更新日 2022.3.10

監修記事|【最新版】早稲田大学国際教養学部の入試傾向・対策・勉強法

早稲田大学国際教養学部は、グローバル社会に対応するための教育を行っている学部です。

科目は、人文・社会・自然科学領域にわたります。

1年間の留学が義務付けられていることと、授業はすべて英語で行われることが特徴です。

今回は、早稲田大学国際教養学部の入試について紹介しますので、是非参考にしてください。

早稲田大学国際教養学部の入試事項

早稲田大学国際教養学部は、英語・国語・地歴または数学の、3教科入試です。

入試科目 配点(点) 時間(分)
英語 85点 90分
国語 50点 60分
*数学 50点 60分
*地歴 50点 60分

英語の配点は85点、解答時間は90分です。

国語の配点は50点、解答時間は60分です。

地歴または数学から1つを選択し①世界史B ②日本史B ③数学配点は50点、解答時間は60分です。

早稲田大学国際教養学部の英語の入試出題傾向と対策

早稲田大学国際教養学部の英語の出題範囲は、コミュニケーション英語Ⅰ、コミュニケーション英語Ⅱ、コミュニケーション英語Ⅲ、英語表現Ⅰ、英語表現Ⅱです。

英語4技能テスト(実用英語技能検定もしくはTOEFL®iBT)結果を提出することで、最大15点の加点があります。

大問数は5問で、長文読解が3問、会話文が1問、英作文が1問、出題されます。

国際教養学部ということから、英語量が多く、長文読解が3問出題されます。

長文読解は3問とも1000語ほどの長文で出題され、全ての英文を合わせると2000語から3000語ほどとなります。

難解な表現や、語彙レベルの高いものも多く、総合的に質の高い英語力が求められます

英問英答式で、他学部にはみられない、小説からの出題もあります。

早稲田大学国際教養学部の英語は、最終問題の第5問が自由英作文問題です。

2019年度は「枠内に示された言葉に関する自分の意見を、1つのパラグラフで、適切な理由または例を添えて書くこと」という指示があり、例年このような形式で出題されています。

語数指定はありませんが、解答欄の大きさから、100語程度と想定されます。

国際教養学部の英語は、早稲田大学のなかでも最難関です。

長文読解、自由英作文、英文要約などさまざまな出題がなされ、総合的な英語能力を試される試験内容となっています。

さまざまな形式の問題を解くことで、あらゆる形式の出題に対応できる総合的な英語能力をつけましょう

出題テーマも幅広く、受験英語では見慣れない単語が登場することが多いので、基礎的な語彙力や文法力はもちろん、題材の背景知識も必要です。

背景知識を身につけるためには、英文を数多く読むことが重要になります。

国際関係・社会・小説・科学・経済・思想などのテーマが多く出題されていますので、幅広いジャンルの英文を読み、英文の背景をとらえられる知識を養いましょう。

長文読解力を鍛えるために、パラグラフリーディングをしましょう。

パラグラフリーディングとは、パラグラフごとにトピックスと内容を整理し、読み進めていく方法です。

英語の文章ではワンパラグラフ・ワンアイディアというルールがあり、1つのパラグラフにメインとなるアイディアが1つ含まれます。

パラグラフに必ずあるトピックセンテンスと、詳細説明の文章に注目することで、長文が読解できるようになります。

✔国際教養学部の英語は、早稲田大学のなかでも最難関で、自由英作文問題が出題される

✔さまざまな形式の問題を解くことで、あらゆる形式の出題に対応できる総合的な英語能力をつける

✔パラグラフリーディングを行い、速読力を養う

早稲田大学国際教養学部の国語の傾向と対策

早稲田大学国際教養学部の国語の出題範囲は、国語総合、現代文B、古典Bです。

マークシート方式で、大問は全部で3問、そのうち現代文が2問、古文が1問出題されます。

過去に漢文が出題されたことはありません。

現代文は、随筆や評論文が出題されることが多い傾向ですが、小説が出題された年もあります。

2019年度は、評論文が2問出題されました。

小問として、漢字や語彙についての知識を問う、知識問題の出題が多い傾向があります。

知識問題は、漢字、同音異字、同訓異字、語句、慣用句(表現)、四字熟語、ことわざ、故事成語、文学史など、さまざまな分野から出題されます。

古典は、中世から近世までの幅広いテーマの古文から出題されています。

歴史物語からの出題が多くみられますが、説話や日記などからも出題されています。

2019年度は、説話集の「古事談」が出題されました。

基礎的な単語や文法の知識を問う問題や、文章の読解力を問う問題が出題されます。

出題形式がマークシート式で、漢字や語彙についての知識を問う知識問題の出題が多くみられることから、センター試験の出題と類似しています。

そのため、センター試験の漢字の問題を解くことで、効果的に学習することができます

センター試験の漢字の問題は、同音・同訓異字判別が多く、基礎力を養えます。

できるだけ多くの過去問を解くことで、基礎知識をしっかり身につけましょう。

古文は、基礎問題が多く出題される傾向があるので、古文の基礎をしっかり固めましょう

読解に欠かせない文法知識である、助動詞や敬語の意味を押さえ、助詞や敬語についても確実に覚えましょう。

問題文の主語、人物関係、文章の意図をつかめるように、問題集を使って演習しましょう。

基礎的な和歌の知識や、暦・官位などの古典常識などを押さえると、文章の内容を把握できるようになります。

古文単語をより多く覚えることも、基礎固めに必要です。

漢文の出題は過去にありませんが、基礎知識は押さえておきましょう。

✔漢字や語彙についての知識を問う、知識問題の出題が多い傾向がある

✔古文は、基礎的な単語や文法の知識を問う問題や、文章の読解力を問う問題が出題される

✔センター試験の漢字の問題を解くことで、効果的に学習することができる

早稲田大学国際教養学部の数学の入試出題傾向と対策

早稲田大学国際教養学部の数学の出題範囲は、数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B(「確率分布と統計的な推測」を除く)です。

早稲田大学国際教養学部の数学は、地歴または、数学から1科目選択する、選択科目です。

例年、出題範囲から幅広い分野が出題されています。

解答形式は、記述式による空欄補充形式です。

大問は、3問から4問出題されます。

2019年度は、大問4問の出題でした。

早稲田大学国際教養学部の数学は、幅広い範囲から出題されますが、数学Ⅱの微積分がよく出題される傾向があります。

2019年度は、積分法から「面積が与えられた値になる積分区間の導出」が出題されました。

近年、整数問題、空間図形、確率が多く出題されています

整数問題と空間図形は、2018年度から2年連続で出題されおり、立体図形に限らず、図形的な要素を含む問題が出題されています。

数学Aの確率は、最近毎年出題されています。

2019年度は「さいころを4回投げたとき指定された条件の目がでる確率」という出題でした。

基本レベルから標準レベルのオーソドックスな問題が出題され、試験時間60分に対して、問題量が多いので対策が必要です。

短い試験時間で、多くの問題を解くためには、基礎的な問題を確実に解けることが大切です。

制限時間を設け時間を意識することで、試験時間60分以内に問題を解く力を養います。

本番を意識した時間設定で過去問を解き、難しい問題は後回しにするなど解答順序を考えましょう

計算を迅速に行えるように、できるだけ多くの過去問を解くことが大切です。

教科書に載っている内容を中心に基礎をしっかりと理解し、計算力を上げましょう。

基本的な問題から標準的な問題が中心の出題となっているので、過去問などを通して出題パターンを身につけましょう。

過去問をたくさん解くことで、出題されるいろいろなタイプの問題にあたり、解答・解法などのパターンに慣れることが重要です。

✔微積分、整数問題、空間図形、確率の出題が多い傾向がある

✔本番を意識した時間設定で過去問を解き、解答順序を考える

✔過去問をたくさん解くことで、出題される問題に慣れることが重要

早稲田大学国際教養学部の世界史の入試出題傾向と対策

早稲田大学国際教養学部の世界史は、地歴または、数学から1科目選択する、選択科目です。

解答方式は、マークシート式で、記述問題も3問から5問ほど出題されます。

早稲田大学の他の学部同様、正誤判定問題が多く出題されます。

問題は、近年、大問が4問出題されています。

出題範囲から幅広く出題されますが、国際教養学部ということから、特に現代史が頻繁に出題されています。

例年、現代史は、大問で1問から2問の出題がみられます。

2019年度は、大問の第1問が「現代史雑題」でした。

現代史のなかでも、第二次世界大戦以降の戦後史分野からの出題が増えています。

国際教養学部ということから、英文の史料問題が出題されることがあります

2019年度は出題がありませんでしたが、2015年度から2018年度までは毎年、英文の史料問題が出題されています。

世界史の出題は、一部に教科書レベルを超えた難問がみられますが、ほとんどは教科書に載っている基礎知識です。

世界史の教科書に載っている内容を中心に、しっかりと理解し、基礎知識を学習しましょう

世界史全体の流れを大切にしながら、ポイントとなる用語を押さえ、教科書の細部まで覚えましょう。

本文や用語以外の、地図や図説など、資料集のデータに目を通すことも大切です。

世界史の出来事が起こった年代や時代背景、人物、その出来事に関係する事柄を押さえましょう。

現代史の範囲は、第二次世界大戦の終戦の1945年以降から現在までです。

現代史の基礎知識をしっかり整理して覚えましょう

時代や地域を整理し、いつの時代にどこで何が起きたかを、明確に区別できるように「19世紀」「20世紀」と時代別に区切って整理すると効果的です。

地図や史料、年表などを参考にしながら、現代の歴史の流れをつかむことも大切です。

国際関係の出題が多いので、国際関係の基礎知識も押さえましょう。

✔国際教養学部ということから、特に現代史が頻繁に出題される

✔世界史の教科書に載っている内容を中心に、しっかりと理解し、基礎知識を学習する

✔時代や地域を整理し、いつの時代に、どこで何が起きたかを、明確に区別できるようにする

早稲田大学国際教養学部の日本史の対策と傾向

早稲田大学国際教養学部の日本史は、地歴または、数学から1科目選択する、選択科目です。

解答方式は、マークシート式と、記述式の併用です。

早稲田大学の他の学部同様、正誤判定問題が多く、問題の半分程度出題されます。

問題は、大問4問で出題されています。

出題範囲はさまざまで、古代中世から近現代まで幅広く出題されますが、特に現代史が頻繁に出題されています。

大問第1問がテーマ史、第2問が中世・近世のテーマ史、第3問と第4問が現代史というように、出題される割合も多くなっています。

国際教養学部ということで、対外関係をテーマとする出題が多くみられます。

国際教養学部ということから、英文の史料問題がよく出題されています

近年、大問1問で、英文の史料問題が出題されています。

2019年は、大問の第4問、現代史「占領政策の転換」で、「米陸軍長官ロイヤルの演説の一部」が、英文史料として出題されました。

日本史の出題範囲は、一部、教科書レベルを超えた難問もみられますが、ほとんどは教科書に載っている内容です。

日本史の教科書に載っている内容を中心に、しっかりと理解し、基礎知識を学習しましょう

日本史全体の流れを大切にしながら、ポイントとなる用語を押さえ、教科書の細部まで覚えましょう。

本文や用語以外の、地図や図説など、資料集のデータに目を通すことも大切です。

日本史の出来事が起こった年代や時代背景、人物、その出来事に関係する事柄を押さえましょう。

日本史では、史料問題が毎年のように出題され、その分量も非常に多くなっています。

2019年度は、大問4問のうち2問が史料問題でした。

教科書に載っている有名な史料の細かい部分まで、しっかりすべて確認し、基礎的な理解を深めることが重要です。

英文史料についても、日ごろから史料集を使って学習することで、解くことができます。

教科書に載っていないような史料を用いた難問は、読解力が問われますが、基礎知識があれば解ける問題もあります。

史料集を使い、基礎知識を固めることが大切です。

✔幅広い時代から出題されるが、特に現代史が頻繁に出題される

✔教科書に載っている内容を中心に、しっかりと理解し、基礎知識を学習する

✔史料集の細かい部分まですべて確認し、基礎的な理解を深めることが大切

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まとめ

世界を生き抜く力を身につけられる、早稲田大学国際教養学部は、英語・国語・地歴または数学の、3教科入試です。

国際教養学部ということから、早稲田大学のなかでも英語の難易度は高く、総合的な英語能力が問われます。

国語は、センター試験と似た問題が出題され、数学は、微積分が多く出題される傾向があり、どちらも基礎知識が求められます。

世界史と日本史では、国際教養学部ということから、英文史料問題が出題され、現代史が頻出される傾向があります。

過去の出題傾向から対策を練り、教科書の内容を中心にしっかりと理解し、基礎知識を身につけ合格を目指しましょう。

史料集を使い、基礎知識を固めることが大切です。

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【初心者でもわかる】この記事のまとめ

「早稲田大学国際教養学部」に関してよくある質問を集めました。

早稲田大学国際教養学部の国語の出題傾向は?

早稲田大学国際教養学部の国語の出題傾向としては、知識問題、古文の基礎問題が頻出することが挙げられます。比較的応用ではなく、基礎的な問題が出題されやすいようです。出題傾向の詳細はこちらを参考にしてください。

早稲田大学国際教養学部の日本史の出題傾向は?

早稲田大学国際教養学部の世界史の出題傾向としては、現代史、英文の史料問題が頻出するようです。国際教養学部ということで英語を用いた問題も出されるようなのでしっかりとした対策が必要です。世界史の出題傾向についてはこちらを参考にしてください。

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この記事は、StudySearchを運営している株式会社デジタルトレンズのStudySearch編集部が企画・執筆した記事です。
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