みなさん明治大学商学部についてどのくらいご存じでしょうか。
明治大学は関東の難関私立大学として有名で毎年高い倍率を誇り、卒業後も多くの卒業生が社会で活躍しています。
今回はそんな明治大学の商学部に焦点を当てて、その特徴や入試難易度、対策などについてご紹介していきたいと思います。
受験を検討している方は、是非最後まで一読し、参考にしてみてださい。
■まとめ
明治大学商学部の基本情報 | |
---|---|
キャンパス | 和泉キャンパス |
偏差値 | 62.5~65.0 |
学部生在籍人数 | 1,282人 |
経済・経営・流通・金融についてビジネスの世界をさまざまな角度から総合的に研究しているのが明治大学商学部です。
商学部でのゼミでは、少人数クラスを採用しています。
2年次からは、商学専門演習と総合学際演習から1演習、2系統のゼミを履修する事ができます。
専門的な知識と高度な教養を身に着ける機会を設ける事でより広い創造性を育成しています。
商学部では、3年次から進路に応じて自由に選べるコース制を採用しています。
大学2年間で学んだ学習を基に多様なコースから選択することが可能となっています。
経済の歴史などから基礎理論を学び、経済問題に対する分析能力を養うのが目的のコースです。
現在大きな社会問題となっている少子高齢化といった国内問題や、グローバル化による環境問題の深刻化のような世界規模の課題に向けて、経済の視点から課題解決の担い手になることを目指します。
社会経済的視点と個別企業の視点から、交通の理論・歴史・政策や商業の役割についても広く学習するコースです。
こちらのコースでは、「流通・マーケティング部門」と「交通部門」の2つの部門に分かれており、マーケティング論の理論的課題である、取引を促進させる手法とその理由について知識を深めます。
銀行・保険・証券のシステムを学習し、金融のプロフェッショナルを目指すための基礎力をつけるコースです。
企業の内部で行われているシステムの流れを理論的・実証的に学んだことを活かし、社会でリーダーシップを発揮できる人を育成します。
世界と日本との貿易・経済関係や企業活動についての学習から貿易実務などの実践的な能力を高めます。
学ぶ対象分野として、モノ(財)、サービス、資本が挙げられ、主に世界経済の動向とその規定要因についての研究を進めていきます。
現代企業の経営について基礎から学び、企業経営において活躍できる人材を育てるコースです。
今の社会を自分なりに見る力をつけることで、社会的に自立し、主体的に活動ができるようになるので、起業家を目指す人に特におすすめのコースとなっています。
会計制度変革のダイナミズムなどを理解し、専門職業人に必須の会計理論を学ぶコースです。
こちらのコースの卒業生は、公認会計士や税理士、経理のスペシャリストとなった方がとても多く、実績においても信頼できます。
的確にビジネス・チャンスを把握できる起業精神に富んだ人材の育成を目指すコースです。
他のコースとは異なり、研究対象が最新で斬新なものが多く、急速に発展し変化する時代を見極めることで、新しいビジネスリーダーの養成を目指しています。
✓難関私立大学の一つ
✓ビジネスのプロを育成
✓多彩な学習コース
受験前に確認しておきたい、入試情報について紹介していきます。
ここでは2023年度の明治大学商学部一般入試の受験科目についてご紹介します。
以下、学部別方式の受験科目になります。
学部別方式 | |
---|---|
外国語 | 英語(コミュニケーション英語Ⅰ・コミュニケーション英語Ⅱ コミュニケーション英語Ⅲ・英語表現Ⅰ・ 英語表現Ⅱ)、 ドイツ語、フランス語から1科目選択 |
国語 | 国語総合(漢文の独立問題は出題しない) |
地理歴史 公民・数学 |
世界史B、日本史B、地理B、政治・経済、数学(数学Ⅰ・数学Ⅱ 数学A「場合の数と確率・整数 の性質・図形の性質」 数学B「数列・ベクトル」)から1科目選択 |
配点は、外国語150点、国語100点、地理歴史・公民・数学100点となっています。
語学以外の科目は、自分の1番得意な科目で勝負することが可能です。
以下、英語4技能試験利用方式の受験科目になります。
英語4技能試験利用方式 | |
---|---|
英語 | 英語(コミュニケーション英語Ⅰ・コミュニケーション英語Ⅱ コミュニケーション英語Ⅲ・英語表現Ⅰ・英語表現Ⅱ) |
国語 | 国語総合(漢文の独立問題は出題しない) |
地理歴史・公民 数学 | 世界史B、日本史B、地理B、政治・経済、数学(数学Ⅰ・数学Ⅱ 数学A「場合の数と確率・整数 の性質・図形の性質」 数学B「数列・ベクトル」)から1科目選択 |
配点は、英語300点、国語150点、地理歴史・公民・数学100点となっています。
こちらの方式で受験するためには、出願資格として以下のいずれかのスコアまたは等級が必要となります。
英語の配点が半分以上を占めているため、他教科と比べて英語が得意な受験生にとっては大きなチャンスとなる可能性があります。
ここでは2020年度から2022年度の入試の倍率について一般入試(学部別試験)と共通テスト利用の2つをご紹介します。
以下、一般入試(学部別試験)の倍率になります。
年度 | 志願者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|
2020年 | 13,622 | 2,226 | 5.5 |
2021年 | 9,140 | 1,607 | 3.6 |
2022年 | 8,478 | 1,778 | 4.2 |
志願者数は過去3年間で減少しているものの、倍率は2020年度に戻りつつあるため、今年度もさらに上昇する可能性があります。
全学統一方式の場合、学部別方式より倍率があがる傾向にあるので、商学部に絞った勉強をすすめることがおすすめです。
以下、共通テスト利用受験の倍率になります。
年度 | 志願者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|
2020年 | 2,900 | 592 | 4.9 |
2021年 | 1,786 | 426 | 3,3 |
2022年 | 1,294 | 375 | 4,1 |
商学部は他学部と比べて志願者数が2000人未満と少ないですが、倍率は少々高めの傾向にあります。
狭き門を潜り抜けられるように、早いうちからしっかりと対策を始めましょう。
明治大学商学部とレベルが近いと言われているMarchと比較しようと思います。
商学部がない大学に関して、一般的に商学部と学ぶ内容が近いと言われている経営学部を比較対象にしています。
学校・学部名 | 偏差値 | 倍率(一般選抜) |
---|---|---|
明治大学商学部 | 62.5~65.0 | 4.2 |
青山学院大学経営学部 | 62.5~65.0 | 6.6 |
立教大学経営学部 | 65.0 | 5.3 |
中央大学商学部 | 55~60 | 3.7 |
法政大学商学部 | 57.5~62.5 | 4.5 |
青山学院経営学部を除き、倍率は4~5となっています。
偏差値は立教大学経営学部が65でトップとなっており、中央大学商学部は偏差値に差があるもの倍率は低めになっているため、狙い目になるかもしれません。
✔募集人数が減少している
✔センター試験利用者も多い
✔倍率は4倍前後
受験生に人気な明治大学商学部に合格するために、各科目の出題傾向と必要な対策をご紹介いたします。
商学部の英語試験は80分で、長文読解が2題となっています。
語彙数は約1,600字のため、得意な受験生にとっては余裕をもって終わる可能性もありますが、満点を取る勢いで解答に挑むことが重要になります。
明治大学は学部問わず、語彙力を試す問題が多く、内容理解の問いも出題されているため、如何に精読の練習が出来ているかが問われるでしょう。
空所完成問題や記述の語形変化の問いも長文読解の中に組み込まれているため、全体の構成や文章ごと、段落ごとの役割を把握する必要があります。
他学部に比べ、商学部の場合は速読力以上に、自分の語彙力と読解においての精密さが合否の分かれ目になる傾向にあります。
国語の試験は英語の試験とは反対に、読解スピード力がカギとなる傾向にあります。
他学部や同等レベルの他大学と比較しても問題の難易度は平均的ですが、文章量は長めです。
現代文では論説文2題と古文の構成が多く見られます。
現代文の出題傾向としては、社会論・経済論以外にも様々なトピックが扱われており、専門用語や複数の文章を比較・検討する問題も含まれます。
古文の出題傾向として、教科書や参考書で学ぶ歴史的背景や文学史、古典常識の知識が活かされるような問題が多く、応用的な傾向にあるでしょう。
試験時間60分で、大問3つのうち3問目は証明問題などの記述解答式が多いです。
難易度について、微積分の難易度は高めですが、全体的見ると国語と同じく平均的なレベルとなっています。
そのため、高難易度の問題に取り組むよりも、基礎を重視した学習を進めることをおすすめします。
ただし、出題範囲は絞られておらず広く設定されているため、単元横断型の学習が必要となってきます。
問われる知識の難易度は平均的ですが、数学と同じく広範囲からの出題になるため、全体的な難易度が上がっています。
商学部の場合、学部の特徴から、資本主義工場生産の時代から世界経済の変化の過程についての問いや、日本の動きや役割に関して出題されることが多い傾向にあります。
横断的な学習が必要になりますが、6~7割が近代史からの出題になっているため、世界の動向だけでなく、日本にも注目して対策することがポイントです。
この学習が、テーマ史ごとに問われる知識系の問題対策にも繋がってくるでしょう。
世界史と同じく、使う知識の難易度は平均的ですが、出題比率の高い史料問題は教科書や資料集に掲載されていないものが多くなっているため、その点においては難易度が高いと言えます。
この対策として、単語を覚えるだけでなく、人や時代の繋がりも把握して学習していくことが大切です。
出題範囲としては、半分が近現代以降の問題が多くなっており、扱われるテーマも学部にちなんで世界と商いの関わりや日本の流通や配送網の変化などといった、幅広いトピックが扱われています。
テーマごとに知識や自体の流れを学習していくことが、日本史攻略のポイントとなるといえます。
毎年、構成は大問5題に設定してあり、難易度は基礎力を試す問いが中心となっています。
問題のデータから国を当てる問題が特徴的で、その他にも記述問題や時事問題が出題範囲となっているので、大問ごとに対策を考えて勉強を進めることがおすすめです。
全体的な流れは教科書、細かい知識は資料集のように、使い分けて大いに活用していくことで、基礎学力が身に付き正答率が上昇するでしょう。
問題の構成は大問4題となっており、経済と政治の割合が3:1設定されている傾向にあります。
経済に関しては、国際経済分野からの出題が多くなっており、必要な知識レベルが高く、時事問題に関してもマイナーなトピックが取り扱われることが多いです。
そのため、他の社会系科目の中では難易度が高くなっており、普段の学習に加えて新聞や本などで情報収集することが必要になってきます。
✔地理を除き基礎力が必要
✔幅広い単元から出題
✔英語は語彙力と精読がカギ
入試傾向と対策が分かったうえで受験学習を進めるにあたり、合格までしっかりとサポートしてくれるおすすめの学習塾を紹介いたします。
関東を中心に開講している学習塾で新しい入試制度にもいち早く対応しています。
東京個別指導学院 | |
---|---|
対象学年 | 小学生・中学生・高校生 |
授業形態 | 個別指導・一部オンライン |
対象地域 | 東京・神奈川・千葉・愛知・埼玉 |
大学受験対策では、志望校と生徒の学力を考慮したうえで合格から逆算し、無駄のない学習プランを提供しています。
苦手な範囲や合格に必要な勉強に焦点をあてているため、効率的に学力を向上させていくことが可能です。
そして、得点力を向上させるために、入試問題を解く時間配分や解答へのプロセス、誤答分析など、ひとつひとつ丁寧に指導をしています。
また、指導実績35年もの間で培われた豊富なデータ量とノウハウを活かし、合格へと導きます。
合格実績においても、難関大学合格者は右肩上がりとなっており、一人一人に合った学習指導の徹底をしていることが伺えます。
共通テストや全学統一方式では、筆記だけでなくリスニングも必要になってきます。
また、医学部などのハイレベルな学部を目指すなら、より特化した対策が必要です。
東京個別学院では、基本の科目以外にも、英語4技能に特化した対策も行われており、出願時に一定以上の資格やスコアが必要な学生におすすめです。
ネイティブ講師とやり取りすることも可能で、学習プランの作成から家庭学習までサポート体制が整っており、目標達成に向けて指導を進めています。
また、こちらはベネッセ提供のオンライン個別指導となっているため、場所を問わず受講可能です。
明治大学商学部の主な卒業後の進路をご紹介します。
2022年度の就職状況 | ||
---|---|---|
日本生命保険相互会社 | 第一生命 | 三井住友銀行 |
楽天グループ | 日本アイ・ビー・エム | 日本放送協会 |
バンダイ | アサヒビール | 凸版印刷 |
アクセンチュア | 博報堂 | キリンホールディングス |
伊藤商事 | 三菱商事 | ニトリ |
このように就職先は多岐に渡っていますが、全体的にみると情報通信業に進んだ卒業生が多く見られます。
大学の手厚い就活サポート環境は学生からの信頼が篤く、学内のイベントやセミナーなどの行事を通じて、「就職に強い」伝統を築いています。
✔大手企業の就職も多い
✔就職の強さを活かしている
✔様々な業界で活躍
これまで、商学部について様々紹介してきましたが、最後に全体的な口コミをいくつか紹介します。
自分の行動次第でいくらでも。
留学とか、資格試験とか、、もろもろのサポートとかも探せばあるし、サークル部活もたくさんある。
大学4年間自分のやりたいことはできると思う!
学校内部に限定せず、主体的に動くことで充実した学生生活を送っていたようです。
先輩方が親切で優しく,大学のキャンパス内についての紹介,様々な大学付近にあるおしゃれで楽しめる店,近場のカフェを紹介してくれます。
充実した毎日を先輩方のおかげで,飲んだり食べたりだとかの満喫,感謝でしかありません。
人間関係が良好だという評判が多くみられました。
社交的な学生が多く、居心地の良い学生生活を送っているようです。
たぶん就職はいい方だと思う。
部活の先輩みてても、大手銀行、財閥、人材会社とか就職してるイメージ。
結構頻繁に会社の説明会とか開かれてるから、調べれば1年生から聞けるのもある。
就職は安定している印象があるという評判が多く見られました。
1年生のうちに、会社の説明会に行く人もいるようです。
就職実績が実際によい。
セミナーなども1,2年のうちから参加できる機会が多くあり、サポート体制が整っている。
低学年から就活に触れる機会が多いため、就職に対する意識も強くなっているようです。
しっかりとしたサポート環境が、就職実績に繋がっていると分かります。
✔就職サポート環境が整っている
✔人間関係の良さが目立つ
✔自ら挑戦することが大切
明治大学商学部は多彩なコースがあり、商学部の中でも自部の興味のある分野に特化できるのが特徴的です。
ある特定の会計職に就きたいという方や、企業精神のある方、社会的問題の解決においてリーダーシップを発揮したい方にはとても有意義な時間を過ごせると思います。
また、入試に関しても難関大学なだけあり倍率は高いので、過去問を分析して出題傾向を掴み、十分な準備をして入試に臨みましょう。
自分の成績に伸び悩みを抱えていたら、今回ご紹介した学習塾を頼ってみると道が開けるかもしれませんので、受験勉強や進路相談の際に是非活用してみてください。