【プロ家庭教師監修】早稲田大学数学の対策・勉強法、入試出題傾向
最難関私立大学のひとつである早稲田大学。
文系学部でも数学が受験科目にある学部が多いので、数学の攻略は早稲田大学に合格する第一歩となります。
ここでは、早稲田大学入試における数学の傾向と対策、具体的な勉強法についてご紹介いたします。
早稲田大学を受験予定の人は、合格するためにぜひ参考にしてください。
最初に、早稲田大学で出題される数学の基本情報と特徴をご紹介いたします。
自分が受験する予定の学部の情報をしっかり押さえておきましょう。
入学試験で数学が出題される学部は、基幹理工学部、創造理工学部、先進理工学部、政治経済学部、教育学部(理系)、商学部、社会科学部、人間科学部、スポーツ科学部、国際教養学部です。
法学部で数学を利用する人は、センター試験の「数Ⅰ・A」と「数Ⅱ・B」を受験し、それを40点満点に圧縮します。
2019年度入試数学の、配点、問題形式などを表にまとめておきます。
毎年、試験時間、配点などが同じであるとは限らないので、必ず募集要項で確認してください
学部名 | 配点(全科目の総点数) | 解答形式 |
---|---|---|
基幹理工学部 | 120点(360点) | 記述式 |
創造理工学部 | 120点(360点、建築400点) | 記述式 |
先進理工学部 | 120点(360点) | 記述式 |
政治経済学部 | 70点(230点) | 記述式 |
教育学部(理系) | 50点(150点) | 記述式 |
商学部 | 60点(200点) | 空欄補充式、記述式 |
社会科学部 | 40点(130点) | 記述式 |
人間科学部 | 50点(150点) | マークシート方式 |
スポーツ科学部 | 75点(183点) | マークシート方式 |
国際教養学部 | 50点(200点) | 空欄補充式 |
学部ごとに数学の特徴をご紹介いたします。
頻出分野は特に力を入れて勉強しましょう。
毎年5題出題されて、記述式です。
難度は標準問題が多く、計算量はやや多い問題がありますが試験時間に対して適切です。
頻出分野は「微分・積分」「極限」「確率」「複素数平面」。
2019年度は5題出題されましたが、4題の年もあります。
難度は標準的で解きやすい問題が多いですが、試験時間が60分と短いので計算量が少し増えただけで時間が足りなくなる人が多いでしょう。
頻出分野は「微分・積分」「ベクトル」「確率」
毎年4題出題されて記述式で、4題目が他の問題よりも難しい傾向があります。
大問の前半部分は解きやすい問題が出題されますが、後半は計算量も増え解きにくい問題が出題されることが多いです。
頻出分野は「微分・積分」「確率」「数列」
●商学部
毎年3題出題されて、1題目は小問集合の空欄補充問題で2題目と3題目は記述問題です。
試験時間90分に対して問題数が3題と少ないように感じられますが、難度が文系数学の中では高いため時間が足りなくなる人が多いでしょう。
頻出分野は「微分・積分」「数列」「整数」
毎年、3題出題されて記述式です。
試験時間に対して分量は適切。
標準的な典型問題が多く出題されます。
中には難度が少しだけ高い問題も出題されることがありますが、時間に余裕があることが多いので、最後に回してじっくり取り組むことができます。
頻出分野は「微分・積分」「確率」「三角関数」
文系方式・理系方式ともに問題数は5題で、前半は文系・理系共通問題が出題されてます。
文系・理系ともに共通問題に解きやすい問題が多い傾向があるので、それらの問題を手際よく解答して難しい問題に時間をかけられるかがカギです。
頻出分野は「確率」「ベクトル」「微分・積分」
5題出題されることが多く、マーク式です。
マーク式でも計算量が多く、試験時間に対して分量は多めです。
標準問題が多く出題されていますが、1題はやや難しい問題が出題されることが多いです。
頻出分野は「微分・積分」「数列」「整数」「確率」
毎年3~4題出題されます。
標準問題が多いですが試験時間が60分と短いため、スピーディーに解く力が求められています。
確実に解ける問題を正確に解き、難度の高い問題はとばす判断力も必要です。
頻出分野は「確率」「三角関数」「指数・対数」「微分・積分」
ここでは、勉強を始める時期や勉強法についてご紹介いたします。
これを参考にして、最も進めやすい方法で勉強しましょう。
数学の学力アップは短期間では難しいです。
そのため、高校2年生から取り組まないと間に合わなくなってしまう可能性があります。
勉強の仕方は大きく分けると二通りあります。
ひとつは、基本的なことだけでも入試の出題範囲をできるだけ早く終わらせて、入試対策の時間を1年以上取る方法。
もうひとつは、新しい単元を勉強するときに、入試問題に近い難度の問題まで解けるようにしっかり勉強する方法です。
後者の方法なら、高校3年生の秋ごろに試験範囲の勉強を終えて、3ヶ月ほど入試対策をして入試に臨むことになります。
レベルの高い中高一貫校は前者の方法をとっています。
または塾や家庭教師を活用して学習していくかです。
早稲田大学入試で出題されるような難度が高い問題を、新しい単元を勉強するときに解けるようになることは、難しいでしょう。
新しい単元の勉強をしながら復習もしなければいけないので、さらに厳しくなります。
そのため、早稲田大学の数学を攻略するカギは、出来るだけ早く出題範囲を終わらせて入試対策に取り組むことです。
遅くとも高校2年生が終わるまでには全範囲の勉強を終わらせましょう。
全範囲の勉強を終えたあとの勉強の仕方は、
網羅系の問題集を2~3回繰り返し解きなおしたら、最低限の入試対策は終わったことになります。
網羅系参考書の使い方は、じっくり時間をかけて1問解くのではなく、1冊勉強するのに1ヶ月かからないぐらいのスピードで解いていきます。
1回時間をかけてじっくり解くのと、短時間で1回解いて繰り返し復習するのでは、後者の方が同じ時間をかけても力がつくのです。
網羅系の参考書を勉強するには半年以上かかるでしょう。
高校3年生になってから入試対策を始めた人は、もう入試2~3ヶ月前になっています。
そのため、網羅系の参考書を勉強したあと過去問だけ解いて入試に臨んでいる人もたくさんいます。
しかし、それだけしかやれない人でも合格している人は多いはずです。
網羅系参考書を勉強してもまだ時間に余裕がある人は、大学への数学(東京出版)などの難度の高い問題集を、受験予定学部の頻出分野だけでも解いておくとよいでしょう。
★出題範囲の勉強を一通り終わらせる
★網羅系参考書は何度も繰り返し復習する
★難度の高い問題を解いておくと良い
早稲田大学の他教科について詳しく知りたい方は以下の記事をご参考にしてください。
数学を勉強するためにおすすめの参考書をご紹介いたします。
自分の学力に合っているものを使いましょう。
網羅系参考書の代表。
理系の人や数学で高得点を狙っている人は赤チャートを使ってもよいでしょう。
頻出分野の難度の高い問題を解くのにおすすめの問題集です。
早稲田大学はそれほど難しい問題は出題されないので、B問題までで十分かもしれません。
こちらの参考書は毎月編集され出版されています。
「はじめからていねいに」シリーズなどの参考書は高校3年生になってから始めるのでは少し遅いですが、高校1~2年生で数学が苦手な人にはおすすめの参考書です。
見やすく数学が苦手な人でも理解しやすいように書かれているので、使いやすいでしょう。
おすすめの参考書であげるのはおかしいかもしれませんが、過去問を徹底的に勉強するのはとても大切なことです。
時間配分などの対策のために1~2年分は取っておき、それ以外の年度は網羅系参考書で勉強した分野の問題を解いてください。
全く解けない感じの場合は、網羅系参考書の勉強の仕方やレベルを見直さなければいけません。
過去問を解くことで、自分が苦手の分野、問題傾向などさまざまなことを知ることができます。
結論から言うと、早稲田大学の数学で高得点を取ることは難しいです。
合格するための一番の近道は、受験のプロに指導してもらうことです。
家庭教師であれば、一人ひとりに合わせた指導を受けることができるので、志望校合格のために最適な学習を進めることができます。
家庭教師のトライは、家庭教師各社の中でも、特に指導が丁寧なことで定評があります。
生徒の現状分析を行い、志望校合格に向けたオリジナルカリキュラムを作成する教育プランナーと、
経験、ノウハウともに豊富なプロ家庭教師の徹底的なサポート体制で合格への道を開きます。
合格までの戦略をしっかり立て、それに沿ってプロに指導してもらうことで、合格がぐっと近づくでしょう。
個別指導塾でも、家庭教師と同様に、マンツーマンで一人ひとりに最適な指導を受けることができます。
学校の授業や予備校では補いきれない個人の苦手、弱点を集中的に克服することで、合格への最短経路をつかむことができます。
特に自分を客観的に見て戦略を立てることは難しいので、受験のプロに現状を分析してもらい、カリキュラムを作成してもらえる個別教室のトライは大学受験におすすめできる塾です。
早稲田大学は、理系学部だけではなく文系学部でも数学で受験できる学部が多いです。
また早稲田大学の数学は標準的な問題の出題が多いですが、計算力が必要とされる問題もみられます。
対策として入試の出題範囲の勉強はできるだけ早く終わらせて入試対策に取り掛かることが大切です。
網羅系参考書はスピーディーに解き、何度も繰り返し復習することが大事です。
また早稲田の数学で高得点をとるためにプロの家庭教師や塾を利用することも勉強法の一つとしておすすめしたいです。
是非こちらの記事を参考にしてください。
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