今回は、法政大学の人間環境学部について紹介します。
「大学受験を控えているけどどこの学部が自分に合うか分からない」という人も居るかもしれません。
この記事では、人間環境学部で学べることはもちろん、入試の勉強法や対策についても紹介していくのでぜひ参考にしてください。
■まとめ
法政大学人間環境学部の基本情報 | |
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創設 | 1999年 |
生徒数 | 761名 |
キャンパス | 市ヶ谷 |
学科名 | 人間環境学科 |
法政大学の人間環境学部は、東京都千代田区の市ヶ谷キャンパスに位置し、多様な学問分野から環境問題にアプローチすることの出来る場です。
現代において重要なワードである持続可能性を考えた時、「人間と環境の共存」と「人間と人間の共生」という2つの理念を目指す必要があるといえます。
人間環境学部では、そういった理念を体現するための知性や感性を育てる場であり、環境問題に限らず、貧困や格差などに向き合っていくことになります。
先ほど紹介した理念や今多くの人や企業が注目しているSDGsなどを考えてみると、この学部で学ぶのは「環境学」だけではないということが分かると思います。
国際間のやり取りだったり、法律が絡んできたり、経済的な問題であったりと様々な学問が絡んで1つの環境問題を作り上げているケースが多いからです。
そのため、何か1つだけを突き詰めるのではなく、様々な分野の学問に触れてみたいと考えている人におすすめです。
サステイナブル経済・経営コースでは、持続可能な市場経済に貢献する人材育成を目指しています。
具体的には、企業経営論や経済理論の基礎を身に付けた後、企業が社会に果たすべき責任や生活者の消費行動について研究していきます。
ローカル・サステイナビリティコースでは、学際的に市民や自治体との協働について学ぶ「グローカル人材」の育成を目指しています。
具体的には、フィールド体験を基にした最新のケースを通して、公害や自然保護にとどまらず、地域づくり全般における問題を探究していきます。
グローバル・サステイナビリティコースでは、日本国内だけでなく、地球全体の発展を見据えたグローバル人材の育成を目指しています。
具体的には、地球温暖化や貧困問題を始め、途上国や新興国との付き合い方、日本の在り方などを学び、将来自らがどのように貢献できるかを考えていきます。
人間文化コースでは、持続可能な社会で活躍する為に必要な知性や感性を兼ね揃えた人材の育成を目指しています。
具体的には、人間がこれまでどのように生きてきたのか、そして今後どのように変化・発展していくのかを考えるために、哲学や民俗学、人類学などを学んでいきます。
環境サイエンスコースでは、文系の学生でもサイエンスマインドを身に付け、科学的・生物的見解を持つことの出来る人材育成を目指しています。
具体的には、環境問題の解決に必要な自然環境の解明や科学技術の開発を担う専門家と対話し、総合的判断を可能にするため、自然と人間とのつながりや基礎教養を学んでいきます。
✔法政大学人間環境学部は1999年に創立され、約760名の生徒が在籍している
✔人間環境学部には1つの学科、5つのコースがある
✔どのコースも持続可能な社会を目指して、環境問題や社会問題にさまざまな角度から切り込んでいく
ここでは、一般入試のT日程について紹介していきます。
一般入試のT日程 | |
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出願期間 | 1月5日(水)~1月18日(火) |
試験日 | 2月5日(土) |
合格発表日 | 2月17日(木)10:00~ |
まず、2月5日に試験が実施されます。
その約2週間後に合格発表があります。
T日程の試験科目・配点 | ||
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試験科目 | 配点 | 出題範囲 |
国語/数学 | 100点 | 「国語総合」「数学Ⅰ・Ⅱ、数学A・B」の2科目から1科目選択 |
英語 | 150点 | コミュニケーション英語・英語表現 |
国語か数学のうち1科目と英語の試験となっています。
英語は配点が150点と国語/数学に比べて高くなるので注意が必要です。
ここでは、一般入試の英語外部試験利用の日程について紹介していきます。
一般入試の英語外部試験利用 | |
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出願期間 | 1月5日(水)~1月18日(火) |
試験日 | 2月5日(土) |
合格発表日 | 2月17日(木)10:00~ |
T日程同様、試験日は2月5日で、その約2週間後に合格発表が行われます。
英語外部試験利用の試験科目・配点 | ||
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試験科目 | 配点 | 出題範囲 |
国語/数学 | 100点 | 「国語総合」「数学Ⅰ・Ⅱ、数学A・B」の2科目から1科目選択 |
試験科目は1科目で、数学と国語のどちらかを選択する形です。
定められた英語外部試験の点数に達していないと出願できないので注意が必要です。
ここでは、一般入試のA方式について紹介していきます。
一般入試のA方式 | |
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出願期間 | 1月5日(水)~1月24日(月) |
試験日 | 2月7日(月) |
合格発表日 | 2月17日(木)10:00~ |
A方式は試験日が他方式と異なり、2月7日に実施されます。
合格発表は約1週間後で、私立の入試が多く重なっている時期です。
A方式の試験科目・配点 | ||
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試験科目 | 配点 | 出題範囲 |
英語 | 150点 | コミュニケーション英語・英語表現 |
国語 | 100点 | 国語総合 |
選択科目 | 100点 | 「世界史B」「日本史B」「地理B」「政治・経済」「数学Ⅰ・Ⅱ、数学A・B」の5科目から1科目選択 |
A方式では、英語と国語の試験が必須です。
加えて地歴公民・数学の5科目から1つ選択し、合計3科目受験する形です。
英語はT日程同様、配点が150点と高くなります。
ここでは、総合型選抜の自己推薦の日程について紹介していきます。
自己推薦 | |
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出願期間 | 10月5日(火)~10月15日(金) |
第一次選考合格発表日 | 11月12日(金)10:00 |
第二次選考試験日 | 11月21日(日) |
合格発表日 | 11月30日(火)10:00~ |
出願は10月と早く、約1か月で合否が出て1次選考を通過すると2次選考に進みます。
最終的に11月末に結果が出ることになります。
選考方法は、小論文と英語の筆記試験と面接があります。
ここでは、総合型選抜の国際バカロレア利用自己推薦の日程について紹介していきます。
国際バカロレア利用自己推薦 | |
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出願期間 | 10月5日(火)~10月15日(金) |
試験日 | 11月21日(日) |
合格発表日 | 11月30日(火)10:00~ |
10月の上旬に出願期間があり、約1か月後に試験が行われます。
試験日から1週間で合格発表があり、12月になるまでには結果を知ることが出来ます。
小論文と面接によって選考が行われます。
偏差値 | 57.5~62.5 |
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共通テスト得点率 | 81~86% |
人間環境学部の偏差値は60前後で、共通テストでは8割以上の得点が求められます。
入試名 | 受験者(人) | 合格者数(人) | 倍率(倍) |
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一般選抜合計 | 4028 | 738 | 5.5 |
総合型選抜合計 | 211 | 44 | 4.8 |
共通テスト利用合計 | 714 | 91 | 7.8 |
一般選抜の倍率は6倍程度ですが、共通テスト利用だと8倍になるので出願方法によってかなり異なるといえます。
受験者の数としては、やはり一般選抜が圧倒的に多いですが、共通テスト利用の受験者も増えてきているので、自分に合った出願を心掛けましょう。
人間環境学部は、キャリアデザイン学部や国際文化学部といった人気学部に次いで高い倍率であり、難易度もかなり高めだといえます。
ちなみにキャリアデザイン学部の一般選抜の倍率は7.7倍、国際文化学部の一般選抜の倍率は6.0倍です。
✔人間環境学部にはさまざまな入試方式がある
✔自己推薦などの総合型選抜だと面接や小論文の対策が必須である
✔法政大学の他学部と比べてもかなり高い倍率である
英語の基本情報 | |
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試験時間 | 90分 |
大問数 | 4題 |
解答形式 | マークシート型 |
頻出単元 | 空所補充・内容真偽・同意表現 |
大問数は4題で、全て読解問題が出題されます。
試験時間に対して英文の量がかなり多く、下線部理解や同意表現などさまざまな形式の長文が出題されます。
また、文章中に文法や語彙の問題も含まれるので、基礎的な学習を欠かさないようにしましょう。
先ほど述べた通り、4つの長文を90分で解かなくてはいけないので、かなりの読解速度が求められます。
内容はそこまで難しくはないものの、ある程度時間を取られる問題も多いので、1つ1つの大問ごとに制限時間を決めるなどして必要以上に時間をかけないように気を付けましょう。
国語の基本情報 | |
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試験時間 | 60分 |
大問数 | 4題 |
解答形式 | マークシート・記述式 |
大問数は4題で、40字程度の記述問題も頻出です。
現代文・古文ともに標準レベルなので、難しすぎる問題はそこまで出ないといえるでしょう。
人間環境学部の国語では、記述問題が多く出ることが予想されます。
文章全体を読み、主旨を捉えて要約する問題なども出題されるので、普段から様々な文章に触れてまとめる練習をしておくと良いでしょう。
✔人間環境学部の英語は文章量が多く、速読力が必要
✔人間環境学部の国語は記述問題が頻出である
✔どちらもそこまで難易度は高くないので基礎的な力を確実に付けることが重要である
基本的にはかなり自由度が高く、単位の数だけが決まっていて自分の興味があるものを履修できる。
2年次からはコースというものを決め、ローカルやグローバルなど多彩な授業の中でも自分の関心に合わせて深く学びたいものを選択する。
就活に向けて自己理解や学びを深めるのに役立つ。
授業の自由度が高く、幅広い授業の中から興味のあるものを選択できる点で評価が高いようです。
千代田区にあり、アクセスはとても良いと思います。
周辺にも自然が多く、神楽坂なども近いため学校帰りのご飯屋さん巡りも楽しいです。
どこからも来れるし、飯田橋・市ヶ谷駅から新宿渋谷などの街も近い
立地が良く、空きコマや学校帰りのご飯にも困らないという意見が多く見られました。
何がやりたいのかわからない人や、なんとなくきた人、たまたま受かったからという人も多く、やる気のない人とある人では相当な意識の差があります。
入学する前はやる気があったけど、周りのそのような雰囲気に流され結局何をやっているのかわからなくなる人も少なくないと思います。
取れる授業の幅が広いからこそ、学びたい分野を定めないといけないという意見も見られました。
殆どの卒業生が環境に関係ない分野に就職する為、職種はバラバラです。
あまり就職活動に手厚いという話は聞きません。
自分で校内にあるキャリアセンターに足を運ぶ必要があります。
就職活動へのフォローはそこまで手厚くないという意見が多かったですが、その分大学のキャリアセンターで支援を受けられるようです。
主な就職先 | ||
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大成建設 | ユニ・チャーム | 野村證券 |
長谷工コーポレーション | みずほファイナンシャルグループ | エイベックス |
日本電気(NEC) | 三井住友銀行 | ソフトバンク |
上記が卒業生の主な就職先です。
業種としては、卸・小売、情報・通信や金融・保険などが多いです。
✔選択できる授業の幅が広い反面、学びたいことを定める必要がある
✔アクセスが良く、飲食店も多い
✔就職先は卸や小売、金融などの業種が多い
大学受験ディアロの基本情報 | |
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対象学年 | 中高一貫校の中学生・高校生 |
展開地域 | 関東 |
授業形態 | 個別指導・映像授業 |
大学受験ディアロは、Z会グループに属する大学受験専門塾です。
大学受験ディアロの大きな特徴として、対話式のトレーニングが挙げられます。
映像授業で学んだ内容の定着を図るためのアウトプットが目的で、生徒がトレーナーに向けて授業内容をプレゼンする形を取り、受動的な学習にならないように工夫しています。
また、高いモチベーションを維持し続けられるように、トレーナーとの定期的な学習カウンセリングを行っています。
無駄なく効率よく学べて、プレゼンも指導してくれて素晴らしいです。
そして、講師はできる限り要望に沿ってもらえました。
新たな形の塾ですが、あたらしいこと積極的に取り入れて、親身に対応してくれています。
1対1の個人指導により、生徒に合った内容にしてくれます。
トレーナーの親身な対応や、独自の指導形式にも満足の声が多いようです。
総合型選抜専門塾AOIの基本情報 | |
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対象学年 | 高校生・高卒生 |
展開地域 | 全国 |
授業形態 | 個別指導・集団授業・オンライン |
総合型選抜専門塾AOIは、首都圏や関西を中心に校舎を展開している他、オンラインでも授業を実施しており、全国で受講可能な学習塾です。
大きな特徴としては、総合型選抜や推薦入試に特化した予備校なので、多くの卒業生のデータベースを基にした幅広い対策を行うことが可能となっている点です。
また、ただ学習するだけでなく、ゲストスピーカーによる講演や合宿プログラムを通して、自らの将来について考えられるので、モチベーションも高まります。
明確な目標をもってカリキュラムを組んでくれるため、何故それをする必要があるのかが理解できます。
AO推薦入試に特化している塾自体がそれほど多くないと思うので、AO推薦入試を目指しているならばおすすめかもしれません。
料金は決して安いわけではないけれど、選ぶコースによって結構違います
しっかり個人を見てくれる分高いかもしれません。
料金は安くないという意見も見られましたが、その分個々をしっかり指導してくれるという点で満足する声が非常に多かったです。
✔大学受験のディアロはZ会グループで対話式トレーニングに強みを持つ
✔総合型選抜専門塾AOIは推薦入試に特化した指導を行っている
✔どちらもオンライン指導を行っており、全国どこでも授業を受けられる
この記事では、法政大学の人間環境学部について紹介してきました。
人間環境学部は、SDGsを始めとした社会的課題に対して多方面からアプローチし、フィールドワークなどを通して探究していくことを目的とした学部です。
幅広い授業を履修することができ、多くの分野を身に付けられることも分かりました。
環境問題について学びたい人はもちろん、まだ何を学びたいかはっきり決まっていない人にもおすすめなので、ぜひ参考にしてください。
「法政大学人間環境学部」に関してよくある質問を集めました。
人間環境学部の偏差値は57.5~62.5ほどです。また、得点率に関しては、共通テスト利用入試の場合、8割以上の得点が求められます。法政大学の中でもかなり高めの偏差値・得点率を誇るため、念入りな入試対策が必要だといえます。
人間環境学部は、環境問題や社会問題に対してフィールドワークをしながら探究していく学部ですが、学べる分野が幅広いことに高い評価を得ています。また、立地も良く、空きコマや学校帰りに立ち寄れる飲食店が多いことも学生から喜びの声が上がっています。