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更新日 2024.4.9

【神戸大学医学部】偏差値・倍率等の受験情報や入試対策をわかりやすく解説

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神戸大学は兵庫県にキャンパスがある国立大学で、医学部の他、理学部・工学部・文学部などの学部があります。

医学部は、海外実習もあるなど豊かなカリキュラムが特徴です。

偏差値は非常に高く、医学部の中でも屈指の難易度です。

どの試験科目も幅広い分野から出題され、総合的な実力が求められるため、入念な準備が必要です。

この記事では、神戸大学医学部のカリキュラムや学費、入試科目や必要な対策などを紹介します。

神戸大学医学部の基本情報

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キャンパス・学部

神戸大学医学部医学科の生徒は、主に楠キャンパスで学習しています。

医学部医学科の他に、医学研究科医科学専攻や、神戸大学附属病院が存在します。

保健学科の生徒は主に名谷キャンパスで学習します。

なお、1年次のみ、基礎教養科目を中心に鶴甲キャンパスで学習を行い、クラブ・サークル活動やその他の活動に参加します。

神戸大学医学部の特徴

複数のキャンパスで授業を受けることができる

神戸大学医学部では、複数のキャンパスで授業を受けることができます。

1年次は、全学共通授業科目と呼ばれる基礎教養科目や外国語などの科目と、転換教育と呼ばれる科目のうち現代医療と生命倫理の2科目を鶴甲キャンパスで履修し、転換教育科目の残りの科目(医学序説、細胞生物学、初期体験臨床実習)を楠キャンパスで履修します。

2年次からは、楠キャンパスで専門科目を履修します。

2・3年次では、基礎医学として人体の構造と機能や病理病態について学びながら、問題解決型学習を取り入れた授業で課題解決能力を育成していきます。

学生の海外派遣

神戸大学医学部では、6年次に個別計画実習として海外での実習に行くことができます。

学生が自ら考えた実習計画に基づき、臨床実習だけではなく研究室や海外での実習も対象とします。

また、学生一人一人に対して丁寧な指導を行うため、教授または准教授がチューターとなり指導を行います。

5年次の実習では大学病院の全臓器別診療科にて臨床経験を広く積みますが、6年次の実習ではより医療チームの一員として深く学ぶため、より高度な知識や診察スキルを習得することができます。

個別計画実習はその一環として行われ、海外での臨床または研究実習を行うことで、国際的な視野を獲得することを目指します。

学費

学費は、以下の表の通りです。

区分 授業料(円) 入学料(円) 検定料(円)
学部 年額 535,800 282,000 17,000
大学院研究科 年額 535,800 282,000 30,000
聴講生 1単位 14,800 28,200 9,800
科目等履修生 1単位 14,800 28,200 9,800
研究生 月額 29,700 84,600 9,800
特別聴講学生 1単位 14,800
特別研究学生 月額 29,700

国立大であることもあり、医学部にしては比較的安価な学費となっています。

入試日程

入試日程は、以下の表の通りです。

出願登録開始 2023/1/20(金)10時〜
出願書類提出期間 2023/1/23(月)〜2023/2/3(金)
試験日 大学入学共通テスト 2023/1/14(土)・2023/1/15(日)
大学入学共通テスト追試験 2023/1/28(土)・2023/1/29(日)
前期日程 2023/2/25(土)・2023/2/26(日)
後期日程 2023/3/12(日)
合格発表 前期日程 2023/3/9(木)
後期日程 2023/3/20(月)
入学手続期日 前期日程 2023/3/15(水)
後期日程 2023/3/26(日)

なお、医学部医学科に関しては後期日程の試験はないため注意が必要です。

試験科目・配点

神戸大学医学部医学科における共通テストの要求科目と配点は以下の通りです。

教科 科目 科目数 配点
国語 『国語』 1 80
地理歴史・公民 「世界史B」、「日本史B」、「地理B」、『倫理、政治・経済』から1科目選択 1 40
数学 『数学I・数学A』と、(『数学II・数学B』「情報」「簿記」)から1科目選択 2 80
理科 「物理」、「化学」、「生物」から2科目選択 2 80
外国語 『英語』、『ドイツ語』、『フランス語』、『中国語』、『韓国語』から1科目選択 1 80

また、二次試験の要求科目と配点は以下の通りです。

科目 詳細 点数
数学 数学I・II・III、数A・数B(数列・ベクトル)から出題 150点
理科 物理、化学、生物から2科目 150点
英語 コミュニケーション英語基礎・I・II・III、英語表現I・II、英語会話から出題 250点
面接

神戸大学医学部の5年間の合格最高点・合格最低点

神戸大学医学部の合格最高点・合格最低点は、以下の通りです。

受験年 合格最低点 合格最高点
2017 617 697
2018 634 704
2019 660 749
2020 617 740
2021 613 714

合格最低点は613〜660点で推移しています。

2019までの上昇傾向に比べ、2020・2021年は下がる傾向にあり、今後も下がっていくことは十分に考えられるでしょう。

✔6年次に海外実習あり

✔学費は国立のため比較的安価

✔合格最低点は変動があるが下降傾向

神戸大学医学部の偏差値・倍率

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偏差値について

2022年度の偏差値

神戸大学医学部の2022年度の偏差値は、71.3です。

これは大学の医学部同士で比較してもかなり高い値であり、合格には高い学力が必要だということがわかります。

直近5年間の偏差値の推移

神戸大学医学部の直近5年間の偏差値の推移は、以下の通りです。

年度 偏差値
2018 70.7
2019 71.2
2020 70.5
2021 69.5
2022 72.7

直近5年間はほとんど偏差値70超えと、非常に難易度が高いことは間違いありません。

入念な受験対策が求められます。

国公立医学部偏差値ランキング

神戸大学医学部の偏差値は、全国の医学部82校の中で15位となっています。

各校の医学部の中でも上位の大学であると言えるでしょう。

また、医学部のある国公立大学は全国に50校あります。

偏差値ランキングは以下の通りです。

順位 偏差値 大学名 都道府県
1 76.8 東京大学 東京都
2 75.8 京都大学 京都府
3 74.3 大阪大学 大阪府
4 74.2 東京医科歯科大学 東京都
5 72.5 千葉大学 千葉県
6 72.2 横浜市立大学 神奈川県
6 72.2 九州大学 福岡県
8 71.7 名古屋大学 愛知県
9 71.5 防衛医科大学校(防衛医大) 埼玉県
9 71.5 岡山大学 岡山県
11 71.3 東北大学 宮城県
11 71.3 神戸大学 兵庫県
13 71.2 北海道大学 北海道
14 71.1 大阪公立大学 大阪府
15 71 筑波大学 茨城県
15 71 広島大学 広島県
17 70.7 京都府立医科大学 京都府
18 70.5 名古屋市立大学 愛知県
19 70.4 奈良県立医科大学 奈良県
20 70.3 金沢大学 石川県
20 70.3 長崎大学 長崎県
22 70.2 新潟大学 新潟県
23 70.0 三重大学 三重県
23 70.0 信州大学 長野県
25 69.8 愛媛大学 愛媛県
26 69.7 群馬大学 群馬県
26 69.7 山口大学 山口県
28 69.5 熊本大学 熊本県
29 69.4 滋賀医科大学 滋賀県
30 69.3 島根大学 島根県
30 69.3 福井大学 福井県
32 69.2 浜松医科大学 静岡県
32 69.2 岐阜大学 岐阜県
34 69 鹿児島大学 鹿児島県
35 68.9 和歌山県立医科大学 和歌山県
36 68.8 富山大学 富山県
37 68.5 宮崎大学 宮崎県
37 68.5 鳥取大学 鳥取県
39 68.3 大分大学 大分県
39 68.3 札幌医科大学 北海道
41 68.2 福島県立医科大学 福島県
41 68.2 高知大学 高知県
41 68.2 琉球大学 沖縄県
44 68.1 佐賀大学 佐賀県
45 68 徳島大学 徳島県
46 67.8 旭川医科大学 北海道
47 67.3 香川大学 香川県
47 67.3 弘前大学 青森県
47 67.3 山形大学 山形県
50 67 秋田大学 秋田県

神戸大学と偏差値が近い国公立大学

神戸大学医学部と偏差値が近い大学医学部をご紹介します。

神戸大学より偏差値が高い5校は、以下の通りです。

偏差値 大学名 都道府県
72.2 横浜市立大学 神奈川県
72.2 九州大学 福岡県
71.7 名古屋大学 愛知県
71.5 防衛医科大学校(防衛医大) 埼玉県
71.5 岡山大学 岡山県
71.3 東北大学 宮城県

また、神戸大学より偏差値が低い5校は、次の通りです。

偏差値 大学名 都道府県
71.2 北海道大学 北海道
71.1 大阪公立大学 大阪府
71 筑波大学 茨城県
71 広島大学 広島県
70.7 京都府立医科大学 京都府

関西エリアで偏差値の近い大学は、大阪公立大学や京都府立医科大学が挙げられます。

どちらも神戸大学の医学部よりは偏差値が低いため、志望校のレベルを少し下げたい場合は、上の二校が候補に入ってくるでしょう。

共通テスト得点率ボーダー

神戸大学医学部の共通テストでのボーダー得点率は、2022年で82%、2020年と2021年は88〜89%となっています。

こちらも偏差値同様、非常に高い値と言えるでしょう。

各入試方法の倍率

神戸大学医学部医学科の倍率は、およそ2.4倍となっています。

なお、保健学科の倍率は、専攻ごとに以下の通りとなっています。

  • 看護学専攻:2.0倍
  • 検査技術科学専攻:2.2倍
  • 理学療法学専攻:3.2倍
  • 作業療法学専攻:1.9倍

決して気を抜けない倍率であるため、注意が必要です。

✔偏差値は71.3と難易度高

✔全国の医学部の中で15位

✔同エリアには大阪公立大学医学部など

神戸大学医学部の入試の問題傾向と対策

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二次試験の問題傾向と対策

英語

英語の問題傾向は、次の通りです。

  • 試験時間は80分
  • 大問は4問で3問は長文、1問は作文
  • 時間が厳しく、試験時間内に解ききれないことも
  • 字数制限の説明問題が多い

時間が厳しいため、総合的な英語力としっかりとした過去問演習が要求されます。

特に和訳問題は難易度が高く、語彙力・文法力・読解力の全てが求められます。

自由英作文は出題のパターンが幅広いため、過去問演習などの練習が必要です。

数学

数学の問題傾向は、次の通りです。

  • 試験時間は120分
  • 大問は5問
  • 出題範囲には数IIIも含まれる
  • 難易度は標準〜やや難

証明問題や複数分野が融合した問題等もあり、難易度は高いものの、丁寧な誘導があり、合格のためには着実な得点が必要です。

なお、出題頻度の高い単元は以下の通りです。

  • 超頻出:微積(数学III)、空間ベクトル
  • 頻出:確率、整数
  • 対策が必要:複素数平面

化学

化学の問題傾向は、次の通りです。

  • 試験時間は理科2科目で120分
  • 大問は4題
  • 用語・構造式・反応式が問われるため、正確な暗記が必要
  • 論述問題や計算問題も解答に含む問題あり

教科書を十分に理解していれば解ける難易度ですが、出題パターンがやや特殊なため、過去問演習が必要です。

また、語句や式の正確な暗記も要求されます。

生物

生物の問題傾向は、次の通りです。

  • 試験時間は理科2科目で120分
  • 大問は4題/li>
  • 幅広い範囲からの出題あり
  • 論述・計算・知識がバランスよく出題

分野・出題パターンともに広い範囲からバランスよく出題されるため、苦手分野を作らないようにしましょう。

空所補充型の知識問題や記号選択問題といった問題も多いため、取りこぼさないように注意が必要です。

物理

物理の問題傾向は、次の通りです。

  • 試験時間は理科2科目で120分
  • どの単元からの出題可能性もあり
  • 1つの大問で1つの単元が問われる

生物同様幅広い分野からの出題が多いですが、特に力学・電磁気は毎年大問1と大問2で出題されているため、確実に押さえておく必要があります。

それ以外の大問の出題頻度は波動>熱>原子と言えますが、熱・原子については難易度が比較的低いため、標準的な問題に対応できれば十分である可能性が高いです。

✔英語は時間配分に要注意

✔数学は確実に得点する必要あり

✔理科は幅広い分野から出題

神戸大学医学部の入試対策におすすめの学習塾

京都医塾

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基本情報

京都医塾の基本情報は、以下の通りです。

京都医塾の基本情報
指導形態 個人授業・集団授業・オンライン授業
対象年齢 中学生〜浪人生
展開地域 京都府

京都府の塾ではありますが、オンライン授業にも対応しており、また浪人生専門の予備校も手がけています。

徹底した分析

京都医塾では、生徒一人一人を徹底して分析します。

生徒ごとにスタートラインや得意不得意は異なるという信念のもと、テストだけではなくヒアリングや体験授業も踏まえて各教科の現在の学力とポテンシャルを分析し、合格までのカリキュラムを作成します。

✔ヒアリングや体験授業も駆使した分析

↓↓詳しくはこちら↓↓

まとめ

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この記事では、神戸大学の医学部について紹介しました。

神戸大学の医学部は、海外での実習など、深い学びを可能にするプログラムが豊富に用意されています。

非常に難易度が高く、受験する際には入念な準備が求められます。

入試問題の傾向としては、どの科目においても幅広い分野・出題パターンから出題されるため、総合的な実力が必要と言えるでしょう。

早くから英語の総合的な対策を実施することと、数学や理科は着実に得点を積み上げることが合格に向けてのポイントです。

幅広い分野を効率よく学習するため、塾に通うことも視野に入ってくるでしょう。

【初心者でもわかる】この記事のまとめ

「神戸大学 医学部」に関してよくある質問を集めました。

神戸大学医学部の偏差値は?

神戸大学医学部の2022年度の偏差値は、71.3でした。ここ5年間で70台を割り込んだことは1回しかなく、全国の医学部の中でも非常に高いレベルの大学だと言えます。入念な対策が必要です。神戸大学医学部の偏差値の詳細はこちらを参考にしてください。

神戸大学医学部の共通テストのボーダーは?

神戸大学医学部の共通テストのボーダーは82%であり、偏差値同様、非常に高い数値と言えるでしょう。気を抜かず学習することが求められます。神戸大学医学部の共通テストのボーダーについてはこちらを参考にしてください。

この記事を企画・執筆した人
-StudySearch編集部-
この記事は、StudySearchを運営している株式会社デジタルトレンズのStudySearch編集部が企画・執筆した記事です。
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