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更新日 2024.11.11

内部進学は有利?|大学別に就職率まで解説|お勧めの学習塾

今回は、内部進学や付属校について紹介していきます。

「内部進学するとどういうところがいいの?」「外部受験する人はいないの?」と気になる人も多いのではないでしょうか。

この記事では、内部進学のメリットやデメリットを始め、各大学の付属校からの内部進学率、おすすめの学習塾なども合わせて紹介していくのでぜひ参考にしてください。

内部進学とは?

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内部進学と外部受験の違いとは?

内部進学

内部進学は、高校や大学の付属校からそのまま一般受験せずに進学することを指します。

また、中高一貫校で、中学から高校にそのまま進学するというのも内部進学の1つです。

一方で、関連校ではあっても、進学に試験の結果や内申が加味される学校を系列校と呼びます。

このように、付属校と系列校の違いを理解することが必要です。

外部受験

外部受験とは、付属校や中高一貫校と呼ばれる学校に入学したものの、そのまま進学せずに外部の高校や大学を受験することです。

内部進学が大半を占める学校だと、外部の高校・大学を受ける際に入試支援を受けられないことが多いので注意が必要です。

内部進学と外部受験はどちらがおすすめ?

内部進学がおすすめの人

  • 大学受験なしで進学したい人
  • 部活などの課外活動に時間を割きたい人
  • 深い人間関係を築きたい人

内部進学を前提としたカリキュラムを組んでいる付属校などでは、受験が前提ではないので、部活などに全力で取り組むことが出来ます。

強豪校と呼ばれる高校が多いのもそのためです。

また、中学から大学まで内部進学した場合、10年間その学校で過ごすことになるので、必然的に長年の友人が出来ます。

外部受験がおすすめの人

  • 進路が明確な人
  • 学習意欲が下がるのが心配な人
  • 希望学部が決まっていて絶対入学したい人

内部進学した場合、希望学部がそもそもなかったり、あってもそこに進めない可能性もあります。

そのため、付属校に志望学部がない場合は外部受験するのがおすすめです。

また、受験という節目を迎えない分、怠けがちになるので自分を律せない人は外部受験をしてもよいのではないでしょうか。

内部進学が可能な主な大学

慶應義塾大学

小学校 慶應義塾幼稚舎
慶應義塾横浜初等部
中学校 慶應義塾普通部
慶應義塾中等部
慶應義塾湘南藤沢中等部
高等学校 慶應義塾高等学校
慶應義塾女子高等学校
慶應義塾志木高等学校
慶應義塾湘南藤沢高等部

慶應義塾大学の付属校は上記のようになっています。

ほぼすべての生徒が推薦で慶應義塾大学に進学することが出来る一方で、高校の進級条件が非常に厳しく、留年する人も少なからずいるようです。

早稲田大学

小学校 早稲田実業学校初等部
中学校 早稲田大学高等学院中等部
早稲田実業学校中等部
早稲田中学校
早稲田摂陵中学校
早稲田佐賀中学校
高等学校 早稲田大学高等学院
早稲田大学本庄高等学院
早稲田実業学校高等部
早稲田高等学校
早稲田渋谷シンガポール校
早稲田摂陵高等学校
早稲田佐賀高等学校

早稲田大学の付属校・系列校は上記の通りです。

付属校の卒業生は大半が早稲田大学に進学しますが、系列校の内部進学率はまちまちです。

また、他の大学への進学を希望する生徒が多く、推薦の枠を使い切らないなど特徴的な高校もあります。

日本大学

小学校 日本大学藤沢小学校
千葉日本大学第一小学校
長野日本大学小学校
中学校・高等学校 日本大学中学校・高等学校
日本大学藤沢中学校・高等学校
日本大学第一中学校・高等学校
日本大学第二中学校・高等学校
日本大学第三中学校・高等学校

日本大学の付属校は上記の通りです。

中学校・高等学校に関しては20校以上あり、一部のみ紹介しているので気になる方はぜひ調べてみてください。

東海大学

小学校 東海大学付属静岡翔洋小学校
中学校 東海大学付属浦安高等学校中等部
東海大学付属相模高等学校中等部
東海大学付属高輪台高等学校中等部
東海大学付属静岡翔洋高等学校中等部
東海大学付属大阪仰星高等学校中等部
高等学校 東海大学付属浦安高等学校
東海大学付属相模高等学校
東海大学付属高輪台高等学校
東海大学付属静岡翔洋高等学校
東海大学付属大阪仰星高等学校
東海大学付属札幌高等学校
東海大学付属望星高等学校

以上が東海大学の付属校になります。

高等学校に関しては一部を記載した形になるので、細かく知りたい方はぜひ調べてみてください。

✔内部進学は受験などをせずにそのまま高校・大学に進学できるシステムである

✔外部受験は、中高一貫校などから他校を受験することである

✔基本的に付属校からの内部進学率は高い傾向にある

内部進学のメリット・デメリット

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内部進学のメリット

内部進学のメリットは以下の3点が挙げられます。

  • 受験の負担が少ない
  • 進学に必要な学力を養ってくれる
  • 人間関係を再構築する必要がない

受験の負担が少ない

内部進学の場合、大学受験をせずに進学できるので、先が見えない不安な気持ちから解放されて学生生活を送ることが出来ます。

学校に真面目に通う必要はありますが、系列の高校・大学にエスカレーター式で入学することが出来るので安心です。

進学に必要な学力を養ってくれる

大半の学生が内部進学することを見据えてカリキュラムを組んでいる付属校が多いので、受験対策がなくても進学に必要な学力を養うことが出来ます。

大学の教授の話を聞いたり、大学生の先輩との交流があるなど付属校ならではのメリットも多くあります。

人間関係を再構築する必要がない

付属校に通うことのメリットとして、人間関係を構築しなおす必要が減ることが挙げられます。

新しい環境に飛び込むことが苦手な人にとっては最適な環境なのではないでしょうか。

また、友人はもちろん、顔見知りの人も増えるので、大学入学後もリラックスして大学生活を過ごすことが出来ます。

内部進学のデメリット

内部進学のデメリットとして以下のような点が挙げられます。

  • 進路が限定されてしまう
  • 進学後に勉強についていけない可能性がある
  • 受験していないことを負い目に感じてしまう

進路が限定されてしまう

系列の大学に設置されている学部にしか進学できないので、自分の志望学部がその大学にないということも十分考えられます。

中学に入学した際に大学の学部のことまで考える人は少ないため、結果として大学受験をせざるを得なくなる人も多いようです。

進学後に勉強についていけない可能性がある

特に成績や内申で評価されることなく内部進学した場合、高校や大学の勉強についていけないこともあるようです。

内部進学だからと勉強せずに学生生活を過ごすことなく、基礎的な学習は欠かさないようにしましょう。

受験していないことを負い目に感じてしまう

一般の受験を経験せずに内部進学で高校や大学に進学した場合、受験を乗り越えてきた生徒とのギャップに苦しむ可能性があります。

一般受験の人との学力の差を感じるなど、推薦や内部進学であることを負い目に感じるケースも少なくありません。

✔内部進学のメリットは受験がなく将来に安心できる

✔人間関係の再構築が必要ないのも内部進学のメリットである

✔内部進学の場合、進学後に勉強についていけない可能性がある

【早慶・MARCH】内部進学率の高い大学付属校は?

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早稲田大学の付属校の内部進学率

学校名 現役内部進学者数 卒業生数 内部進学率
早稲田大学高等学院 479人 - 100%
早稲田大学本庄高等学院 334人 336人 99%
早稲田実業学校高等部 423人 435人 97%
早稲田高等学校 169人 299人 57%
早稲田摂陵高等学校 19人 276人 7%
早稲田佐賀高等学校 91人 194人 47%

早稲田大学の付属校である、早稲田大学高等学院と早稲田大学本庄高等学院の2校は内部進学率がほぼ100%となっています。

系列校に関しては、推薦に定員が設けられており、内部進学率はそれぞれ異なります。

慶應義塾大学の付属校の内部進学率

学校名 現役内部進学者数 卒業生数 内部進学率
慶應義塾高等学校 726人 732人 99%
慶應義塾女子高等学校 202人 - -
慶應義塾志木高等学校 255人 255人 100%
慶應義塾湘南藤沢高等部 230人 231人 100%

慶應義塾大学の付属校に関しては、4校すべて内部進学率がほぼ100%となっています。

特に、慶應義塾女子高等学校では、原則、卒業生は慶應義塾大学に推薦されるようです。

明治大学の付属校の内部進学率

学校名 現役内部進学者数 卒業生数 内部進学率
明治大学付属中野高等学校 329人 403人 82%
明治大学付属明治高等学校 233人 258人 90%
明治大学付属中野八王子高等学校 286人 315人 91%

明治大学の付属校は3校とも9割程度の高い内部進学率を誇ります。

一方で、明治大学付属中野八王子高等学校には「国公立大学併願制度」が設けられており、明治大学への推薦資格を持った上で、全国の国公立大学を受験することが可能です。

青山学院大学の付属校の内部進学率

学校名 現役内部進学者数 卒業生数 内部進学率
青山学院高等部 342人 396人 86%

青山学院高等部は青山学院大学が持つ唯一の付属校です。

内部進学率は9割弱とかなり高くなっています。

立教大学の付属校の内部進学率

学校名 現役内部進学者数 卒業生数 内部進学率
立教池袋高等学校 128人 136人 94%
立教新座高等学校 276人 329人 84%
立教女学院高等学校 115人 178人 65%

立教池袋高等学校は、内部進学率が94%と非常に高いです。

その一方で、立教大学に無い学部に進学を希望している生徒へのサポートも手厚く行われているため、外部受験をする生徒も安心です。

中央大学の付属校の内部進学率

学校名 現役内部進学者数 卒業生数 内部進学率
中央大学附属高等学校 341人 387人 88%
中央大学附属横浜高等学校 229人 317人 72%

中央大学附属高等学校には、「他大学併願受験制度」が設置されています。

中央大学への推薦入学の資格を持ったまま他の大学を受験することが出来るもので、私立は中央大学に無い学部・学科のみ、国公立ならどこでも受けられます。

法政大学の付属校の内部進学率

学校名 現役内部進学者数 卒業生数 内部進学率
法政大学高等学校 208人 - 90%
法政大学国際高等学校 235人 289人 81%
法政大学第二高等学校 596人 644人 93%

法政大学の付属校の中でも、特に法政大学第二高等学校は93%と高い内部進学率です。

また、その一方で、他の大学や学部に進学する生徒の進路指導なども徹底しているようです。

✔どこの付属校も内部進学率は高めである

✔学校によっては推薦資格を保持したまま他大学の受験が出来るところもある

✔付属校の中でも推薦の人数に定員が設けられている学校もあるので注意

内部進学の対策法

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内部進学の条件

一定の成績を保つ必要がある

中間テストや期末考査と呼ばれる試験などの点数や高校3年間の内申点など、ある一定水準以上の成績が必要になってくるケースが多いです。

内部進学といえども、学校の成績が関係ないわけではないので注意が必要です。

内部試験がある

一方で、内部推薦のテストを行うケースもあります。

テストの成績順で学部が振り分けられることも多いので、そのための勉強も欠かせません。

内部進学をするための勉強法

定期テストに力を入れる

たとえ内部進学が出来たとしても、自分が全く興味の無い学部やコースだとモチベーションが下がってしまうと思います。

付属校では、成績が高い順で希望の学部や学科に決まることが多いので、定期テスト対策を確実に行うことをおすすめします。

苦手分野を失くす

自分の苦手科目や苦手分野を少しでも減らすことがテストの点数アップにつながります。

また、苦手な範囲を残しておくと、進学後も苦しめられる可能性もあるので早めに克服しておくのが吉です。

✔内部進学でも内申やテストなど一定の条件がある

✔成績が高い順で学部が振り分けられるケースが多いので注意する

✔定期テストの勉強は欠かさないようにする

内部進学は就職に不利?

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内部進学者への口コミ

息子が幼稚園からのママ友の息子は私立の難関大学付属高校に通い、その大学に進学出来るA事が決まっているそうです。

部活三昧のママ友の息子が合格して、私の息子が不合格は納得いきません。

付属校だからというだけで怠けた高校生活をおくった人が難関大学に受かり大企業に就職をするのはずるいと思いませんか?

予備校に通って受験勉強を真剣にやっても、付属校に入学して部活や遊びに全力な友人に勝てないのでずるいという意見が見られました。

内部進学者が就職に不利といわれる理由

プライドが高すぎることがある

小さな頃から進学校という環境で向上心を持って生活してきたことで、自尊心が強いことが良い面にも悪い面にも働くことがあるようです。

例えば、我が強くなりすぎて、周りの同期や上司を蹴落としてでも昇進したいと考える人なども少なからずいるため、組織としては成り立たないので好まれない傾向にあります。

積極性が低い場合がある

中学生という早い段階で大学進学を見据えて付属校を選んだ学生は、もちろん先を見る力や考える力が発達しています。

しかし、その一方で、忙しい環境で周りと切磋琢磨するような企業を受けるハングリー精神を持ち合わせていないと評価されることも多いようです。

✔付属校出身は周りに羨ましがられたり、妬まれやすい

✔付属校出身だと基本的には就活に強い

✔自尊心の強さやハングリー精神の無さがマイナスに働くこともある

付属校受験におすすめの学習塾

個別教室のトライ

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個別教室のトライの基本情報
対象学年 幼児・小学生・中学生・高校生・高卒生
展開地域 全国
授業形態 完全マンツーマン指導

個別教室のトライは、全国に約600教室以上展開している個別指導塾です。

生徒の学力に合わせたカリキュラム

個別教室のトライでは、生徒1人ひとりに合ったカリキュラムを組んでくれるので、苦手科目を克服したり、勉強習慣を付けるのに最適です。

また、トライ式難関大合格コースという授業も開講しており、志望校ごとに細かく設定された学習プログラムをこなすことで第一志望合格をつかむことが可能です。

トライオリジナルの学習法

個別教室のトライでは、トライ学習法と呼ばれる、マンツーマンの指導を最大限に高めたオリジナルの学習法があります。

分かったつもりで終わらせないようにアウトプットを効果的に使用した「ダイアログ学習法」や、対話の中で記憶に働きかける「エピソード反復法」などさまざまな復習法を取り入れています。

個別教室のトライの料金

個別教室のトライでは、1人ひとりに最適なプランで学習を進めるため、授業料がそれぞれ異なります

詳しくはお近くの校舎までお問い合わせください。

✔個別教室のトライは、全国600教室以上展開している個別指導塾である

✔1人ひとりに沿ったオーダーメイドカリキュラムを作成してくれる

✔1人ひとり授業料が異なるので注意

↓↓【個別教室のトライの詳細はこちら!!】↓↓

まとめ

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今回は、内部進学について紹介してきました。

内部進学は、受験をせずに進学できることや、人間関係の再構築が必要ない一方、一般受験の生徒との差を感じたり、将来の選択が狭まりやすくなります。

また、中高一貫校などの付属校から外部受験をすることも可能ですが、割合としては低いことも分かりました。

この記事で紹介した、内部進学の人におすすめの塾などもぜひ参考にしてください。

【初心者でもわかる】この記事のまとめ

「内部進学」に関してよくある質問を集めました。

内部進学のメリットとは?

メリットは、高校・大学受験をせずに進学することが出来る点です。また、部活などの課外活動に時間を割くことが出来るので、要領よく遊びも部活も勉強も両立可能です。中学から大学までずっと同じメンツで過ごすことになるので、人間関係の再構築が必要なく、人見知りの人でも安心して学校生活を送れるのもメリットの1つです。

内部進学率の高い大学付属校とは?

大学付属校は、大学によって付属校の内部進学率は異なります。慶應義塾大学の付属校はほとんどの学生が慶應義塾大学の推薦枠を利用して進学するため、非常に内部進学率が高くなっています。一方で、早稲田大学の付属校・系列校に関しては、他大の受験をしてさらに上を目指す学生も少なくないため、学校によって内部進学率が異なります。

この記事を企画・執筆した人
-StudySearch編集部-
この記事は、StudySearchを運営している株式会社デジタルトレンズのStudySearch編集部が企画・執筆した記事です。
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