社会は、中学受験科目の中でも暗記することが多いという印象を持っているお子様が多いです。
しかし、最近の中学入試の社会の問題は、大学入試改革の影響を受けて思考力重視の問題が多く出題されるようになっています。
そのようなお子様に向けてこの記事では、中学受験において社会の出題範囲や勉強法、おすすめの参考書・問題集・塾などをご紹介します。
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社会の出題範囲は、地理・歴史・公民・時事問題の4つの分野に分けることができます。
おおまかな出題範囲は、中学1~3年生で学ぶ地理・歴史・公民の範囲と同じです。
それぞれの分野の出題範囲をもう少し詳しくご紹介します。
地理の出題範囲は、日本の国土や産業、都道府県の特徴、簡単な世界の地理、地図の読み取りなどです。
学校によって多少の違いはありますが、地理は歴史と並び最も配点が高い分野です。
歴史の出題範囲は、主に日本史、政治史、外交史、文化史です。
旧石器時代から現代までの知識が問われます。
政治史だけでなく、外交史や文化史なども出題範囲です。
また、語句だけではなく年号や地図、資料などの問題が出題されることもあります。
公民の出題範囲は、地理や歴史に比べると狭く、それほど覚えなければいけないことは多くありません。
さらに公民の問題は、地理や歴史に比べると出題数が少ない学校が多いです。
公民は、ほとんど政治についてが問われ、時々経済についての問題が出題されることもあります。
時事問題は、その時期に話題になった政治・経済・国際社会・災害などが出題されます。
大問で出題されるよりも、地理や歴史、公民の問題中で小問として出題されることが多いです。
時事問題は、その時期に話題になった全てのことが問われる可能性があるので、出題範囲は広いですが、多くても数問しか出題されないため配点は高くありません。
中学受験対策の勉強を開始する時期についてはこちらの記事を参考にして下さい。
暗記科目と言われる社会ですが、丸暗記だけでは高得点は狙えません。
近年では、表やグラフを読み解く問題や自分の意見を記述する問題も増えており、知識を前提として思考力も試されています。
知識を元に歴史上や政治の出来事について考えることが求められます。
どの学校においても、時事問題は出題されるので抑えておく必要があります。
時事問題は政治的な問題から科学ニュース・環境問題と様々です。
日々新聞やニュースから社会情勢を知っておく、一問一答形式で知識を確認しておく必要があります。
地理の勉強は、日本の周りの海や海流、気候などから理解していきましょう。
次に山や川、湖など地理的なことを覚えていきます。
先にこれらのことを理解する理由は、各地で盛んな農林水産業や工業などは、地形や気候と関係していることが多いため、覚えやすくなるからです。
グラフや表が出てきたら、何が読み取れるのかを考えてください。
日本の海流や気候を学習した上で、地理的なことを覚える
歴史の勉強では、流れをつかむことが大切です。
ただ暗記するのではなく、「なぜ起こったのか、その出来事はのちにどのような影響を及ぼしたのか」など前後の出来事との因果関係を理解すると忘れにくくなります。
さらに、歴史上の出来事がどこで起こったのかを地図上で確認しましょう。
出来事が起こった場所を地図上から選択する問題は、よく出題されています。
歴史の流れを掴み、前後の出来事との因果関係を覚える
公民の勉強で最も効率がよい方法は、政治に興味を持ち日頃から新聞やニュースを見ることです。
興味があることは、覚えようとしなくても頭に残りやすいですし、自然と何度もチェックすることが多いので、記憶が定着しやすいです。
ニュースや新聞などを見ることが難しいお子様は、世の中で起きていることを紹介している情報バラエティ番組を見ることをおすすめします。
小学生がひとりで公民用語を理解することは難しいかも知れないので親御さんが「基本的人権」「平和主義」「国民主権」などの公民用語の意味を説明してあげてください。
政治に興味を持ち日頃から新聞やニュースを見る
NG勉強法は、後回しにして勉強することです。
社会の勉強は暗記中心で、算数などに比べると重要ではない教科と一般的には考えられているため、後回しにするお子様もいます。
しかし、6年生になってから社会の勉強を始めると、細かいことまで押さえるための時間が足りなくなるお子様が多いです。
出題範囲が広く、配点も高い地理と歴史の勉強は5年生のうちに始めることをおすすめします。
暗記をすれば点数は取れると考えて、ニュースに関心を持たない人は高得点は狙えないでしょう。
社会は、出来事の原因や流れを知ることでより深い理解ができます。
記述問題や時事問題も出題されるため、日頃から新聞やニュースはチェックしておきましょう。
社会の各分野の難易度を比較してみましょう。
科目によって難易度の差はありますが、歴史の膨大な範囲と暗記量を考えると、やはり社会科目を後回しにするのはおすすめできません。
地理 | 歴史 | 公民 |
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暗記が多く易しい | 範囲が膨大で難しい | 範囲は狭いが内容は難しい |
地理は、身近ではない固有名詞が多く苦手に感じる人も多いですが、暗記がメインとなるため難易度は比較的易し目と言えるでしょう。
歴史は、時代や国が多い上に、記述問題が出題されやすく因果関係を抑えておく必要もあるため、最も難しいと言えます。
公民は、内容は難しいですが範囲は狭いので、対策はしやすいと言えます。
基本知識の定着には、繰り返し復習することが必須です。
また、多くの問題集に手をつけるよりも、1冊を繰り返し復習した方が知識は定着します。
そこで、おすすめの社会でおすすめの参考書をおすすめします。
最初に使う参考書は、細かい知識を身につけるためではなく、大まかに理解するのに向いている参考書を使いましょう。
おすすめは「中学入試まんが攻略BON!」です。
この参考書は、漫画を読めば大まかな内容が理解できるように書かれていますし、重要用語もわかりやすく説明されています。
漫画で楽しみながら読めるので、途中で嫌になってしまうお子様は少ないでしょう。
このシリーズの地理と歴史は上・下巻の2冊ずつ、公民は「政治・国際」として1冊出版されています。
全体像を理解できたら、少し細かい知識を覚えられる問題集を解くとよいでしょう。
おすすめは「中学入試 社会 実力突破」です。
この問題集は、要点・ポイントが最初にまとめられていて、そのあとに過去の入試問題が難度順に載っています。
丁寧な解説がついているため、間違いの原因がわかりやすいです。
この問題集を繰り返し解き直せば、中堅校なら十分合格する学力がつくでしょう。
難関校を志望するお子様は、専門の対策が必須です。
「特進クラスの社会」には、入試に必要な内容を完全に網羅している参考書と、難関校の過去問が掲載されています。
掲載されている問題は難しいですが、丁寧な解説がついているため、無理なく進めることができるでしょう。
もう少し問題演習をしたいお子様はこの参考書のシリーズに「特進クラスの社会 難関・超難関校対策問題集」があるので、そちらを解くことをおすすめします。
効率よく勉強するためには、中学受験に強い塾を利用することをおすすめします。
塾の講師は、中学受験のプロです。
ここでは、信頼できるおすすめの塾をご紹介します。
東京個別指導学院の基本情報 | |
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対象生徒 | 小学生・中学生・高校生・高卒生 |
対象地域 | 首都圏を中心に全250の直営教室を展開 |
指導方法 | 最大1対2までの個別指導 |
自習室情報 | あり(教室により要確認) |
特徴 | 「成績向上・結果」「講師」で顧客満足度の高い指導 |
東京個別指導学院の特徴は、生徒の考えに寄り添うコーチング指導を行っている点です。
一人ひとりにの現状や目標に合わせて、最適な学習計画を作成してくれます。
生徒の考えに寄り添って指導を行うことで、やる気や自信を引き出してくれます。
東京個別指導学院では、通塾スケジュールの変更に柔軟に対応してくれます。
そのため、部活や習い事が忙しい中でも両立して学習を行うことが出来ます。
また、当日連絡でも授業の振替が可能なため、安心して通うことが可能です。
個別教室のトライの基本情報 | |
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対象生徒 | 幼児、小学生、中学生、高校生、浪人生 |
対象地域 | 全国 |
指導方法 | 個別指導、オンライン指導 |
特徴 | 120万人以上の豊富な指導実績と完全マンツーマン指導 |
個別指導のトライの特徴は、完全マンツーマン指導です。
また、教育プランナーが学習診断と志望校の入試傾向や科目配点に基づいた、オーダーメイドカリキュラムを作成してくれます。
お子様の希望や学習進度、苦手分野を把握して柔軟にカリキュラムを修正してくれるため、お子様は勉強だけに集中できます。
マンツーマン効果を高めるために、長年研究を続けてきたトライ式学習法を採用し、多くのお子様を目標達成に導いています。
以下がトライ式学習法です。
個別指導塾TOMASの基本情報 | |
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対象 | 小学生、中学生、高校生、高卒生 |
指導形態 | 完全1対1の個別指導 |
教室一覧 | 首都圏駅前に約90校 |
●合格逆算カリキュラムの作成
●高い合格実績
志望校と現在の学力の差を埋めていくことが受験対策で必要なことですが、当然生徒によってその差は異なってきます。
個別指導塾TOMASでは志望校合格という目標から逆算し、一人ひとりに合わせたカリキュラムで、無駄のない学習を行います。
個別指導TOMASでは筑波大附駒場中、開成中、麻布中、桜蔭中といった日本屈指の難関中学校への合格実績があります。
そのため、難関中学校に合格するためのノウハウが確立されています。
実際にTOMASの公式HPから上記の難関中学校合格者のコメントを確認できるので、ぜひご覧ください。
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今回は、中学受験の社会の出題範囲や勉強法、おすすめの参考書などをご紹介しました。
社会の勉強は、最初から細かい知識を覚えていくのではなく、全体像をつかむことから始めましょう。
思考力重視の問題を解くには丸暗記するのではなく、普段から因果関係を理解することや、グラフや表から読み取れることを考えることが大切です。
社会は軽視されがちな教科ですが、5年生のうちに勉強を始めることをおすすめします。
ご紹介したことを参考に勉強して、ひとりでも多くのお子様が志望校に合格できることを願っています。
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