日本に数ある私立大学の中でも、慶応大学と並んでトップの知名度と偏差値を誇る早稲田大学。
そんな早稲田大学は一般入試だけでなく、AO入試にも力を入れており幅広い能力を持った人材の確保を目指しています。
AO入試は筆記試験の結果だけでなく、面接や推薦書を通して、学生の個性、そして学ぶ意欲を相対的に評価する試験であり、現在注目度が上がっている入試方式の1つです。
AO入試は単純に学力のみを測るものではないので、一般の模試で結果が振るわなかった人にもチャンスがあります。
また、単純に大学への挑戦回数を増やすことができるので、一般入試をメインに受験しようと思っている受験生も1度はどんなものか目を通しておくとよいでしょう。
そんなAO入試ですが早稲田大学に限らず、すべての大学において名称がAO入試から総合型選抜入試に変更されています。
この移行は2020年より始まったもので、総合型選抜入試は非常に新しい入試制度といえます。
この従来のAO入試と新しい総合型選抜入試の大きな違いは、AO入試は書類や面接のみでの選考が可能だったのに対し、新しい総合型選抜入試ではそれに加え「学力評価」が義務付けられている、ということです。
今回の改革は「センター試験」から「共通テスト」への変更等と合わせて、「高大接続計画」のスムーズな達成を第一の目標として打ち出されています。
つまり、これまでは学力は不問として書類や面接だけで合格を出していた大学もありましたが、それでは大学の授業についていけず問題があるとみての改革ということです。
これにより、旧AO入試、現総合型選抜入試による受験を志す人も必ず一定の学力を身に着け、テスト対策を行うことが必須となっています。
これ以降この記事では、便宜上総合型選抜入試のことを耳慣れたAO入試の言葉を使い解説していきます。
✔AO入試は総合型選抜入試に名称が変更
✔総合型選抜入試には必ず「学力評価」あり
✔AO入試でも学力試験対策は必須に
ここからは早稲田大学のAO入試(現総合型選抜入試)の特徴を解説していきます。
まず、早稲田大学はすべての学部でAO入試を行っているわけではありません。
2023年度9月現在でAO方式(現総合型選抜方式)で「日本語による学位習得プログラム」への入学試験を行うとされているのは、
の5学部となっています。
ここからは、各学部の入試について詳しく説明していきます。
社会科学部の入試は学校長の推薦は不要で、在学中の活動歴などから自己推薦を行う入試制度になります。
勉強に加え、その他何か取り組んで来た人や「+αの個性」を持った人が対象になり、個性と地域性を重視します。
創造理工学部の建築学科において、率先してチームをまとめて引っ張っていけるようなコミュニケーション能力に長けた活発な学生を求めています。
先進理工学部の化学・生命科学科、応用化学科、生命医科化学、電気・情報生命工学科において、理工系の科目で優秀な能力を持っている学生を求めています。
数学オリンピックや化学グランプリ・情報オリンピックなどを利用しています。
幅広い基礎学力と理科・国語の2教科で特に優れた学力を有する生徒を求めています。
加えて、データを客観視し、読み解いて要約する力と、洞察を科学的知見と結び付けて分析する力、それらを批判的にまた論理的にまとめて上げて端的に提示する力を持つことを求められます。
出願時点で、オリンピックや世界選手権の出場経験またはそれらに繋がる国際的なレベルの大会への出場経験、それらに相当するレベルの競技能力をもっている学生を求めています。
高いスポーツ技能を持ち、スポーツ界のリーダーとなりうる資質を持つ生徒を求めています。
スポーツにおいて、一定の高い能力を持ち、スポーツへの熱意やそのスポーツを科学的に研究する能力を持っている生徒を求めています。
また、他大学のAO方式と比較すると早稲田のAO入試は必要書類が比較的少ないのも特徴です。
必要書類が少ないということは準備にかかる手間が比較的少ないということであり、一般入試とAO入試、両方の受験方式での受験がやりやすくなっています。
早稲田大学のAO入試は学部によって大きく求められる能力も変わってくるので、自分の能力はどの学部とマッチしているのかを見極めることも必要とされます。
例えば、創造理工学部では鉛筆によるドローイング試験や、自己PR資料に基づくプレゼンテーションが行われます。
自分の受けたい学部の入試内容に一般入試以上に気を使う必要があるでしょう。
✔AO入試を実施する学部と実施しない学部あり
✔AO入試は比較的倍率が低め
✔学部によって問われる能力が異なる
下記は2024年度の入試日程になります。
学部 | 入試日 | 出願期間 | 合格発表日 | |
---|---|---|---|---|
社会科学部 | 11月19日 | 9月22日~9月29日 | 12月15日 | |
創造理工学部 | 10月21日 | 9月4日~9月12日 | 11月1日 | |
先進理工学部 | 10月21日 | 9月4日~9月12日 | 11月1日 | |
人間科学部 | 9月30日 | 9月1日~9月5日 | 11月1日 | |
スポーツ科学部 総合型選抜Ⅰ群 | ※1 | ※1 | ※1 | |
スポーツ科学部 総合型選抜Ⅱ群 | ※2 | ※2 | ※2 | |
スポーツ科学部 総合型選抜Ⅲ群 | 11月4日 | 9月15日~9月28日 | 11月10日 |
※1:スポーツ科学部総合型選抜Ⅰ群に出願するためには、事前に行われている「事前セミナー」と「個人面談」に参加する必要があります。
※2:スポーツ科学部総合型選抜Ⅱ群の日程は公開されていません。
合格発表日は二次試験の日程になります。
入試日は、二次選考の日程になります。
全体的に出願期間が短いため、注意が必要です。
以下は、2024年度の入試方法と2023年度の倍率になります。
学部 | 選抜方法 | 募集人数 | 2023年度 倍率 | |
---|---|---|---|---|
1次 | 2次 | |||
社会科学部 | 書類 | 小論文・面接 | 35名 | 7.7倍 |
創造理工学部 | 書類 | 筆記試験・面接 | 25名 | 5.5倍 |
先行理工学部 | 書類 | 面接 | 若干名 | ‐ |
人間科学部 | 書類 | 論述試験・面接 | 若干名 | 1.4倍 |
スポーツ科学部 総合型選抜Ⅰ群 | ‐ | ‐ | 若干名 | ‐ |
スポーツ科学部 総合型選抜Ⅱ群 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ |
スポーツ科学部 総合型選抜Ⅲ群 | 書類 | 小論文・面接 | 60名 | 3.1倍 |
倍率が最も高いのは会科学部の7.7倍社で、最も低いのは人間科学部の1.4倍です。
✔AO入試を実施する学部と実施しない学部あり
✔最も倍率が高いのは社会科学部で7.7倍
✔学部によって問われる能力が異なる
早稲田大学は高い偏差値と知名度を誇る大学でありますが、特に海外との連携なども視野に入れ英語には特に力を入れています。
そんな早稲田大学に合格しようと思うと、やはり高い英語能力があったほうが入試で優位に働きます。
例えば、今回の記事では「日本語による学位取得プログラム」への入学試験について解説していますが、早稲田大学には日本の中等教育機関の終了者を対象とした「英語による学位取得プログラム」への入学試験も行っています。
こちらの文化構想学部の試験では、志望理由書を英語で書いたり英語能力に関する外部試験の結果が必要になるなど、非常に高い英語能力が求められます。
ただし、その代わり英語以外の能力を問われることはないため実質英語1科目での合格も可能となっています。
他の入試方式でも英語の点数の比重が高くなっている等、英語が得意だと早稲田大学合格に優位に働くことは間違いありませんが、かといって英語ができないと必ず合格できないというわけでもありません。
学部によっては逆に英語の能力は一切問わず、その他の能力を問われる場合もあります。
自分の得意なことを見極めてそれに合った学部を選びましょう。
✔早稲田大学の合格には高い英語力が必要
✔英語1科目のみの受験方法もある
✔英語以外の能力を問われる場合もある
ここからは、早稲田大学のAO入試におすすめの学習塾をご紹介します。
ここでは、翔励学院の特徴と基本情報についてご紹介していきますので参考にしてみてください。
翔励学院の基本情報 | |
---|---|
対象学年 | 中学生~社会人 |
授業形態 | マンツーマン個別指導 |
対応している入試形態 | 小論文 |
校舎 | 渋谷教室 |
翔励学院の指導の特徴は小論文対策を徹底的に行うことができるということです。
生徒の志望校に合わせてどのような小論文対策をすればよいのかということに加えて、生徒の実力や応用力が付くよう指導しています。
具体的には「なぜそのような回答に至ったのか」根本的な部分から見直し、思考を繰り返していくことで小論文に慣れていきます。
また、小論文対策だけではなく、志望理由書の添削や面接対策にも対応しています。
最終的には推薦入試の総合的な対策ができるため、推薦入試にて受験を考えているならおすすめです。
翔励学院は講師の質が高いと評判で、指導歴10年以上の講師が在籍しているなど経験と実績は確かなものです。
それら講師がマンツーマンで自分の小論文対策の指導をしてくれるため、より効率的かつ効果的に勉強を進められるでしょう。
また、難関大学に合格した経験から、大学生活について質問することも可能です。
信頼関係は勉強のモチベーションに大きく関わるため非常に良い環境といえるでしょう。
小論文指導・面接や提出書類対策を、目標・学力・性格にあわせた個別指導で対応してくれます。
書いて先生に提出した小論文に対し、なぜこれを書いたのかを一緒に考え、対話をしてくれます。
適切な「考え方」の指導で、自ら修正できる力が身に付きました。
先生は一人一人に向き合って、それぞれにあう学習方法を提案、指導してくれているのがよくわかる。
1人1人の生徒の性格や学力をしっかりと把握し、向き合って適切な指導をおこなってくれていることが分かります。
翔励学院の基本情報 | |
---|---|
対象学年 | 高校生 |
授業形態 | 集団指導 |
対応している入試形態 | 総合選抜型・AO推薦入試・一般入試 |
校舎 | 渋谷本校・新宿代々木校・三田校・池袋校・町田校・吉祥寺校・下北沢校・ 目黒校・自由が丘校・上野校・御茶ノ水・秋葉原校・新小岩校・柏校(千葉)・ 横浜校(神奈川)・青葉台校(神奈川)・藤沢校・仙台校(宮城)・大阪中津校(大阪)・京都四条校(京都)・西宮北口校(兵庫)・姫路校(兵庫)・名古屋校(愛知)・ 福岡天神校(福岡)・沖縄校・オンライン校 |
高校生になると、授業や部活、友達と遊ぶ時間など、時間がいくらあっても足りません。
ですが、勉強をしっかりしていないと、あっという間に迫りくる大学受験に間に合わないなんてこともありますよね。
しかし、Loohcs志塾で学習習慣をつけることで、忙しいスケジュールをこなしながらも、日常的に勉強をできるようになります。
そのため、お子様の生活習慣の中に学習する時間ができることにより、大学受験への道筋がつきやすくなるといったメリットがあります。
Loohcs志塾では個別の対面授業のため、学習指導と進捗管理をお子様それぞれに合わせて、徹底的に行えます。
大学受験の勉強をしていく上で大切なことは、いかに効率的に勉強を進めていくかということです。
勉強はただ問題を解き続ければいいというわけではなく、ひとつひとつを確実に理解して、次に同じ問題に出会ったときにはミスをしないことが必要となります。
Loohcs志塾では、確認テストや模試などを通して、問題の理解度をその都度確認し、苦手を潰していきます。
苦手が見つかったあと、理解ができるまで大変な思いをすることもあるでしょう。
しかし、Loohcs志塾の講師陣はお子様が理解して、次に活かせるようになるまでしっかりと向き合ってくれます。
また、学習計画もLoohcs志塾の講師陣が提案してくれるため、学習計画を立てることが苦手なお子様でも安心して、テストや模試に挑むことができます。
話を簡潔に伝える力を日々の対策でつけられたと思います。
私は元々人前に出たりコミュニケーションをすること自体は好きだったのですが、自分の文章を簡潔にまとめる能力や、語彙力が不足していました。
しかしLoochsの小論文対策・面接対策を通して、結論ファーストの重要性を学ぶことができ、それを本番でも活かすことができました。
先生と生徒というかしこまった感じではなくて、アットホームな感じで居心地がよさそうな雰囲気が自分には合ってたかなって思います。
普段からの対策によって、話を端的に分かりやすく伝える力が身についたようです。
アットホームな雰囲気が良かったという声も多く上がりました。
モチベーションアカデミアの基本情報 | |
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対象 | 中学生・高校生 |
授業形式 | 個別または集団 |
対応地域 | 東京・神奈川・大阪・兵庫 |
特徴 | モチベーション教育を重視 |
モチベーションアカデミアでは座学を中心に行うのではなく、課題解決力、コミュニケーション力の向上に重点を置いた指導を行います。
そこで、1授業10人以下の少人数対話型の授業と生徒と1対1の個別授業を採用しています。
授業では問題ごとに「なぜ答えがこうなるのか」を話し合いながら理解させる時間を作り、本質を問おうとする姿勢を身につけます。
モチベーションアカデミアでは社会で活躍できる力をつけることを目標にして指導を受けますが、その中でAO入試対策講座も用意されています。
入試対策だけでなく社会で使える力を同時につける指導は、一般的な塾で行われるAO入試対策と比較すると新規性があるため、他の塾でAO入試を受験するライバルと差をつけられる可能性があります。
無料でもらえる資料にはカリキュラムだけでなく指導に対する考え方やメリットなどが細かに記載されていますし、面談でもデメリットの部分も含めて正直に説明がありました。
個別指導だけではカバーできない部分をあえて何人かの対話型で授業したり、状況次第ではオンラインを組み合わせたりと受講体制も柔軟で、スタイルが変わっても追加料金が発生しないのも良いと思いました。
面談の時に通塾についてやシステムについて、明確に説明をしてくれます。
追加料金が発生しないことは、保護者の方にとっても安心できます。
早稲田大学は難関校ということもあり、その学校のAO入試(現総合型選抜入試)となるとしり込みしてしまう人も多いかもしれませんが、難関校だからこそ選択肢や挑戦権を増やすことは受験の戦略として大いに役に立つことです。
そして、何よりも重要なことは、自分の好きなことや適性を見極め、それと合致した入試方式、学部を選んで優位に受験を進めていくことです。
各大学や学部は「アドミッションポリシー」を掲げており、それに合致し、そしてそれに加え抜きんでた力を持った有望な生徒を求めています。
こういった能力は短期的に身につくものではないので、ぜひ長い目で、そして視野を広げ受験に取り組んでいってください。
この記事の内容が一目でわかります。
総合型選抜入試はAO入試と呼ばれていた入試制度が高大接続改革によって改正されたものになります。
早稲田大学のAO入試の特徴は実施している学部としていない学部があるということです。
現在は、社会科学部・創造理工学部・先進理工学部・人間科学部・スポーツ科学部の5つの学部で実施されます。
詳しくは記事内を参考にしてください。
早稲田大学のAO入試を勝ち取るためには英語力を上げることが大切です。
また、早稲田大学入試対策におすすめの塾は「翔励学院」「Loohcs志塾」「モチベーションアカデミア」です。
塾に関する情報は記事内にまとめてありますので、こちらをご覧ください。