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更新日 2024.4.9

【小学生】算数の九九が苦手でも大丈夫!九九の覚え方を紹介!

九九はその後の算数や数学の土台となるため、しっかりと覚える必要があります。

しかし、多くの子どもたちにとって初めての暗記となる九九には、つまずくポイントがたくさんあります。

特に6・7・8の段の九九でつまずく人は多く、そのことがきっかけで算数に苦手意識を持ってしまうこともあるため、九九の覚え方のコツを保護者の方が知っておくことはとても大切です。

ゲーム感覚で九九を覚えられると、楽しく学習を続けることができるでしょう。

口頭で問題を出したり、アプリやカード、プリントなどを効果的に使うことで、お子さんが楽しみながら九九に挑戦できます。

この記事では、九九でつまずくポイントや、効率よく九九を覚えるコツを解説します。

なぜ九九でつまずいてしまうのか?

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九九でつまずく3つの理由

九九は算数が苦手な生徒がつまずきやすいポイントの1つです。

その理由としては、九九を使いこなすためには「概念の理解」と「暗記」の2つの側面が大切になる一方で、授業では九九の概念を理解することに時間を割くことが多いため、暗記が家庭での自主学習に任されてしまうことが挙げられます。

そのため、効率の良い九九の学習の仕方を学ぶことはとても大切です。

九九でつまずくことが多い点として、以下の3つが挙げられます。

  • 暗記の量が多い
  • 慣れない数字の言い回しが多い
  • 6の段以上の暗記が不十分になることもある

それぞれ詳しく説明していきます。

暗記の量が多い

1つめの原因としては、暗記の量が多いことが挙げられます。

九九を学習する小学2年生にとっては、九九が初めて「暗記」に取り組む経験となることも多いです。

その中で81個も語呂合わせを暗記しなければならなくなるため、取り組みづらいと感じ、算数への苦手意識が芽生えてしまうことも少なくありません。

そのため、暗記の負担感を軽減すると、九九でつまずきにくくなります。

数字の言い回しが難しい

2つめに、珍しい数字の言い回しが多く、難しいことが挙げられます。

たとえば、3の段では「さざんが9」「さぶろく18」など、同じ「3」でも「さ」「ざん」「さぶ」といったさまざまな読み方をすることになります。

他の数字でも同様に馴染みのない読み方が多数出てくるため、子どもたちが戸惑ってしまうこともあるようです。

6の段以降の暗記が不十分

また、3つめの原因としては、6の段以上については暗記が不十分になりやすいことが挙げられます。

6の段以降の九九は、それまでの段で出てきた計算が多いため、たとえば「7×2」を「2×7」を思い出すことで導出してしまうなど、結果的に暗記がおろそかになってしまうこともあります。

それができるというのは九九を深く理解している証拠でもありますが、九九をはじめとした基礎的な計算は瞬時にできるほど暗記していた方が後々の算数や数学でつまずくことが減るため、できればここで覚えてしまった方が良いでしょう。

間違えやすい段とは?

九九の中でも特に間違えやすいのが、6・7・8・9の段です。

たとえば、2・5の段は規則性が明確なため、多くのお子さんが覚えやすいと感じる傾向があります。

また、2・3・4の段は暗記しやすく、答えにつまったときも足し算をすることで答えを出せるため、こちらも覚えやすいです。

しかし、6の段や7の段になると、まず暗記する数字が大きくなります。

たとえば6の段の「48・54」、7の段の「49・56・63」、8の段の「48・56・64」などは、数も大きくかつお互いの数字が似通っているので、覚えるときに混乱が生じます。

また、忘れてしまったときも足して答えを出すのが難しくなり、より苦手意識が強まります。

暗記しにくい段を集中的に

このように覚えにくい段は、集中的に暗記していく必要があります。

2の段や5の段などに比べて時間がかかることは当たり前と捉え、じっくり取り組みましょう。

6の段〜8の段を覚えるときは、以下の3つのブロックをそれぞれ区切って、まとめて覚えてしまうと楽です。

6の段のブロックはこれです。

  • 6×6=36
  • 6×7=42
  • 6×8=48

これは「ろくろくさんじゅうろく、ろくしちしじゅうに、ろっぱ(ろくは)しじゅうはち」と、一続きで覚えます。

7の段のブロックはこれです。

  • 7×6=42
  • 7×7=49
  • 7×8=56

これは「しちろくしじゅうに、しちしちしじゅうく、しちはごじゅうろく」と、一続きで覚えます。

8の段のブロックはこれです。

  • 8×6=48
  • 8×7=56
  • 8×8=64

これは「はちろくしじゅうはち、はちしちごじゅうろく、はっぱろくじゅうし」と、一続きで覚えます。

6〜8の段のどれかひとつが得意になると、自信もつき、そこをとっかかりに他の段もスムーズに覚えられるようになります。

✔暗記が初めての小学生にとって九九は難しい

✔特に6〜8の段が難関

✔暗記しにくい段はブロックに分けて覚えよう

九九を覚える方法とは?

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九九は、1段ずつ以下のような手順で覚えると良いでしょう。

  • 九九の表を見ながら、音読する
  • 九九の表を見ないで暗唱する(わからなければすぐに表を見て、見ないで言えるようになるまで繰り返しチャレンジする)
  • 1から9まで順番に問題を出し、答える
  • ランダムに問題を出し、答える
  • これまでに学習を終えている段を加えてランダムに問題を出し、答える

これを1段ずつ繰り返すことで、定着が進みます。

最終的には、1×1から9×9まで全てをランダムに出してもすらすら答えられるようになれば完璧です。

覚える際の注意点としては、以下の点が挙げられます。

  • 音だけではなく、数字を見ても解答できるようにする
  • 覚えにくい式は、その前後の式も含めて覚える
  • 問題を出す側は、正答率が低い問題を集中的に出題する
  • 出題の速さは徐々にスピードアップさせていく

九九を覚える目的は、1桁の数2つの積を瞬時に導出できることにあるため、少しずつスピードを上げていくことが大切です。

また、音声で記憶するだけではなく、視覚的に数字を見てもすぐに解答できることも大事になります。

ゲーム要素で楽しく九九を覚えよう

また、スマートフォンやタブレットのアプリを使うことで、ゲーム感覚で九九を学ぶことができます。

それぞれのアプリごとに楽しく学べる工夫が散りばめられているため、飽きることなく九九を勉強することができます。

たとえば、正解するごとに加点されたり、クリアタイムなどを競ったりすることができます。

保護者の方も一緒に参加することで、よりモチベーションが上がるかもしれません。

自分のペースで一人で学習することができるのもメリットです。

ただし、スマートフォンやタブレットを使用すると、つい他の動画やアプリ、SNSなどに興味が移ってしまうこともあります。

その点には注意が必要です。

ランダムな順番で練習しよう

ランダムな順番で練習することも大切です。

実際に算数や数学で九九を使うときは順番に出題されるわけではないためです。

周りの人が問題を出題する際は、なるべくランダムに出題するように心がけましょう。

ランダムに出された問題になるべく早く解答するという遊びを繰り返すことで、楽しく九九を学ぶことができ、実用的な定着も図れます。

また、前述のアプリなどでは、ランダムに出題するモードがあることがほとんどです。

その点でも、アプリをうまく使うと効果的です。

✔1段ずつ音読を繰り返すと覚えやすい

✔アプリを活用してゲーム感覚で覚える

✔ランダムな順番で出題しよう

保護者ができるサポートとは?

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九九の仕組みを理解してもらおう

暗記の土台として、九九の仕組みを理解してもらうことは大切です。

かけ算の仕組みが理解できているか確認し、もし少し曖昧なようであればまずはそこから説明すると良いでしょう。

そうすることで九九が理解しやすくなるほか、文章題や、今後かけ算の桁数が大きくなってきたときなどに応用しやすくなります。

はやく教えることにこだわらない

九九を教えるときは、短期間で教えることにこだわらず、長期間こまめにチェックを繰り返すことでしっかりと定着させていきましょう。

ドイツの心理学者であるエビングハウスが発表した「忘却曲線」によると、人間の脳は、完全に覚えたものであっても復習をしないと6日後には20%程度しか残らないと言われています。

そのため、急いで教えることにこだわるよりも、むしろ毎日少しずつ暗記と復習を繰り返す方が、長期間の定着には効果的です。

短時間で一気に詰め込んで学習しても効果はなく、数日後には忘れてしまいます。

お子さんひとりで反復学習に気長に取り組むのはとても難しいことです。

周りの人がしっかりと寄り添い、サポートすることが大切です。

保護者の方と一緒に十分な時間をかけて九九を長期記憶へと定着させることで、今後の学習の土台となります。

タイムを計ってあげよう

九九の暗唱やプリントにチャレンジする際は、保護者の方が時間を計測してあげると効果的です。

また、測った時間を記録しましょう。

九九の定着が進むごとに、かかる時間は着実に短くなっていきます。

そのことが数字に表れることで、お子さんが自分の成長を視覚的に実感することができます。

九九の学習のモチベーションになるだけではなく、算数や数学に対する自信や、努力をすることへの自信を養うことにも繋がります。

✔九九の仕組みがわかると覚えやすい

✔暗記は長期的にこまめに

✔課題に挑戦する際はタイムを計ると効果的

算数を得意にするために

みやび個別指導学院とは?

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個別指導だからできるきめ細やかな指導

ここでは、みやび個別指導学院の基本情報を紹介します。

みやび個別指導学院の基本情報
対象学年 小学生〜高校生
料金 低料金のプランも選べる
展開地域 全国各地
特長 ワンランク上の学習環境が整っている

みやび個別指導学院は、個別指導だからこそのきめ細やかな指導を提供している塾です。

その根底には、「勉強のスピードや、学習しやすい方法は一人ひとり異なる」という考え方があります。

個別指導だからこそのきめ細やかな指導とサポートで、お子さん一人ひとりが目標に到達できるように支えます。

みやび個別指導学院の小学生コース

みやび個別指導学院の小学生コースは、学習塾通いが初めてのお子さんから、受験に向けて全力を出したいお子さんまで、一人ひとりの状況や目標に合わせたマンツーマン指導を行います。

小学生の頃に学ぶ内容や身につけた学ぶ姿勢は今後の学習の基礎となるため、最も大切な時期と言っても過言ではありません。

「ノートの取り方」「宿題への取り組み方」「予習・復習の習慣づけ」といった部分から、丁寧な指導を行います。

さらに、受験生に対しては、中高一貫や私立中に合格できる力を育成する授業を行います。

まとめ

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この記事では、九九の覚え方について説明しました。

九九は覚える量が多く、またその他にもつまずくポイントが多くあるため、覚えるときには周囲の的確なサポートが欠かせません。

保護者の方が九九を覚えるコツやつまずきやすい点を把握しておくことで、今後の算数や数学の基礎となる九九をしっかりと定着させることができます。

九九は短期間で無理やり詰め込むよりも、毎日少しずつ暗記と復習を繰り返す方が効果的です。

アプリを取り入れたり、周囲の人がランダムに問題を出題したりなど、ゲーム性を高めて楽しく継続できる方法を探しましょう。

プリントを解く際はタイムを測って記録するなど、成長を実感できるとお子さんも前向きに学習に取り組めるでしょう。

九九の学習に悩んだ際は、ぜひ参考にしてみてください。

【初心者でもわかる】この記事のまとめ

「九九 覚え方」に関してよくある質問を集めました。

九九の覚え方のコツとは?

九九を覚える目的は、1桁の数2つの積を瞬時に導き出せるようになることにあります。そのため、ランダムに問題を出すようにすること、また少しずつ出題のスピードを上げていくことが大切です。また、視覚的に数字を見てもすぐに解答できることも大事になります。こちらを参考にしてください。

九九の暗記しにくい段とは?

特に「6・7・8の段」を難しいと感じるお子さんが多いです。理由としては、数字が大きくなり似たような数字が多く登場するため覚えにくいこと、また忘れてしまったときにその場で足して答えを出すのが難しくなることが挙げられます。九九の暗記しにくい段についてはこちらを参考にしてください。

この記事を企画・執筆した人
-StudySearch編集部-
この記事は、StudySearchを運営している株式会社デジタルトレンズのStudySearch編集部が企画・執筆した記事です。
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