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更新日 2019.10.25

【医学部学士編入するためには?】知っておきたい勉強法や編入事情

医学部に入るための方法として一般入試のほかに学士編入があります。

狭き門といわれていて、入試難易度のとても高い一般入試に挑戦しても失敗する可能性は高いです。

それよりも学士編入のほうがチャンスがあるのではないかという考え方もあります。

それでは、医学部の学士編入はどうすればいいのか、勉強法や情報についてまとめました。

医学部の学士編入とは?

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大学の3年次、あるいは2年次に編入して専門課程から学び始めることができるのが学士編入という制度です。

多くの大学で実施していて、医学部に限らず幅広い学部学科で学士編入によって学生が受け入れられています。

基本的に大学の最初の1~2年は教養課程とされていて、それほど専門的な分野の授業は行われません。

そのため、すでに教養課程を終えている学生であれば、いきなり専門課程から編入しても問題ないとされているのです。

ただし、学士編入であっても試験は行われ、その分野に関する基礎的な知識を持っているかどうか試験で確認されます。

医学部の一般入試の難易度はとても高いとされていて、これは医学部編入でも同じです。

募集人員は5~10人とされていて、志願者はすでに大学生として高校以上の勉強をしている人たちばかりです。

編入試験で出題される内容も大学受験よりも高度となっています。

そのため、必ずしも医学部編入が一般入試よりも簡単というわけではありません

倍率は10倍以上のところが多く、なかには50倍を超える場合もあります。

ただし、1年間に複数の大学で編入試験を受験することが可能で、実際の倍率はもっと低いと考えられます。

合格できるレベルに達している受験生は少なく、実質的な倍率はあまり高くないでしょう。

大学によって、一般と編入の割合は異なっています。

ほとんど編入による募集をしていないところもあれば、積極的に編入によって学生を受け入れているところもあるのです。

編入生を増やすことで医学部を活性化させたいと考えている大学があり、実際に学士編入が実施されるケースは多くなっています。

それでも、大部分の医学生は一般入試で入ってきた学生であり、編入で入る割合は1割前後であることが多いです。

これは医学部でもそれ以外の学部学科でもあまり変わりありません。

募集店員は5名から10名程度となっていて、たくさんの合格者を出すということはないです。

医学部編入は、1次試験と2次試験に分かれているところが多いです。

1次試験は筆記試験が多く、生命科学や英語のテスト、小論文などが試験科目となっています。

ただし、1次選考を書類審査のみとしている大学もあります。

そして、2次試験では面接が実施されているところが多いです。

学士編入試験の受験生のなかには社会人もたくさんいます。

文系出身でも医学部に学士編入したというケースも少なくありません

さまざまなバックグラウンドを持った人たちが医学部に入る可能性があるのが学士編入なのです。

編入したとしても、一般生徒と差別されるようなことは基本的にありません。

そもそも、医学部は一般入試であっても再受験して入ってくる学生も多く、10代だけではなく30代以上の学生もいます。

★学士編入は2年次か3年次で入学して専門課程から始められる

★倍率は高いが受験生のレベルに差があるため実質的な倍率はそれほど高くない

1次試験と2次試験に分かれているところが多く筆記試験と面接・小論文が基本

編入大学の選び方

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医学部の学士編入を実施している大学は全国にたくさんあります。

そのなかでも多いのは国公立大学であり、約30の大学で医学部編入を実施しています

一方、私立大学で医学部編入を受け入れているのは5校程度です。

日本の医学部で最難関とされている東京大学は、学士編入を実施していません。

また、東大に次ぐ存在である京都大学も学士編入は行っていません。

しかし、それ以外の旧帝大学では、北海道大学や名古屋大学、大阪大学で学士編入が募集されています。

特に大阪大学は募集人員が2019年入試で10名であり、ほかの大学よりも定員が多いです。

そのほかの地方国公立大学のなかにも、医学部編入を実施しているところはたくさんあります。

たとえば、弘前大学は2019年入試で募集人員が20名となっていて、編入可能な大学のなかでも特に定員が多いです。

群馬大学も2019年入試で募集人員が15名と比較的門戸が広くなっています。

私立大学で編入可能な大学は、岩手医科大学や東海大学、北里大学、金沢医科大学など限られています。

このなかでも東海大学は毎年15名ほどの医学部編入を実施していて積極的です。

医学部編入可能な大学は、毎年それほど変化はありません。

何年も継続的に募集しているところがほとんどであり、選択肢は限られています。

ただし、募集人員や入試科目などで微妙に変化していることがあるため、情報収集は必須でしょう。

★国立は30校、私立は5校程度が医学部編入を行っている

★大学によって募集人数に差があって、5~20名程度まで幅がある

★弘前大学や群馬大学、東海大学は15名以上募集している

医学部編入の勉強法

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医学部入試は、一般の大学入試とは異なる試験科目が用意されています。

また、それぞれの学校ごとに試験科目は違っているのですが、基本的には似たような科目が出題されることが多いです。

まず、理科系の科目があります。

こちらは、生命科学や物理、化学、数学といったものです。

さらに、英語が出題される大学もたくさんあります。

基本的にこれらの出題レベルは大学レベルとなっているため、大学受験の知識だけでは対応できないものが多いです。

編入は、大学の教養課程をきちんと理解していることが前提とされているため、教養課程で勉強するような内容が出題されます。

これらの試験科目に加えて、面接や小論文が実施されることが多いです。

大学によっては、面接が重視されることがあります。

面接では、どうして医学部に編入したいのか、なぜ医師になりたいのかといったことが質問されます。

優秀で問題を起こさず真面目に勉強できるかどうかがチェックされます。

場合によっては、集団討論やグループワークなどが行われることもあります。

また、身だしなみや立ち振舞もチェックされて、髪型や服装、靴などまでしっかりと確認されるでしょう。

小論文では、きちんと論理構成のできた文章が書けるかをチェックされます。

生命科学は、高校で勉強するような生物学の内容に加えて、生化学や生理学、分子生物学といった分野も含まれています。

医学とは生物を扱うことになるため、生命科学は基本中の基本といえるものあり、実際に医学部で行われる授業の大半が生命科学を基本としています。

そのため、生命科学をきちんと理解していなければ、医学部に編入できたとしても授業についていくことができなくなるでしょう。

そこで、編入試験では特に生命科学が重視されていて、生命科学の理解度をチェックされるのです。

生命科学といっても、すべての分野から出題されるわけではなく、たとえば、植物の分野に関してはあまり重視しなくてよいでしょう。

基本的には分子生物学が重視されています。

分子生物学とは、生物を分子レベルから理解しようとする学問のことです。

また、細胞生物学といって、細胞レベルから生物の仕組みを解明する学問からもよく出題されます。

生化学といって、生物を化学反応の側面から研究する学問も医学部編入では重要です。

生物の身体のなかにある諸器官についての研究をする生理学も医学部編入では重視されます。

生命科学は今でも研究が盛んに行われていて新しい知見が続々と得られています。

それでも、基本的な部分については大きな変化はなく、勉強をするときには古典的な部分も大事です。

高校で生物を履修していなかった場合は、まず高校の教科書レベルから勉強を始めましょう

基本的な部分を理解せず、いきなり大学レベルの勉強を始めてもついていけないからです。

たとえば、大学受験用で分かりやすく解説されている生物の参考書を読んでみましょう。

生物はほかの理系科目とは異なり暗記の比重が大きいです。

専門用語を覚えて、きちんと説明できるようになりましょう。

また、有名な現象についても理解して、それを他人に噛み砕いて説明できるようにしましょう。

問題演習をすることも大切です。

次に大学レベルの学習に進みます。

分子生物学や生化学、生理学、細胞生物学などについては、初学者向けに分かりやすい書籍がたくさん出ています。

大学の授業で教科書として使われているものであれば、必須事項が網羅されていて分かりやすいです。

それぞれの分野について、どれか1冊教科書を絞って、何度も繰り返し読みましょう。

用語の理解度を含めて正しく説明できるようになったならば、問題演習を繰り返しましょう。

問題演習することによって、苦手分野が分かるため、それについて重点的に勉強します。

編入試験は基礎的な分野のみの出題で、あまり専門的な部分にまで踏み込んだ出題は少ないため、初学者であってもしっかりと勉強すれば対応できます。

英語は長文が出題されて、要約の作成や内容を問うといった問題が多いです。

基本的に医学や生命科学に関する長文が問題となることが多く、過去問をチェックすれば傾向を把握できます。

英作文も出題されて、こちらはさまざまなパターンの問題があります。

単に英語が読めるだけではなく、日本語力も重視されます。

たとえば、海外で英語を使って仕事をしていた人であっても、回答は日本語でしなければならず、きちんとした日本語の答案が書けなければ高得点は狙えません。

何が問われているのかを把握して、正しい日本語で論理的に回答することが重要です。

英語の勉強は大学受験できちんと勉強していた人であれば、基本的な部分はカバーされているでしょう。

高校レベルの単語をほとんど完璧に覚えていることが前提となります。

それに加えて、医学に関する英単語も暗記しましょう。

基本的に英語は単語力がすべてであるといっても過言ではありません。

知らない単語があるだけで不利になってしまいます。

高校レベルの勉強を終えたならば、医学や生命科学系の単語帳を使いましょう。

さらに、英作文の勉強も参考書や問題集を使って時間をかけて行います。

ただし、最近はTOEICやTOEFLを採用しているところが増えています

これらは、それぞれ市販の問題集や参考書が充実しているため、自分のレベルに合った教材を選んで勉強すればよいです。

物理は文系出身の人や高校で履修していない人にとっては、ハードルが高いです。

逆に物理を専門としていた人であれば、周りに差をつけるチャンスとなります。

基本は高校レベルを理解することが大切なため、大学受験で評判の良い問題集や参考書を使いましょう。

また、物理を理解するためには数学の知識も必要となるため、そちらもしっかりと勉強します。

数学のベースがある人は、いきなり大学レベルから始めたほうが理解が早いかもしれません。

化学は、生命科学にも関わる重要な科目です。

高校レベルの知識は当然理解しておくことが求められます。

それは編入学したあとにも重要となります。

最初は高校レベルの勉強をして、次に大学の教養レベルに進みましょう。

大学によって出題分野が片寄っていることが多いです。

たとえば、理論化学しか出題されない、理論化学と有機化学しか出題されないなどです。

ほとんど出題されない分野の勉強は手を抜いても構いません。

網羅系の参考書を繰り返し読んで理解度を深めてから、問題演習を繰り返しましょう。

数学は物理にも関係して非常に重要な科目です。

基本は大学入試レベルの問題をしっかりと答えられるようにすることです。

高校数学を理解していることが大前提のため、大学受験の教材を使って基本を押さえておきましょう。

そして、大学の教養課程レベルの数学も勉強しましょう。

難問が出題されることは少ないため、数学は基本を理解しておけば十分です。

意外と大事なポイントとして計算力を鍛えておくことが重要です。

数学は計算を間違えてしまえば正解できません。

計算ミスによって点数が取れなくて不合格になるケースは十分考えられます。

計算力は、日頃計算をしていないとどんどん落ちてしまうものです。

たとえば、小学生向けの計算ドリルを毎日行うのも実は非常に重要な試験対策となります。

★高校レベルを基本として大学教養レベルまで理解する必要がある

★数学や物理などは高校で未履修な試験科目はハードルが高い

★英語はTOEICやTOEFLを採用している大学が増えている

医学部編入までの流れ

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医学部編入をしたいならば、まず情報収集を行いましょう。

そもそも医学部編入とは何なのか、どういうシステムであり、どんな流れとなっているのか理解するところから始めてください。

そして、実際に志望校を決めることになります。

学校ごとに出題科目や範囲が異なるため、志望校選びをしないと受験対策の方針が決まりません

志望校選びは受験の難易度や地理的要因、試験科目、編入年次などを考慮して決めます。

自分にとって最も受かりやすい学校を選ぶことが大切です。

たとえば、文系出身だから数学や物理の比重が少ない大学を選ぶという決め方があります。

また、自宅から通うのか、それとも下宿先を探すのか、将来どの地域で働きたいのかなども重要です。

合格したあとや将来のキャリアのことも踏まえて志望校を選びましょう。

志望校を選んだならば、出願の時期や方法などを確認しましょう。

大学入試とは異なり、編入試験のスケジュールはそれぞれの大学ごとに異なります

出願の締切に遅れないようにしましょう。

出願したならば、実際に試験対策を進めます。

過去問をチェックして、出題範囲やレベルを理解して、学習スケジュールを立てます。

受験本番までに間に合うように計画を立てて勉強を始めましょう。

実際に受験を終えたならば、合格発表まで待ちます。

合格したならば、入学の手続きを進めます。

書類を提出して、入学金などを支払います。

自宅以外から通うならば、住まいを見つけて新生活の準備をしなければいけません。

社会人であれば会社を辞めるための手続きも必要で、合格後にもやるべきことはたくさんあります

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★情報収集をしてさまざまな点を考慮して志望校を選ぶことが大切

★出願スケジュールや受験日程などは大学ごとに違うため注意する

★合格後もやらなければいけないことはたくさんあり気が抜けない

この記事のまとめ

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医者になるための方法は医学部の一般入試を受けるだけではなく、学士編入という道があります。

学士編入では出題範囲が大学の教養レベルとなってハードルが高いと思われます。

だからこそ、一般入試よりも受験生のレベルに差がつきやすく、きちんと対策すれば合格の可能性が上がるでしょう。

2年次や3年次からの入学であれば、医者になるための期間を短縮して、学費を節約することにもつながります。

学士編入から医者を目指すならば、きちんと情報を集めて、しっかりと対策をして、計画性を持って挑戦しましょう。