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更新日 2024.4.9

不定詞の名詞的用法とは?3つの役割と応用的な内容を例文とともに解説

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中学でも学習した不定詞

その内容は基本から応用まで多岐に渡ります。

中学では主に基本的な内容を学習しましたが、高校では応用的な内容も学習することになります。

しかし、応用的な内容をマスターするためには、基本的な内容を理解しておかなければなりません。

そこで、今回は不定詞とは何かを解説し、不定詞の3用法の1つである名詞的用法について、例文を用いてわかりやすく解説します。

中学の内容を忘れてしまっている方も学習しやすいように、基本的な内容から解説しているので、ぜひ最後までお読みください。

 

不定詞とは?|3つの用法を使い分ける

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不定詞とは「to+動詞の原形」で表し、名詞や形容詞、副詞の役割をするものです。

それぞれ名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法と呼び、使い方や意味が異なります。

ここでは、簡単にそれぞれの用法が果たす役割や意味を解説します。

不定詞の名詞的用法

1つ目は名詞的用法です。

名前のとおり、名詞の役割を果たします。

名詞的用法の特徴は、「〜すること」と訳すことです。

以下の例文をご覧ください。

例)To study hard for your future is very important. 「将来のために勉強することはとても重要です」

このように、「〜すること」と訳し、名詞の役割を果たすのが名詞的用法です。

不定詞の形容詞的用法

2つ目は形容詞的用法です。

形容詞の役割を果たします。

形容詞的用法の特徴は、「〜ための」と訳すことが多く、名詞を説明することです。

以下の例文をご覧ください。

例)I have a plan to visit Okinawa. 「私には沖縄に行く計画がある」

この例文では、「a plan」という名詞を「to visit Okinawa」が詳しく説明しています。

このように、名詞を説明する役割を果たすのが形容詞的用法です。

不定詞の副詞的用法

3つ目は副詞的用法です。

副詞の役割を果たします。

副詞的用法の特徴は、「〜ために」と訳すことが多く、名詞以外を説明することです。

以下の例文をご覧ください。

例)Tom studied English hard to pass the exam. 「トムは試験に合格するために英語を一生懸命勉強した」

この例文では、「studied」という動詞(名詞以外)を「to pass the exam」が詳しく説明しています。

このように、動詞などの名詞以外を説明する役割を果たすのが副詞的用法です。

CHECK

  • 不定詞は「to+動詞の原形」で表し、名詞・形容詞・副詞の役割を果たす。
  • それぞれ名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法と呼ばれる
  • 意味は、それぞれ「〜すること」「〜のための」「〜のために」となることが多い

不定詞の名詞的用法を例文を使って理解しよう

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先ほど紹介した3つの用法の中で、今回は不定詞の名詞的用法に着目して解説します。

名詞的用法は名詞の役割を果たし、「〜すること」と言う意味を表します。

  • #

    名詞には「主語」「補語」「目的語」の3つの役割があるため、不定詞の名詞的用法にも「主語」「補語」「目的語」の3つの役割があります。

1つずつ例文を用いながら、どのような役割、使い方をするのかを見ていきましょう。

主語の役割

まずは、主語の役割から解説します。

以下の例文を見てみましょう。

例)To study hard for your future is very important. 「将来のために勉強することはとても重要です」

この例文で不定詞が使われているのは「To study hard」の部分です。

日本語訳は「勉強することは」となっており、主語の役割を果たしていることがわかるでしょう。

補語の役割

次に、補語の役割の解説をします。

以下の例文を見てみましょう。

例)My dream is to be an astronaut. 「私の夢は宇宙飛行士になることです」

この例文で不定詞が使われているのは「to be an astronaut」の部分です。

主語である「My dream」を説明しており、補語の役割を果たしていることがわかるでしょう。

目的語の役割

最後に、目的語の役割を解説します。

以下の例文を見てみましょう。

例)I decided not to go there. 「私はそこに行かないと決めた」

この例文で不定詞が使われているのは「not to go there」の部分です。

他動詞である「decide」の後ろに来ているので、目的語の役割を果たしていることがわかるでしょう。

なお、今回のように、不定詞を否定する場合は不定詞の前にnotを付けるようにしてください。

以上が不定詞の名詞的用法の基本的な内容になります。

CHECK

  • 名詞的用法では「〜すること」という意味を表す
  • 名詞的用法には「主語」「補語」「目的語」の3つの役割がある
  • 不定詞を否定する場合は不定詞の前にnotをつける

不定詞の名詞的用法の応用|例文を用いて解説

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ここからは、不定詞の名詞的用法の応用を学習します。

形式主語・形式目的語、意味上の主語、疑問詞+不定詞の3つについて、例文を用いながら理解していきましょう。

形式主語・形式目的語

まず、形式主語・形式目的語について学習します。

  • #

    英語は相手にいかにわかりやすく伝えるかを大切にしている言語です。

    しかし、不定詞を用いる場合、主語や目的語が長くなってしまうことがあり、文章がわかりづらくなってしまいます。

英語は相手にいかにわかりやすく伝えるかを大切にしている言語です。

しかし、不定詞を用いる場合、主語や目的語が長くなってしまうことがあり、文章がわかりづらくなってしまいます。

そこで、形式主語・形式目的語の「it」を用いることで、文章をわかりやすくするのです。

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以下で、形式主語・形式目的語の使い方を解説します。

形式主語

まずは、形式主語の解説をします。

先ほども用いた以下の例文を見てみましょう。

例)To study hard for your future is very important. 「将来のために勉強することはとても重要です」

この文章の主語のカタマリは、「To study hard for your future」であり、主語が長くなってしまっています。

そこで、形式主語の「it」をおくことで、以下の文章への書き換えができます。

例)It is very important to study hard for your future.

このように書き換えることで、初めに「これはすごく重要だよ」というメッセージをわかりやすく伝えられるようになります。

なお、「it」を形式主語(仮主語)と呼ぶのに対し、「to study hard for your future」は真主語と呼ぶことを覚えておくと、学習がしやすくなるでしょう。

形式目的語

続いて、形式目的語の解説をします。

第5文型(SVOC)のとき、Oが不定詞になるときは必ずitを置くというルールを覚えましょう。

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では、以下に記載する2つの例文を見比べてみましょう。

1)I found it difficult to solve this problem in a few days.

2)I found to solve this problem in a few days difficult.

どちらの文章が読みやすいですか?

おそらく1のほうが読みやすいのではないでしょうか?

2の例文は、目的語が「to solve this problem in a few days」と長くなっているのに対し、1は形式目的語「it」だけなので、伝わりやすい文章だといえるでしょう。

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このように、形式主語や形式目的語を用いることで文章がわかりやすくなることを覚えておきましょう。

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    なお、形式主語のitも形式目的語のitも、「それ」と訳す必要はありません。

    あくまでも、文章をわかりやすくするために仮で置いているitであることに注意しましょう。

意味上の主語

続いて、意味上の主語について解説します。

まずは、形式主語を使った以下の例文を見てみましょう。

例)It is interesting to learn English. 「英語を学ぶことは楽しい」

この文章を読んだだけだと、誰にとって楽しいのかがわかりませんよね。

しかし、形式主語を用いている文章なので、当然ながら「I am interesting 〜」とはできません。

そこで用いるのが意味上の主語です。

不定詞の前に「for+人」を付けることで、誰にとって楽しいのかがわかります。

例)It is interesting for me to learn English. 「私にとって英語を学ぶことは楽しい」

これで意味上の主語の使い方はわかりましたか?

では、もう1つ例文を見てみましょう。

例)It is kind of you to help me. 「親切にしてくれてありがとうございます」

先ほどの例文と同じく、形式主語と意味上の主語が用いられています。

しかし、少し異変に気づくのではないでしょうか?

先ほどは「for+人」で表されていたのが「of+人」となっています。

実は、「for」や「of」の前に置く形容詞の性質により、どちらの前置詞を用いるのかが変わるのです。

形容詞がkindのように人の性質を表していれば「of」人の性質以外を表していれば「for」を使うと覚えておきましょう。

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疑問詞+不定詞

最後に、疑問詞+不定詞について解説します。

この形は、「疑問詞の意味+〜すべきか」という意味を表します。

以下、2つの例文を用いて使い方を確認しましょう。

1)I don’t know how to use this machine. 「どのようにこの機械を使うべきか私は知らない」

「私はこの機械の使い方を知らない」

2)Please tell me which bus to take. 「私にどのバスに乗れば良いのか教えてください」

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このように、疑問詞+不定詞を用いると「疑問詞の意味+〜すべきか」という意味になることを覚えておきましょう。

CHECK

  • 形式主語・形式目的語を用いてわかりやすい文章に
  • 形容詞が人の性質を表す際は「of」、それ以外の時は「for」
  • 疑問詞+不定詞は「疑問詞の意味+〜すべきか」という意味

不定詞の名詞的用法の問題演習

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では、不定詞の名詞的用法の問題演習に取り組みましょう。

次の文章を日本語に合うように(  )に適切な単語を埋めなさい。

1)英語を数日で習得するのは不可能だ。

(  )is impossible (  )(  )(  )in a few days.

2)毎日勉強することは私たちにとって必要なことである。

(  )is necessary(  )us(  )(  )every day.

3)携帯を電車に忘れてくるなんてTomは不注意だ。

(  )is careless(  )Tom(  )(  )his phone in the train.

4)私になんの本を買うべきか教えてくれませんか?

Can you tell me(  )(  )(  )(  )?

できましたか?

では、回答を見てみましょう。

1)It is impossible to master English in a few days.

2)It is necessary for usto study every day.

3)It is careless of Tom to leave his phone in the train.

4)Can you tell me what book to buy?

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まとめ

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今回は、不定詞の名詞的用法について学習しました。

「〜すること」という意味を表し、その役割は主語・補語・目的語と多岐に渡ります。

また、形式主語や形式目的語、意味上の主語、疑問詞+不定詞などの応用的な内容も改めて理解しておきましょう。

次回は、残りの2用法である形容詞的用法と副詞的用法を解説します。

【初心者でもわかる】この記事のまとめ

「不定詞」に関してよくある質問を集めました。

不定詞とは何?

「to+動詞の原形」で表し、名詞や形容詞、副詞の役割をするものです。名詞の役割をする名詞的用法では「〜すること」という意味を表します。形容詞の役割をする形容詞的用法では名詞の説明をし、副詞の役割をする副詞的用法では名詞以外の説明をすることを覚えておきましょう。不定詞についてはこちらを参考にしてください。

不定詞の名詞的用法にはどんな役割がある?

主に主語・補語・目的語の3つの役割を果たします。主語の役割を果たすときは文頭に置きます。補語の役割をするときは主語や目的語の説明をし、目的語の役割をするときは他動詞の後ろに置くことを覚えておきましょう。不定詞の名詞的用法の役割ついてはこちらを参考にしてください。

この記事を企画・執筆した人
-StudySearch編集部-
この記事は、StudySearchを運営している株式会社デジタルトレンズのStudySearch編集部が企画・執筆した記事です。
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