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更新日 2023.8.17

【東京慈恵会医科大学】医学部|特徴・学費・偏差値・入試傾向・対策を解説

東京都にキャンパスを置く東京慈恵会医科大学

慶應義塾大学や日本医科大学の医学部と並び、私立の医科大学の御三家に数えられるほどの超名門校です。

そんな超難関大学である東京慈恵医科大学の偏差値や科目ごとの対策を見ていきましょう。

東京慈恵会医科大学医学部の基本情報

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まずは東京慈恵医科大学医学部の基本情報を見ていきましょう。

キャンパス・学部

東京慈恵会医科大学には主に、国領キャンパスと西新橋キャンパスの二つのキャンパスがあります。

一年次が国領キャンパス、二年次以降に西新橋キャンパスで学生生活を送るという形になっています。

国領キャンパスは、京王線国領駅から徒歩10分で行ける他、小田急線狛江駅からも徒歩やバスで行くことが可能です。

西新橋キャンパスは、東京メトロ三田線の御成門駅が最も近く、そこから徒歩3分で行くことが出来ます。

他にも最寄りとなる駅は多く、新橋駅からでも徒歩12分で行くことが出来ます。

学部は、医学部のみで、医学科と看護学科に分かれています。

東京慈恵会医科大学医学部の特徴

次に東京慈恵会医科大学医学部の特徴として3点見ていきましょう。

主体性が重んじられるカリキュラム

一つ目は主体性が重んじられるカリキュラムを導入していることです。

初年次の総合教育の時から、少人数でのグループ討論、演習、実習を多く取り入れているため、学生は主体的に学んでいく姿勢が身につきます。

また、コミュニケーションも重視しており、グループ演習や日本語表現法を始めとして、学年で段階ごとにカリキュラムが組まれています。

医学者としての総合力をしっかりと身につけていけるようなカリキュラムです。

海外の病院や研究機関での実習

二つ目は、海外の病院や研究機関での実習が出来る点です。

慈恵医科大学では、5~6年次の参加型臨床実習における選択実習で、海外の病院や研究機関を選択することが出来ます。

1~4年次では、国際社会とのつながりが持てるようなカリキュラムが組まれている他、セミナーなどを通じて、昨今のグローバル化に対応できるような人を育て上げるようにしています。

在校生の声

グローバル社会で活躍可能な医師を目指す先進的なカリキュラムが組まれている

自ら診療に参加・貢献することで、より実践的な能力と豊かな人間性を涵養します。

国内外で活躍する先輩医師も多く、尊敬する先輩との出逢いで感じられる母校愛と伝統も本学の強み

6年生の学生の声では、やはりその国際性を評価する声がありました。

また、将来を見据える中で、OB・OGの存在も大きく、母校愛や伝統も強みであると述べられていました。

低学年のうちから行われる豊富な臨床実習は人間性を高め、病める人に寄り添う心を養います。

シミュレータを用いた実技トレーニングによって確固たる自信を培うことができます。

学生の主体性を尊重する我が校では、学生自治のもとに文化祭やダンスパーティーなど様々な活動が行われています。

4年生の学生からは、臨床実習の充実さの声がありました。

低学年からの充実の実習のおかげで人間性を高めていくのと同時に、シュミレータを用いて腕も磨いていくようです。

また、学校が主体性を尊重してくれる部分も評価されていました。

東京慈恵会医科大学医学部の学費は?

東京慈恵会医科大学医学部の学費を見ていきましょう。

1年次
学費 金額
入学金 100万円
授業料 250万円
350万円
 
2年次以降
学費 金額
施設拡充費 130万円
授業料 250万円
380万円

1年次は合計で350万円、2年次以降は1年で380万円ほどかかり、6年間合計では2,250万円ほどになります。

加えて、入学後に学生会経費10万円、東京慈恵会医科大学医学科保護者会経費21万円などがかかります。

私立の医学部の中では比較的安い金額とはなっています。

各種奨学金制度もありますので、そちらの利用も考えてみましょう。

入試日程

2023年度入試日程
一次試験 一次合格発表 二次試験 二次合格発表
入試日程 2/9 2/16 2/19,20,21のうち1日 2/28

慈恵会医科大学は、一次試験が2/9、二次試験が2/19,20,21のうちの1日となっています。

最終の合格発表は2/28となっています。

試験科目・配点

試験科目は理科、数学、英語の3教科です。

理科は物理・化学・生物の3つから2つを選択する形です。

数学は、数学Ⅲまで全てが試験範囲となっています。

教科配点は、理科が200点、数学が100点、英語が100点となっています。

✔東京慈恵会医科大学は国領と西新橋にキャンパスを持つ

✔主体性が重視される事と、海外での実習も可能な事が特徴

✔学費は6年間で2,300万円ほどかかる

東京慈恵会医科大学医学部の偏差値・倍率

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次に東京慈恵会医科大学医学部の偏差値と倍率を見ていきましょう。

偏差値について

まずは偏差値からです。

最新の2023年と、直近5年間の偏差値の推移を見ていきましょう。

2023年度の偏差値

河合塾の出している偏差値だと、東京慈恵会医科大学医学部医学科は70.0となっています。

非常に高い数字となっており、超難関校である事がわかります。

看護学科では偏差値が52.5となっています。

直近5年間の偏差値の推移

直近5年間の偏差値の推移は河合塾のデータだと以下のようになっています。

年度 2019 2020 2021 2022 2023
偏差値 70.0 70.0 70.0 70.0 70.0

どの年度も70.0で変わっていません。

名門ということもあり、高難易度を維持し続けています。

私立医学部偏差値ランキング

他の私立医大と比較するため、私立医学部の偏差値ランキングを見ていきましょう。

1位は慶應義塾大学医学部です。

そして、2位に東京慈恵会医科大学が入ってきます。

そのあとは、順天堂大学、日本医科大学、自治医科大学と続きます。

慈恵会医科大学がどれほど難易度の高い大学なのかわかりますね。

東京慈恵会医科大学医学部と偏差値が近い大学

慈恵会医科大学より少し難しい大学 慶應義塾大学、横浜市立大学、東北大学、九州大学、名古屋大学など
慈恵会医科大学より少し易しい大学 日本医科大学、順天堂大学、筑波大学、岡山大学、京都府立大学など

慈恵会医科大学より難しい大学は、私立だと慶應義塾大学しかなく、国公立を見ると旧帝国大学医学部が並びます。

少し易しい大学は、日本医科大学など御三家と呼ばれる大学や、国公立だと地方の名門大学である岡山大学や筑波大学などが並びます。

数ある医学部の中でも相当上位の学校であることがわかります。

各入試方法の倍率

次に倍率を見ていきましょう。

直近5年間の倍率は以下のようになっています。

年度 2018 2019 2020 2021 2022
倍率 7.5 6.4 5.9 7.0 7.4

おおよそ7倍前後で推移しています。

定員数は105名で比較的多い方ですが、倍率は高いので、人気の高さが伺えますね。

✔医学部医学科の偏差値は70.0と私立医学部の中で2番目で、高難易度を維持し続けている

✔少し上位の大学は、慶應義塾大学の他に名古屋大学や東北大学、少し下位の大学は岡山大学や順天堂大学などがある

✔倍率は7倍前後で推移しており、定員数は105名となっている。

東京慈恵会医科大学医学部の入試の問題傾向と対策

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そんな難関の東京慈恵会医科大学の入試問題の傾向と対策を見ていきましょう。

一次試験の問題傾向と対策

まずは一次試験の問題傾向と対策を見ていきましょう。

一次試験では、英語・数学と物理・化学・生物の3つから2つ選ぶ形です。

各科目の対策を見ていきましょう。

英語

試験は60分間で、100点の配点です。

2020年から長文3つの形式となり、そのうち一つに論述型の英作文が含まれています。

60分で長文3つなので、速読力が求められます。

長文は医療系や科学系の文章が出題され、ある程度の背景知識もあった方が良いです。

読解問題の内容自体は内容一致など基本的な問題が多く、英作文以外は選択問題となっています。

そのため、先に設問を読み、問題を解く上でのキーワードを意識した上で文章を読んでいくのが良いでしょう。

数学

数Ⅲからは微分・積分・極限、他からは数列や確率が頻出とはなっていますが、他の分野からの出題もあるので、全ての分野をカバーしておく必要があります。

試験時間は90分で大問が4つあります。

そのうち、1つが穴埋め式、残り3つが記述式です。

難易度の高くない問題を確実に取ると同時に、難問に対しても部分点を取る必要があります。

過去問を進めると同時に、他の国公立医学部や難関私立大医学部の過去問を解いて難問に慣れておくと良いです。

化学

理論化学と有機化学が中心で、無機化学は出ない年もあります。

理論化学では難問を作りやすい化学平衡の分野がよく出題されます。

問題量も多く1時間では終わらない人がほとんどです。

そのため、解ける問題を確実に解いていくのが重要です。

記述式の形式なので、こちらも慈恵会医科大学の過去問だけでなく、国公立医学部の問題等で慣れておくのが良いでしょう。

また、計算も桁数が多く複雑であるので、計算力も身につけておかなければなりません。

生物

医療系に関わる分野だけでなく、全ての範囲から出題されるので、全分野をしっかりと対策しなければなりません。

空欄補充や記述の難易度はそこまで高くないですが、全選択の問題が難解なので、そこで時間を使い過ぎないようにしましょう。

また、実験考察問題があるのが特徴でグラフの読み取りなどが必要となってくるので、過去問等でトレーニングを積んでおきましょう。

難易度の高くない、空欄補充や記述式の問題をいかに落とさないかが合格点奪取へのカギとなります。

物理

力学と電磁気+熱力学or波動というパターンが多いです。

身の回りの事象について物理を使って考える問題が近年出題されており、それらの設定に惑わされず、普段の解き方に当てはめられるかが重要となってきます。

とはいえ、誘導があるので、それに従って、序盤の問題を取るのが得策です。

記述式で論述する問題や図を書く問題も出題されているので、過去問で対策しておきましょう。

二次試験の問題傾向と対策

次は二次試験の傾向と対策を見ていきましょう。

面接

慈恵会医科大学の面接は7分ほどの面接を、担当者を変えて5回行う形です。

質問内容としては、一般的な物が多く、調査書の内容についての質問、医者に関する質問、時事問題に関わる問題などがあります。

一つの質問に対しての時間が比較的多いので、深掘りされることも多いです。

時事問題など日頃から情報をしっかりと収集しておくと同時に、面接のマナーや回答をしっかりとできるように練習しておきましょう。

小論文

小論文は課題読解型の出題形式で、1200~2400字程度を60~120分間で解答します。

いくつかのテーマの中から自分で選択して、そのテーマについて自身の意見を述べる形です。

医療現場を背景とした問題や、教育と絡めたテーマの問題などが出題されています。

文字数が多いので、字数の多い文章を書けるようにしておきましょう。

また、本番では下書きのメモ用紙が配られるので、これを利用してある程度構成を考えた上で清書すると書きやすいでしょう。

また、各テーマでしっかりとした論述が書けるように教養を普段から深めておく事が重要です。

✔どの科目でも時間に対する問題量が多く、スピードが重要になる

✔記述式が多いので、国公立の過去問演習をしておくのも良い

✔面接や小論文は普段から見識を深めつつしっかりと対策をする

東京慈恵会医科大学医学部の入試対策におすすめの学習塾

非常に難しい問題を解かなければならない東京慈恵会医科大学はなかなか独学で対策できません。

今回は、東京慈恵会医科大学の入試対策におすすめの学習塾を紹介します。

京都医塾

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京都医塾は京都に教室を持つ、医学部受験に特化した個別指導塾です。

東京慈恵会医科大学の合格者も輩出しています。

京都医塾の基本情報

京都医塾は京都に本拠地を置く医学部専門予備校です。

寮なども完備し、勉強だけに集中できる環境が整えられています。

勉強の内容管理だけでなく、起床や就寝などの生活リズムまで面倒を見てくれるので、なかなか勉強に身が入らない人でも学力を向上させていくことができます。

また、1人に対して最大13人もの優秀な講師がチームとなって合格に導いてくれます。

週回のペースでカウンセリング生徒の立ち位置を把握するとともに、合格への道を修正して、非常に効率よく勉強を進める事が出来るのです。

徹底した分析

京都医塾の強みとして、徹底した分析をしてくれる事があります。

入塾時から生徒の学力をヒアリング・テスト・体験授業によって徹底的に分析し、合格までの最適なカリキュラムを作成してくれます。

その後も授業内でのやりとりや、週1回のテスト、年5回の実力テストで常に生徒の能力を分析・把握してくれます。

そして、個別指導の強みを活かして、オーダーメイドのカリキュラムをその都度作成していき、合格に向かっていく事が出来ます。

1泊2日の医学部合格診断を行っているので、入塾を検討している人は受講してみましょう。

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✔京都医塾は京都にあり個別指導を行う医学部専門予備校

✔生活リズムまで管理する徹底した勉強管理をしてくれる

✔確認テストや授業内での反応などをもとに、生徒一人一人に対して徹底した分析をして、合格に導いてくれる

まとめ

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東京慈恵会医科大学医学部について紹介していきました。

まとめると、

  • 東京慈恵会医科大学の偏差値は70.0で私立医学部の中では2番目
  • 主体性を求めるような授業と、海外での研修が可能であるのが特徴
  • 問題の傾向としては、記述式が多く、難問も多いので、他大学のも含めて過去問演習を勧められると良い

といったところでしょう。

入試対策を万全にしてくれる京都医塾も合わせてチェックしておきましょう。

【初心者でもわかる】この記事のまとめ

「東京慈恵会医科大学医学部」に関してよくある質問を集めました。

東京慈恵会医科大学医学部の偏差値は?

医学部医学科の偏差値は河合塾によると、70.0で私立の中では慶應義塾大学に次ぐ2番目です。少し難易度の高い大学だと、九州大学や名古屋大学などの旧帝国大学の医学部、少し難易度の低い大学だと岡山大学や筑波大学、順天堂大学などがあります。東京慈恵会医科大学医学部の偏差値についてはこちら

東京慈恵会医科大学医学部の倍率は?

医学部医学科の倍率は例年だと7倍ほどとなっています。定員数が105名と比較的多いですが、倍率も高く、非常に人気の高い大学である事がわかります。東京慈恵会医科大学医学部の倍率についてはこちら

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-StudySearch編集部-
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