最難関私立大学の慶應義塾大学。
各学部で入試出題傾向は異なっており、合格するためにはそれぞれ独自の入試対策が必要になります。
ここでは、慶應義塾大学総合政策学部の概要や各科目の出題傾向・対策をご紹介します。
出題傾向を正確に把握して、継続して適切な勉強をすることが、合格への近道となります。
■まとめ
慶應義塾大学総合政策学部の入試概要(入試科目、試験時間、配点、倍率等)と特徴をご紹介します。
慶應義塾大学総合政策学部一般入試の募集人員は275人です。
偏差値は72.5、倍率は年度によって多少異なりますが、5倍程度で推移しています。
慶應義塾大学総合政策学部入試の募集人員と年度別倍率は以下のようになります。
年度 | 募集人員 | 倍率 |
---|---|---|
2023年度 | 225名 | 5.8倍 |
2022年度 | 225名 | 5.2倍 |
2021年度 | 225名 | ― |
試験科目は、「数学または情報」あるいは「外国語」あるいは「数学および外国語」から1科目選択、小論文です。
「数学または情報」を選択した場合は、試験当日に「数学」か「情報」のどちらかを選択し解答することになっています。
「外国語」を選択した場合は、試験当日に英語だけの問題、英語とドイツ語の問題、英語とフランス語の問題から選択し解答することになっています。
慶應義塾大学総合政策学部の科目別配点と試験時間は以下になります。
受験科目 | 配点 | 試験時間 |
---|---|---|
「数学または情報」「外国語」「数学および外国語」 | 200点 | 120分 |
小論文 | 200点 | 120分 |
慶應義塾大学総合政策学部は、1990年に問題解決のプロフェッショナルの育成を理念に設立されました。
授業料1,030,000円、入学金200,000円かかります。
1~4年通して、湘南藤沢キャンパスで学びます。
総合政策学部の学生は、環境情報学部の授業や研究会の履修も可能です。
100以上の研究会があり、1年生から研究会に所属することができます。
研究会では、自分で社会問題を発見し解決する力を身につけることを目標としています。
✔一般入試の募集人員は275人、倍率は8~10倍
✔受験科目は小論文が必修、「数学または情報」「外国語」「数学および外国語」から選択
✔環境情報学部の授業や研究会の履修ができる
慶應義塾大学の他学部が気になる方は以下の記事をご参考にしてください。
慶應義塾大学総合政策学部入試・英語の傾向・対策と勉強法をご紹介します。
総合政策学部の英語は膨大な量の英文が出題されるため、独自の対策は必須となります。
試験時間は120分。
解答形式はマークシート形式。
問題形式は、空欄補充問題と内容一致問題。
問題文は、科学や時事問題をテーマにした英文が出題されています。
800~1000文字前後の問題文が3題、設問文も全て英語のため、読まなければいけない英文の量は4000文字を超える年度もあります。
問題文は、抽象的な内容ではなく、理解しやすい論説文が出題されることが多いですが、膨大な英文を読まなければいけないために、高い英語力が要求されています。
英文中に、あまり見かけないハイレベルな単語があります。
意味を文脈から推測することはできますが、試験時間と英文量を考えると、意味の推測に時間を使っている余裕はありません。
そのため、語彙力をつけて知らない単語を出来るだけ減らしておく必要があります。
空欄補充問題は、中には難しい設問もありますが、内容一致問題は、英文を理解できていれば簡単に答えられる問題が中心に出題されています。
問題文の読解と解答ともにスピーディーに行わなければ、時間が足りなくなるでしょう。
慶應義塾大学総合政策学部を合格するためには、速読力の養成が必須です。
速読の養成には、まず精読ができなければいけません。
文法や構文をしっかり押さえながら、一文一文丁寧に読むことから始めることが重要です。
慶應義塾大学総合政策学部入試は、高い語彙力が問われています。
高校3年生になるまでに、標準的な単語集を1冊暗記しておきましょう。
おすすめは、ターゲット1900(旺文社)、速読英単語必修編(Z会出版)です。
類義語などに意識しながら暗記していくと、語彙力がさらにアップします。
暗記するときに、覚えにくい単語にチェックをいれておき、空き時間などを利用してこまめに繰り返し復習してください。
標準的な単語集を1冊暗記したら、速読英単語上級編(Z会出版)か単語王2202(オー・メソッド出版)を暗記して、ハイレベルな単語の暗記に取り掛かります。
ここまでやれば、他の受験生に語彙力で負けることはありません。
英文解釈の技術100(桐原書店)などで精読の勉強をしたあと、速読の勉強に取り掛かります。
おすすめの問題集は、パラグラフリーディングのストラテジー1・2(河合出版)です。
3は記述式対策用のため、余力のある人や国公立大学も受験する人向けです。
1でパラグラフリーディングの読み方を理解し、2で多くの英文を読んでパラグラフリーディングを身につける練習をします。
パラグラフリーディングを身につければ、英文を理解しやすくなり、読むスピードもアップします。
速読の練習をもっとしたい人は、速読英熟語(Z会出版)がおすすめです。
英熟語の確認をしながら速読の練習ができます。
✔総合政策学部に合格するためには速読力養成が必須
✔ハイレベルな単語の暗記は、英文読解の時間短縮につながる
慶應義塾大学総合政策学部は文系学部ですが、数学で受験することができます。
総合政策学部特有の問題も出題されているため、注意が必要です。
試験時間は120分です。
解答形式は、全問マークシート形式。
出題範囲は、数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・Bです。
頻出分野は、「場合の数」「確率」「微分積分」「数列」「図形と式」です。
考察力が問われる図形問題、長文形式で総合政策学部特有の問題が、出題される年度があります。
6問出題され、試験時間に対して問題量は多いです。
全問解答するためには、計算スピードが必要です。
解ける問題を素早く見極めて、確実に解答することが要求されています。
易しい~標準レベルの問題を中心に出題されていますが、文系学部にもかかわらず、かなり難度の高い問題も出題されています。
また、すぐに解き方はわかったとしても、計算量が多く時間がかかってしまう問題があるため、全問解くのはかなり難しいです。
また、他の学部ではあまりみられないような特有の問題、考察力が必要な図形問題など総合政策学部独自の対策が必要な問題も出題されます。
先に解ける問題を確実に解答し、難しい問題は時間が余ったら解く、というような問題の難度を見極める力が必要です。
最初は、青チャート(数研出版)などの網羅系の問題集を一通り解きます。
この問題集には、教科書例題レベルの基本問題から標準レベルの受験問題まで掲載されています。
そのため、解ける問題はとばして、解けない問題だけを解くようにしましょう。
数学を得点源にしたい人は、文系数学 良問のプラチカⅠAⅡB(河合出版)をおすすめします。
問題は難しいですが、しっかり解けば力が付きます。
時間がない人は、頻出分野の問題だけを解いてもよいでしょう。
問題を解いても、解きっぱなしではあまり意味がありません。
解けなかった問題は必ず復習してください。
また、総合政策学部は計算力が問われる問題も出題されるため、計算が面倒な問題をチェックしておき、復習するときに最後まで解ききるようにしましょう。
総合政策学部特有の問題は、市販の問題集には掲載されていないため、過去問を徹底的に勉強するのが最適な対策になります。
総合政策学部特有の問題は、過去5年分とはいわず、手に入る過去問全てを解きましょう。
また、環境情報学部でも似たような問題が出題されているため、環境情報学部の過去問を解くのも効果的です。
✔頻出分野は「場合の数」「確率」「微分積分」「数列」「図形と式」
✔計算量が多い問題、考察力が問われる問題が出題される
✔特有の問題は、過去問を解くのが最適な対策になる
総合政策学部の受験科目は、2科目です。
そのため、小論文の出来は合否に大きく影響します。
しっかり小論文対策をして、合格点を目指しましょう。
試験時間は、120分。
複数の資料を分析し、解答する問題が3~4問出題されています。
記述量は、800~1500文字程度です。
テーマは時事問題が多く、現代社会の知識がないと分析が難しい資料もあります。
問題形式は、要約問題や解釈問題、意見論述問題、計算問題など年度によって違っています。
試験時間の余裕は、分析しなければいけない資料によって異なります。
年度によっては、20以上の資料を分析しなければいけません。
また、説明文が英文で書かれている資料が出題されることもあります。
膨大な資料全てを丁寧にみている時間はありません。
設問を解くのに必要となる資料を見抜いて解答を作成する必要があります。
適切な資料の見極めには、読解力の向上が不可欠です。
設問をしっかり理解して、説明文から適切な資料を選択する練習をしましょう。
意見論述問題では、構成案の作成が大切です。
序論、本論、結論をメモし、設定文字数に合わせて加える要素を選択します。
文字分量は、序論と結論をそれぞれ1~2割ずつ、本論を6~8割程度を目安に配分しましょう。
小論文の勉強は、信頼できる人に添削してもらわないとなかなか学力はあがらないため、学校の先生や塾の講師に添削してもらってください。
総合政策学部で出題されるテーマは、政策や社会問題、制度改革などの時事問題が多いです。
答案の作り方を勉強することも大切ですが、世の中のことを知っておくことも大切です。
現代社会や政治経済の勉強、普段から新聞やニュースを通して、世の中で起こっていることに気を配り、幅広い知識を身につけておく必要があります。
✔複数の資料から適切な資料を選択するには読解力が必要
✔意見論述問題では構成案の作成が重要
✔解答するには現代社会や政治経済の知識が必要となる問題もある
慶應義塾大学総合政策学部に合格するためには、予備校や塾を利用すると効率が良いです。
独学でも合格できる人はいますが、学力の伸びが鈍く時間がかかる人が多いです。
ここでは、慶應義塾大学に数多くの合格者を輩出している塾・予備校をご紹介しているので、是非参考にしてください。
参考書のみでの受験をお考えの方は以下の記事をご参考にしてください。
個別教室のトライの基本情報 | |
---|---|
対象 | 小学生・中学生・高校生・高卒生 |
授業形式 | 1対1の個別指導 |
校舎 | 全国600教室以上 |
特徴 | 厳選されたプロ講師陣による全国No.1の個別指導塾 |
個別教室のトライは、120万人の指導実績を誇り全国展開している全国No.1の個別指導塾です。
個別教室のトライは効率的に学力を上げるために指導法に工夫がみられます。
理解を確認し深めるために生徒が講師に説明する(ダイアログ学習法)、記憶を定着させるために毎回の授業で前回の授業内容を復習する(エピソード反復法)などをとりいれています。
個別教室のトライは、入試傾向を分析して独自の予想問題を作成しています。
生徒が作成した答案を添削し、記述方法やポイントなどを指導してくれるため、記述問題対策も安心です。
個別教室のトライには、慶大受験のプロが指導する『トライ式慶大対策コース』があります。
このコースでは、慶大合格者のノウハウを凝縮したカリキュラムの中で、慶大受験に精通したプロの講師が指導を行ってくれます。
このコースから数多くの合格者を輩出しているため、是非慶大受験を考えている方は利用してみてはいかがでしょうか?
総合型選抜専門塾AOIの基本情報 | |
---|---|
対象 | 高校生・高卒生 |
授業形式 | 集団指導・個別指導・オンライン |
校舎 | 東京、大阪、京都、兵庫、神奈川、愛知、オンライン |
特徴 | 生徒に最適な総合型選抜(旧AO入試)対策指導! |
総合型選抜専門塾AOIは、総合型選抜・推薦入試に特化した合格実績が豊富な塾です。
全体合格率92.6%と全国トップクラスの合格実績を誇り、生徒に寄り添った指導を行うのが特徴的な塾です。
AOIでは、総合型選抜に特化した専門の講師が生徒が大学受験を合格できるように指導してくれます。
その中で、生徒の学力や性格に合わせて専用のカリキュラムを作成して指導をしてくれるため、着実に受験対策を行えます。
また合格実績も豊富で、慶應義塾大学に多数の合格者を輩出しておりますので気になった方は、是非お近くの教室からお問い合わせください。
慶應義塾大学総合政策学部は、最難関私立大学です。
最適な環境で適切な勉強をするのが、合格への近道となります。
英語と数学は全てマークシート形式ですが、難しい問題も出題されるため高い学力が求められています。
小論文の勉強は添削してくれる人が必要なため、個別指導塾に通うことをおすすめします。
個別指導塾の中でおすすめは、専任制マンツーマン指導をしてくれる個別教室のトライです。
個別教室のトライに通い、最適な学習環境で勉強すれば、より一層合格に近づくでしょう。