関西学院大学の社会学部は、西宮上ケ原キャンパスにある、60年以上の歴史を持つ学部です。
さまざまなアプローチから社会全体に対する研究や考察が行われており、社会学の学習を行いたい方にとって、理想的な環境が整っていると言えます。
関西学院大学の社会学部はチャペルアワーを採用していたり、共同学習室があったりするなど、関西学院大学の社会学部独自の魅力が多数用意されています。
そこで本記事では、関西学院大学の社会学部の概要や、入試難易度、合格するためにやるべきことについて解説します。
また、関西学院大学の社会学部の入試形態や、どのような方に受験がおすすめであるかもご紹介しますので、関西学院大学の社会学部の受験を検討している方はぜひ参考にしてください。
■まとめ
まずは、関西学院大学社会学部の概要について見ていきましょう。
| 関西学院大学社会学部の基本情報 | |
|---|---|
| キャンパス名 | 西宮上ケ原キャンパス |
| キャンパス住所 | 兵庫県西宮市上ケ原一番町1-155 |
| 社会学部開設年 | 1960年 |
関西学院大学の社会学部は、変化の目まぐるしい現代を多角的な目線で捉えアプローチを行うことで、現代社会の分析や考察を行う大学・学部です。
座学だけではなく、複数人でのディスカッションや実地調査を行いながら学習を進めるため、社会人として必要な能力も磨けます。
独自の留学制度や英語で社会学を学ぶ「Sociology in English」などの制度を活用すれば、英語力も高めながら、社会学について深く理解できることも、関西学院大学の社会学部の大きな利点の1つと言えるでしょう。
関西学院大学の社会学部の特徴は、下記の通りです。
それぞれ順番に解説します。
関西学院大学の社会学部は、1960年に創設された、非常に歴史のある学部です。
創設当初から、社会の中にいる人間について学ぶとともに、この社会や世界をより良くするためにできることを、探究してきました。
長年に渡って研究されてきた、社会学の集大成を学べる環境が整っているのです。
チャペルアワーとは、キリスト教の教義に則って取り入れられている、礼拝のための時間のことです。
関西学院大学は、キリスト教の教義を重んじており、社会学部では毎週火・水・木の3日間の10:30〜11:00がチャペルアワーとされています。
他校の場合、キリスト教徒は、礼拝の関係で授業を欠席せざるを得ない場合もありますが、関西学院大学では、キリスト教徒に対するケアが十分に行われているため、学びに集中できるでしょう。
関西学院大学の社会学部には、共同学習室があり、学部生なら好きに活用できます。
共同学習室は、通常の自習室のほか、貸切可能なコワーキングスペースなども用意されており、授業内のグループ課題等にも取り組みやすい環境が整っています。
自分で勉強する際に、集中できる環境が欲しい方に非常におすすめです。
関西学院大学の西宮上ケ原キャンパスは、兵庫県に位置しています。
西宮上ケ原キャンパスは、「スパニッシュ・ミッション・スタイル」という伝統のある建築様式で統一され、日本でも有数の美しいキャンパスで有名です。
社会学部がある西宮上ケ原キャンパスは、最寄り駅は阪急今津線甲東園駅・仁川駅またはJR神戸線西宮駅で、各駅からバスや徒歩で15~20分ほどになります。
✔多角的なアプローチを基に分析や考察をする
✔ディスカッションや実地調査を行う
✔英語教育に力を入れている
関西学院大学の社会学部の偏差値は、すべての専攻において55.0〜57.5です。
選考方法によって、若干異なるものの最低でも偏差値は55.0以上必要であると考えておくと良いでしょう。
また、学力以外の部分も合否判定の対象となるAO入試やSF入試が実施されており、学力が満たなかった場合でも入学するチャンスはあります。
これらの入試方法を使用する場合には、小論文対策や面接対策などを十分に行った上で、入試に臨みましょう。
ここでは、関西学院大学社会学部に偏差値が近い他大学をご紹介します。
| 偏差値の近い大学 | |
|---|---|
| 京都府立大学 | 52.5~57.5 |
| 立命館大学 | 52.5~57.5 |
| 関西大学 | 55.0 |
| 近畿大学 | 47.5~52.5 |
| 甲南大学 | 47.5~52.5 |
関西学院大学社会学部の偏差値は、前述している通り55.0~57.5であるため、この表で見ると立命館大学と関西大学のちょうど中間あたりのレベルとなっているでしょう。
関西学院大学社会学部より少し低めの偏差値帯には、近畿大学や甲南大学なども名を連ねています。
併願校決めなどの際に、偏差値の近い他大学を確認しておくことはとても重要であるため、ぜひこちらを参考にしてみて下さい。
✔合格するためには、最低でも偏差値は55.0以上必要
✔もし、学力が偏差値55.0に満たなかった場合には、AO入試等も視野に入れるべき
✔AO入試等を受ける場合は、必ず小論文対策や面接対策を実施した上で臨む必要がある
まずは社会学部の学費について見ていきましょう。
| 関西学院大学社会学部の学費 | |
|---|---|
| 入学金 | 200,000円 |
| 1年次授業料・その他の諸費 | 955,000円 |
| 1年次年間総額 | 1,155,000円 |
| 2年次以降授業料・その他の諸費 | 1,155,000円 |
| 4年間総額 | 4,620,000円 |
関西学院大学社会学部では、入会金として200,000円が徴収されます。
授業料や諸費用は合計して955,000円で、年間総額1,155,000円となっております。
4年間の総額は、4,620,000円となります。
年度によって多少誤差がある場合がありますので、詳細は公式の募集要項にてご確認ください。
次に、奨学金制度について見ていきます。
ランバス支給奨学金は、予約型の奨学金制度となっており、ほとんどの奨学金は入学後に採否が決定されるのが一般的ですが、本奨学金の場合は受験前に採用候補者を決定します。
年間の交付金額は250,000円で、自宅外からの通学者の場合は年間350,000円となります。
支給期間は4年間継続的に支給され、各学年進級時に継続の可否について審査があります。
本奨学金の応募資格は、高等学校等での評定平均値が「3.5以上」ある方や所得制限もあるため、奨学金をお考えの方は公式募集要項をご確認ください。
✔年間総額は4,620,000円
✔成績基準や所得制限がある場合もある
関西学院大学の社会学部の受験方法は、実にさまざまです。
全学部日程や学部個別日程等の個別学力試験を利用する方式や、共通テストを併用したものもあるため、併願の場合は併願校の入試に必要な科目も考慮しながら受験方法を決めましょう。
また、学力による入試のほかにも、一定の条件をクリアし、インターナショナル・プログラムへの参加を条件にしたグローバル入学試験や、多様な公募入試などがあります。
関西学院大学の社会学部に入るための選択肢は非常に多いため、すべてを確認した後に、自身に合った入試形態で受験することを推奨します。
募集人数は以下の通りです。
| - | 全学部 日程 |
学部個別 日程 |
共テ併用 (英語) |
共テ併用 (数学) |
英数日程 | 共テ利用 (1月) |
共テ利用 (3月) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 人数 | 160人 | 140人 | 40人 | 50人 | 10人 | ||
募集人数は上記のようになっており、社会学部は他学部に比べるとかなり多い募集人数となっているため、対策をしっかりして合格ラインにのれるようにすると合格の可能性が高まるでしょう。
他にも、探求評価型入学試験やグローバル入学試験、スポーツ選抜入学試験等の試験もあるので、募集要項にてご確認ください。
関西学院大学社会学部の入試日程は以下の通りです。
| 関西学院大学社会学部の入試日程 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| - | 全学部日程 | 学部個別日程 | 共通テスト併用(英語) | 共通テスト利用(1月) | 共通テスト利用(3月) |
| 出願 期間 |
2025年1月4日~1月22日 | 2025年1月4日 ~1月17日 |
2025年2月15日 ~3月10日 |
||
| 試験日 | 2025年 2月1・2日 |
2025年 2月3・4日 |
2025年2月5~7日 | 共通テストの試験日程 | |
| 合格 発表日 |
2025年2月15日 | 2025年2月20日 | 2025年2月15日 | 2025年3月15日 | |
※詳細は、必ず募集要項をご確認ください。
ここでは、全学部日程・学部個別日程、共通テスト併用(英語)日程、共通テスト利用(1・3月)の入試日程を記載しています。
どの入試方式に関しても、1~3月で出願から合格発表までが行われます。
どの学部においても、出願期間が1カ月未満のためあまり時間的余裕がない印象ですので、受験勉強とともに出願の準備もしっかり計画的に進めておきましょう。
ここでは、全学部日程・学部個別日程・英数日程の受験科目を見ていきましょう。
| 日程 | 科目 |
|---|---|
| 全学部日程 | 英語、国語、地理歴史・数学から選択科目 |
| 学部個別日程 | 英語、国語、地理歴史・数学から選択科目 |
| 英数日程 | 英語、数学 |
全学部日程・学部個別日程は、英語・国語が必修科目となっており、地理歴史・数学の3科目または4科目から1科目が選択科目となっています。
英語の出題範囲は、英語コミュニケーションⅠ/Ⅱ/Ⅲ、論理・表現Ⅰ/Ⅱ/Ⅲとで、国語の出題範囲は現代の国語、言語文化、論理国語、文学国語、古典探究(いずれも漢文を除く)となっております。
数学の出題範囲は、数学ⅠA・ⅡBの「図形の性質」「場合の数と確率」「数列」、数学Cの「ベクトル」からとなっています。
配点について、英語の配点はいずれの入試方式においても200点となっておりますが、国語・選択科目の配点は入試方式によって異なりますので、詳しくは公式募集要項をご確認ください。
✔関西学院大学の社会学部の入試には、2教科のものと3教科のものがある
✔共通テストの結果を併用して受験することも可能
✔グローバル入学試験やAO入試などの制度も多い
ここでは、関西学院大学社会学部の評判や口コミについて見てみましょう。
日本にある社会学部の中でも関学の社会学部は規模が大きいとされているだけあって、幅広い分野の社会学を学ぶことができ、多様な領域の社会学に通ずる教授もたくさんおられます。
社会学をやりたい人はもちろん、やりたいことが定まっていない人でも満足できる学部です。
また、運動系から文化系までたくさんのサークルがあります。
社会学部は必修と比べて選択授業が多いので、自分の興味のある講義を取れるのがとても良いと思います。
どの授業も面白く、社会学部ですが心理学の講義を取れたりするので、興味がある人にはうってつけだと思います。
また、先生と生徒の距離が近いので、分からないことは質問すれば分かりやすく教えてくれます。
そして、関学は就職率が他大学に比べて高く、期待して進路を決めました。
大手企業へ就職された先輩も数多くいるので、安心して就活に挑めます。
このように、関西学院大学社会学部の評判や口コミでは、規模の大きい社会学部であるがゆえに、幅広い分野で社会学に通ずる教授から授業を受けることができるといった前向きな口コミが多く見られました。
また、サークルの種類が豊富な点や就職率の高さが、志望校として人気の理由の1つであることがわかります。
実際に、就職率の高さや卒業生の大手企業への就職実績を受けて進路を決めたといった方も少なくありません。
✔就職率の高さが志望校として人気の理由の1つ
✔幅広い分野の社会学が学べる
✔サークルも豊富に種類がある
関西学院大学の社会学部は、下記のような方におすすめです。
それぞれ順番に解説します。
関西学院大学の社会学部では、実にさまざまな学問領域に触れられます。
特に、社会の中で暮らす1人の人間にフォーカスした心理学や、集団心理学、社会心理学などは、社会学の中でも深く学ぶ学問領域の1つです。
さらに、関西学院大学の社会学部の場合は、実際にフィールド調査を行うことでデータや現代の傾向に触れる機会も多く、企業の経営に不可欠な能力も身に付きます。
そのため、心理学と経営学を同時に学びたい方は、関西学院大学の社会学部を候補の1つに入れておくと良いでしょう。
社会学部に進学することを検討している方の中には、大学院に通って、学部以上の探究を行いたいと思っている方もいることでしょう。
関西学院大学の社会学部の大学院となる「社会学研究科」では、前期過程・後期過程修了者ともに、大企業を始めとする企業に、多くの卒業生を輩出しています。
就職に強い大学院であるため、就職率の高い大学院に通いたい方におすすめです。
関西学院大学の社会学部には、先述した「Sociology in English」をはじめとする、さまざまな英語教育のカリキュラムが存在しています。
必修カリキュラムの中にも、十分に英語に関する科目が含まれている点や、独自の留学制度を含めると、英語を学ぶ機会が非常に豊富です。
社会学とともに、英語も積極的に学びたい方にとって、理想的な環境と言えるでしょう。
✔関西学院大学の社会学部では、心理学とともに、経営学も学べる
✔大学院の就職成績が非常に良いため、大学院進学を検討している方にもおすすめ
✔英語を学ぶ機会が非常に豊富に用意されている
ここでは、関西学院大学の社会学部と経済学部の2つの学部にどのような違いがあるのか見ていきましょう。
社会学部では、社会学は、人と集団、集団間の関係を探求し、理想的な社会のあり方を模索する学問で、現代社会の多様化やグローバル化に対応する柔軟な思考力と実践的問題解決能力を養います。
一方で、経済学部では、現実の社会問題を通じて経済学への関心を高めて論理的思考やデータ分析能力などを養い、ディベートや他大学との交流を通じて、実践的な経済学の知識とスキルを深めます。
また、社会学部の大きな特徴として、学びながら専門を決められることがあげられます。
入学時から自身の専門の幅を狭めてしまうことなく、自分の興味ある分野をじっくりと選ぶことができるのは、他にはない最大の特徴であると言えます。
社会学部の偏差値は、前述したとおり55.0〜57.5となっており、一方で経済学部の偏差値は52.5〜57.5です。
偏差値で見ると、経済学部は若干社会学部より合格しやすいと言えます。
また、共通テストの得点率は、社会学部・経済学部どちらも70%越えとなっており、しっかりとした試験対策が必要だと言えるでしょう。
✔関西学院大学の社会学部のボーダー偏差値は55.0〜57.5
✔選考方法によっては、社会学部よりも経済学部の方が合格しやすい
✔社会学部も経済学部も、西宮上ケ原キャンパスに位置している
関西学院大学の社会学部に合格するために、やるべきことは下記の通りです。
それぞれ順番に解説します。
先述した通り、関西学院大学の社会学部のボーダー偏差値は55.0〜57.5です。
しかし、関西学院大学の社会学部は、非常に人気の高い大学・学部であるため、ボーダーの偏差値だけでは、不合格になる可能性も十分に考えられます。
その点を考慮すると、偏差値60.0程度の学力を身につけておくことが望ましいでしょう。
関西学院大学の社会学部では、社会必須の2教科型を除いて、英語の受験が必須となっています。
そのため、英語の学力は必ず必要になってくるでしょう。
また、グローバル入学試験を検討している場合は、英語資格や英語検定で一定の成績を収めることや、180日以上の留学経験が条件となっているため、非常に高い英語力が求められます。
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|---|---|
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| 申込期間 | ~2026年1月31日まで |
| 講習期間 | 2025年12月11日~2026年1月31日まで |
| 授業料 | 授業料シミュレーション |
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