更新日 2024.2.5

監修記事|早稲田大学社会科学部の英語の入試傾向や対策・勉強法について

早稲田大学社会科学部は他私立大学の社会科学部の中でも最難関クラスです。

特に英語の入試問題は例年、時事がテーマの難解な内容で、十分な基礎力と時間内に膨大な英文量を理解する読解力が必要になります。

そこで本記事では、早稲田大学社会科学部受験に適切な対策を講じることができるよう、英語に絞った出題傾向から対策・勉強法、さらにはおすすめの参考書についてご紹介します。

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早稲田大学社会科学部の入試情報

科目や配点について

教科 科目 解答時間 配点 試験日程
外国語 コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
英語表現Ⅰ・Ⅱ
90分 50点 2/22
国語 国語総合・現代文B・古典B 60分 40点
選択 世界史B/日本史B
数学(数学Ⅰ・Ⅱ・A・B) より一つ選択
60分 40点

※2023年度の情報となっています。

社会科学部では英語の配点が高く、また制限時間も最も長くなっています。

文系の受験生であっても、数学選択が可能です。

早稲田大学社会科学部の難易度

他学部との偏差値比較

  偏差値 共通テスト得点率
政治経済学部 70 90%
法学部 67.5 89%
教育学部 62.5~67.5 ×
商学部 67.5~70.0 ×
社会科学部 67.5 91%
国際教養学部 70 89%
文化構想学部 67.5~70.0 94%
文学部 67.5~70.0 94%
基幹理工学部 65 ×
先進理工学部 62.5~65 ×
人間科学部 62.5~67.5 80%
スポーツ科学部 68~71 75%

社会科学部の偏差値は70、共通テスト利用の得点率は91%です。

これは、難関といわれている政治経済学部に匹敵する偏差値です。

社会科学部は早稲田大学の中ではトップレベルの難易度であることがわかります。

倍率について

  受験者数 合格者数 倍率
2020年 9,444人 807人 11.7倍
2019年 7,883人 739人 8.3倍
2022年 8,082人 823人 9.4倍
2023年 8,862人 826人 9.0倍

社会科学部は例年10,000人前後が受験し、倍率は8倍~11倍程度となっています。

2023年度の倍率は、法学部が5.3倍、文学部が7.2倍であり、社会科学部は早稲田大学の中でもかなり人気の学部だということがわかります。

また、社会科学部の受験生の3~4割が浪人生となっており、現役生は手強い相手と戦う必要があります。

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✔社会科学部は早稲田大学の中でもトップクラスの難易度

✔社会科学部の倍率は8倍~11倍

✔社会科学部英語は配点が最も多く時間も長い

早稲田大学社会科学部の英語の入試傾向

 

2021年度の問題構成は、文法問題が1題、長文読解が4題の大問5題構成です。

なお、試験時間は90分で設問はすべて選択式のマークシートによる解答です。

問題量がかなり多い

社会科学部は2019年度から2021年度にかけて、大問2~5が長文読解問題と、8割を占める構成になっています。

例年、社会科学部の語数は2,000~3,000語でしたが、2021年度は長文読解が4題に増え、語数も約4,000語とかなりボリュームが増えました。

難易度も標準~難となっており、選択肢も紛らわしいものが含まれます。

90分で解ききるには速読力と精読力が非常に重要になってきます。

社会科学部の英語では例年、大問1で文法・語法の正誤問題が出題されます。

例年9~10題が出題されるので確実に対策しましょう。

「No Error」という選択肢が含まれるなど、誤りでない英文も見抜く必要があるため、難易度が非常に高いです。

一方で語彙、文法構文の基礎的な知識があれば解答できる問題も数多く含まれることから、確実に得点できる問題で点数を確保することが重要です。

時事的テーマが頻出

社会科学部で出題される長文読解のテーマは社会論が主なため、専門的な用語が含まれ、語彙レベルが高くなっています。

また例年、英国の週刊新聞であるThe Economistの抜粋が出題される等、時事的テーマを含んだ非常に難解なものが多いです。

2021年度は「自律型介護ロボットの実用化について」「コロナ禍での障碍者の困難について」など、直近の社会情勢に関連した内容が出題されました。

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✔社会科学部は近年文量がかなり多い傾向

✔正誤問題は語彙・文法の基礎知識から固める

✔社会科学部の評論は英字新聞等からの出題で難易度が高い

早稲田大学社会科学部の英語の対策・勉強法

 

社会科学部の英語の出題傾向を踏まえ、具体的な対策・勉強方法を紹介します。

正誤問題は選択肢に誤りが無い場合も含んでいるため難易度が高いです。

ですが、高い文章レベルであっても、問われている部分は基礎的な内容です。

基礎的な文法力が身に付けば確実に得点につながる問題でもあるため、意欲的に取り組みましょう。

人称代名詞や時制、関係詞といった基礎を抑えるため、正誤問題専用の参考書を使って繰り返し勉強しましょう。

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社会科学部は例年、英語新聞や雑誌の抜粋から出題されます。

そのため、出題される長文の難易度の把握のため、社会科学部の過去問を最低5年分、志望学部であれば10年分解きましょう。

学習環境や時間設定など、本番と同様の条件で過去問を解くことで、時間配分や苦手分野が見えてきます。

設問内容も例年共通しているため、形式に慣れることで解答速度も大幅に向上します。

また、早稲田大学は設問形式がほとんどの学部で似通っているので、様々な文章に慣れるためにも他学部の過去問まで解きましょう。

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長文は難解なテーマの上に、問題全体を通して膨大な英文量になります。

また、選択肢は多くて7択程ありますから、選択肢を読解するだけでも時間がかかります。

そのため、高度な速読力・読解力が求められ、パラグラフリーディングを通して段落ごとに論旨を正確に把握しながら長文読解をすることが不可欠になります。

その際、解答の根拠となる部分を図式化する習慣をつけましょう。

正確な読解力を身に付けるために、各パラグラフの論旨を意識しながら読むことが重要です。

一つの段落には一つの論旨が書かれています。

各パラグラフにおいて、論旨を明確に把握しながら読み進めていくことで、文章全体の効率的かつ正確な読解につながります。

その際、「FirstlyやFinally」等のディスコースマーカーと呼ばれる論理展開の目印を意識すると素早い論旨の把握につながります。

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社会科学部は長文のテーマが難解であるため、難しい単語や熟語が頻繁に登場します。

しかし、難しい単語が登場したとしても、冷静に読解を進めることができれば前後の文脈から類推できるものがほとんどです。

語彙力が高いことに越したことはないですが、まずは基礎的な単語集の知識を確実に身に付けましょう。

その上で日頃から様々な文章に触れ、知らない単語でも文脈から意味を類推できる力を習得しましょう。

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✔正誤問題は専門の参考書で何度も問題を解く

✔過去問をたくさん読んで慣れよう

✔長文読解はパラグラフリーディングを意識して読み解く

✔難解な単語は文脈から読み取れるように

早稲田大学社会科学部の英語対策におすすめの参考書

 

社会科学部の英語を攻略するために必要なスキルを高めるオススメの参考書を紹介します。

早稲田大学社会科学部は近年文章量が格段に増えました。

制限時間内に正確に解き終わるためには速読力が欠かせません。

「速読英単語」は英文を読み進めることで単語力を身に着けていく仕様になっています。

また、それぞれのテーマは近年の入試傾向に則した内容となっているので、入試の出題頻度が高い派生語・関連語を効率良く身に着けることができます。

社会科学部の長文読解では正確な構文の知識と英文法の知識が必要になります。

「Next Stage」は文法・語法・イディオムといった入試頻出事項から、会話表現や単語・語彙、アクセント・発音まで英語学習の全てを網羅しています。

また、問題量も多く、難易度順に記載されているので、志望校に合わせて効率よく学習することができます。

基礎をしっかり定着することができるので、私立大学受験だけでなく大学入学共通テストへの対策にも最適です。

「スーパー講義英文法・語法正誤問題」は、正誤問題に特化した参考書です。

早稲田大学社会科学部では毎年、10問程度の正誤問題が出題され、難易度の高いものとなっています。

本参考書では、難関私立大・難関国公立大の入試で出題された正誤問題を51題精選しています。

レベルの高い問題が揃っていますので、この参考書を何回も解くことで、どの大学の正誤問題にも確実に対応できるようになります。

「パラグラフリーディングのストラテジー」は、「読み方・解き方編」「国公立大対策」「私立大対策」とシリーズ化しています。

本参考書では、長文をいかに正確に速く読み、設問に確実に答えるための方法を詳細に解説されています。

また、早稲田大学で頻出の空所補充問題・パラフレーズ問題・内容一致問題についての解法もまとめてあります。

早稲田大学受験者はもちろん、他大学への対策にも最適な参考書となっています。

大学受験で最も重要な準備として、過去問を解くことが挙げられます。

受験学部の過去問は最低でも5年、第一志望学部なら10年分は解くようにしましょう。

社会科学部特有の出題形式、出題傾向を分析することができます。

また、何年分も解いていくうちに試験問題の形式に慣れることができ、解答速度も上がります。

早稲田の英語[第9版]【教学社】

「早稲田の英語」は学部ごとの過去問とは異なり、早稲田大学の15年分の過去問を分析し、英語のみを出題形式別にまとめたものです。

「演習編」「実践編」と難易度別に構成されており、学部ごとの出題傾向を探ることができるので、複数学部併願者にもおすすめの参考書です。

また、分野別にまとめられているので、自分の苦手分野や理解が足りていない範囲を重点的に学習することができます。

✔速読力と語彙力を同時に高めるために速読英単語を活用

✔正誤問題は参考書で何度も繰り返し解こう

✔過去問は学部別・科目別を活用しよう

早稲田大学合格におすすめの塾は?

早稲田大学に合格するには、周りの受験生の何倍も勉強し、しっかり過去問に取り組む必要があります。

わからない問題や難易度が高い問題を一人で考えるより、質の高い講師に教えてもらった方が効率が良いです。

また受験に向けて計画的に独学で勉強するより塾を活用して受験対策をした方が圧倒的に合格しやすいです。

一般入試を突破するなら現論会

現論会の基本情報
対象年齢 高校生・浪人生
校舎 新宿校・横浜校・柏校・大宮校・天王寺校
千種校・四条烏丸校・藤沢校・オンライン校
指導形式 個別指導
特徴 入試終了までサポートしててくれる学習塾

現論会が選ばれる理由

  • 年間計画終了までサポート
  • 300冊以上の参考書を研究
  • 難関大に合格した講師

現論会では、実際に難関大受験を勝ち抜いた講師が、年間計画をきちんと実行し受験に望めるように受験が終了までサポートしてくれます。

一人一人に合わせて作られるカリキュラムは300冊以上の参考書や受験問題を分析し、作成されるので最も効果的な方法で学習できます。

現論会の早慶コース

現論会では、高校3年生や高卒生のコースは志望校によって異なります。

早慶コースでは、早稲田大学の入試傾向に基づいた指導で志望校合格に導きます

   
授業料(税込)
入会金 50,000円
高1・高2の料金 42,350円
早慶コースの料金 56,650円

高校1・2年生の料金は統一で、高校3年生・高卒生の料金はコースによって異なります。

詳しくは以下からお問い合わせください。

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総合型選抜専門塾AOIの基本情報
対象 高校生・高卒生
授業形式 集団指導・個別指導・オンライン
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AOIでは、生徒自身の『夢』や『なりたい将来像』などを叶える最適な進路選定を行い、徹底して受験対策していきます。

指導方法は独特、課外授業や運動会、プレゼンテーションなど、自己を表現するワークや、仲間と協力し合う環境づくりがされています。

2021年度のAOIは、全体合格率93.3早慶上智Marchの合格率89.2%という高実績を叩き出しました。

AOIでは創業当初からオンラインでの指導も行っているので、他塾との併用をしている方や、部活動などで忙しい方はぜひチェックしてみてください。

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まとめ

 

今回は早稲田大学社会科学部の英語について解説しました。

正誤問題は多くの受験生が苦手意識を持っていますが、専門の参考書を繰り返し解き、基本的な文法と語彙の知識を定着させることで解答可能です。

早また、稲田大学社会科学部の英語入試は、出題される長文のテーマの難解さにその難易度があります。

長文は日頃より英字新聞や英語の雑誌を読む習慣をつけましょう。

基礎知識、速読力、読解力を高めるために、参考書を何度も繰り返し解き、完成度を高めることを徹底しましょう。

【初心者でもわかる】この記事のまとめ

「早稲田 社会科学部」に関してよくある質問を集めました。

早稲田大学社会科学部の入試情報は?

社会科学部の入試情報としては、教科が外国語・国語・選択科目(歴史/数学)の3教科、偏差値や倍率は早稲田大学でもトップレベルで、難易度が高いです。

早稲田大学社会科学部の英語の出題傾向は?

入試傾向としては、英文量が極端に多いこと、正誤判定問題が頻出のことなどが挙げられます。詳細は記事内をご参照ください。

早稲田大学社会科学部の英語の対策・勉強法は?

対策・勉強法としては、参考書・単語帳で基本的な知識を定着させ、長文読解を重点的に学習する必要があります。また、過去問を活用し、早稲田大学の出題形式に慣れることなどが挙げられます。

早稲田大学社会科学部の英語対策におすすめの参考書は?

おすすめの参考書としては、語彙・文法力を高めるために「速読英単語」「Next Stage」、正誤問題対策に特化した「スーパー講義英文法・語法正誤問題」などがあります。その他にもご紹介していますので、記事内をご参照ください。

この記事を企画・執筆した人
-StudySearch編集部-
この記事は、StudySearchを運営している株式会社デジタルトレンズのStudySearch編集部が企画・執筆した記事です。
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