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更新日 2023.5.12

【プロ家庭教師監修】共通テスト地理Bを最短で対策 参考書と勉強法

共通テスト地理Bは、暗記項目が少ない科目となっており、基礎知識を使い、考えて分析し、推測して判断する力を養うことで、高得点を目指すことができます。

そのためにも、出題されているデータが何を意味しているのかを推測する地理的な思考力が欠かせません。

そこで、この記事では共通テスト地理Bの対策・勉強法やおすすめの参考書・問題集を紹介していきますので、是非参考にしてください。

共通テスト地理B 問題の特徴

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センター試験と比較して変わった点

センター試験地理Bと比較して共通テスト地理Bでは試験時間・出題範囲には変更がなかったのですが、問題の傾向と配点に変更があったため、解説していきます。

資料をもとに思考する問題が増加

これは地理Bだけに関わらず共通テストに変更されてから全ての科目で見られている傾向です。

地理Bで出題される問題はもともと地図やグラフなどの資料から読み取る問題が多いですが、共通テスト地理Bではさらに資料問題が増えました。

また、資料問題を解くにも知識だけでは簡単に解けない問題が増え、より思考力の試される資料問題となっているので注意が必要です。

一問あたりの配点が増加

共通テスト地理Bからマーク数が3つ減ったことによって一問あたりの配点が高くなりました。

ただ、問題数は減りましたが設問の文章量が増加したので全体的なボリュームに変更がなく、受験生にとっては少し厳しい問題構成になりました。

以下の表で配点とマーク数をご確認ください。

共通テスト地理Bの配点
大問 設問数 マーク数 配点
第1問 6 7 20
第2問 6 6 20
第3問 6 6 20
第4問 6 7 20
第5問 6 6 20

共通テスト地理Bの難易度について

共通テストはやや難化

ここでは過去3年分のセンター試験の平均点と比較した結果をご紹介します。

平均点から見ると共通テスト地理Bはやや難化していることが分かります。

大問数の減少と、設問の文章量の増加が受験生を苦しめたのかもしれません。

センター試験からの平均点の推移
年度 平均点
2023年度共通テスト 60.66
2022年度共通テスト 58.99
2021年度共通テスト 60.06
2020年度センター 66.35
2019年度センター 62.03

✔︎マーク数減少

✔︎一問あたりの配点が増加

✔︎難易度はやや難化

共通テスト地理Bの問題を詳しく解説

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地理Bの大問分析

大問1:世界の自然環境

タイと東アフリカの自然災害の原因や、山岳の数に関する問題、山岳の氷河が自然や私たちの生活にどう与えるかを問われた問題が出題されました。

設問の内容がセンター試験よりも複雑になり、設問の意味を理解するのに時間が必要な内容でした。

大問2:産業

フランス・ロシア・アメリカの産業において、それぞれの産業の特徴や過去のデータの推移から工場の立地論に基づいた工場の建設地の考察をする問題、日本の商業施設の立地に関する問題が出題されました。

試行調査でも出題されたパターンの問題でした。

大問3:都市と人口

ケニア・韓国・オーストラリアの国全体の一番人口が多い都市の人口構成と国籍別割合の分析に関する内容、東京都内の3地区の人口変化や日本の空き家の割合とその背景に関する問題が出題されました。

特に、空き家の背景から要因を考察する問題では共通テストらしい思考力が問われる傾向が見られました。

大問4:アメリカ合衆国の地誌

アメリカ合衆国に関する問題が大問を1つ全て使って出題されました。

生活用水の割合、人口分布、全体人口の内の貧困率に関するデータを用いた問題でした。

また、アメリカの大統領選挙を題材にした設問では、選挙候補者の政党の図から読み取れる内容を問われたり、政治経済の要素が含まれていました。

大問5:京都府宮津市周辺の地域調査

京都府宮津市の地域調査を題材にした問題は宮津市内の聞き取り調査の結果から考察をさせたり、京都府内の各市町村の人口の変化率・中心の京都市への通勤率に関する内容でした。

また、丹後ちりめんに関する資料の穴埋め問題では選択肢が8択の組み合わせ問題があり、基礎知識だけで解けるような問題も見られました。

✔︎60分の試験時間

✔︎設問の文章量が増加

✔︎ページ数はセンターと同程度

共通テスト地理Bの正しい勉強法とは?

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7~8割を目指す人の最初のステップ

地図帳を常に用いて基礎知識を覚えていく

地理で得点を上げたいなら世界の位置や地域的関係を把握していることは必須の条件となってきます。

地理においてこの位置関係は数学で例えるなら公式のようなものです。

そのため、まずは教科書の重要な語句をインプットしながら覚えた地名の情報は地図帳に書き込んでいくことが地理の王道の勉強法になります。

自然環境は優先的に覚える

自然環境の形成についての単元はセンター試験で頻出の単元でもあり、前回の共通テストでも出題されているため、今後の共通テストでも定番の単元になることが予想されます。

そのため、日本だけに留まらず世界全体の頻出の自然環境についての知識は優先的に覚えていきましょう。

問題演習に取り組む

地図帳のメモも溜まり、地理Bの教科書にある範囲の流れを掴めてきたら問題演習に入りましょう。

共通テスト対策にセンター試験の過去問を利用することは悪くなく、むしろ非常におすすめできます。

地理は過去問を解くことによって自分の中にある世界地図のどの地域周辺の情報が足りないのか気付くことができます。

多くの問題に触れれば触れるほど、地図の情報を多く集められます。

地理Bで9割を目指すためには

【注意点】9割を目指したい方へ

共通テスト地理Bで9割を狙うのは受験勉強の時間効率があまり効率的ではありません

歴史科目と比較して地理は暗記要素の少ない科目なのに加えて、共通テスト地理Bには東大志望者も迷わす難問が含まれています。

そのため、9割~満点に点数を上げるのは地理Bの勉強を始めた日から7割に点数を上げるのと同程度の時間がかかることを頭に入れておいてください。

論述問題に挑戦

共通テスト地理Bでは論述問題は出題されませんが、共通テストの地理Bで9割以上を目指すなら、論述問題にも難なく解答できるほどの細かい知識が必要です。

問題集や大学の過去問を利用して地理の論述問題に挑戦していきましょう。

問題を解いてより多くの解き方を覚える

先ほど問題演習の大切さを述べましたが、満点に近づくためにはこの努力をひたすら積み上げていくことが必要になります。

例えば、2018年のセンター試験で出題され、話題となったムーミンが題材になった問題では、一部の受験者から「ムーミンの知識がないと解けない」、「教科書の範囲外の問題だ」といった批判の声が上がりましたが、実際は地理的思考と知識をうまく使えていれば教科書の範囲内で解ける問題だったのです。

それだけ地理Bの問題の問われ方は多様なので、できるだけ多くの問題からアプローチの方法を学んで対策をしていきましょう。

✔︎地図帳は暗記の時に必須

✔︎センターの過去問も利用可能

✔︎9割目標の勉強は時間がかかる

共通テスト 地理B対策の参考書は?

おすすめの参考書・問題集2冊

①:地理Bの点数が面白いほど取れる本

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出版社 タイプ 価格
KADOKAWA 参考書 1,760円(税込)

40万人以上の受験生・高校教員から人気の瀬川聡による定番の参考書です。

この参考書は共通テスト地理Bの知識だけではなく、地理的な概念を理解させたり、地図・データの読解のポイントなどを分かりやすく説明がされているため、共通テスト地理Bの対策に非常におすすめできる一冊です。

参考書タイプのテキストなので、地理Bの勉強を始めたばかりの受験生も利用することができます。

②:2022-大学入学共通テスト実戦問題集 地理B

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出版社 タイプ 価格
駿台文庫 問題集 1,210円(税込)

この実践問題集はある程度地理Bの基礎知識がついている方向けの一冊です。

駿台文庫が編集した最新の問題集で、マークシートの解答用紙付きなので本番同様の形式で問題演習を行うことができます。

また、問題だけでなく重要事項をまとめたチェック項目がついているので試験直前でも活用できる問題集になっています。

✔︎参考書と問題集は使い分ける

✔︎地理的な概念・思考方法を理解する

✔︎基礎知識がついてきたら問題集

地理Bは独学より家庭教師がおすすめ

家庭教師のトライで地理B対策

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家庭教師で学ぶメリット

共通テスト地理Bは地図・図表・統計・画像(写真)などのデータから数値の特徴を分析し、判断する問題が多く、対策が必要です。

そこで、専門の講師から指導を受けることで、効果的に資料やデータから答えを推測する、地理的な思考力を養う指導を直接してもらえます。

もちろん独学でできないことではないですが、少しでも早く地理Bの点数を上げたいと考えているなら家庭教師で学ぶ方がいいでしょう。

家庭教師のトライで効率よく学習

家庭教師のトライの強みは、30年以上にわたり120万人以上の指導実績を積み、培ったノウハウで作り上げた「トライ式学習法」です。

他にも、マンツーマン教育でわかったつもりを防ぐ「ダイアログ学習法」と、 記憶が定着する「エピソード反復法」などの、学習有効率を上げるテクニックを用いて、学習をサポートしてくれます。

一人ひとりに合わせた教材やカリキュラムで、今必要な学力をオーダーメイドのオリジナル学習プランによって、身につけられるため非常に効率の良い学習ができます。

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✔︎地理Bは家庭教師で対策

✔︎自分にあった方法を選んでくれる

✔︎オーダーメイドの学習プラン

まとめ

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共通テスト地理Bでは、数値の特徴を様々な角度から分析し、判断する力が問われるため、判断のポイントとなる基礎事項を身につける必要があります。

また、問題文から答えとなる内容やデータを推測できるように、地理的な思考力も身につけましょう。

家庭教師を利用して学習すれば、自分のペースに合わせたオリジナルの学習プランで、専門の講師が地理的な思考力を効率良く伸ばしてくれることができます。

自分にあった指導を受け、共通テスト地理Bで目標の点数を取り希望する大学への合格を目指しましょう。

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【初心者でもわかる】この記事のまとめ

「共通テスト地理B」に関してよくある質問を集めました。

共通テスト地理Bの変更点は?

共通テスト地理Bの変更点は、資料を基に思考する問題が増加したこと、マーク数が3つ減って一問あたりの配点が高くなった点です。問題数は減りましたが、設問の文章量が増えたので全体のボリューム感に変化はありません。

共通テスト地理Bの勉強方法は?

共通テスト地理Bの勉強方法は、教科書の重要事項を覚える時に地図帳を必ず活用することです。学んだ地域に関する情報を実際に地図帳のその位置に書き込み、自分の地図を完成させていきましょう。

この記事を企画・執筆した人
-StudySearch編集部-
この記事は、StudySearchを運営している株式会社デジタルトレンズのStudySearch編集部が企画・執筆した記事です。
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