今回は、予備校の寮について紹介していこうと思います。
「家だと集中して勉強できない」「都内の実績の良い予備校に行きたい」などの理由から、予備校の寮を探している人も多いのではないでしょうか。
ここでは、予備校の寮に入るメリット・デメリットや料金、規則などを詳しく紹介します。
また、4つの予備校にスポットをあてて、それぞれの寮の特徴や違いについて見ていくのでぜひ参考にしてください。
時間帯 | 生活内容 |
---|---|
07:00~07:40 | 起床・朝食 |
07:40~08:10 | 通塾 |
08:20~08:50 | 対策テスト |
09:00~12:30 | 授業 |
12:30~13:10 | 昼休み |
13:10~17:30 | 授業 |
17:30~18:30 | 帰寮 |
18:30~19:20 | 夕食・入浴 |
19:30~23:00 | 自習 |
予備校によってさまざまですが、大体上記のようなスケジュールを設けているところが多いです。
多くの寮では、朝食・夕食の2食が用意されており、調理師や栄養士が食事管理をしています。
1人暮らしだとどうしても偏った食事生活になったり、食事の準備に時間がかかって勉強に充てる時間が減ってしまいますが、入寮した場合は味にも栄養面にも配慮した食事を決まった時間に摂ることができます。
一方昼食は自分で取ることが多いため、ここで自由な食事を楽しむ受験生が多いようです。
テレビやDVDプレーヤーなどが該当しますが、携帯電話に関しては寮によって方針が異なるでしょう。
「持ち込み不可」「誓約書を書けばOK」「寮の自習室を利用する場合は携帯電話を預ける」などさまざまなルールが見受けられます。
また、携帯電話の使用が可能である予備校の中には、使用時間に制限を設けているところもあります。
基本的には、外泊禁止です。
ただし、きちんと届け出をして親御さんの承諾があれば自宅に帰省することは可能としている予備校も多く、河合塾など大手予備校のいくつかの寮では、許可を取れば自宅以外にも外泊ができるようです。
自分の部屋では集中できないという人にために、寮内にも自習室が設けられていることが多いです。
自習室には大学の過去入試問題集が用意してあるなど、寮内でも集中して学習できるようになっています。
また、月に数度アドバイザーが自習室に待機して、生徒の個別指導を行っているところもあります。
リフレッシュなどを見据えてわざと少し遠いところに寮を設置しているところもありますが、ほとんどの寮は予備校に近い場所にあるため、通学距離や通学時間を考える必要がなくなります。
効率的に時間を活用できるとともに、予備校選びの選択肢が広がるため、合格に最適な環境のみを考えた予備校選びが可能となります。
✓決められたバランスの良い食事を取ることができる
✓娯楽は禁止されていることが多い
✓勉強だけに集中する環境が整っている
寮生活において最大のメリットは、24時間いつでも受験勉強をする環境にあるという点です。
寮で生活をしているため、行動範囲は主に予備校と寮の往復となります。
それに加え、テレビや携帯電話などの娯楽から隔絶されているため、勉強だけに集中できるため、受験には関係のない情報を出来る限りシャットアウトする環境にあるといえます。
ほとんどの寮は門限や消灯の時間が決められているので、適切な生活リズムで勉強をすることができます。
また、専門の調理師が食事のサポートもしてくれている場合が多く、栄養管理の面でも安心ができます。
こういったことは両親のサポートがあれば自宅でも可能ですが、これにプラスして集中力を高めて勉強できる環境ということが、自宅とは違う大きな点だと言えるでしょう。
実家暮らしであれば、体調が悪くないかなど家族が気にかけてくれますが、寮生活であれば自分でメンタル管理をする必要があります。
1人暮らしの苦しさや受験勉強の不安が相まって、大きなストレスになることも予想されるので、自分なりのモチベーションの保ち方やリフレッシュ法などを確立する必要があるでしょう。
心配な場合は、寮長さんや寮母さんによるケアがきめ細かい寮を選ぶことで、心身面の健康を保ちながら学習に励むことができます。
予備校の年間授業料には寮費、生活費は含まれていないため、寮費のほかに1人暮らしの生活費(昼食代・携帯代など)もかかり、家庭の費用負担は大きくなります。
料金に関しては、予備校ごと、また予備校の寮タイプごとによって大きく変動します。
また、浪人費用の捻出が厳しいご家庭は、浪人生が利用できる奨学金制度もあるので、利用条件などを詳しく調べてみることをおすすめします。
✓スケジュール管理をしっかりされる
✓金銭的負担が大きい
✓人によっては環境がストレスになりやすい
難関国公立・私立を目指している浪人生や、地方に住む受験生は都内の予備校の寮に入ることをおすすめします。
都内には、大学ごとの対策や、難関私大に特化した指導などを行っている予備校が多くあり、その環境に身を置くことで手厚いサポートを受けられます。
独学で医学部合格を目指すのは難しく、多くの受験生は医学部予備校を利用することになります。
中でも地方出身の浪人生には、指導を行う講師の質や受験の情報量の多さから、都心部の予備校に通おうと考える方も多いと思われます。
それを考えると、都市部の予備校の専用寮に入って勉強に専念することをおすすめします。
また、予備校によっては医学部受験生限定の寮もあるので探してみてはいかがでしょうか。
受験同士が良きライバルとなってお互いに刺激を与え合うことができると思います。
✓難関大や医学部志望の人にはおすすめである
✓地方出身者で都内の予備校に通いたい人はほぼ必須である
費用内訳 | 月額費用 | 年間費用 |
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入寮費 | 100,000~150,000円 | - |
家賃 | 100,000~120,000円 | 1,200,000~1,500,000円 |
水道光熱費 | 10,000円 | 120,000円 |
その他生活にかかる費用 | 30,000円 | 360,000円 |
合計 | 140,000円 | 1,680,000円 |
※料金は自社調べにより、あくまで目安として参考にしてください。
寮費については、目安として上記に例を挙げましたが、その予備校ごと、また予備校の寮タイプごとによって大きく変動します。
そのため、一概に「○○円」と言い切ることはできません。
「一括払いかどうか」「初回のみ料金が高くなる」「管理費用はまた別途徴収」としているところも多く、平均値を求めることはかなり難しいと言えるでしょう。
加えて、その予備校の寮の周辺の地価なども関係してきます。
家賃以外に、入寮費や水道光熱費、その他生活にかかる費用は含まれてきます。
予備校の寮への入寮を考えているのであれば、事前にしっかりと説明を受けることが求められます。
説明を受ける場合は「料金はいくらくらいなのか」「それ以外にかかる出費はどれくらいなのか」「もう少し負担が少なくて済むところはあるのか」などの疑問点を、しっかりと聞くようにしてください。
✓寮によって料金は大きく異なる
✓入寮費は大体10万前後のことが多い
✓光熱費などその他諸経費がいくら掛かるか確認すべきである
「河合塾専用寮」とは、河合塾の生徒のみが入寮できる寮のことです。
寮長さんと寮母さんが常駐しており、校舎のチューターと連携して、学習面と生活面の両面からサポートをしてくれます。
食事のサポートも徹底しているため、健康面や生活面に関しては特に問題はありません。
「推薦寮」とは、河合塾が責任を持って推薦している学生会館や学生寮のことです。
したがって、その寮で生活している人は社会人や他の学生と一緒ということになります。
管理人が常駐していたり、「河合塾専用寮」と同じように食事の提供もしているので、健康面や生活面に関しては問題ないといえるでしょう。
「駿台指定寮」はバランスの良い食事を提供することに力を入れており、専属の調理師の下、徹底した栄養管理と食事のバランスで脳の活性化に一役買っています。
朝食に関しては和食と洋食のどちらかが選べるのも大きな特徴です。
食べ飽きることもなく、ストレスフリーで1日を始めることができます。
自分の部屋では集中できないという人にために、寮内にも自習室が設けられています。
自習室には大学の過去入試問題集も用意してあります。
また、月に1度「ティーチングアドバイザー」が自習室に待機し、生徒の個別指導なども行っています。
四谷学院の自習室は、どこかの高級ホテルのような広い空間が持ち味で待ち時間も一切ありません。
机も広くてセパレートになっており、目が疲れないように専用のデスクライトも完備されています。
私語も一切禁止されているので、集中して勉強をすることができます。
四谷学院の寮は、四谷校に2つ、札幌校に1つの寮が完備されています。
駅から寮が近いため、スーパーやコンビニが充実している他、専属の栄養士によって作られた栄養価の高い食事が朝と晩の2回提供されます。
また、オートロックなどのセキュリティ強化にも力を入れており、寮長さんや寮母さんが常駐しているので、安心して生活することが出来ます。
京都医塾には、「京都留学」と呼ばれるほど各地から通いに来た生徒が多く集まり、寮に住んでいます。
医学部を目指すライバルとともに生活できるので、モチベーションも上がること間違いなしです。
また、京都医塾では、入塾テスト無し・交通費・宿泊費0円で、1泊2日の京都留学体験を行っているのでぜひ活用してみてください。
京都医塾から徒歩10分以内の位置に提携寮を用意しており、安心して暮らせる環境が整っています。
また、70名以上の正社員が在籍しており、勉強のことから生活、進路のことについていつでも相談できる環境です。
✓寮母さん・寮長さんによって管理・サポートしてもらえるところが多い
✓駿台では寮に自習室が完備されている
✓京都医塾では京都留学体験も行っている
今回は、予備校の寮について紹介してきました。
お金がかかるなどのデメリットはあるものの、勉強だけに集中できる環境にいられるのは大きなメリットだといえるでしょう。
人によって、どんな環境が1番勉強に適しているか異なると思うので、その人に合った寮を探すことをおすすめします。
最後に紹介した4つの予備校もぜひ参考にしてください。