お茶の水女子大学附属高等学校は、東京都文京区に所在する国立の女子校です。
この記事はこの学校を受験しようか考えている方や、親御さん向けの記事となっており、学費や特徴・受験倍率などについて詳しく紹介していきます。
■まとめ
お茶の水女子大学附属高等学校の基本情報に関しては、以下の表をご参照ください。
お茶の水女子大学附属高等学校の基本情報 | |
---|---|
創立年 | 1882年 |
基本方針 | お茶の水女子大学に附属した高等学校であることの特色を生かし、 社会に有為な教養高い女子の育成に努める。(お茶の水女子大学附属高等学校のHPより) |
アクセス | 茗荷谷駅(東京メトロ丸ノ内線)より徒歩7分 護国寺駅(東京メトロ有楽町線)より徒歩13分 都バス 大塚2丁目より徒歩1分 |
お茶の水女子大学附属高等学校には以下のような特徴があります。
先述した通り、お茶の水女子大学附属高等学校の基本方針は附属高校であることの特色を生かし、教養高い女子の育成に努めるというものです。
各学年約120名と少人数と少なく、少数精鋭を目指しています。
教育方針は以下の3点が挙げられます。
上記から分かる通り、広い視野を持ち社交的でかつ、教養高い生徒の育成を教育方針としています。
高大連携特別教育プログラムとは、お茶の水女子大学と附属高校が連携して行う教養育成のためのプログラムです。
高大連携特別教育プログラムの科目には国語・数学・英語があり、大学教授が授業を行うこともあります。
この3つの科目では、高校で習得する学習内容をさらに発展させ、基礎の定着及びより深い教養による思考力の養成を目指しています。
✔教養高い女子の育成に努めるカリキュラム
✔附属高校を生かし特別教育プログラムを実施
SSH(スーパーサイエンスハイスクール)とは、未来を担う科学技術系人材の育成を目的とし、理数系のハイレベルな教育を行うための取り組みです。
2002年から開始されており、文部科学省により200校近くがSSH登録校となっています。
お茶の水女子大学附属高等学校では、グローバルで活躍するイノベーティブな女性の育成を目的としています。
科目名 | 内容 |
---|---|
生活の科学(1年生) | さまざまな事象を科学的にとらえる姿勢や能力を養い、理科や数学をはじめとする他の科目の学習につなげます。 |
課題研究(1年~3年) | 自ら課題を見つけ、主体的・総合的に取り組む姿勢・技能を培い、問題解決能力を養います。 |
課題研究基礎(1年) | 観察や実験、データ処理などの探求的な学習に欠かせない技能を学習活動を通じて身に着けます。 |
課題研究Ⅰ(2年) | 1年生の課題研究基礎で身に着けた技能を活用し、自らの関心に沿って各自でテーマを立て、探究的な学習に取り組みます。 |
課題研究Ⅱ(3年) | 「持続可能な社会の探求」をテーマとし、クラスでのディスカッションを行い合意形成の能力を養成します。 |
海外研修(2年生希望者対象) | 事前に定めたテーマについて探求したいことを踏まえて台湾の中学校の生徒と英語でディスカッションを行います。 |
教養教育 | グローバルな女性人材の土台となる基礎学力や広い教養を身に着けるために、教科外の活動を通じて社会の諸問題への関心や、それに取り組む意欲を養います。 |
SGH(スーパーグローバルハイスクール)とは、国際的に活躍できるグローバルリーダーの育成を積極的に行う高校を文部科学省が指定する制度です。
2014年から始めった制度で、現在では約130校が指定されています。
お茶の水女子大学附属高等学校では多文化理解、共感力を有し持続可能な発展に寄与する生徒の育成を目指しています。
SGHの科目には、以下のようなものがあります。
科目名 | 内容 |
---|---|
グローバル地理(1年生) | 世界の環境や資源・エネルギー、災害、生活・文化など世界の社会的問題を広く学びます。 |
持続可能な社会の探求Ⅰ(2年生) | 1年生で培った興味や関心に基づいて、持続可能な社会の探求というテーマを各自で設定して、探究活動を行います。 国内外のフィールドワークを行い、問題解決能力を身に着けます。 |
持続可能な社会の探究II | 2年生までに取り組んできた探求課題について、グループワークを通して互いに学びあい、多角的な視点から理解を深めます。 英語による討論やプレゼンテーションを行い、3年間の集大成として英字新聞を作成します。 |
海外研修 (2年生希望者対象) |
事前に定めたテーマについて探求したいことを踏まえて台湾の中学校の生徒と英語でディスカッションを行います。 |
教養教育 | グローバルな女性人材の土台となる基礎学力や広い教養を身に着けるために、教科外の活動を通じて社会の諸問題への関心や、それに取り組む意欲を養います。 |
✔SSH・SGHに文部科学省から指定
✔SSHでは未来を担う科学技術系人材の育成を目指す
✔SGHではグローバルリーダーの育成を目指す
お茶の水女子大学附属高等学校の学費・各種費用に関しては以下の表をご参照ください。
入学金 | 56,000円 |
---|---|
年間授業料 | 115,200円 |
諸費用(年間) | 194,600円 |
諸費用(3年分) | 120,000円 |
教材費(第1学年) | 約30,000円 |
その他 | ブレザー:26,730円、スカート一着:14,960円、スラックス一着:16,500円 、校内シューズ:約11,000円 |
お茶の水女子大学附属高等学校は国立高校なので、学費や入学金は他の私立高校と比べるとかなり安くなっています。
たとえば慶應義塾女子高等学校は入学金が34,000円、授業料が680,000円で、他にも様々な諸費用がかかります。
同じ国立高校の東京学芸大学附属高等学校は入学金が56,000円、授業料は学年によって異なりますが1年次の場合は97,000円とお茶の水女子大学附属高等学校と同じくらい安くなっています。
兵庫県内の神戸高等学校の偏差値は以下の表をご参照ください。
お茶の水女子大学附属高等学校の偏差値の全国ランク | |||
---|---|---|---|
偏差値 | 学校名 | 倍率 | 全国偏差値順位 |
79 | 灘高等学校 | 2~3倍 | 1位 |
78 | お茶の水女子大学附属高等学校 | 4倍 | 2位 |
78 | 開成高等学校 | 2倍~3倍 | 2位 |
78 | 筑波大学附属高等学校 | 3倍~4倍 | 2位 |
78 | 筑波大学附属駒場高等学校 | 2倍~3倍 | 2位 |
78 | 東大寺学園高等学校 | 1倍~2倍 | 2位 |
78 | ラ・サール高等学校 | 2倍~3倍 | 2位 |
77 | 慶應義塾女子高等学校 | 3倍~4倍 | 8位 |
※倍率は年度によって異なるので、参考程度でご参照ください。
お茶の水女子大学附属高等学校の偏差値は全国で灘に次ぐ二番目となっており、都内ではトップとなっています。
倍率は4倍ほどですが、非常にハイレベルな受験生が多いので4倍だからと言って甘く見るのは危険かもしれません。
お茶の水女子大学附属高等学校の入試情報の詳細は、以下の表をご参照ください。
試験日 | 2月13日 |
---|---|
募集人数 | 120名(附属中学からの入学者を含む) |
入試科目 | 国語・社会・数学・理科・英語 |
入学検定料 | 9,800円 |
特筆事項 | ・面接なし ・女子のみ出願可 ・一般入試のみ |
一般受験のみで、推薦入試を行っていないことに注意が必要です。
また、募集人数の120名には附属中学校からの入学者(例年60名ほど)を含むので、実際は一般入試での募集人数は120人もいないと考えても良いかもしれません。
✔お茶の水女子大学附属高等学校の偏差値は全国2位
✔受験方式は一般受験のみで推薦入試はなし
お茶の水女子大学附属高等学校という名前で、附属だから100%そのままお茶の水女子大学へ進学できるかというと、そうではありません。
内部推薦枠はわずか10名だけなので、多くの生徒がお茶の水女子大学以外の大学へ進学します。
お茶の水女子大学附属高等学校の主な進学先は以下の表をご参照ください。
難関大学への主な進学先(2022年) | |
---|---|
東京大学 | 一橋大学 |
京都大学 | 東京工業大学 |
東北大学 | お茶の水女子大学 |
北海道大学 | 筑波大学 |
東京大学や京都大学といった旧帝大のような難関大学への進学も多く見られます。
お茶の水女子大学を受験して進学する生徒も多くいるようです。
難関大学への主な進学先(2022年) | |
---|---|
早稲田大学 | 青山学院大学 |
慶應義塾大学 | 立教大学 |
上智大学 | 中央大学 |
明治大学 | 法政大学 |
国立大学だけでなく、私立最難関である早稲田・慶應や、MARCHへの進学者数も多く見られます。
表には載っていませんが、私立医学部へ進学する生徒もいます。
TOMASの基本情報 | |
---|---|
対象 | 小学生 中学生 高校生 既卒 |
授業形態 | 個別指導 |
所在地 | 首都圏 |
個別指導のTOMAS(トーマス)は、首都圏を中心に展開している完全マンツーマンの個別指導塾となっています。
個別指導塾というと、一般的に学校で分からなかったことを教えてもらう補助的な塾であるというイメージがあるかもしれませんが、TOMASは個別指導でありながら進学塾なので、ハイレベルな指導を提供しています。
志望校決定後は、志望校に必要な偏差値とお子さんの現在の偏差値の差を埋める必要があります。
その差は一人ひとり異なるので、TOMASでは一人ひとりにあった最適な個人別カリキュラムを作成します。
授業の進捗に応じて細かな修正を何度も繰り返し、最短ルートでの合格を目指します。
TOMASは進学塾なので、難関高校への進学にこだわっています。
TOMASの合格実績の詳細は、以下の表をご参照ください。
TOMASの東京国私立校の合格実績(2023) | |||
---|---|---|---|
高校名 | 進学者数 | 高校名 | 進学者数 |
青山学院 | 11名 | 國學院大學久我山 | 4名 |
江戸川女子 | 1名 | 国際基督教大学 | 7名 |
慶應義塾女子 | 2名 | 淑徳 | 5名 |
東京学芸大学附属 | 3名 | 中央大学附属 | 5名 |
専修大学附属 | 6名 | 早稲田実業学校 | 4名 |
國學院 | 15名 | 早稲田大学高等学院 | 7名 |
✔個別指導なのに進学塾だからハイレベルな指導を受けれる
✔一人ひとりにあった最適なカリキュラムを作成
✔圧倒的な合格実績
いかがでしょうか。
お茶の水女子大学附属高等学校はグローバルで未来を担う人材として文部科学省に指定されています。
附属高校という特徴を生かして、他の普通の高校ではできないようなプログラムを導入しています。
さらに大学への進学実績も非常によく、偏差値も全国で2番目を誇っています。
このような難関高校に合格するには学習塾を利用することが有効かもしれません。
上記で紹介したおすすめのTOMASなどを利用することで、合格の確率を上げることができるかもしれません。
「お茶の水女子大学附属高等学校」に関してよくある質問を集めました。
お茶の水女子大学附属高等学校とは、1882年に設立された、東京都文京区の女子校です。教養高いグローバル人材の育成を目指しています。
お茶の水女子大学附属高等学校の学費は、入学金が56,000円、年間授業料が115,200円、その他に諸費用がかかります。国立高校なので、近辺の私立高校と比較するとだいぶ安くなっています。
お茶の水女子大学附属高等学校の偏差値は、全国で灘高校に続いて2番目に高く、倍率は4倍程度となっています。
お茶の水女子大学附属高等学校の卒業生の進学先は、東京大学、京都大学といった難関国公立台から、早慶といった難関私立大、医学部に進学する生徒も多くいます。お茶の水女子女子大への内部推薦枠はわずか10名のみとなっています。