慶應義塾大学薬学部は2008年に共立薬科大学と合併し、慶應義塾大学薬学部となりました。
1年生は日吉キャンパス、2年次以降は芝共立キャンパスに移動になります。
慶應義塾大学薬学部となってからは日が浅いですが、私立の薬学部としては最難関です。
本記事で慶應義塾大学の薬学部について対策や勉強法について徹底解説します。
慶應義塾大学の薬学部の入試要項と偏差値を解説します。
特に入試要項は受験するうえで大切な情報になるので是非参考にしてください。
以下が慶應義塾大学薬学部の2023年度入試要項です。
試験会場は公式HPをご確認ください。
慶應義塾大学 薬学部 入試要項 | ||
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募集人数 | 薬学科(6年制) | 100名 |
薬科学科(4年生) | 50名 | |
試験日程 | 2月10日(金) | |
合格発表 | 2月21日(火) | |
科目 | 理科 | 化学・化学基礎 |
外国語 | コミュニケーション英語Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ・英語表現Ⅰ/Ⅱ | |
数学 | 数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学A・数学B |
2023年度の慶應義塾大学薬学部の入試配点は以下の通りです。
試験科目 | 配点 | 計 |
---|---|---|
化学 | 150 | 350 |
数学 | 100 | |
外国語 | 100 |
慶應義塾大学薬学部の偏差値は62.5~65とされており、私立大学の薬学部の中でもトップクラスの偏差値です。
合格するのは難しいかもしれませんが、しっかりとした対策をすれば合格に近づくことができます。
国公立大学をと混合して考えても、慶應義塾大学薬学部は東京大学、京都大学に続く第3位の難易度で、難関であることに変わりはありません。
慶應大学 薬学部 学費 | |||
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項目 | 薬学部 薬学科 | 薬学部 薬科学科 | |
学費 | 入学金 | 200,000円 | 200,000円 |
在籍基本料 | 60,000円 | 60,000円 | |
授業料 | 1,700,000円 | 1,430,000円 | |
施設設備費 | 300,000円 | 300,000円 | |
実験実習費 | 190,000円 | 190,000円 | |
その他の費用 | 3,350円 | 3,350円 | |
初年度納付金合計 | 2,453,350円 | 2,183,350円 | |
在学生納付金合計 | 2,253,250円 | 1,983,250円 |
上記が慶應義塾大学薬学部の学費となります。
薬学部なので学費は非常に高くなります。
また、6年制なので総額すると、莫大な額になります。
✔2023年度の入試日は2月10日(金)
✔偏差値は62.5~65
✔学費だけで莫大な額になる
英語は記述式と選択式で構成された入試となっています。
分量が多いため時間的な余裕はありません。
以下が2020年度の英語の入試問題です。
例年あまり変化がないため参考にしてください。
【2020年度】英語 入試問題 | ||
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問題番号 | 出題形式 | 内容 |
大問1 | 長文問題 | 細胞の進化の過程について(1070words) |
大問2 | 長文問題 | 痛みの表現比喩について(680words) |
大問3 | 長文問題 | 患者を一番に考慮する診断について(1220words) |
慶應義塾大学薬学部では例年、求められる文法のレベルはそこまで高くなく、長文読解に重きが置かれています。
長文読解は単語力があればなんとなく意味や、問われていることが分かります。
なので、単語はできるだけ量をこなして、文脈で全くわからない単語を減らせるようにしましょう。
慶應義塾大学薬学部の特徴として、前述のとおり、問題文から選択肢まですべて英語ということがあげられます。
さらに問題構成は長文問題3題80分ですので、相当時間がありません。
慣れてきたら、長文の演習では、日本語訳をしないで読み進められるように訓練しましょう。
日本語訳をしないで英文をそのまま理解できれば、かなりの時間を節約できます。
慶應義塾大学薬学部の英語長文のテーマは自然科学系が多い傾向にあります。
テーマになじみがあれば長文も読みやすくなりますので、過去問で親しんでおきましょう。
過去問演習をすることで問題に慣れ、時間配分をあらかじめ把握することが可能です。
過去問は5~10年分くらいを目安にやりましょう。
✔大単語力が合否を分ける
✔日本語訳をせず、英語のまま理解する
✔過去問演習で傾向をつかみ、時間を節約する
慶應義塾大学医学部に興味がある方は以下の記事をご参考にしてください。
大問3題から構成されており、2020年度はデータの分析が出題されました。
計算量が多く、ミスなく計算を早くできるかどうかが合否を分けているといっても過言ではありません。
過去問演習などを活用し、いかに早く計算し、正確な答えを出すかということを意識してください。
【2020年度】数学 入試問題 | ||
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問題番号 | 難易度 | 内容 |
大問1 | 標準 | 積分法/指数・対数/確率/図形の性質/図形と方程式/数列/三角関数 |
大問2 | 標準 | 図形と方程式/微積分 |
大問3 | 標準 | データの分析 |
慶應義塾大学薬学部の数学の難易度は標準的です。
その代わり、問題の量に対して試験時間が短く設定されており、素早く正確な計算力が求められているといえます。
小問集合では簡単な計算方法を用いて解く問題が頻出ですので、小問集合の模範解答は計算簡略化の参考になることが多いです。
例年、微積分は必ずといっていいほど出題されます。
微積分単独の出題ではなく、他の分野との複合問題となりますので、微積分を含んだ求積問題等は欠かさずチェックしておくと良いです。
微積分は面倒な計算が多いことが常ですので、なるべく簡単にする方法を考えたり、正確に計算するコツを自分なりに見つけたりして対策しておきましょう。
部分点で点数を稼ごうとせず、慶應義塾大学薬学部の数学では最後まで答えを出すことを意識して問題を解きましょう。
コツは過去問演習を取り組むとき時間を意識せず、最後まで答えを出してから解説を読むような勉強方法です。
数学力がついてくると自然と計算が速くなり、時間内で解けるようになります。
初めから間に合わないから解説を読んで理解しようという学習方法は、入試本番でも最後の解答に多度つけずに終わってしまう可能性があります。
✔計算力を磨いて速く正確に解く力をつける
✔微積分はしっかり対策しておく
✔最後まで解き切る練習をしておく
慶應義塾大学の数学については以下の記事をご参考にしてください。
出題形式は2020年も例年通りだったので今後も大きな変化があるとは考えづらいです。
全体的に幅広く出題されていますので、全分野の基本知識は必須です。
【2020年度】化学 入試問題 | ||
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問題番号 | 難易度 | 内容 |
大問1 | 標準 | ハロゲン結合問題と錯イオンとミオグロミンについて |
大問2 | 標準 | 反応速度と飽和溶液について |
大問3 | 標準 | コロイド溶液と浸透圧について |
大問4 | 標準 | 有機の芳香族化合物について |
大問5 | 標準 | 核酸と糖、油脂について |
計算を多く使うため、早く正確に計算できるように何度も問題演習を繰り返しておきましょう。
手が付けられないような難問が出てくるとは考えづらいので、いかに基礎的な問題で得点を重ね、計算ミスを防ぐかが合否を分けると思います。
まれに参考書に少し載っているかどうかレベルのマイナーな問題が出題されます。
しかし、基本知識から解いていけるケースが多く見受けられるため、そこまで焦らず解くことができると思います。
問題数が多いので、化学の出題範囲全般の基礎知識が必要です。
計算問題に特化しつつも、全分野の基礎の徹底は確実に行ってください。
100分以内に多くの計算をしなければならないので、ミスが起こってしまうことが考えられます。
過去問で時間を意識して解くことを繰り返すと、自然に多くの計算を長い時間できるようになります。
過去問の解説もしっかり読んで、なるべく簡単に早く計算できるような考え方を身につけましょう。
✔計算力が合否を分ける
✔物質関連のマイナー問題に焦る必要はない
✔過去問演習で時間配分を考え方を確認
現論会の基本情報 | |
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対象 | 高校生・既卒生 |
授業形式 | 1対1の個別指導 |
校舎 | 新宿校・横浜校・柏校・大宮校・天王寺校 千種校・四条烏丸校・藤沢校・オンライン校 |
特徴 | 途中修正も可能なあなただけの緻密な年間計画 |
現論会では生徒1人1人に合わせて年間の学習計画を立てるプログラムがあります。
そのため、慶應義塾大学薬学部の合格までが逆算でき、今必要な対策を確実に講じることができます。また、計画は生徒の状況に応じて適宜変更が可能です。
現論会では慶應義塾大学合格に必要な科目である、数学・英語・化学を隅々まで対策することができます。
この指導法は現論会の「得意科目のみ充実させるのでは足りない。全科目のバランスと効率の良さを重視して、合格を取りに行こう。」という考え方に基づきます。
現論会で忠実に努力を重ねることができれば、総合点の引き上げは間違いないことでしょう。
個別教室のトライの基本情報 | |
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対象 | 小学生・中学生・高校生 |
授業形式 | 1対1の個別指導 |
校舎 | 全国600教室以上 |
特徴 | 厳選されたプロ講師陣による全国No.1の個別指導塾 |
個別教室のトライは完全マンツーマン指導&専任制で生徒を指導しています。
オーダーメイドカリキュラムを組んでもらうため、生徒一人ひとりに合った学習プランを提供できるのが個別教室のトライの強みです。
個別教室のトライには、慶大受験のプロが指導する『トライ式慶大対策コース』があります。
このコースでは、慶大合格者のノウハウを凝縮したカリキュラムの中で、慶大受験に精通したプロの講師が指導を行ってくれます。
そのため慶應義塾大学を目指す方に最適なコースになっています。
総合型選抜専門塾AOIの基本情報 | |
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対象 | 高校生・高卒生 |
授業形式 | 集団指導・個別指導・オンライン |
校舎 | 東京、大阪、京都、兵庫、神奈川、愛知、オンライン |
特徴 | 生徒に最適な総合型選抜(旧AO入試)対策指導! |
総合型選抜専門塾AOIは、総合型選抜(旧AO入試)対策に特化している塾です。
難関国公立大学から難関私立大学まで多数の合格者を輩出しており、業界トップクラスの合格率を誇ります。
AOIでは、総合型選抜に特化した専門の講師が生徒が大学受験を合格できるように指導してくれます。
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全体の入試傾向としては、難しい問題をじっくり考えて解くというよりは、標準的な問題を素早く正確に処理する能力が求められている印象があります。
慶應義塾大学薬学部を目指していてまだ学力が足りてないと思う方がいれば、ぜひ勉強の仕方から見直してみてください。
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この記事の内容が一目でわかります。
慶應義塾大学薬学部の偏差値は62.5~65.0です。
慶應義塾大学薬学部の入試科目は英語・数学・化学です。
慶應義塾大学薬学部に合格する方法は基礎基本から応用まで過去問を通して学習することです。
詳しくは記事内を参考にしてください。