更新日 2024.7.10

信州大学医学部の偏差値・倍率等の受験情報や入試問題の傾向と対策を解説

今回は、長野県の信州大学医学部についてご紹介していきます。

ここでは、信州大学医学部の特徴や入試日程・試験科目、偏差値・倍率といった基本情報に加え、各教科ごとの入試問題の傾向と対策などについても取り上げていきます。

医学部を受験したいという方や、国公立大学がいいという方、まさに信州大学医学部を志望しているという方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

信州大学医学部の基本情報

ここでは、信州大学医学部の基本情報をお伝えしていきます。

キャンパス・学部

信州大学医学部には、「医学科」と「保健学科」の2つの学科があり、保健学科には「看護学専攻」「検査技術科学専攻」「理学療法学専攻」「作業療法学専攻」の4つの専攻があります。

信州大学は総合大学で、長野県内に5つのキャンパスを持ちます。

全学部の1年生は長野県松本市に位置する松本キャンパスで学び、2年生以降は学部によってキャンパスが分かれるのですが、医学部の学生は2年生以降も松本キャンパスで過ごします。

信州大学医学部の特徴

信州大学医学部には、以下の「ユニット講義」と「国際交流プログラム」という特徴があります。

ユニット講義

ユニット講義は3年生後期から4年生前期にかけて行われます。

この講義は、内科、外科、画像医学、特定の領域(消化器に関してなど)といった臨床知識の習得に関する全ての講座の教員が授業を担当し、全体を責任者がまとめるというシステムになっています。

そして、これらの講義を通しては、患者さんの症状をいかに整理して、病気の診断に繋げるかということを学ぶことができます。

国際交流プログラム

信州大学医学部保健学科には国際交流プログラムがあります。

当プログラムは、毎年、夏季休暇中に短期海外研修プログラムとして実施され、現地の大学や医療施設を見学することができます。

英語を使ったコミュニケーションが必要となるので、国際的な視野を広げ、グローバルに活躍したいという学生におすすめのプログラムとなっています。

学費

信州大学医学部の入学料と授業料は以下の表のとおりです。

この他に、教材購入費や、学生寮等を利用する場合には寄宿料が必要となります。

詳しくは、信州大学のホームページをご参考ください。

入学料 282,000円
授業料 535,800円(年額)

入試日程

信州大学医学部の入試日程は以下の表のとおりです。

区分 学科 大学入学共通テスト 出願期間 個別試験等の期日 合格発表
前期日程 医学科

2023/1/14(土)~1/15(日)

 

2023/1/23(月)~2/3(金)
2023/2/25(土)~2/26(日) 2023/3/6(月)
後期日程 医学科・保健学科 2023/3/12(日) 2023/3/20(月)
学校推薦型Ⅱ 医学科 2022/11/15(火)~11/21(月) 2022/12/2(金) 2023/2/9(木)
保健学科 2022/11/1(火)~11/7(月) 2022/11/23(水) 2023/2/14(火)
社会人 保健学科 - 2022/8/25(木)~8/31(水) 2022/9/10(土) 2022/10/6(木)
私費外国人留学生 医学科 - 2023/1/4(水)~1/11(水) 2023/2/25(土)~2/26(日) 2023/3/6(月)
保健学科 2023/2/27(土)

試験科目・配点

ここでは、信州大学医学部医学科の前期日程における試験科目・配点を紹介していきます。

保健学科は専攻によって選考方法が異なりますので、詳しくは信州大学の入学者選抜要項をご参考ください。

【医学科】前期日程




大学入学共通テスト


 
教科 科目 受験を要する科目等 配点
左の科目 100
地歴 世B、日B、地理B 左の7科目から1科目選択 50
公民 現社、倫、政経、倫・政経
数Ⅰ・数A 左の科目 50
数Ⅱ・数B 左の科目 50
物、化、生 左の3科目から2科目選択 100
左の科目 100
小計 450



個別試験等


 
教科等 科目等 配点
数Ⅰ・数Ⅱ・数Ⅲ・数A・数B 150
物基・物、化基・化、生基・生 左の3科目から2科目選択 150
コミュⅠ・コミュⅡ・コミュⅢ・英表Ⅰ・英表Ⅱ 150
その他 面接面接 150
調査書(面接の参考資料として活用)
小計 600
合計 1050※

※大学入学共通テストと個別試験等における学力検査、面接、調査書、志願調書を総合して選抜が行われます。

過去3年間の合格最高点・最低点・平均点

以下の表は、令和2年度から令和4年度の過去3年間における合格最高点・最低点・平均点をまとめたものです。

令和2年度 総合得点
学科・課程 試験日程 満点 最高点 最低点 平均点 受験者平均点
医学科 前期日程 1050 906.5 770.1 813.0 706.9


保健学科

 
看護学専攻 前期日程 850 632.6 418.8 467.0 405.5
後期日程 650 556.8 476.2 515.3 492.9
検査技術科学専攻 前期日程 850 568.8 443.1 484.8 405.1
理学療法学専攻 前期日程 850 538.6 442.5 487.3 393.7
作業療法学専攻 前期日程 850 470.1 414.6 439.1 380.1
 
令和3年度 総合得点
学科・課程 試験日程 満点 最高点 最低点 平均点 受験者平均点
医学科 前期日程 1050 941.2 830.6 859.9 784.1





保健学科
看護学専攻 前期日程 900 659.7 484.5 537.1 468.2
後期日程 650 553.5 496.8 534.1 478.9
検査技術科学専攻 前期日程 900 692.4 524.2 576.2 479.0
理学療法学専攻 前期日程 900 669.9 533.1 588.6 476.7
作業療法学専攻 前期日程 900 605.6 491.8 536.9 458.3
 
令和4年度 総合得点
学科・課程 試験日程 満点 最高点 最低点 平均点 受験者平均点
医学科 前期日程 1050 908.1 771.7 804.8 696.6





保健学科
看護学専攻 前期日程 900 700.6 467.6 528.4 435.4
後期日程 650 526.6 459.9 488.5 452.3
検査技術科学専攻 前期日程 900 638.7 506.8 545.9 434.2
理学療法学専攻 前期日程 900 656.9 516.6 561.0 454.0
作業療法学専攻 前期日程 900 637.9 455.1 530.1 455.2

✔キャンパスは長野の大自然に囲まれた「松本キャンパス」

✔国際交流プログラムの短期海外研修でグローバルな視野を広げられる

✔大学入学共通テストと個別試験等における学力検査、面接、調査書、志願調書の総合点により入学者選抜が行われる

信州大学医学部の偏差値・倍率

ここでは、信州大学医学部の偏差値や倍率について紹介していきます。

偏差値について

2022年度の偏差値

信州大学医学部の2022年度(2023年入学者向け)の偏差値は70.0となっています。

この偏差値は大手予備校のデータをもとに算出された前期試験の偏差値となっています。

その他サイトでは、偏差値65.0というものもあるので、偏差値65〜70と考えると良いでしょう。

この数値から、信州大学医学部は、国公立大学のなかでは中堅レベルに位置すると考えられます。

直近5年間の偏差値の推移

以下の表は、直近5年間の偏差値の推移を表しています。

年度 偏差値
2019年度 69.0
2020年度 68.7
2021年度 67.1
2022年度 70.3
2023年度 70.0

国公立医学部偏差値ランキング

以下の表は、国公立医学部で偏差値が上位10位内の大学と信州大学医学部の偏差値をランキング形式で表したものです。

ランキングは国公立大学医学部のうち、前期試験を実施している全50校のランキングから抜粋したものです。

順位 偏差値 大学名 都道府県
1位 76.8 東京大学 東京都
2位 75.8 京都大学 京都府
3位 74.3 大阪大学 大阪府
4位 74.2 東京医科歯科大学 東京都
5位 72.5 千葉大学 千葉県
6位 72.2 横浜市立大学 神奈川県
6位 72.2 九州大学 福岡県
8位 71.7 名古屋大学 愛知県
9位 71.5 防衛医科大学校(防医大) 埼玉県
9位 71.5 岡山大学 岡山県
23位 70.0 信州大学 長野県

信州大学医学部と偏差値が近い国公立大学

以下の表は、信州大学医学部と偏差値が近い大学をまとめたものです。

信州大学より偏差値が低い大学
偏差値 大学名 都道府県
69.8 愛媛大学 愛媛県
69.7 群馬大学 群馬県
69.7 山口大学 山口県
69.5 熊本大学 熊本県
69.4 滋賀医科大学 滋賀県
 
信州大学より偏差値が高い大学
偏差値 大学名 都道府県
70.5 名古屋市立大学 愛知県
70.4 奈良県立医科大学 奈良県
70.3 金沢大学 石川県
70.3 長崎大学 長崎県
70.2 新潟大学 新潟県

共通テスト得点率ボーダー

信州大学医学部の大学入学共通テストのボーダー得点率は76%となっています。

合格見込み得点率は80%で、合格危惧得点率は73%となっているので、共通テストの得点率が73%を切ってしまうと合格が難しくなります。

また、共通テストと個別試験の得点比率は450:600で、共通テストの得点率が合格に影響するので、共通テスト対策もしっかりとしておく必要があります。

各入試方法の倍率

信州大学医学部の前期試験における募集定員は、2020年度から2022年度まで95名という状態が続いています。

倍率は2022年度が3.9、2021年度が5.0、2022年度が4.0となっています。

信州大学医学部の倍率は2015年度の8.9をピークに減少傾向にあり、近年の倍率をみると4~5倍程度となっています。

✔信州大学医学部の偏差値は「70.0」で中堅レベル

✔大学入学共通テストのボーダー得点率は76%

✔信州大学医学部の倍率は4~5倍程度

信州大学医学部の入試の問題傾向と対策

ここでは、信州大学医学部の入試の問題傾向と対策について、各教科ごとに取り上げていきます。

二次試験の問題傾向と対策

信州大学医学部の共通テストと個別試験の得点比率は450:600なので、個別試験の比率は57%となっています。

信州大学医学部の個別試験は比較的難易度が易しいとされているので、共通テストの結果が悪くても、プチ逆転できる可能性があります。

英語

英語の試験は、大問4つから構成されており、全て長文読解となっています。

難易度は易しめですが、制限時間が90分で英作文もありますので、時間的な余裕はないと言えるでしょう。

合格者平均は7割半ばとなっていますので、8割程度の点数獲得が望ましいでしょう。

数学

数学の試験は、全体的に易しいもしくは標準的なレベルの問題となっています。

医学部を受験する学生にとっては難しすぎると感じることはなく、数学が得意な学生であれば、9割越えも狙うことができるでしょう。

問題自体にボリュームはありますが、易しい問題が多いため、時間が足りなくなるという心配もあまりありません。

化学

信州大学医学部の理科の試験は、2科目で150分となっていますので、科学には75分程度の時間をかけられます。

問題自体は易しいものとなっており、有機と高分子で配点の半分を占めるので、高分子に偏った対策をするのがおすすめです。

難易度が低いので、合格に必要な8割程度の得点もそれほど難しくはないでしょう。

生物

生物の試験は、植物や生態などを含めた広範囲から問題が出題されます。

問題自体は易しいものとなっていますが、100字以上の記述問題が全体の半分以上で出題されますので、そこが生物の試験では重要なポイントとなります。

考察系問題集を論述対策として活用していくのをおすすめします。

物理

物理の試験は、医学部医学科志望の学生であれば満点も狙えるほど、平易なものとなっています。

簡単な問題であるため、高得点勝負となり、他の受験生とはあまり点差がつけられません。

加えて、ケアレスミスが命取りになりますので、丁寧な見直しは必須です。

重要問題集や標準的なレベルの問題集をたくさん解いて対策をしておきましょう。

面接

面接には、調査書の内容や志望願書の内容も含まれます。

面接官3人に対し、受験生7〜8人の集団面接となっており、面接時間は1グループ20〜30分ほどです。

頻出の質問は「なぜ志望したのか。」

「なぜ信州大学を選んだのか。」

といったものになっているので、きちんと答えられるように準備しておく必要があります。

✔個別試験の比率は57%

✔個別試験はどの科目も比較的難易度が易しめ

✔集団面接があるため事前準備が必要

信州大学医学部の入試対策におすすめの学習塾

ここでは、信州大学医学部の入試対策におすすめの学習塾として、「京都医塾」を紹介していきます。

京都医塾

京都医塾の基本情報

京都医塾とは医学部受験専門の学習塾です。

当塾の基本情報は以下の表の通りです。

京都医塾の基本情報
対象学年 年齢制限なし、医学部受験を目指す方なら入塾可能
授業形式 対面・オンライン
コース 集団授業・個人授業(自分で選択可能)

いつでもそばにいる講師

京都医塾の講師は、7割以上が京大出身者で、高い指導力で医学部受験をサポートしてくれるエキスパート集団となっています。

また、70名以上の講師が在籍しており、全員が生徒を合格に導くことを信条に、長く険しい受験生活に寄り添ってくれます。

医学部受験においては、生徒1人につき、各教科のエキスパート講師13人がチームで合格へと導いてくれます。

✔対面でもオンラインでも入塾可能

✔集団・個別、自分のスタイルに合わせて選べる

✔7割以上が京大出身者のエキスパート講師陣

↓↓詳しくはこちら↓↓

まとめ

今回は、信州大学医学部について取り上げました。

信州大学医学部は「医学科」と「保健学科」から成り、偏差値は70.0と標準的な中堅レベルに位置します。

長野県の大自然に囲まれながらキャンパスライフを送ることができ、ユニット講義や国際交流プログラムといった特色もあります。

共通テストと個別試験の割合は450:600なので、どちらも十分に対策しておく必要がありますが、個別試験は全体的に難易度が易しいものとなっているので、共通テストが少し悪かったという場合であれば、個別試験での巻き返しも可能です。

信州大学医学部を志望している方や、国公立大学の医学部を目指しているという受験生は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

【初心者でもわかる】この記事のまとめ

「信州大学 医学部」に関してよくある質問を集めました。

信州大学医学部の偏差値は?

信州大学医学部の2022年度(2023年入学者向け)の偏差値は70.0となっています。信州大学医学部の偏差値の詳細はこちらを参考にしてください。

信州大学医学部の共通テストのボーダーは?

信州大学医学部の大学入学共通テストのボーダー得点率は76%となっています。信州大学医学部の共通テストボーダーについてはこちらを参考にしてください。

この記事を企画・執筆した人
-StudySearch編集部-
この記事は、StudySearchを運営している株式会社デジタルトレンズのStudySearch編集部が企画・執筆した記事です。
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