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更新日 2023.8.9

【横浜市立大学】医学部|特徴・偏差値・倍率・学費・入試傾向・対策を解説

横浜市立大学医学部は首都圏に近い立地でアクセスもしやすく、医学部を目指す多くの学生が志望校にしています。

最先端の医療に対する研究や学習に触れることが可能で、実習を通してレベルの高い医療従事者を目指すこともできます。

そんな横浜市立大学医学部は毎年定員数が90名ほどと少なく、優秀な人しか進学できません

しかし、なんとかして横浜市立大学医学部に合格したい、入試でいい結果を残したいと考えている学生が多いでしょう。

今回はそんな方に向けて基本情報に始まり、具体的な入試情報や問題傾向・対策を解説していきますので参考にしてみてください。

横浜市立大学医学部の基本情報

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まずは横浜市立大学医学部のキャンパス・学部や具体的な特徴についてご紹介していきます。

キャンパス・学部

まずは横浜市立大学医学部のキャンパス情報、その他学部について見ていきましょう。

横浜市立大学医学部のキャンパス・学部
キャンパス 金沢八景キャンパス、福浦キャンパス・附属病院
その他学部 国際教養学部、国際商学部、理学部、データサイエンス学部、国際総合科学部
金沢八景キャンパス住所 〒236-0027 横浜市金沢区瀬戸22-2
福浦キャンパス・附属病院住所 〒236-0004 横浜市金沢区福浦3-9

医学部は1年次のみ金沢八景キャンパスにて学習します。

その後福浦キャンパス・附属病院にて実習を交えた本格的な医療の学習に励みます。

横浜市立大学医学部の特徴

横浜市立大学医学部の指導の特徴は以下の通りです。

  • "国際水準の英語によるコミュニケーション能力
  • 教養ゼミ
  • 海外で実践力を養うインターンシップ

具体的にどのような学習ができるのか見ていきましょう。

国際水準の英語によるコミュニケーション能力

横浜市立大学医学部では、国際的な医療従事者の育成を見据えた、完全英語による講義が行われています。

大学における学習等の活動を英語コミュニケーションで行えるレベルを目指しており、日常的な英会話や医療英語を学ぶことができます。

英語4技能である読む・書く・話す・聞くを使いながら、英語を習得し、英語で考えながら学ぶことを目的としています。

教養ゼミ

横浜市立大学医学部では、自分の中にある問いをもとに考え研究していくことが大切だと考えており、教養ゼミの主な目的は「考えをカタチにする力」を育てることです。

さまざまな角度から物事を考え、専門的な知識の上で世の中に役に立つ研究ができるようにサポートしてくれます。

徹底的に自ら考える力を育てることで、医療従事者として周りを引っ張れる人材の育成をしています。

海外で実践力を養うインターンシップ

横浜市立大学医学部には、海外の企業で実際に就業経験を積むことができるインターンシップ制度が設けられています。

実際に海外で経験を積むことで、日本とは異なるコミュニケーションや仕事を経て、新しい視点で物事を見れるような人材を育てています。

国際的感覚や日本人にはない多様的な考え方に触れることができるため、大きな経験となりえるでしょう。

インターンシップ制度が整っていると、現地で問題が起きてもしっかりサポートしてくれるので、安心して受けられます。

学費

特徴についてわかったところで、具体的な学費を見ていきましょう。

初年度 2年次以降
入学金 市内:141,000円
市外:282,000円
0円
授業料 573,000円 573,000円
施設設備費 市内:150,000円
市外:200,000円
0円
諸会費 108,000円 0円
実験実習費 0円 35,000円
合計 市内:972,000円
市外:1,163,000円
608,000円

横浜市立大学医学部は横浜市内か市外で入学金や施設設備費が異なります。

金額の差は合計で約20万円ほど変わりますので覚えておきましょう。

入試日程

続いて横浜市立大学医学部の入試日程について見ていきましょう。

募集人数 69名
出願期間 2023年1月23日(月)~2月3日(金)
試験日 2023年2月25日(土)、2月26日(日)
合格発表日 2023年3月10日(金)
入学手続日 2023年3月15日(水)

横浜市立大学医学部の募集人数は69名と比較的少なめに設定されています。

だいたい約1ヶ月程度で試験から入学までの手続きが完了します。

試験科目・配点

横浜市立大学医学部は第1段階選抜として、大学共通テストの点数が750点以上の生徒を対象に上位207名が合格となります。

上位207名に入らなかった場合は不合格となります。

第2段階選抜では以下の試験科目が課せられます。

試験科目 出題範囲 配点
英語 コミュニケーション英語Ⅰ、コミュニケーション英語Ⅱ
コミュニケーション英語Ⅲ、英語表現Ⅰ、英語表現Ⅱ
400点
数学(選択科目) 数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B 400点
理科 物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から2科目 600点

上記3科目の他に小論文と面接試験がありますので、忘れずに対策しましょう。

小論文と面接には具体的な配点は設けられておりません。

✔国際的な視点を大切にしてる

✔自ら考える力を養える

✔試験科目は英語と数学と理科

横浜市立大学医学部の偏差値・倍率

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ここからは横浜市立大学医学部の具体的な偏差値や倍率を数値を用いて解説していきます。

受験を考えている方は、どのくらいのレベルなのか知っておくと良いでしょう。

偏差値について

2022年度の偏差値

横浜市立大学医学部の2022年度偏差値は、72.2と非常に高い値を有しています。

偏差値が70を超える大学は全国的に見ても数少なく、優秀な受験生が集まっていることがわかります。

医学部は基本的に偏差値の高い学生が集まりやすいですが、横浜市立大学医学部はさらにレベルの高い学生が在籍していると考えられます。

直近5年間の偏差値の推移

横浜市立大学医学部の直近5年間の偏差値推移を確認していきましょう。

年度 偏差値
2018年度 69.2
2019年度 70.5
2020年度 70.2
2021年度 69.2
2022年度 72.2

横浜市立大学医学部は5年前よりも偏差値が3ポイントほど上昇しており、大台の70台に到達しています。

年々偏差値が上昇傾向にあり、さらに高い偏差値をキープしているのは大きな特徴といえるでしょう。

私立医学部偏差値ランキング

横浜市立大学医学部の偏差値72.2という数値は、全国医学部偏差値ランキングでは82校中8位とトップクラスといえます。

同都道府県の医学部を持つ大学の中では堂々の1位を記録しており、神奈川県トップの偏差値と難易度を有していることがわかります。

また、神奈川県の医学部を持つ大学は東海大学・聖マリアンナ医科大学・北里大学の3つで、どれも私立のため横浜市立大学医学部を受験するなら3つの大学を滑り止めとするのも良いでしょう。

いずれにしても横浜市立大学医学部は全国的に見てもトップクラスの偏差値のため合格の難易度はかなり高いといえます。

横浜市立大学医学部と偏差値が近い大学

ここでは、横浜市立大学医学部と偏差値が同程度の大学について確認していきましょう。

大学名 偏差値
大阪大学 74.3
東京医科歯科大学 74.2
千葉大学 72.5
九州大学 72.2
名古屋大学 71.7

同レベルの偏差値を持つ大学は、全国でも有名な大学ばかりで横浜市立大学医学部の優秀さがよくわかります。

同じ関東エリアにある大学もあり、関東圏は受験者数がとても多いため、横浜市立大学医学部も例外なく難関です。

合格したいなら入試傾向をしっかり読み取り、自分の学習に生かす必要があるでしょう。

各入試方法の倍率

最後に横浜市立大学医学部の各入試方式の倍率について解説していきます。

入試方法 倍率
一般入試前期 3.2倍
国際バカロレア 1.8倍
センター利用(公募) 3.0倍

横浜市立大学医学部の倍率は3倍程度となっています。

倍率に関しては他の大学と比べても高いとは言えませんが、かといって難易度が低いというわけではありません

偏差値に関しては全国でもトップクラスのため、倍率が低いから受かりやすいという認識は改めましょう。

✔偏差値は72.2と全国トップクラス

✔神奈川県ではトップの偏差値を誇る

✔倍率は3倍と低いが難易度は最難関

横浜市立大学医学部の入試の問題傾向と対策

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ここからは、横浜市立大学医学部の入試傾向とその対策について確認していきましょう。

第2次試験の問題傾向と対策

英語

英語は大問3問構成で全て長文問題となっています。

長文の語数は多いためスピード感を持って時間内に解ききらなければいけません。

また語彙力のレベルが高く、注釈も多いため読み取るのに時間をかけてしまいやすいのが難しいところです。

毎日少しずつでも良いので高い語彙力をつけることをおすすめします。

さらに、長文読解問題のため語彙が多いものを中心に早めの意識をもって解ききる練習をすると良いでしょう。

数学

数学は大問4問で構成されており、大問1は小問集合で問題が組まれており大問2が論証問題で非常に難易度が高いことがありました。

120分という試験時間ではありますが、膨大な計算量を必要とする問題や全体的なボリュームが多いことから時間が足りなくなってしまうことも。

また、大問によって難易度がバラバラで簡単な問題から解いていくということが難しい場合もあります。

そのため、過去問を通して横浜市立大学入試の数学に慣れておくことが重要といえます。

化学

化学は大問3問構成で理論、有機、無機、高分子の分野から出題される傾向にあります。

理科は2科目選択のため、化学に使える試験時間は90分となっています。

難易度が高い大問は有機分野で、例年レベルが高いため有機分野の問題が解けるかで化学の点数は大きく変わるでしょう。

その他分野の難易度は標準レベルとなっており、得点源にしたいところです。

物理

物理は理科の2科目の内1つとして選択可能で、全体180分の内90分を使うことができます。

構成は大問3問構成でいずれも標準レベルの難易度となっています。

年度によっては、難しい計算式を用いた問題や思考力を問う問題も出題されており油断はできません。

しかし、時間的な余裕が他の科目よりもあるため、難しい問題にも取り組みたいところです。

対策としては計算問題に慣れておくことや難問系の問題集を解いておくことでしょう。

生物

生物は理科の2科目中の1つとして選ぶことができます。

大問3問で構成されていて植物・生態・進化の分野から出題されることが多いです。

難易度的には難しい問題が多く出るわけではありませんが、長めの記述問題が用意されているため少しのミスが大きな差になりえるでしょう。

記述問題についてはポイントをおさえつつしっかりと答えられるように練習しておくことが重要となります。

小論文

小論文は試験時間が60分となっており、文字数は1,000文字程度となっています。

与えられたテーマに沿って論述するテーマ型の小論文のため、あらかじめ何度か練習しておきましょう。

小論文のテーマは医療関係に関するもので、実際の医療現場である状況でどのような対処を試みるのかを試す内容もあります。

テーマに対して素早く考え、自分の意見をすぐに述べるだけの論述力を鍛えておくと良いです。

面接

面接試験は1人10分程度で、試験管は3人程度となっています。

面接の主な内容は以下の通りです。

  • 志望理由
  • 高校で頑張ったこと
  • 長所や短所
  • 理想のリーダー像とは

一般的な大学でも聞かれる内容に加えて、医療に対する意見やチームとして活動することの重要性なども聞かれます。

典型的な質問に対して自分の意見をしっかりと話せるようにしておきましょう。

✔試験時間は足りなくなることが多い

✔小論文や面接は医療について述べることも

✔しっかりと対策して得点につなげよう

横浜市立大学医学部の入試対策におすすめの学習塾

最後に横浜市立大学医学部を受験したい方に向けて、おすすめの学習塾をご紹介していきます。

今回ご紹介するのは京都に本拠地を構える京都医塾です。

京都医塾

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京都医塾の基本情報

京都医塾の基本情報は以下の通りです。

京都医塾の基本情報
対象学年 高校生、高卒生
授業形態 個別指導、集団指導
展開地域 オンライン(全国)、京都府

オンライン学習であれば、全国どこからでも指導を受けられるのは良い点といえます。

オーダーメイドのカリキュラム

京都医塾はオーダーメイドカリキュラムにて生徒の指導をしています。

徹底的な分析のもと生徒にどのような学習をさせるべきなのかわかるのが大きなポイントです。

京都医塾が実施している分析は以下の通りです。

  • 苦手・悩みを分析するためのヒアリング
  • 入塾時のアチーブメントテストと年5回の実力テスト
  • 授業を通して生徒を分析

ヒアリングに始まり、授業を通して学力に合わせて指導を変えていくことができるため、常に自分に合った勉強が可能となります。

集団指導や個別指導といったさまざまなスタイルで学習できるため、気になる方は問い合わせてみてください。

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✔医学部や難関大学に特化している

✔分析力が非常に高い

✔常に自分に合った学習ができる

まとめ

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今回は横浜市立大学医学部についてその特徴や偏差値、入試傾向などを含めて詳しく解説してきました。

国際的な視点を大切にした指導が特徴的で、海外に進出しても活躍しやすいような学習形態やインターンシップ制度を設けています。

偏差値は72.2と国内でもトップクラスであり、神奈川県内では最も偏差値が高い医学部です。

そのため、非常に試験難易度は高く十分な対策が必要になるといえます。

倍率は3倍程度と高いとは言えませんが、合格しやすいわけではありませんので注意してください。

成績が伸び悩んでいるようなら今回ご紹介した京都医塾など医学部に特化した学習塾を頼ってみてください。

【初心者でもわかる】この記事のまとめ

「横浜市立大学医学部」に関してよくある質問を集めました。

横浜市立大学医学部の偏差値は?

横浜市立大学医学部の偏差値は72.2と非常に高いため、合格するのはかなり難しいといえます。また全国ランキングは全体の8位とトップクラスの偏差値で、しっかりと対策しないと合格することはできないでしょう。横浜市立大学医学部の偏差値についてはこちら

横浜市立大学医学部の倍率は?

横浜市立大学医学部の倍率は3倍程度となっています。しかし募集人数は69名とかなり少なく、試験に合格するのは狭き門です。一般入試の他にも国際バカロレアや公募推薦などがあります。横浜市立大学医学部の倍率についてはこちら

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-StudySearch編集部-
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