今回は上智大学の国際教養学部を紹介します。
大学受験を控えているのに、「志望校選びがはかどらない」「上智大学はどのような入試方式なのだろう」などの悩みを抱えている方は多くいると思います。
この記事では上智大学国際教養学部の特色や偏差値などを解説しています。
また、この記事を読むことで上智大学国際教養学部の入試対策ができる塾も分かります。
上智大学国際教養学部への進学を検討されている方はぜひ参考にしてください。
■まとめ
国際的教養人として世界を舞台に活躍できる人材を育成するため、上智大学国際教養学部では、幅広い教養と高度な語学力、そして多文化理解を土台とした国際的な視野を育むことを重視しています。
日本と世界を結ぶ架け橋となる人材を育てるべく、学生一人ひとりが多様な価値観に触れながら学び、積極的に国際社会の課題に向き合える力を培うことを目標としています。
多国籍の学生が集う学習環境の中で、グローバルな課題に対する柔軟な思考力や主体的に行動する姿勢を養い、世界のあらゆる場面でリーダーシップを発揮できる国際教養人の育成を目指します。
| 上智大学 四谷キャンパス | |
|---|---|
| 住所 | 〒102-8554東京都千代田区紀尾井町7番1号 |
| 最寄り駅 | JR中央線 四ツ谷駅 |
上智大学国際教養学部は千代田区の四谷キャンパスで授業を行い、4年間同じキャンパスで学びます。
四谷キャンパスはJR中央線四谷駅の目の前にキャンパスを構えており、アクセスも良好であることが特徴です。
都心に位置していますが、緑があるキャンパスの中で伸び伸びと学生生活を送ることができます。
国際教養学部は、その名に冠する通り国際的に活躍できる教養を持った人材の育成を目指しており、英語教育を重視しています。
授業のほとんどが英語で行われ、教養と共に高い語学力を身につけていきます。
また上智大学は留学も盛んな大学であり、期間、単位の取得の有無、費用などの点で異なるさまざまな制度があります。
主に1学期以上の長期留学、夏期・春期休暇を利用した短期留学、海外でのインターンシップ、海外大学院への進学があります。
所属学部を問わず、自分に合ったプログラムが活用できます。
2年次後半から分かれる専門分野は、比較文化、国際経営・経済学、社会科学の3つのジャンルがあります。
3つの専攻科目に加え、英作文、批判的思考、パブリックスピーキングの科目があります。
これらの科目を受講することで、高い外国語能力、卓越した専門的知見、異文化への繊細な感受性を身につけます。
このような教育を通して、国際機関や多国籍企業などで活躍できるグローバルな人材を育てます。
✔︎4年間四ツ谷キャンパスに通う
✔︎英語教育に力を入れている
✔︎2年次後半から3つの専攻に分かれる
ここで、国際教養学部の偏差値と上智大学の他の学部の偏差値を比較してみましょう。
他の学部は学科がいくつかに分かれているため偏差値に多少ばらつきがあります。
| 上智大学の他学部との偏差値比較 | |
|---|---|
| 国際教養学部 | 76 |
| 法学部 | 74~77 |
| 総合グローバル学部 | 73~77 |
| 外国語学部 | 70~76 |
| 文学部 | 69~75 |
| 経済学部 | 67~76 |
| 総合人間学部 | 60~76 |
| 理工学部 | 65~67 |
| 神学部 | 59~62 |
上記の表の通り、上智大学内で国際教養学部は一番偏差値が高く、最難関レベルと言えるでしょう。
学力試験は課されないものの、入試の対策はかなりしっかりしたものが求められます。
| 他大学の国際系の学部との偏差値比較 | |
|---|---|
| 上智大学 国際教養学部 | 76 |
| 早稲田大学 国際教養学部 | 76 |
| 国際教養大学 国際教養学部 | 74~76 |
| 法政大学 グローバル教養学部 | 69~73 |
上記の表の通り、上智大学国際教養学部は、入試で求められる極めて高い英語力と、国際的な環境で学ぶ独自性から、上智大学国際教養学部は競争率が非常に高く、国内有数の難関学部として知られています。
上智大学 国際教養学部は上智大学の中でもかなり難易度の高い学部となっています。
高い難易度の要因には以下のような点が挙げられます。
それぞれの難しさの要因について詳しく見ていきましょう。
国際教養学部は偏差値で見てもかなり難度が高いということが分かりましたが、その難しさは偏差値や倍率によるものだけではありません。
入試形式が一般的なものと異なるため、対策がしにくいということが挙げられます。
国際教養学部は推薦入試(公募制)や書類入試という形で入試を行っており、提出した書類で合否が判定されます。
他大学や他学部の入試対策のような勉強をしていると対策にはならず、併願しにくいという点でも難易度が高いと言えます。
またその難易度に拍車をかけるのは国際教養学部の募集人数の少なさです。
2025年度春学期の募集入学者は書類選考・公募推薦を合わせて100名程度であり、秋学期の募集入学者は80名程度です。
これは有名私立大学の中でもかなり定員が少ないと言えます。
また海外経験があるかなどの出願資格も問われる点が難易度に結び付いています。
✔︎偏差値は76と上智大学内でも偏差値が高い学部
✔︎入試形態も独特で難易度が高い
✔︎募集人数も少ない
上智大学 国際教養学部では、一般入試を行っていません。
国際教養学部の入試方法は、書類選考入試と推薦入学試験(公募制)の2種類です。
それぞれの入試方式について詳しく見ていきましょう。
書類選考にはいくつかの提出書類が必要です。
提出書類
1つ目はあるお題について500ワードの英語で評論したエッセイです。
2つ目はSAT(Reading&Writing, Math)やACT(Writing含む)、IB Diploma、GCE A-levelsのいずれかのスコアをテスト機関より郵送しなければなりません。
またこれらのスコアは出願期間から遡って2年以内のものでなければなりません。
それにTOEFLまたはIELTSの公式スコア、推薦状や成績証明書も必要です。
国際教養学部の書類選考入試は、春学期入学向けと秋学期入学向けの年2回行われます。
それぞれの募集要項を見てみましょう。
| - | 春学期入学 | 秋学期入学 |
|---|---|---|
| 入学時期 | 2026年4月 | 2026年9月 |
| 募集人数 | 60名 | 80名 |
| 出願期間 | 2025年8月20日(水)10:00 〜 2025年9月10日(水)23:59 |
2025年11月12日(水)10:00 〜 2025年12月5日(金)23:59 |
| 書類提出期限 | 2025年9月17日(水) | 2025年12月12日(金) |
| 合格発表 | 2025年10月24日(金)10:00 | 2026年2月6日(金)10:00 |
オンライン出願を行った後、上智大学公式サイトで公開されている書類のフォーマットに沿って用意した書類を期限までに提出します。
書類提出から合格発表までに1ヶ月〜1ヶ月半ほどの時間がかかるため、注意が必要です。
それでは書類選考での倍率を見てみましょう。
1回の入学試験で第1期と第2期がありますが、以下の表は合算した倍率になります。
| 入試 | 2022年春 | 2022年秋 | 2023年春 | 2023年秋 | 2024年春 | 2024年秋 | 2025年春 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 倍率 | 2.2倍 | 2.2倍 | 2.0倍 | 2.0倍 | 1.9倍 | 2.2倍 | 2.3倍 |
上記の通り、上智大学国際教養学部の倍率は近年上昇傾向にあります。
この傾向が続いた場合、2025年度入試の倍率はより高くなることが予想されるので、十分な対策が必要になってくるでしょう。
公募制推薦入試でもいくつかの提出書類が必要です。
提出書類
1つは志望動機や学力について、課外活動の実績、特技などを記した自己推薦書です。
2つ目は外国語検定試験の試験結果の証明書類です。
また、一般的な公募推薦でも必要な高等学校調査書、高等学校長の推薦状を提出します。
年2回行われる書類選考入試とは異なり、推薦入試は春学期の1回のみの募集となっています。
| 2025年度 国際教養学部 公募推薦入試の募集要項 | |
|---|---|
| 募集定員 | 30名 |
| 出願期間 | 2025年11月1日(土) 10:00~2025年11月6日(木)23:59 |
| 書類提出期限 | 2025年11月7日(金) 消印有効 |
| 個別試験(60分) | 2025年11月29日(土)10:00〜 |
| 合格発表 | 2025年12月11日(木)10:00 |
公募推薦入試の場合、書類提出の他に個別試験が行われます。
高等学校長の推薦に基づき、以下の書類による審査を行います。
「高等学校調査書」「自己推薦書」「レポートや特定の課題」「特筆すべき能力・実績を示す資料(神学科のみ任意提出)」です。
さらに、「学科に関する口頭試問」と「面接」を通じて総合的に評価し、合否を決定します。
英作文と小論文の両方の対策が必要になってくるでしょう。
| 年度 | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
|---|---|---|---|
| 倍率 | 2.0倍 | 2.3倍 | 2.3倍 |
推薦入試での倍率は2倍前後であるということが分かりました。
倍率はそれほど高くないですが、英語での小論文が必須など難易度は非常に高いため、よく対策することが求められます。
この入試は、上智大学が「日本カトリック学校連合会」に加盟する高等学校に在籍する高校生を対象に実施する特別入試制度です。
本学への入学を「第一志望」とする者を、成績やテストだけでなく、「主体性・対話性・協働性」「思考力・判断力・表現力」といった資質・能力や人柄を総合的に評価して入学者を選抜します。
入学は2026年4月を予定しております。
全学部・全学科が対象で、1学科のみ、または第1希望・第2希望を含めて最大2学科まで出願できます。
| 選考ステップ | 内容 |
|---|---|
| 書類審査 | 高校での成績、課外活動・社会活動 提出書類(調査書、自己推薦書/志望理由書等) をもとに評価 |
| 学科試問 | 高校での成績、課外活動・社会活動 提出書類(調査書、自己推薦書/志望理由書等) をもとに評価 |
| 面接試験 | 志望動機の強さや学科への適性、入学後の成長可能性、 人間性などを面接で総合判断 |
| 2025年度 国際教養学部 カトリック高等学校対象特別入学試験の募集要項 | |
|---|---|
| 募集定員 | 若干名(年度によって変動) |
| 出願期間 | 2025年 9月1日(月)〜 9月4日(木) |
| 書類提出期限 | 2025年 9月5日(金)消印有効 |
| 試験時間 | 2025年 9月27日(土) |
| 合格発表 | 2025年 11月1日(土) |
2学科併願した場合は、それぞれの学科で学科試問と面接を受ける必要があります。
また合否は、上記すべてを総合して判断されます。
以下は、カトリック高等学校対象特別入学試験に出願するための主な条件です。
受験を検討している方は、必ずすべての条件を確認してください。
条件を満たさない場合は出願できませんのでご注意ください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象高校 | 日本カトリック学校連合会加盟の高校に在籍する生徒 (2026年3月卒業見込み) |
| 出願条件 | 本学を第一志望とし、合格した学科に確実に入学できること |
| 成績条件 | 全体成績 4.0以上、学科により数学・理科の成績条件あり |
| 必須科目 | 学科ごとに指定科目を履修済みであること (例:理工学部は数学Ⅰ〜Ⅲ・A〜Cと理科基礎科目) |
| 外国語条件 | 学科指定の外国語検定試験の基準を満たすこと (学科により提出必須) |
| 書類提出 | 調査書・志望理由書など、必要書類を原本または高校証明付きコピーで提出 |
※上記は主要な出願条件の概要です。
詳細な条件や提出書類については、必ず公式の募集要項や高校の進路指導担当の指示に従ってください。
不明な点がある場合は、上智大学入試課までお問い合わせください。
✔︎書類選考ではエッセイが求められる
✔︎推薦入試では自己推薦書が必須
✔︎カトリック高等学校対象特別入学試験は募集人数が少なく競争率が高い
✔︎学力+人柄を総合評価
入学金・初年度にかかる学費を上智大学のその他文系学部・総合人間学部(文学部・神学部・法学部・経済学部・国際教養学部・総合グローバル学部)と比較してみました。
| - | 国際教養学部 | その他文系学部 |
|---|---|---|
| 入学金 | 200,000円 | 200,000円 |
| 在籍料 | 30,000円 | 30,000円 |
| 授業料 | 571,000円 | 約518,000円 |
| 教育充実費 | 129,000円 | 105,000円 |
| 学生教育研究災害損害料 | 2,650円 | 2,650円 |
| 合計 | 約1,549,650円 |
※価格は全て税込み価格です。
※比較の際に用いたその他の文系学部の授業料と合計金額に関して、金額はその他文学部系の平均にて表に記載しております。
※総合人間学部の心理・看護学科と文学部英文学科の学費に一部違いがあります。
上智大学内の他の文系学部と比べて10万円ほど学費が高いということが分かりました。
大学・学部選びの際に学費も考慮するといいでしょう。
✔上智大学 国際教養学部の学費は1,490,650円
✔上智大学の他学部と比べて学費が高め
✔学費も考慮に入れて大学・学部を選ぶと良い
ここで上智大学国際教養学部の評判や口コミをそれぞれ紹介します。
1つの分野に特化している学部ではないので、もうやりたいことが決まっている人には向いていないと思います。
しかし、私のようにまだ将来的に、やりたいことがはっきりと決まっていない人には最適な学部です。
国際教養学部は本当に色々な授業を取ることができるので、他の学部よりかは多様な知識を得ることができます!
多種多様な人と関わることによって、視野が世界へと広がる学校です。
留学生も多く、日本にいながらも色々な国の文化を間近で学べることができる、素敵な学校です。
国際教養学部は学問分野を特定しておらず、国際的な教養について広く学ぶ学部です。
そのため、学びたい分野がはっきりしている人ではなく、学びたいことがまだ決まっておらず、色々な分野を見てみたいという人に向いている学部だと言えます。
サークルは多いと思います。
ソフィア祭も毎年盛り上がっております。
課題は多いですがよく学びよく遊ぶ学生生活は充実していました!
友人にも恵まれました。みんな卒業する頃には愛校心が芽生えています。
先生も生徒も建物も、素敵な大学でした。
学生生活を送る上で、学問だけでなく、サークルや学園祭などの課外活動の充実度も気になりますよね。
上智大学四ツ谷キャンパスはサークルも多く、学園祭である「ソフィア祭」も毎年盛り上がり、課外活動が充実しているようです。
駅からとても近い。
周辺にも多くのレストランがあり空きコマに利用しやすい。
学校おわりに、友達と遊ぶこともできて場所もいいです。
四ツ谷キャンパスは四ツ谷駅から徒歩5分圏内に位置しており、非常にアクセスが良いキャンパスだと言えます。
都心でかつ駅から近いため、周囲にたくさんのお店があるようです。
国際教養学部を卒業した先輩方の就職先は、外資系の企業が他の学部よりも多い傾向があります。
公表されている中で最新の2025年度の就職実績では、楽天グループ(株)、アクセンチュア(株)、(株)NTTデータ、全日本空輸(株)、(株)NTTドコモ、(株)JTBなど名立たる大企業が就職先として挙げられています。
業界としては情報通信業界や専門・技術サービス業が人気で、デロイトトーマツコンサルティングやPwCコンサルティング、アマゾンジャパンなどに先輩方は就職しています。
| 目指せる 仕事 |
国家公務員、外資系スタッフ、外務公務員、外交官 国連スタッフ、通訳、旅行代理店、接客業 |
|---|---|
| 卒業生の 主な就職先 |
楽天グループ株式会社、日本アイ・ビー・エム株式会社 アクセンチュア株式会社、ランスタッド株式会社 株式会社ファーストリテイリング、TEKsystems アマゾンジャパン合同会社 PwCコンサルティング合同会社 PwCアドバイザリー合同会社 |
✔︎将来がはっきりしていない生徒に向いている
✔︎学問以外の学生生活も充実
✔︎外資系に多く就職
| 大学受験ディアロの基本情報 | |
|---|---|
| 対象学年 | 高校生 |
| 授業形態 | 個別指導 |
| 対応している入試形態 | 大学受験全般 |
| 校舎 | 東京都:三軒茶屋校、水道橋校、桜新町 校埼玉県:浦和高、武蔵浦和校 神奈川県:センター南校、海老名校、小田原校 千葉県:船橋校、海浜幕張校など |
大学受験ディアロでは、生徒と講師のコミュニケーションを重視した対話型の授業が実施されています。
生徒が事前に映像授業で学習した内容を講師にプレゼンという形で共有し、その後に質疑応答を繰り返して学習内容への理解を深めていきます。
自分の頭で考えて発信するという作業を行うことでインプット効率が飛躍的に高まります。
また、学習内容の整理や学び残しの発見も行えるため苦手の早期発見とつぶしこみが可能です。
大学受験ディアロの料金は学年や講座数、キャンペーンの適用状況によって大きく異なってきます。
そのため、目安となる費用体系がありません。
なお、具体的な費用については各スクールで見積もり行なってくれるため、興味のある方は一度お近くのスクールに問い合わせをしてみてください。
また、参考情報ですが月々にかかる費用は「月謝」と「環境維持費・システム費」の2項目に限られます。
今回は上智大学 国際教養学部の特徴や入試情報、難易度や口コミに加え、対策のための塾としてディアロを紹介しました。
上智大学国際教養学部は偏差値も非常に高く、特殊な書類選考や推薦入試を突破することが難しいと言われています。
しっかりとした対策を行った上で受験に臨むと良いでしょう。
この記事を大学選び、また受験対策の参考にしてください。
「上智大学 国際教養学部」に関してよくある質問を集めました。
上智大学国際教養学部の特徴は、質の高い英語の授業が特徴であると言えます。そのため国際機関や多国籍企業などで活躍できるグローバルな人が育ちます。
上智大学 国際教養学部の入試方法は、書類選考と公募制推薦入試に分かれています。書類選考では500ワードの英語で評論したエッセイや英語資格のスコアなどが求められます。公募制推薦入試では自己推薦書や課題、英語資格のスコアが求められます。