更新日 2024.7.11

東邦大学医学部の特徴・概要、入試情報(偏差値・倍率)、合格方法を解説!

本記事では、東邦大学医学部についてご紹介していきます。

東邦大学は東京都に位置する私立大学です。

1925年に創立、1950年に大学設置がなされた歴史ある大学となっており、生命科学や自然科学などを学べる総合大学です。

ここでは、東邦大学医学部の基本情報や、偏差値・倍率、入試の問題傾向や対策方法などについて取り上げていきます。

医学部受験を目指している方や、まさに東邦大学医学部を志望しているという方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

東邦大学医学部の基本情報

ここでは、東邦大学医学部の基本情報について取り上げていきます。

キャンパス・学部

東邦大学には「大森キャンパス」と「習志野キャンパス」の2つのキャンパスがあります。

医学部生が利用するのは大森キャンパスの中にある医学部エリアとなっています。

キャンパスライフを送る上で、サークル活動に参加したいと考えている方もいらっしゃると思いますが、大森キャンパスには、体育会系・文化会系ともに充実した数のサークルが活動していますので、ご自身の興味がある課外活動も楽しむことができます。

東邦大学医学部の特徴

ここでは、東邦大学医学部の特徴として以下の3つの要素を紹介していきます。

問題発見解決能力を養う

東邦大学医学部ではテュートリアル(tutorial)という方式が導入されています。

この学習法は、少人数グループで課題に取り組み、自分たちで学習課題の提起・調査・検討・議論・解決を行うというものです。

教員はテュータ(tutor)として学習の方向性を考慮しながら、課題解決のサポートをしてくれます。

医学部生は1〜4年次のテュートリアルを通して問題発見解決能力を養い、医療従事者としての学習方法や手段、姿勢を身につけていきます。

充実した臨床教育を実施

東邦大学医学部は大森、大橋、佐倉の付属3病院と連携し、充実した臨床実習を可能にしています。

現在、医学や医療教育現場では、早いうちからの臨床体験が重要とされているので、付属病院や関連病院とのネットワークを生かして、先端医療や地域医療といった様々な内容の研修を体験できるというのは東邦大学医学部の強みと言えます。

語学力・国際的視野を磨く

東邦大学医学部では、TOEFLコースやCSAコース(医療英語)を選択科目として履修することができます。

また、6年次の選択制臨床実習では、国内外の提携医療施設から実習先を選択することができるので、国際的な視野と技術を体験したいという方は海外実習に赴くことが可能となっています。

入学時から語学力を養えるので、海外での医療活動や外国人の治療なども視野にいれて学んでいくことができます。

学費

以下の表は、東邦大学医学部の学生納付金をまとめたものです。

私立大学医学部の平均的な学費は年間で350万円ほどとされているので、他大学と比べても学費は高いほうと言えるでしょう。



学生納付金

 
入学金 1,500,000円
授業料 2,500,000円
教育充実費 500,000円
施設設備費 300,000円
合計 4,800,000円
2年次以降の学納金(年額) 4,200,000円


委託徴収金
 
学生教育研究災害傷害保険料 7,800円
青藍会(父母会)費 300,000円
学生自治会費 90,000円
同窓会費 100,000円
合計 497,800円

入試日程

以下の表は、東邦大学医学部の入試日程についてまとめたものです。

入学検定料は60,000円で、一般入試と一般入試(千葉県・新潟県地域枠)を併願する場合は80,000円となります。

  出願期間 試験日

総合入試
郵送受付:2022年11月1日(火)~11月4日(金)必着 一次試験:2022年11月18日(金)
窓口受付:2022年11月4日(金)9:00~17:00 二次試験:2022年12月3日(土)

同窓生子女入試
郵送受付:2022年11月1日(火)~11月4日(金)必着 一次試験:2022年11月18日(金)
窓口受付:2022年11月4日(金)9:00~17:00 二次試験:2022年12月3日(土)
推薦入試(付属校制) 2022年11月1日(火)~11月4日(金)必着 一次試験:2022年11月18日(金)
二次試験:2022年12月3日(土)
推薦入試(公募制ー千葉県地域枠) 郵送受付:2022年11月1日(火)~11月9日(火)必着 一次試験:2022年11月18日(金)
二次試験:2022年12月3日(土)
推薦入試(公募制ー新潟県地域枠) 郵送受付:2022年11月1日(火)~11月9日(火)必着 一次試験:2022年11月18日(金)
二次試験:2022年12月3日(土)
  出願期間 試験日 合格発表

一般入試
郵送受付:2022年12月12日(月)~2023年1月27日(金)必着 一次試験:2023年2月7日(火) 一次試験:2023年2月10日(金)正午
窓口受付:2023年1月26日(木)・27日(金)9:00~17:00 二次試験:2023年2月15日(水)・16日(木)のいずれか1日 二次試験:2023年2月18日(土)正午

一般入試(公募制ー千葉県地域枠)
郵送受付:2022年12月12日(月)~2023年1月27日(金)必着 一次試験:2023年2月7日(火) 一次試験:2023年2月10日(金)正午
窓口受付:2023年1月26日(木)・27日(金)9:00~17:00 二次試験:2023年2月15日(水)・16日(木)のいずれか1日 二次試験:2023年2月18日(土)正午

一般入試(公募制ー新潟県地域枠)
郵送受付:2022年12月12日(月)~2023年1月27日(金)必着 一次試験:2023年2月7日(火) 一次試験:2023年2月10日(金)正午
窓口受付:2023年1月26日(木)・27日(金)9:00~17:00 二次試験:2023年2月15日(水)・16日(木)のいずれか1日 二次試験:2023年2月18日(土)正午

試験科目・配点

以下の表は、東邦大学医学部の試験科目や配点についてまとめたものです。

入試区分 選抜方法
総合入試 適性試験、基礎学力、面接
同窓生子女入試 適性試験、基礎学力、面接
推薦入試(付属校制) 東邦大学付属高等学校を対象に募集
推薦入試(公募制ー千葉県地域枠) 適性試験、基礎学力、面接
推薦入試(公募制ー新潟県地域枠) 適性試験、基礎学力、面接





一般入試



 
選抜方法 科目 配点
【一次試験】
※数学、化学、生物、物理、外国語に基準点を設け、1科目でも基準点に達しない場合は、不合格になることがある。
数学:数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列とベクトルのみ) 100点
理科:化学(化学基礎、化学)、生物(生物基礎、生物)、物理(物理基礎、物理)※以上3科目から2科目を選択 150点
外国語:コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ、英語表現Ⅰ 150点
基礎学力:論理的思考能力・数理解析能力等
二次試験合格者選抜の時に使用
【二次試験】面接





一般入試(公募制ー千葉県地域枠)



 
選抜方法 科目 配点
【一次試験】
※数学、化学、生物、物理、外国語に基準点を設け、1科目でも基準点に達しない場合は、不合格になることがある。
数学:数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列とベクトルのみ) 100点
理科:化学(化学基礎、化学)、生物(生物基礎、生物)、物理(物理基礎、物理)※以上3科目から2科目を選択 150点
外国語:コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ、英語表現Ⅰ 150点
基礎学力:論理的思考能力・数理解析能力等 二次試験合格者選抜の時に使用
【二次試験】面接





一般入試(公募制ー新潟県地域枠)



 
選抜方法 科目 配点
【一次試験】
※数学、化学、生物、物理、外国語に基準点を設け、1科目でも基準点に達しない場合は、不合格になることがある。
数学:数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列とベクトルのみ) 100点
理科:化学(化学基礎、化学)、生物(生物基礎、生物)、物理(物理基礎、物理)※以上3科目から2科目を選択 150点
外国語:コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ、英語表現Ⅰ 150点
基礎学力:論理的思考能力・数理解析能力等 二次試験合格者選抜の時に使用
【二次試験】面接

✔「テュートリアル」で問題発見解決能力を養う

✔提携医療施設と充実した臨床教育を実施

✔入学時から語学力を養い国際的な医療者を目指す

東邦大学医学部の偏差値・倍率

ここでは、東邦大学医学部の偏差値や倍率について取り上げていきます。

偏差値について

2023年度の偏差値

東邦大学医学部の2023年度の偏差値は68.8となっています。

この偏差値は大手予備校模試の結果により算出されたもので、パスナビでは偏差値67.5となっています。

偏差値67.5〜68.8という数値は私立大学の医学部の中では合格難易度が高いほうと言えます。

直近5年間の偏差値の推移

以下の表は、直近5年間の東邦大学医学部の偏差値の推移を表したものです。

2021年度が最も低い66.5となっていますが、その他の年度は68.5以上の偏差値となっていますので、東邦大学医学部受験には少なくとも偏差値68.5以上が必要でしょう。

年度 偏差値
2019年度 68.5
2020年度 68.8
2021年度 66.5
2022年度 68.5
2023年度 68.8

私立医学部偏差値ランキング

以下の表は、全国に31校ある私立大学医学部のうち、偏差値が上位10位内の大学と東邦大学医学部の偏差値をランキング形式で表したものです。

東邦大学医学部は日本大学と並ぶ9位にランクインしています。

全国には31校の私立大学医学部が存在していますので、上位に位置すると言えます。

順位 偏差値 大学名 都道府県
1位 74.8 慶応義塾大学 東京都
2位 72.2 東京慈恵会医科大学 東京都
3位 72.0 順天堂大学 東京都
4位 70.8 日本医科大学 東京都
5位 70.7 自治医科大学 栃木県
6位 69.2 大阪医科薬科大学 大阪府
6位 69.2 昭和大学 東京都
8位 69.0 東海大学 神奈川県
9位 68.8 日本大学 東京都
9位 68.8 東邦大学 東京都

東邦大学医学部と偏差値が近い大学

以下の表は、東邦大学医学部と偏差値が近い大学をまとめたものです。

東邦大学医学部受験を考えらえている方は、併願に向いている他大学の偏差値を知ることができますので、ぜひご参考ください。

東邦大学より偏差値が高い大学
偏差値 大学名 都道府県
70.7 自治医科大学 栃木県
69.2 大阪医科薬科大学 大阪府
69.2 昭和大学 東京都
69.0 東海大学 神奈川県
68.8 日本大学 東京都
東邦大学より偏差値が低い大学
偏差値 大学名 都道府県
68.7 東京医科大学 東京都
68.5 関西医科大学 大阪府
68.3 産業医科大学 福岡県
68.3 金沢医科大学 石川県
68.2 国際医療福祉大学 千葉県

各入試方法の倍率

以下の表は、2022年度の入試結果に基づく合格者情報をまとめたものです。

一般入試の倍率は約19倍となっており、19人に1人が合格できるということがわかります。

倍率が高い大学では100倍以上にもなる大学もありますので、そう考えると低いほうと見られるかもしれません。

また、総合入試や推薦入試では、倍率が低い傾向にありますので、そうした入試方式を選択するのも1つの手だと言えます。

入試区分 志願者数 受験者数 合格者数 倍率 入学者/入学定員
総合入試 68 69 14 4.9
120/120
同窓生子女入試 55 55 7 7.9
推薦入試(公募制ー新潟県地域枠) 34 33 3 11
一般入試 2,169 2,053 107 19
一般入試(千葉県地域枠) 87 77 5 15.4
一般入試(新潟県地域枠) 48 43 2 21.5

✔東邦大学医学部の2023年度の偏差値は68.8

✔私立大学の医学部の中では合格難易度が高い

✔全国の私立大学医学部の中の上位10位内に入る偏差値の高さ

東邦大学医学部の入試の問題傾向と対策

ここでは、東邦大学医学部の入試の問題傾向と対策について取り上げていきます。

一次試験の問題傾向と対策

英語

英語は制限時間が90分、大問数6問の問題構成です。

大問2・3・5は長文問題で、大問1は専門性の高い語彙が用いられた内容理解を問う問題、大問4は正誤問題、大問6はマーク式の英作文となっています。

東邦大学の英語は理系ジャンルの長文に偏っています。

そのため、通常の単語帳だけではなく、テーマ別の単語帳も用いて理系英語に強い語彙力を身につけていきましょう。

数学

数学は制限時間が90分、設問数10問という問題構成です。

全体的に見ると難易度は易しい〜標準といったものとなっていますが、難しい問題も含まれています。

頻出問題などは特になく、データ分析といった理解力や洞察力が求められるマイナー分野の問題なども出されるので、数学の全分野が満遍なく出題されると考えておくといいでしょう。

まずは、易しい問題や標準問題から攻略していく必要がありますので、網羅系の問題集を用いてインプット学習に力を入れていきましょう。

化学

化学は制限時間120分(2科目)、大問数3問の問題構成です。

全体的な難易度は標準~やや難しいといったもので、無機の出題は控えめで、高分子の出題が大問単位でされることもある内容となっています。

有機の問題では少し奇抜な設定のものも出題されますが、理論では王道の難問頻出問題が多くなっていますので、理論を中心として重要問題集のB問題を練習しておくのがおすすめです。

生物

生物は制限時間120分(2科目)、大問数5問という問題構成です。

出題されるのは、生態や植物生理、進化など満遍なく全分野が出題される傾向にあります。

考察問題は少なく、ほとんどが知的問題なので、物理や化学ほどに時間を割かれることはないでしょう。

基礎問題精講といった標準的な問題集だけでも問題ありませんが、余裕があるなら網羅系問題集で完璧に準備しておくとなおよいでしょう。

物理

物理は制限時間120分(2科目)で、大問数7問の問題構成です。

大問1・2ではよくある設定の力学の問題が出題されますが、後半の問題は残り時間を考えて飛ばしていかないと時間的に非常に厳しい問題構成となっています。

出題範囲は原子を含む全範囲となっていますが、問題の取捨選択をしながら解いていくことがポイントとなります。

対策に用いるのは、重要問題集A問題や名門の森の★レベルで問題ないので、物理の全範囲を満遍なく理解することを心がけましょう。

基礎学力

一般入試(千葉県地域枠)では、「基礎学力」という試験も行われます。

この試験は小論文に代わる試験で論理的思考力・数理解析力が要求される試験内容となっており、要約問題や表・グラフの読みとりなどを行う考察問題が出題されます。

回答方法は選択式・記述式ともにあります。

二次試験の問題傾向と対策

面接

二次試験の面接は、集団面接・個人面接ともに実施され、面接時間は両方を合わせて40分間となっています。

そのうち、集団面接は15分程度、個人面接は数分の短い面接が5回実施されるものとなっています。

お題に対する意見の回答が多い傾向にあります。

✔英語が得意な人や生物選択者が有利

✔一次試験とともに基礎学力試験が実施される

✔二次試験では集団面接・個人面接の両方が実施される

東邦大学医学部に合格するためのおすすめの塾

東邦大学医学部に合格するためのおすすめの塾をご紹介します。

京都医塾

その塾の名前は京都医塾です。

どんな塾なのか詳しく見ていきましょう。

京都医塾の基本情報

京都医塾とは、京都にある医学部受験生向けの塾です。

京都市営地下鉄四条駅から徒歩4分、阪急烏丸駅から徒歩4分ほどのところにあります。

質の高い学習を提供してくれるのはもちろんのこと、個人ブースがあったり、寮も完備したりなど、勉強に取り組む周囲の環境を整えてくれ、勉強に集中させてくれます

徹底した分析

京都医塾は徹底した分析が強みです。

最初の合宿などを通して、生徒一人一人を徹底的に分析し、合格までの距離を測る事から始まります。

その後も、ヒアリング・アチーブメントテスト・体験授業で分析し、自身の立ち位置を確認する事で、合格までの最短のカリキュラムを組み、勉強を進めていくことが出来るのです。

それをもとに、京大生を始めとした、優秀な講師陣が1対1授業やレベル別の集団授業を通して、体現してくれ、合格に着実に最短で近づくことができるのです。

↓↓詳しくはこちら↓↓
 

✔京都医塾は京都にある医学部受験生向けの塾

✔勉強にコミットできるような環境が整備されている

✔生徒を徹底的に分析することで、合格への最短ルートを歩める

まとめ

今回は、東邦大学医学部について取り上げました。

東邦大学医学部の偏差値は68.8となっており、私立大学医学部の中でも上位10位内にランクインしているので、合格難易度はやや高めと言えるでしょう。

特徴としては、問題発見解決能力を養うテュートリアルという学習法や、充実した臨床教育を体験できること、語学力や国際的な視野を磨けることなどが挙げられ、医療従事者を目指す医学部受験生のモチベーションアップにも繋がるものとなっているのではないでしょうか。

また、入試対策に関しては英語が得意な人がやや有利になる内容になっているので、文系学生でも受験しやすい問題構成となっています。

医学部受験を考え中の方や、東邦大学医学部を志望しているという方はぜひこの記事をご参考ください。

【初心者でもわかる】この記事のまとめ

「東邦大学 医学部」に関してよくある質問を集めました。

東邦大学医学部の偏差値は?

東邦大学医学部の2023年度の偏差値は68.8となっています。東邦大学医学部の偏差値の詳細はこちらを参考にしてください。

東邦大学医学部の倍率は?

2022年度の東邦大学医学部一般入試では、受験者2,053名中、合格者が107名なので、実質倍率は約19倍といえます。東邦大学医学部の倍率についてはこちらを参考にしてください。

この記事を企画・執筆した人
-StudySearch編集部-
この記事は、StudySearchを運営している株式会社デジタルトレンズのStudySearch編集部が企画・執筆した記事です。
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