今回は、法政大学の国際文化学部について紹介します。
「海外の文化について学んでみたい」「国際がつく学部ってたくさんあるけど何を学べるのか分からない」という人が居るかもしれません。
この記事では、国際文化学部で学べることはもちろん、入試の勉強法や対策、おすすめの塾についても紹介していくのでぜひ参考にしてください。
■まとめ
法政大学国際文化学部の基本情報 | |
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創設 | 1999年 |
生徒数 | 351名 |
キャンパス | 市ヶ谷 |
学科名 | 国際文化学科 |
法政大学の国際文化学部は、東京都千代田区に位置し、「文化」を中心に国際的なテーマを多面的に学んでいく学部です。
着々と進むグローバル化社会において、自分の考えや感性を多くの人に発信することができる「国際社会人」の育成を目指しています。
新型コロナウイルスの影響で海外に行くことが難しい中、語学の授業を増やしたり、ICT(情報通信技術)を活用して交流を増やすなど様々な手段が取られています。
異文化間のコミュニケーションを円滑にするために必要な、映像や音楽などの「表象」と呼ばれる表現の理解を深めることに力を入れています。
こういった表現はテレビやインターネットを通して全世界に発信されるので、信頼できるソースかどうかの判断力や情報の分析力も養うことに繋がります。
国際文化学部では、学んだ成果を発表する場として、毎年11月に「国際文化情報学会」を開催しています。
論文・ポスター・映像・インスタレーションの4分野それぞれにおいてこれまでの学習内容を発表する会となっています。
法政大学国際文化学部では、海外の教育機関に留学する「スタディ・アブロード(SA)プログラム」が2年次の秋学期の必修単位になっており、入学者は全員海外留学することになります。
現地で実際に異文化間のコミュニケーションを体験することによって、自国の文化に囚われない幅広い知識と柔軟な理解力を身につけ、将来的に国際的なシーンで活躍できる人材となることを目指します。
外交官など国際的な仕事で活躍したい人
海外の文化に興味がある人
メディアリテラシーを高めたい人
国際文化学部には以下の4つのコースがあります。
情報文化コースでは、どのような情報を信頼すべきか等の情報リテラシーの基礎を学びます。
また、将来実生活で活かせる、情報処理に関する高度な知識や能力を身に付けることを目標としています。
具体的には、情報産業論や統計処理法、心理学などについて学びます。
言語文化コースでは、英語を始めとした様々な言語のスキルを身に付けます。
各言語圏に存在する特徴的な文化を調べることで、文化の多様性について学ぶことを目標としています。
具体的には、言語文化概論や異文化コミュニケーション、世界の諸地域の文化などについて学びます。
表象文化コースでは、映像や美術などの表象文化について主に学んでいきます。
各地域に見られる表象文化の理解を通じて、文化的アイデンティティーがどう形成されてきたかを理解することを目標としています。
具体的には、美術、メディア、サブカルチャー論、デザイン論などについて学びます。
国際社会コースでは、さまざまな国がどのように交流しているかや社会構造の仕組みについて学んでいきます。
国や地域間での分断など、絶えず起こっている問題やその解決策についても学び、社会全体に目を向けられる人材育成を目標としています。
具体的には、宗教社会論、国際関係研究、平和学などについて学びます。
✔国際文化学部は東京都千代田区にある「文化」を中心に学ぶ学部である
✔4つのコースがあり、それぞれ国際的な観点で理解を深める
✔国際的に活躍できる人材の育成を目指す
ここでは、法政大学国際文化学部の一般入試について紹介していきます。
法政大学国際文化学部の一般入試には3つの方式があるため、自分に合った方式を探してみてください。
一般入試のうちA方式は、学部・学科ごとに個別の日程で入学試験を実施する、大学入試で最も一般的な方式です。
試験日が異なればどの学部でも併願が可能ですので、併願を考えている学部のA方式の入試日程をチェックしておきましょう。
A方式の入試日程 | |
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出願期間 | 1月5日~2月2日 |
試験日 | 2月16日 |
合格発表日 | 2月25日10:00~ |
A方式の試験は2月16日に実施され、他の入試方式よりやや遅い日程になっています。
合格発表は約1週間後で、私立大学の多くの入試が落ち着いてきている頃です。
法政大学国際文化学部を第一志望にしている人は、スケジュールに注意しながら併願校を決めると良いでしょう。
試験科目 | 配点 | 出題範囲 |
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英語 | 150点 | コミュニケーション英語・英語表現 |
国語 | 100点 | 国語総合 |
選択科目 | 100点 | 「世界史B」「日本史B」「地理B」「政治・経済」「数学Ⅰ・Ⅱ、数学A・B」の5科目から1科目選択 |
A方式では、英語と国語の試験は必須です。
加えて地歴公民・数学の5科目から1つ選択し、合計3科目受験する形です。
英語は配点が150点と国語/数学に比べて高くなります。
多くの大学の文系学部に一般的な試験科目だと言うことができますが、配点に注意しましょう。
一般入試のうちT日程とは、法政大学の全学部が同日程で統一された試験を実施する入試制度です。
2科目で複数学部の併願ができますが、同一学部内で複数の学科を併願することはできないため、注意が必要です。
T日程の入試日程 | |
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出願期間 | 1月5日~1月18日 |
試験日 | 2月5日 |
合格発表日 | 2月17日10:00~ |
まず、2月5日に全ての学部に共通の試験が実施されます。
その約2週間後に合格発表があります。
出願開始日は同じですが、A方式より10日ほど試験日が早いため注意しましょう。
T日程の試験科目・配点 | ||
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試験科目 | 配点 | 出題範囲 |
国語/数学 | 100点 | 「国語総合」「数学Ⅰ・Ⅱ、数学A・B」の2科目から1科目選択 |
英語 | 150点 | コミュニケーション英語・英語表現 |
国語か数学のいずれか1科目と英語の試験となっています。
A方式と同様に、英語は配点が150点と高くなっています。
一般入試のうち英語外部試験利用方式とは、その名の通り英語外部試験と筆記試験を併せた評価で入試を行う方式です。
T日程入試との併願が可能になっています。
英語外部試験利用の入試日程 | |
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出願期間 | 1月5日~1月18日 |
試験日 | 2月5日 |
合格発表日 | 2月17日10:00~ |
T日程同様、試験日は2月5日で、その約2週間後に合格発表が行われます。
入試スケジュールがT日程と全く同じかつ併願が可能であるため、英語が得意な方はT日程との併願を強くおすすめします。
英語外部試験利用の試験科目・配点 | ||
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試験科目 | 配点 | 出題範囲 |
国語/数学 | 100点 | 「国語総合」「数学Ⅰ・Ⅱ、数学A・B」の2科目から1科目選択 |
試験科目は1科目で、数学と国語のどちらかを選択する形です。
定められた英語外部試験の点数に達していないと出願できないので注意が必要です。
英語外部試験を利用すると他の科目の対策に集中できるため、積極的に活用していきましょう。
✔A方式は一般的な個別日程
✔T日程は法政大学の全学部共通試験
✔英語外部試験利用はT日程と同日程
※表示順位は各学部の下限の偏差値に合わせています。
入試方式によってバラつきがありますが、国際文化学部の偏差値は57.5~62.5になっています。
法政大学の中でも、グローバル教養学部、文学部に次いでトップクラスの偏差値です。
同大学の中でも偏差値の高い学部であるため、全学部共通試験のT日程では高得点を取らなければ合格は狙えません。
ここでは、関東の主要私立大学の国際系学部と偏差値を比較していきます。
早慶・上智・MARCHの国際系学部の偏差値が軒並み60を超える中で、入試方式によっては偏差値50代の法政大学国際文化学部はかなり狙いやすいと言えます。
「国際系の学問を学びたいものの、学力に自信がない」という方は受験を検討してみてはいかがでしょうか。
入試名 | 倍率 | 募集人数 | 受験者数 | 合格者数 | |
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2022 | 2021 | ||||
一般選抜合計 | 6.0 | 7.5 | 150 | 3219 | 538 |
学校推薦型選抜合計 | 3.1 | 2.5 | 35 | 189 | 61 |
共テ合計 | 8.0 | 8.6 | 5 | 507 | 63 |
※河合塾算出の最新データを参考にしています。
一般選抜の倍率は、2020年に比べると低くなりましたが、それでも6倍とかなり高くなっています。
一方で、学校推薦の倍率は上がっており、受験者が増えたことが分かります。
全体的にかなり倍率が高いため、他の受験生と得点で差をつける必要があるでしょう。
✔国際文化学部の偏差値は57.5~62.5
✔国際系学部の中では狙いやすい
✔倍率はかなり高め
国際文化学部では、英語の受験が必須となるので、苦手な人は特に対策が必要です。
以下で傾向や対策法について紹介していくので参考にしてください。
英文の難易度は高すぎるということはありませんが、様々なテーマから出題されるので、時事問題などをチェックすべきだと言えます。
設問自体にもいわゆるひっかけ問題は少ないので、ある程度注意して解き進められれば問題ないでしょう。
問題の大半が長文読解になっているので、時間配分に気を付けて解く必要があります。
大まかな話の流れを掴み、問題に関連する段落を精読する練習をし、時間をかけすぎない努力をしましょう。
数学や国語に関しても、以下にて傾向や対策法について紹介していくので参考にしてください。
数学に関しては基礎的なレベルが多く、公式に当てはめるような典型的な問題が確実に解けるように練習すれば問題ないでしょう。
国語は現代文2題・古文1題・国語常識1題の計4題から出題され、古文に関しても標準レベルの読解力があれば解けると思われます。
国語では漢字の書き取りや内容説明などの記述式問題が多く出題されるため、過去問を使用して形式に慣れておく必要があるでしょう。
数学も過去問に出てくる問題を中心にケアレスミスがないように演習することで、点数アップに繋がります。
本格的に受験勉強をするのであれば、プロの手を借りるのが一番です。
塾は過去の指導経験から学部に特有の問題傾向を熟知していますし、自主学習では気づくことのできない自分の強み・苦手に合わせて指導をしてくれるため、効率的に学習を進めることができるでしょう。
✔国際文化学部では英語の受験が必須である
✔英語は長文読解で速読力が問われる
✔数学・国語は基礎的な問題が多いが、過去問演習を繰り返しておくと良い
東京個別指導学院の基本情報 | |
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対象学年 | 小学生・中学生・高校生・高卒生 |
展開地域 | 首都圏を中心とした全国250教室 |
授業形態 | 個別指導 |
東京個別指導学院は、主に首都圏に展開している、TKGの略称で有名な個別指導塾です。
教育方針として、成績向上や志望校合格だけでなく、自分で目標や夢を持ち、それに向かって努力する姿勢や共創力の育成を目指しています。
1人ひとりの勉強の現状を確認した上で、それぞれに合ったカリキュラムを作成してくれるので、やる気を失うことなく確実に理解を深めることが出来ます。
まだ通い始めたばかりだが、何度か体験授業をして、本人と相性の良い先生を決められる
個人の成績、必要な内容について、きめ細かく授業内容をプランニングしてくれる
自分のペースで進められる点が良いです。
自分のペースに合わせて授業を進めてくれる点や、個々に対する指導方法に好感触を示す生徒が多いようです。
✔スタディコーチは現役東大生・早慶生が講師を務めるオンライン個別指導塾である
✔東京個別指導学院は首都圏を中心に展開し、TKGの略称で知られる個別指導塾である
✔どちらもオーダーメイドカリキュラムに強みを持ち、1人ひとりに合った指導をしてくれる
語学の授業は少人数なので先生との距離が近く、とても充実した授業を受けられます。
国際系から情報系まで幅広い学びができるので、授業には飽きないと思います。
教授の個性が強いですが、その分授業内容も濃いものとなっています。
規模が大きくなる大学の授業では一人ひとりの学習が疎かになってしまいがちですが、国際文化学部の授業は少人数で講師との距離も近いため、充実した授業が受けられるようです。
国際系から情報系まで、一見全く違う分野にも思える多様な学問を学ぶことができるため、飽きないといった意見がありました。
留学先に応じた言語の授業は手厚く、その言語に自信を持って留学に望むことができます。
また、国際関係にとどまらず、文学の分野などさまざまな面で優秀な教授の方々が在籍しているので、幅広い教養を身につけることができます。
留学が必須だということで、一つの言語をマスターできるよう手厚いサポートがあるとのことです。
インタラクティブな授業が多く、国際的な教養を身に付けられる点で評価が高いようです。
最寄り駅は総武線の飯田橋駅で徒歩7分程度です。
飯田橋駅までの道のりではサクラテラスという複合施設があり、また神楽坂もあります。
周辺環境はとても充実していると思います。
大学生活を送る上で、周辺の環境は重要ですよね。
東京都千代田区という都心に位置することで、充実した環境の中で大学生活を送ることができます。
最寄駅は市ヶ谷駅と飯田橋駅、徒歩6分ほど。
神楽坂も近くにあるため授業やサークル帰りにはその辺りのカフェやレストランなどが利用しやすい。
学生証を持っていれば学割もしてくれる。
駅からの距離も遠すぎることなく、周りに飲食店も多くて満足という声が多く見られました。
サークル活動も充実したものになりそうです。
主な就職先 | ||
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日本電気(NEC) | 日本海運 | エイチ・アイ・エス |
富士通 | 日本放送協会(NHK) | JTB |
みずほ銀行 | 楽天 | 国土交通省 |
国際文化学部の学生の主な就職先は上記の通りです。
やはり国際系の学部ということで、航空系や貿易関係の企業が目立ちます。
また、大きな特徴として、サービス・卸/小売・情報/通信の3業界 への就職が多いことが挙げられます。
✔国際的な授業や情報系の授業を幅広く学ぶことができる
✔駅からのアクセスも良く、周りに多数の飲食店も揃っている
✔就職先はサービス業や卸・小売業が多い
この記事では、法政大学の国際文化学部について紹介してきました。
国際文化学部は、「文化」に対して国際的な観点からアプローチし、異文化理解を目的として多方面から探究していくことを目的とした学部です。
インタラクティブな授業を多数履修でき、国際や情報系の分野を専門的に身に付けられることも分かりました。
表象文化や国際社会の問題について学びたい人には大変おすすめな学部です。
この記事で国際文化学部に興味を持った方は、紹介した勉強法・対策法を参考に学習を進めたり、おすすめの塾への入塾を検討してみてください。
「法政大学 国際文化学部」に関してよくある質問を集めました。
法政大学国際文化学部の勉強方法として、英語では長文読解の対策が挙げられます。文章の難易度自体はそこまで難しくはないですが、幅広いテーマが出題される他、文章量に対して試験時間がシビアなので、速読力を身に付けることが大事といえます。数学・国語は問題のレベルは基礎的なので、過去問演習を繰り返し行うようにしましょう。
法政大学国際文化学部は、講義のレベルが高く、インタラクティブな授業が多いことや、駅からさほど遠くなく、周りに飲食店が多い点で評価が高いです。一方で、幅広い語学が身に付けられるというよりは、英語を重点的に学ぶという形なので、他言語を学びたい人にとっては少し不満も見られました。