内申点とは?その仕組みや計算方法、上げ方のコツや勉強法を徹底解説!
学校の成績は定期テストの結果だけでは判断されず、生徒の学校生活における態度や授業に対する態度などが深く関わっています。
みなさんは普段、どのような態度で授業に取り組んでいますか?
また、提出物などは期限を守っていますか?
今回は、学校の成績に関わる内申点についてご紹介します。
内申点とはそもそも何なのか、どのようにすれば上げることができるのかを詳しくご紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
そもそも内申点ってどんな仕組みなのか
【内申】とは?
学力調査+内申点で合否を決定
受験において内申点は重要です。
学力調査のみで合否を判断する学校は数少なく、ほとんどの場合は学力調査+内申点の総合点を考慮して合否を決定します。
当日のテストの点数がいいだけでは合格できないということを表しています。
中1から内申が関わってくることも
受験する学校によっては、3年間の内申の平均を合否判定の材料として使用する場合があります。
受験が近いからといって3年生から内申を上げる努力をするのではなく、入学当初から内申点を意識して学校生活を送ると受験で有利になりやすいでしょう。
内申の計算方法
ここからは高校受験の際に必要となる内申点の計算方法を都道府県別に紹介します。
東京都の計算方法
都立高校の一般受験では中学3年生2学期の内申点が使われ、それを300点満点で換算します。
計算方法は以下のようになります。
- ①→主要5教科の内申点を足す
- ②→実技4教科をそれぞれ2倍して足す
- ③→①,②の合計を求める
- ④→③の合計値を300満点の換算にする
実技4科目は当日試験がない分内申点が非常に重視されます。
日ごろから実技科目にも意欲的に取り組むよう心がけましょう。
神奈川県の計算方法
神奈川県の公立高校入試では、中学2年生の3学期と3年生の2学期の内申点が使われます。
計算方法は以下の通りです。
- ①→中学2年時の内申点を全て足す
- ②→中学3年時の内申点を全て足して2倍する
- ③→①,②の合計を求める
中学2年生時の内申も評価に関わってくるので注意が必要です。
また、内申点の比重は学校によって異なるので自分の受験する高校の受験要綱を事前に確認しておきましょう。
大阪府の計算方法
大阪府の公立校入試では、中学3年間分の内申点が評価対象になります。
詳しい計算方法は以下の通りになります。
- ①→中学1,2年生3学期の内申点を合計し、2をかける
- ②→中学3年生2学期の内申点を合計し、6をかける。
- ③→①,②の合計を求める。
中学校それぞれの学年の内申点を450点満点で評価します。
3年生時の内申点の比重が大きいとはいえ、1,2年生時の内申点も大きく評価に関わってきます。
中学校生活全体を通してしっかりとした態度で授業に望むことが求められます。
愛知県の計算方法
愛知県の公立高校入試では、中学3年生の3学期のみが評価対象になります。
計算方法は以下の通りになります。
- ①→中学3年生3学期の内申の合計を求める
- ②→合計値に2をかける
一般選抜では、90点満点で内申点が評価されます。
なお、当日点と内申点の比重は高校によって異なるので、自分が受験する高校のホームページで判定基準を確認しておきましょう。
★東京都は副教科の比重が大きい
★神奈川県は2年生の内申点も評価対象
★大阪府は全学年の内申点が評価対象
★愛知県は内申点の比重が学校によって異なる
内申点を上げる方法は?
ここでは内申点の上げ方のポイントをご紹介します。
- 定期テストで高得点を取る
- 意欲的な授業態度で取り組む
- 積極的に手を挙げる
- 授業の課題は期限内厳守
- 外部試験を利用する
定期テストで高得点をとる
後ほど紹介する通り内申点を上げるには様々な方法がありますが、やはり中心を担うのは学力になります。
ここでは定期テストで高得点を取る方法について紹介します。
勉強計画を立てる
教科ごとに目標の点数やそのために必要な勉強時間は大きく異なります。
スムーズに勉強に取り組むために、まずは教科ごとに目標点数を決め、そこから逆算して勉強計画を作成しましょう。
余裕をもって勉強に取り組むためには、テスト2週間前には計画を立てておくことをおすすめします。
また作成のポイントとして、時間のかかる国語、数学、英語や苦手科目の勉強に早めに取り組むといいでしょう。
テストの傾向を知る
テストの問題は作成者によって一定のパターンがあります。
問題の傾向を知ることで効率よく勉強に取り組むことが出来ます。
学校の先輩や通ってる塾から過去問を入手して対策しましょう。
問題集を繰り返し解く
勉強におけるインプットとアウトプットの比率は3:7が理想だといわれています。
できるだけ早く暗記して、演習に時間を割くように心がけましょう。
演習の際は、複数の問題集に取り組むのではなく、一つの問題集を繰り返し解いて内容を理解することが大切です。
当たり前のことができているか
意欲的な授業態度で取り組む
授業において当たり前とは意欲的に参加しているかどうかです。
先生から投げかけられた質問に答えたり、板書をしっかりと写したりすることは重要です。
そのような授業態度も内申点には関わってきますので見つめ直してみましょう。
積極的に手を挙げる
授業中に答えられそうな問題が来たときは積極的に手を挙げると良いです。
手を挙げて発表しているかどうかで印象は大きく違いますし、授業に積極的に参加しているというアピールにもなります。
答えが間違っていてもよいので手を挙げて発表してみましょう。
授業の課題は期限内厳守
内申点を上げるうえで当たり前のことではありますが、授業内の課題は必ず提出期限を守り遅れないようにしましょう。
1回でも遅れてしまうと信用が薄れてしまう可能性があるため、期限内に提出しましょう。
内申は学力と授業態度だけではない
外部検定は重要なポイント
内申点を上げる方法として外部検定を受けるのも良いです。
外部検定には英検・漢検・数検が一般的で内申点に加味されるには3級以上の取得が必要といえます。
外部検定の資格を持っているかどうかは重要なポイントになるため積極的に挑戦しましょう。
外部検定を受けるメリット
外部検定を受けるだけでも試験の緊張感を知ることができるというメリットがあります。
また、合格することができれば自信にもなりますし、内申点は上がり受験にも有利にはたらきます。
しかし、外部受験はあくまで加算のため、メインの定期テストや授業を最優先で考えましょう。
★内申点を上げる方法はたくさんある
★まずは授業に対する意識を変えると良い
★外部検定などを活用しても良い
内申をもっと上げたい!意外なコツ3選
1:「内申ってどう上げるんですか?」と先生に直接聞く
内申を決めるのは先生本人
内申点は、教科ごとに決まります。
そして各教科には担当の先生がいると思いますので先生から見て印象が良い行動をするべきです。
直接聞くのは一つの手段ですが、運が良ければ直接的な上げ方を教えてくれるかもしれません。
授業に対して意欲的だというアピール
内申点の上げ方を先生に直接聞くのは、授業に対して意欲的であるというアピールになりやすいです。
自分の授業に意欲的に取り組んでくれるのは先生としても嬉しいため、印象が良くなりやすいです。
しかし、図々しい態度を取らないように気を付けましょう。
2:目標を高く設定
志望校のレベルを上げる
内申点を直接上げる方法ではありませんが、志望校のレベルをワンランク上げることでより勉強に取り組み、学力と内申点を向上させるというやり方もあります。
自分の中の意識を変えることで定期テストで高得点を目指せるようにすると良いでしょう。
テストも提出物も満点を意識して
定期テストの成績は直接内申点にかかわってくるためとても重要です。
常に定期テストでは満点を目指し、提出物の期限などもしっかりと守っていれば内申点が悪くなることはないでしょう。
3:見落としがちな副教科
運動が苦手でも内申は上げることができる
体育が苦手という人もいると思いますが、内申点は運動ができるからといって 良くなるわけではありません。
体育などでは積極性がより重視される傾向にあるため、運動が苦手でも 一生懸命取り組むようにしましょう。
副教科のテストは難しくない
副教科のテストは、浅く広い知識を求められます。
基本的には暗記することで対応できるためテストの難易度は低めです。
運動が苦手な人はテストで高得点を取れるように努力しましょう。
★直接先生に聞いて、自分に足りないものを教えてもらおう
★目標を高く持ち、勉強に取り組もう
★副教科にも力を入れて満点を目指そう
定期テスト対策におすすめな塾を紹介
東京個別指導学院
ここでは東京個別指導学院についてご紹介します。
東京個別指導学院 | |
---|---|
対象学年 | 小学生・中学生・高校生 |
指導形態 | 最大1対2までの個別指導 |
展開地域 | 首都圏を中心とした全国250教室 |
特徴 | 個別指導一筋35年の実績 |
個別指導一筋35年の実績
東京個別指導学院には、個別指導一筋35年の実績があります。
長年の個別指導で培ったノウハウと、ベネッセグループの情報力で生徒の成績アップをサポートしてくれます。
自分に合ったオーダーメイドカリキュラム
東京個別指導学院では、生徒の現状や目標に合わせて一人ひとりにオーダーメイドカリキュラムを作成しています。
担任講師が生徒の学習を管理し、カリキュラムの見直しを行いながら最適な授業を提供してくれます。
また年に6回三者面談を実施しており、目標達成のためのアドバイスや勉強面でのお悩み相談も行っています。
★関東を中心に全国展開している
★個別指導一筋35年の実績
★生徒に合わせたオーダーメイドカリキュラム
まとめ
内申点を上げるために意識することやるべきことなどをご紹介しました。
学校の先生からの見られ方によって印象は大きく変わるため、各教科の先生に合った行動を取ると内申点は上がりやすくなります。
内申点を上げることに意識を集中するあまり、定期テストなどの点数が悪くならないように 注意が必要です。
一番内申点に直結するのは定期テストなので、常に満点を取ることを意識して 授業に取り組むようにしましょう。
【初心者でもわかる】この記事のまとめ
「内申点 上げ方」に関してよくある質問を集めました。
内申の判断基準は?
内申は、学力と内申点によって決まります。学力だけあっても満点を取ることはできないのが内申で、日頃の授業や提出物状況などが関わってきます。また、英検や漢検などの外部試験の成績も加味されることがあるため積極的に受験すると良いでしょう。内申点の判断基準の詳細はこちらを参考にしてください。
内申点を上げるにはテストは何点以上?
内申点を上げるには、クラスや学年の中で、上位を取る必要があるでしょう。具体的には平均点よりも10点~20点、上の点数を目指すと良いです。意識的には常にテストで満点を取るつもりで勉強に臨むなど、高い目標を持って勉強すると良いでしょう。定期テストについてはこちらを参考にしてください。
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