関西地方では難関大学として位置づけられ、全国的に見ても非常に知名度のある立命館大学。
偏差値も60を超える学部があるなど優秀な学生が集まっています。
そんな立命館大学は、毎年多くの受験生が受験しており、倍率が高いため簡単に進学することはできません。
また、一般的な大学と異なりグローバルな視点を大切にしていて積極的に短期留学を行えることでも有名です。
これから受験を控えている高校生の方は、立命館大学について「どのような特徴を持つ大学なのか」「何を学べる大学なの?」と悩みを抱えていることも多いでしょう。
そこで今回は、立命館大学政策科学部に焦点を当てて、具体的に何を学べるのか、就職先や学費、入試情報に至るまで詳細に解説していきます。
大学受験に適した学習塾もご紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
まずは、立命館大学政策科学部についてその基本情報から見ていきましょう。
立命館大学政策科学部の基本情報 | |
---|---|
創設年 | 1994年 |
生徒数 | 1,684名 |
キャンパス | 大阪いばらきキャンパス |
特徴 | 現代社会の問題や必要な学びについて理解、解決することに努める学科 |
立命館大学政策科学部にはどのような特徴があるのでしょうか。
政策科学部を知るためにも詳しく確認していきましょう。
立命館大学政策科学部が考えるグローバルな学びとは、国や文化の違いを超えて地球規模の問題を捉え、理解し解決することです。
日本だけでなく、世界中の問題について認識し様々な国の学生が集う政策科学部にて学びます。
世界各国の友人と共に問題解決能力を養うことが目的です。
立命館大学政策科学部では、4年間で発見→調査→探求→発信のサイクルを実践的に行っていることが特徴です。
「現場」を知り、経験を積むことを大切にしていて現地調査によって得られた知見と授業で学ぶフィードバックをもとに更なる問題解決能力の向上を図っています。
それぞれグループを作って研究の素材や方法、課題を見つけ取り組み、最終的には成果を発表し報告書を作成します。
立命館大学政策科学部では、毎年自分が研究したことについて発表する機会があります。
また、各学年ごとに研究成果を発表する「PSアカデミック・フェスタ」ではプレゼンテーション能力やチームワークも試されます。
高い指導環境の中、自分やチームの研究に没頭できる上に毎年の発表会という目標があります。
学会に近い緊張感のある発表会は政策科学部の特徴です。
立命館大学政策科学部が設置されている大阪いばらきキャンパスは京都と大阪の中間地点に位置しています。
キャンパス内は、市民の方でも自由に利用できる施設が完備されているため様々な年代の方が集う空間となっています。
学びの空間はもちろんのこと運動施設も充実しており、自由度の高いキャンパスとして有名です。
多くの特徴を持つ立命館大学政策科学部ですが、カリキュラムは2つの科目と3つの学系があります。
ここでは、それらについて見ていきましょう。
政策科学部には「学術俯瞰科目(MLC)」と「政策科学科目(PLC)」という2つの科目群があります。
学術俯瞰科目(MLC)では、政策科学部が学ぶべき学問知識を幅広く学習することが可能です。
そして、細かいスキルや可視化の方法について深く学んでいきます。
政策科学科目(PLC)では、以下の3つの学系があります。
これら3つの中から興味関心があるものを系統的・横断的に学びます。
✔グローバル的な視点も大切にしている学部
✔現地へ向かい調査する力が身につけられる
✔カリキュラムは2つの科目群と3つの学系で構成
立命館大学政策科学部の特徴やカリキュラムについて理解したところで、政策科学部はどのくらい入試難易度が高いのか見ていきましょう。
まずは、立命館大学政策科学部の偏差値について他学部や他大学と比較したものをまとめましたので確認していきましょう。
立命館大学政策科学部は他学部と偏差値を比較すると以下のようになります。
学部名 | 偏差値 |
---|---|
政策科学部 | 55.0~57.5 |
法学部 | 57.5 |
産業社会学部 | 55.0~57.5 |
国際関係学部 | 60.0~65.0 |
文学部 | 55.0~60.0 |
映像学部 | 55.0~57.5 |
経営学部 | 57.5 |
総合心理学部 | 55.0~60.0 |
経済学部 | 57.5 |
スポーツ健康学部 | 55.0 |
食マネジメント学部 | 55.0~57.5 |
今回は、文系学部をピックアップして比較しましたが、政策科学部の偏差値は文系学部内では標準的といえるでしょう。
最も高い偏差値を有しているのは国際関係学部となっています。
いずれも偏差値は55.0以上と学力の高さが伺えます。
続いて立命館大学政策科学部と関関同立の偏差値を比較してみましょう。
学部名 | 偏差値 |
---|---|
立命館大学政策科学部 | 55.0~57.5 |
関西大学政策創造学部 | 55.0~57.5 |
関西学院大学総合政策学部 | 55.0~57.5 |
同志社大学政策学部 | 60.0 |
他の大学の政策学部系統と偏差値を比べると大きな差はないようです。
同志社大学政策学部のみ偏差値が高く、その他3校は同程度の偏差値となっています。
立命館大学政策科学部の偏差値についてわかったところで、難易度に直結しやすい倍率について見ていきましょう。
学部名 | 倍率 |
---|---|
政策科学部 | 2.5倍 |
法学部 | 3.0倍 |
産業社会学部 | 2.6倍 |
国際関係学部 | 2.3倍 |
文学部 | 2.6倍 |
映像学部 | 6.0倍 |
経営学部 | 3.3倍 |
総合心理学部 | 3.2倍 |
経済学部 | 2.8倍 |
スポーツ健康学部 | 3.6倍 |
食マネジメント学部 | 3.0倍 |
政策学部の倍率は2.5倍となっており、文系学部の中では比較的高いです。
最も倍率が高いのは映像学部で5.7倍もあります。
政策科学部に進学できる学力を持っていても油断はできないため十分に対策をしましょう。
✔政策科学部の偏差値は55.0~57.5
✔政策科学部の倍率は2.5倍
✔十分に対策して受験に臨む必要がある
ここからは、立命館大学政策科学部の入試情報と科目ごとの対策についてご紹介していきます。
まずは、立命館大学政策科学部の入試日程を確認していきましょう。
試験方式 | 出願期間 | 試験日 | 合格発表 | 入学手続き締切日 |
---|---|---|---|---|
全学統一方式 | 1/6(金)~1/22(日) | 2/1(水)~2/4(土) | 2/17(金) | 2/28(火) |
学部個別配点方式 | 1/6(金)~1/26(木) | 2/7(金) | 2/20(月) | 2/28(火) |
共通テスト併用方式 | 1/6(金)~1/13(金) | 2/8(土)、2/9(日) | 2/17(金) | 2/28(火) |
後期分割方式 | 2/12(日)~2/25(土) | 3/7(火) | 3/17(金) | 3/24(金) |
立命館大学政策科学部には4つの入試方式があり、それぞれ出願期間や試験日が異なります。
立命館大学政策科学部へ受験を考えており、入試方式をある程度決めているならしっかりと計画して勉強を行いましょう。
入試日程について確認したら各入試方式の科目や配点について見ていきましょう。
まずは全学部統一方式の入試科目と配点を見ていきましょう。
入試教科 | 入試科目 | 配点 | |
---|---|---|---|
外国語 | 英語 | 120点 | |
国語 | 国語 | 100点 | |
選択科目 | 公民 | 政治・経済 | 100点 |
地理歴史 | 日本史 | 100点 | |
世界史 | 100点 | ||
地理 | 100点 | ||
数学 | 数学 | 100点 |
全学部統一方式の入試科目は、外国語と国語が必須科目で選択科目は公民・地理歴史・数学となっています。
配点は外国語以外100点となっており、入試3教科の合計点は320点満点です。
続いて学部個別配点方式の入試科目と配点について確認していきましょう。
入試教科 | 入試科目 | 配点 | |
---|---|---|---|
外国語 | 英語 | 100点 | |
国語 | 国語 | 100点 | |
選択科目 | 公民 | 政治・経済 | 150点 |
地理歴史 | 日本史 | 150点 | |
世界史 | 150点 | ||
地理 | 150点 | ||
数学 | 数学 | 150点 |
学部個別配点方式は外国語と国語が必修科目となっており、配点はどちらも100点です。
また、選択科目は公民・地理歴史・数学から1科目を選択して受験します。
配点は150点と高めなため、得意な科目を選びましょう。
共通テスト併用方式の入試科目、配点は以下の通りです。
試験名 | 入試教科 | 入試科目 | 配点 |
---|---|---|---|
本学独自試験 | 外国語 | 英語 | 100点 |
本学独自試験 | 国語 | 国語 | 100点 |
大学入学共通テスト | 公民 | 100点 | |
地理歴史 | 100点 | ||
理科 | 100点 | ||
数学 | 100点 |
共通テスト併用方式は、外国語と国語が本学独自試験となっています。
大学入学共通テストは4科目ありますが、高得点の1科目を採用する形となります。
配点は全て100点となっており、大学入学共通テストの科目では理科や数学といった理系科目を採用することも可能です。
最後に後期分割方式について見ていきましょう。
入試教科 | 入試科目 | 配点 |
---|---|---|
外国語 | 英語 | 120点 |
国語 | 国語 | 100点 |
後期分割方式は2科目のみとなっており、外国語の配点が120点と若干高いです。
入試科目が他の方式よりも少ないため集中的に勉強する必要があるでしょう。
各試験方式の入試科目についてご紹介しましたが、各科目の対策について把握しておくことは非常に大切です。
今回は英語と国語、地理・公民の対策法について解説していきます。
立命館大学の英語は大問5題で構成されており、全問マーク式テストとなっています。
大問1・2は長文読解問題、大問3は会話文問題、大問4・5は文法語法問題です。
難易度自体は基礎〜標準的で、特段難しい問題が出題される可能性は低いでしょう。
長文読解問題は、750〜800語程度で作られているため量は多いです。
内容の確認、空欄を埋める問題などが設問として用意されているため、文章の流れを十分に理解する必要があります。
その他大問では文法問題や語彙力問題があり、英語の基礎的な部分から見直しておくことが重要といえます。
続いて国語ですが、大問3題で構成されておりマーク式と記述式どちらもあります。
問題の構成は現代文2題、古文1題で大問に独立して漢文はありません。
しかし、古文の中に漢文の問題が用意されているため対策は必須です。
出題難易度は現代文2題は標準レベルとなっていますが、古文の難易度が高いです。
そのため、高得点を狙うなら古文を集中的に対策すると良いでしょう。
また、あまり有名ではない出典から出題される上に1000文字を超える古文となっているため難しめです。
漢文は標準レベルとなっているため、国語で高得点を取れるかは古文の総合力で決まるといっても過言ではありません。
社会科目は大問3〜4題で構成されており、記述式とマーク式となっています。
選択科目のため、入試方式により配点が異なり、学部個別配点方式のみ配点が高いです。
また、レベルに関しては標準~やや難しめとされており、得意科目を選んだとしても油断はできないでしょう。
記述式問題の配点が高いことが多く、公民の2023年度試験では全問記述式でした。
年代別の事象や名称について理解することはもちろん、自分の言葉で解説できるかどうかも重要なようです。
また、誤字脱字などケアレスミスが無いように改めて確認しておくことをおすすめします。
✔立命館大学の入試方式は4種類
✔部系科目に加えて、理系科目が選択科目なこともある
✔外国語と国語の対策は必ず行う必要がある
ここまで立命館大学政策科学部について詳しくご紹介してきました。
入試科目や傾向・対策について自分の力だけでは補えない可能性があります。
そのように感じた方は、今回ご紹介する学習塾を頼ってみることをおすすめします。
まずは現論会についてその特徴や料金形態についてご紹介していきます。
現論会の基本情報 | |
---|---|
対象学年 | 高校生 ・既卒生 |
授業形態 | 個別指導(1対1) |
展開地域 | 関東圏、関西圏 |
特徴 | 学習PDCAサイクルで効率の良い学習を提供 |
現論会はPDCAサイクルという週間計画→自習→テスト→コーチングを繰り返すことで効率の良い学習をしています。
また、個別指導により実績と経験を持つ講師から直接教わることが可能で、質の良い授業を受けられるでしょう。
また、生徒は映像授業として「スタディアプリ」を自由に使用できるため、自主学習をして少しでも学力を上げたい方におすすめです。
現論会の詳細な料金について見ていきましょう。
入塾金 | 55,000円 |
---|---|
諸経費 | 3,850円 |
対象学年・コース | 授業料(税込) | |
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高校1・2年生 | 42,350円 | |
高校3年生・既卒性 | 東大コース | 65,450円 |
京大コース | 65,450円 | |
難関国公立コース | 61,050円 | |
早慶コース | 56,650円 | |
難関私大コース | 56,650円 |
現論会は、入塾金と諸経費がかかるため初期費用は高めかもしれません。
月謝は平均55,000円前後となっています。
続いて大学受験ディアロについて詳しく確認していきましょう。
大学受験ディアロの基本情報 | |
---|---|
対象学年 | 高校生 |
授業形態 | 個別指導(1対1または少人数制)、オンライン指導 |
展開地域 | 全国各地 |
特徴 | 対話式授業と映像授業で分かったつもりを防ぐ |
大学受験ディアロは名前の通り大学受験に特化した学習塾で、個別指導を通して生徒の苦手を克服し、得意を伸ばす指導をしています。
指導の特徴は対話式によって進む授業で、解説や質問を受けながら講師と一緒に問題を解いたり、理解していきます。
解説を受け実際に問題を解くことで更なる理解を深め、講師に問題を解く過程を伝えることで解き方はあっているのか、わからないところはないかを確認していきます。
大学受験ディアロは個別指導であり、各生徒ごとに指導料金を提示しています。
そのため、料金は公表されておりませんので気になる方は公式サイトやお近くの教室までお問い合わせください。
最後に紹介した2つの塾について比較したものをご紹介します。
現論会 | 大学受験ディアロ | |
---|---|---|
指導形態 | 個別指導 | 個別指導 |
特徴 | 学習PDCAサイクルに合わせて個別指導 | 対話式授業で深いところまで理解する指導 |
料金(月謝) | 平均55,000円 | 非公開 |
2つの学習塾の違いはカリキュラムに大きな違いがあります。
また、どちらも個別指導のため積極的に質問できるので、苦手科目を克服したいという方はおすすめです。
✔大学受験は個別指導がおすすめ
✔どのようなカリキュラムなのか確認しておこう
✔料金よりも指導内容が重要
ここでは、立命館大学政策科学部の学費についてまとめましたので詳しく確認していきましょう。
学部 | 入学金 | 春学期授業料 | 秋学期授業料 | 年間計 |
---|---|---|---|---|
政策科学部 | 200,000円 | 584,700円 | 584,700円 | 1,369,400円 |
立命館大学政策科学部の1年次の学費となっています。
文系学部の年間計の平均は約130万円程のため、政策科学部はそれよりも若干高いといえます。
✔入学金は20万円で全学部統一
✔政策学部の授業料は約58万円
✔政策科学部の年間計は約140万円
最後に立命館大学政策科学部にはどのような評判・口コミが寄せられているのか確認していきましょう。
まずは、授業に関する口コミについて見ていきましょう。
学部の講義としては、社会科学メインの文系、環境、情報学メインの理系講義があります。
その他幅広い教養科目があります。
授業は様々な分野があり、自由に履修することができます。
1年生は教養科目を中心に政策科学の基礎を学んでいきます。
他の学科に比べて楽です。
また、色々な分野を学ぶことができるため、広く浅く学びたい方に政策科学部はおすすめです。
他の学科に比べて楽だという意見もありました。
学習の仕方によっては大学院に進学することを前提に幅広い分野を学べるようです。
続いてキャンパスに関する口コミについてご紹介していきます。
JR茨木駅から徒歩5分ほどで、立地はとてもよいです。
また、周辺にはスーパーやイオンもあり環境は充実しています。
立地に関しては高評価が多く、周辺環境も整っているため通いにくいと感じることは少ないでしょう。
また、近くにショッピングモールがあり、学校終わりに買い物に行くことも可能です。
上記の通り学内にスタバがあります。
大きな図書館もありますし、キャンパスも新しいのでとにかく綺麗です!
キャンパス内は充実した設備が整っており、大学生に人気のスターバックスがあります。
また、全体的に施設はきれいなため不自由はないでしょう。
最後に就職についての口コミ・評判を確認していきましょう。
キャリアセンターというところで就活のサポートが行われている。
就職支援ということでキャリアセンターが完備されているようです。
就活について困りごとがあれば頼ってみましょう。
内定者や起業家を招いたセミナーや説明会をZOOMで開催している。
立命館大学卒業生を含めた企業内定者や起業家を招いてセミナーや説明会をしているようです。
オンラインにて気軽に参加できるため、新たな刺激を受けることができます。
✔授業は幅広い分野が学べる
✔施設や立地は高評価が多い
✔就活生をサポートするための支援が充実
立命館大学政策科学部はグローバル的視点や現地に行き、実戦的に学ぶことを大切にしており、日本のみならず世界が直面している社会問題について考えることができる学部です。
4年間を経て問題を見つける能力と解決する能力を養うことができます。
将来社会人として活躍する上で、必要なグローバル的視点は入試でも重要視されており、外国語は必須科目となっています。
外国語のみ配点が高い入試方式もあるため十分な対策をしましょう。
また、入試では選択科目に理系科目があるため、理系の受験生が滑り止めとして受験している可能性も大いにあります。
2023年度入試の倍率は2.5倍と高いため、受験対策なしに簡単に進学することはほぼ不可能でしょう。
受験勉強をする中で行き詰まりを感じるようであれば、今回ご紹介した学習塾などを活用して更なる学力の向上や苦手の克服をして合格の可能性を少しでも上げましょう。
「立命館大学 政策科学部 偏差値 入試形式」に関してよくある質問を集めました。
立命館大学政策科学部の偏差値は55.0〜57.5となっています。立命館大学内では平均的な偏差値ですが他の難関大学と比較しても引けず劣らずの偏差値です。十分な受験対策と自分の学力を良く分析して合格を目指して勉強していきましょう。
立命館大学政策科学部の入試形式は全学統一方式、学部個別配点方式、共通テスト併用方式、後期分割方式の4種類あります。それぞれ入試科目や配点が異なりますが、外国語と国語は必須科目となっています。また、選択科目に数学や理科といった理系科目もあります。