こうした変化により、難易度が同じでも点数が下がることが予想されます。

ここからは英語の変更点について解説します。

前述の通り、当初は外部試験を利用する予定だった英語。

アクセントや発音の技能を図る問題は外部試験を導入し評価する予定でしたが、少なくとも2024年まで見送りとなりました。

延期とはなったものの将来的に導入予定であることは変わりないため、アクセントと発音に関しては外部試験で評価する方針を据え置きしています。

そのため、2021年の試験では発音やアクセントを問う問題は出題されないとされています。

大学入学共通テストにより、これまで日本語で書かれてた問題がすべて英語になります。

センター試験では、年代によって設問に大きな違いがなく、過去問を解けば問題に慣れることができました。

しかし、大学入学共通テストでは1つ1つの問題文が変わるため、より深い英語力が必要となります。

現に2020年度からの学習指導要領では、中学校の英語で日本語を使わない英語の授業が進められています。

リーディング問題とリスニング問題の配点比率も変わります。

センター試験では筆記200点・リスニング50点でしたが、大学入学共通テストではそれぞれ100点に。

それに伴い、センター試験ではリスニングにおける時間が30分でしたが、大学入学共通テストでは60分になります。

リスニングに対する比率が大きくなり、従来のようなリーディングや文法に絞った勉強法では対応できなくなります。

リスニングにおいて、読まれる回数が減ることも予定されています。

これまでは2回読まれるため、1回目で概要をつかみ2回目で決めていくということが可能でした。

ですが大学入学共通テストでは、読まれる回数が問題難易度や求める英語力によって変えると言われています。

高い英語力が必要となるだけでなく、聞き逃しにより注意が必要となります。

POINT

✔英語はリスニングとリーディングが問題の軸になる

✔問題文が難化し、英語でも出題となる

✔リスニングの精度を高めるための総合的な英語力が不可欠

大学入学共通テスト(大学入試改革)で要求される能力とは?

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学習指導要領では、学力の3要素として「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」の3つを挙げています。

少子高齢化やグローバル化などによる労働人口減少に伴い、労働の多くがコンピュータやAI(人工知能)に置き換えられる現代では、これまで必要であった能力では対応できなくなります。

知識をより多く知っていることから、課題発見能力や生涯学習、協働による課題解決力などの向上への転換が求められるのです。

そうした意味で、「知識・技能」のみならず「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」を含めた総合的な学力が必要といえます。

センター試験を含む従来型の試験では、「知識・技能」をセンター試験で図り、各大学の個別試験で「知識・技能」を含めた「思考力・判断力・表現力」を評価するという方法を取っていました。

しかし従来型の試験では、「主体性・多様性・協働性」が評価できないだけでなく、個別試験で「思考力・判断力・表現力」を十分に評価することも難しい状態にあります。

大学入学共通テストを始めとした入試改革後の試験では、大学入学共通テストで「知識・技能」にあわせて、「思考力・判断力・表現力」も評価します。

そのため、個別試験で「主体性・多様性・協働性」が十分に評価できるようになるのです。

つまり一言でいえば、主体性や多様性、協働性を伸ばすための総合的な学力を問う問題が増えるといえます。

POINT

✔これから求められる学力は、知識重視から思考や判断など考える力へ

✔まずは「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」を磨こう

✔大学入学共通テストでは「主体性・多様性・協働性」が合否を分ける

大学入学共通テストの英語を攻略するためにすべきこと

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文法問題が単体で登場しない大学入学共通テスト。

だからといって文法を勉強しなくていいのかといえば、そうではありません。

リーディングを確実に行うには、文法は不可欠。

これまでと同様に文法を固めることは重要です。

また、リスニング対策としても文法力は大切。

センター試験では聞けば分かる問題がありましたが、大学入学共通テストでは文法理解がなければ解けない問題が予想されます。

大学入学共通テストでリスニングが重要となることは前述の通り。

ではリスニング対策はどのようにすべきでしょうか。

結論からいえば、まずはリーディング力を高めることです。

リスニングが分からない場合、問題英文が分からない場合がほとんど。

そのため、まずはしっかりとリーディングできるようにすることが重要なのです。

大学入学共通テストでは速く正確に長文を理解することが重要ですが、まずは正確に文章を読めるようにならなければ意味がありません。

センター試験では選択肢が4つであることもあり、ある程度の理解でスピードを上げていくことも重要でした。

しかし大学入学共通テストでは、そのような対策では対応できないことは前述の通り。

単語や文法、英文解釈などを深め、正確に読めるようにしましょう。

正確に読めるようになれば、次第にスピードを上げていくようにしましょう。

POINT

✔文法問題がなくなっても、文法の重要性は変わらない

✔リスニング対策にはリーディングから。リーディングの精度を高めよう

✔速く正確に読むことが重要、まずは正確に読むことから

他の大学共通テストについては以下の記事をご参考にしてください。

まとめ

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より総合的な学力が求められる大学入学共通テスト。

知識・技能だけでなく、さまざまな角度から見る学力が求められます。

ただ一方で、これまでの学習が意味を無くすことはありません。

リスニングやリーディングにも単語力や文法力は絶対的に必要です。

出題されなければ理解の必要がないということではありません。

これまでの学習は継続しつつ、新しく求められる力に対応することが重要です。