数学Bで学習する「数列」。
数学Bになると数学ⅠAに比べると計算が複雑になるため、苦手意識を持つ方が多くなります。
しかし、数学で学習する単元は、どれも丁寧に学習し理屈を理解すれば、確実に習得できます。
習得の速度に個人差はあるかもしれませんが、必ず習得できるようになるので、一緒に頑張って学習していきましょう。
今回は数列の中でも、基本数列と呼ばれる単元について、重点的に学習します。
ぜひ最後まで読んで、数列を理解し得意にできるように頑張りましょう。
■まとめ
では、早速数列について学習します。
そもそも数列とは「数の並び方」のことです。
その並び方が、どんなルールに従っているのかを学習していきます。
数列には大きく分けて、2つの単元があります。
1つ目が「基本数列」で、2つ目が「難しい漸化式」です。
基本数列では、等差数列・等比数列・階差数列の3つの数列について、基本的な性質を理解します。
基本数列について理解できたら、難しい漸化式を解く練習をする単元が2つ目です。
この中でも、今回は基本数列に絞って学習していきます。
まず、基本数列とは先ほど解説したように、等差数列・等比数列・階差数列の3つの数列の総称です。
基本数列は、数の並び方である数列を式で表すことができる点が特徴であることを理解しておきましょう。
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では、等差数列から学習していきましょう。
等差数列とは、いつも前の数字に一定の決まった値を足したり引いたりすることで次の数字ができる数列のことです。
以下で、等差数列の計算方法と等差数列の2つの表し方について解説します。
例えば、以下の数列を見てください。
a(n)}:2,5,8,11,14,・・・
ここで質問です。
この数列において、14の次に来る数字が何かわかりますか?
この数列は、1つ前の数字に3を足した数が並んでいることがわかるはずです。
そのため、14の次は17が来ますね。
このように、いつも前の数字に一定の決まった値を足したり引いたりすることで次の数字ができる数列のことを等差数列と呼びます。
このように、いつも前の数字に一定の決まった値を足したり引いたりすることで次の数字ができる数列のことを等差数列と呼びます。
この数列には2つの表し方があります。
1つ目は漸化式を使った表し方です。
漸化式とは、2つ以上の項の関係を使って表す方法です。
もう一度、先ほどの例題を見てみましょう。
{a(n)}:2,5,8,11,14,・・・
どの数字も1つ前の数字に決まった数字を足した数になっていますね。
このような関係を漸化式では以下の通りに表します。
a(n+1)=a(n)+d
a(n)がn番目の項の数字、a(n+1)がその右隣の項の数字、dが足される決まった数(今回でいえば「3」)を表します。
なお、dはいつも決まった差を表すので「公差」と表されることもあります。
これが漸化式を使った等差数列の表し方になります。
数列の表し方の2つ目が一般項を使った表し方です。
一般項を使った表し方は、a(n)をnの式で表す方法です。
等差数列を{a{n}}:a(1),a(2),a(3),a(4),a(5),・・・と表すと、
例えば、a(2)を求めたい時にはa(1)に公差dを1回足します。
またa(3)を求めたい時にはa(1)に公差dを2回足します。
このことからわかるように、a(n)を作るためには、a(1)にdをnより1回小さい数(n-1)だけ足すことが必要です。
すなわち、一般項を使って等差数列を表すとa(n)=a(1)+(n-1)dとなります。
では、今までに学習したことを思い出しながら、以下の問題に挑戦してみましょう。
等差数列{a(n)}:2,5,8,11,14,・・・の一般項を求めてください。
できましたか?
では、解き方と解答を見ていきましょう。
等差数列{a(n)}は、常に3ずつ増えているのがわかるはずです。
すなわち公差d=3となります。
続いて、初めの数字a(1)=2となります。
よって、一般項を求めるとa(n)=a(1)+dより、a(n)=2+3(n-1)となるでしょう。
計算すると、a(n)=3n-1となりますね。
これが今回の問題の答えです。
なお、今回の漸化式はa(n+1)=a(n)+3です。
しかし、この式だけでは最初の数字が何かがわからないため、最後に(a(1)=2)を付け足すようにしておきましょう。
ここまでが等差数列に関する計算方法と表し方です。
わからない部分がある方は、もう一度復習をしてきちんと理解しておきましょう。
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続いて、等比数列について学習しましょう。
等比数列とは、1つ前の数字に決まった値を掛け算すると次の数字になる数列のことです。
以下で等比数列の計算方法とその表し方、また練習問題についても見ていきましょう。
例えば、等比数列を{a{n}}:a(1),a(2),a(3),a(4),a(5),・・・と表すと、
a(4)はa(3)に決まった数rをかけることで求められます。
これを漸化式で表すと、a(n+1)=ra(n)となります。
また、一般項で表す場合も考えてみましょう。
a(n)を作るためにはa(1)にrをn-1回かけることになります。
すなわち、a(n)=r^(n-1)a(1)と表されます。
なお、基本数列においては一般項よりも漸化式の方が意味が理解しやすいといえますが、どちらの形も作れるように練習しておきましょう。
では、ここで等比数列の練習問題に挑戦してみましょう。
第2項が6、第5項が48である等比数列の一般項を求めてください。
できましたか?
では、解き方と解答を見ていきましょう。
等比数列の公式に当てはめて考えてみると答えを求められます。
等比数列の公式は「a(n)=r^(n-1)a(1)」です。
これに第2項が6であることを当てはめると、6=r^(2-1)×a(1)となります。
この計算結果は、ra(1)=6です。
同じ計算を第5項においてもすると、r⁴a(1)=48になります。
この2つを割り算すると、r⁴a(1)/ra(1)=48/6。
計算結果は、r³=8、r=2となります。
r=2、ra(1)=6より、a(1)=3だとわかりますね。
すなわち、この数列の一般項は、a(n)=3×2^(n-1)と求められます。
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ここまで等差数列と等比数列の計算方法や表し方を学習してきました。
ここで、今回学習した内容を整理しておきましょう。
等差数列とは、いつも前の数字に一定の決まった値を足したり引いたりすることで次の数字ができる数列のことです。
漸化式で表すとa(n+1)=a(n)+d、一般項で表すとa(n)=a(1)+(n-1)となります。
等差数列の一般項を求める問題は、与えられている条件を一般項の公式に当てはめて、計算することで答えが求められます。
また、漸化式で表す場合は初めの項の数字がわからない場合があるため、式の後ろに初めの項を表す「a(1)=?(問題に応じて記載する)」をつけておくようにしましょう。
等比数列とは、1つ前の数字に決まった値を掛け算すると次の数字になる数列のことです。
漸化式で表すとa(n+1)=ra(n)、一般項で表すとa(n)=r^(n-1)a(1)となります。
等比数列の一般項を求める問題は、与えられている条件を一般項の公式に当てはめて、計算することで答えが求められます。
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数列のおすすめの勉強法は、問題集を繰り返し解くことです。
等差数列・等比数列においては、公式がわからないと問題が解けないため、公式を覚えることが大切になります。
しかし、公式だけを覚えるのは単調な作業なので、あまり現実的ではありません。
したがって、問題演習を進める中で公式を覚えていくことが理想です。
そのため、一度ではなく、何度も問題演習をすることで、解き方のみならず公式も覚えられるようにしていきましょう。
数列のおすすめの勉強法は、以下の問題集の範囲を繰り返し解くことです。
今回学習した等差数列と等比数列は、名前や公式など似ている事項が多いため、混同してしまう可能性もあります。
そのため、それぞれの問題を繰り返し解くことで解き方を身につける必要があります。
何度も同じ問題を繰り返すことで、それぞれの解き方を理解し、混同しないようにしましょう。
CHECK
数列を勉強するなら「オンライン数学克服塾MeTa」がおすすめです。
対象 | 高校生 |
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授業形式 | 1対1のオンライン個別指導 |
校舎 | オンライン |
特徴 | 数学克服に特化したオンライン専門塾 |
なぜ数列の勉強に「オンライン数学克服塾MeTa」がおすすめなのか、その理由を2つ紹介します。
1つ目は演習授業により学習を習慣化することです。
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学習の習慣化を目的に行われているもので、疑問を解決する場として使ったり学校から出されている宿題に取り組んだりするなど、各自が課題の克服を目指しています。
2つ目は学習計画表の作成により苦手を克服することです。
面談したうえで学習計画表を策定することで、数学を後回しにせず学習できます。
数学の苦手を克服するには適切な方法で適切な量の学習をすることが大事です。
そのために、計画表で方針を定めることで、自分ひとりで進める時よりも確実に苦手が克服できるようになるでしょう。
CHECK
東京個別指導学院の基本情報 | |
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対象学年 | 小学生〜高校生 |
展開地域 | 東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知京都、大阪、兵庫、福岡 |
授業形態 | 個別指導 |
特徴 | 担当講師制度、AI教材やオンライン学習など |
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「東京個別指導学院」では、「分かったつもり」になるのではなく、きちんと「問題が解ける」ようになることを目標に指導を行っています。
授業では、問題をたくさん解いていくので、「自力で解けた」という成功体験を何回も経験することができます。
また、問題を解くときのクセや時間などを担当講師がしっかりとチェックし、アドバイスをしてくれるので、テストで点を取るためのテクニックを身につけることができるといえます。
「東京個別指導学院」では、自分専用の学習計画に沿って学習を進めることができます。
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その点、「東京個別指導学院」は最初に生徒の理解度と目標を明確にして、目標達成のために必要な授業内容や学習量を決定した学習計画を生徒それぞれに作成していきます。
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今回は数列、特に等差数列と等比数列について解説しました。
冒頭にも書きましたが、数列は苦手とする方が少なくない単元です。
しかし、今回解説した内容を1つずつ理解していけば、必ず習得できる単元でもあります。
わからなければ何度も読んで理解することで、少しずつ理解していけるようになるでしょう。
ぜひ、今回の内容を参考にして、数列を得意にできるように頑張りましょう。
「等差数列・等比数列」に関してよくある質問を集めました。
等差数列の公式は漸化式で表すとa(n+1)=a(n)+d、一般項で表すとa(n)=a(1)+(n-1)。等比数列の公式は漸化式で表すとa(n+1)=ra(n)、一般項で表すとa(n)=r^(n-1)a(1)になります。どちらも問題で使う時には覚えてなければいけないので、問題演習を通して覚えていきましょう。等差数列・等比数列の公式はこちらを参考にしてください。
問題演習は繰り返すと良いです。問題の解き方が身につくだけでなく、公式を覚えるためにも役立つので何度も繰り返し学習することをおすすめします。公式の意味を理解したうえで暗記することで、スムーズに問題を解けるようになります。数列のおすすめの参考書・勉強法はこちらを参考にしてください。