明治大学は誰もがその名を聞いたことがあるMARCHに属する大学の一つです。
明治大学が有する多くの学部の中で、今回は農学部について解説していきます。
明治大学農学部の難易度、評判、時間割などの詳しい入試情報や、合格のための対策法を徹底解説します。
また、受験対策におすすめの塾・予備校の情報もまとめているので、ぜひ最後までお読みください。
■まとめ
明治大学農学部の基本情報 | |
---|---|
創設 | 1946年 |
生徒数 | 2,331名 |
キャンパス | 生田キャンパス(神奈川県川崎市) |
学科名 | 農学科/農芸化学科/生命科学科/食料環境政策学科 |
明治大学農学部は、「人間の永続性を追求する」という理念に基づいて、生命科学、環境化学、食料科学、社会科学などの広い範囲にわたる学問を学びます。
農業に関する専門的な知識・技術の習得だけでなく、地球上の全ての自然や生物を視野に入れた考え方を持ち、様々な課題を解決できるような人物の育成を目指します。
学部所有の施設で農場実習を行っており、1年次から実際に農場に立って経験を積むことができます。
明治大学農学部には4つの学科があります。
農学科では、「食料」と「環境」の分野で社会に貢献するために、新しい農業資源の開発や食料の安定生産、農村と都市の環境保全などに関する科学技術を身につけた人材の育成を目指します。
実際に作物を栽培したり、家畜を飼育するなど、農業の現場に最も近いのがこの農学科です。
農芸化学部は、人間の生活に欠かせない食品や環境の分野の問題を科学技術で解決することを目指します。
環境に配慮した技術の開発や、健康的で美味しい食品の研究、生産資源となる土壌の研究など、様々な研究テーマを持っています。
農業の現場に赴くというよりは、研究室で分析や開発を行うことが主になるのがこの農芸化学科学科です。
生命科学科は、動植物や微生物について遺伝子レベルから理解することで、環境や食糧の問題の解決を目指します。
その研究範囲は医学、農学、工学に及び、複合的な視点から生命を理解することが求められます。
この生命科学科も、実際に農場で活躍するというよりは、研究室で技術開発するのが主な活動です。
食糧環境政策学科は、全世界で深刻化する「食糧」と「環境」をめぐる諸問題について、社会科学の側面から研究する学科です。
様々な視点を持って課題に取り組む人材を育成するために、座学だけでなく、農場実習、フィールドワーク実習、海外農業体験など現場を体験する機会を多く設けています。
農業の現場と社会を繋げるのがこの食糧政策学科です。
✔明治大学農学部は農業で活躍する人材を育成する学部
✔学科は4つ
✔農家だけでなく研究職も
入試形態 | 出願期間 | 入学試験日 | 合格発表日 | 入学手続締切日 |
---|---|---|---|---|
学部別 | 1/6(木)~1/26(水) | 2/15(火) | 2/22(火) | 3/1(火) |
全学部統一 | 1/6(水)~1/17(月) | 2/5(土) | 2/15(火) | 2/18(金) |
共通テスト利用(前期) | 1/6(水)~1/14(金) | 1/15(土)~1/16(日) | 2/12(土) | 2/18(金) |
明治大学農学部の入試形式には、学部別試験、全学部統一試験、共通テスト利用型の3つがあります。
それぞれ出願期間や試験日などの入試スケジュールが全く異なるため、注意が必要です。
学部別試験、全学部統一試験ともに他の私立大学の入試が集中している時期に試験日が設けられているため、併願校の入試日程を確認すると良いでしょう。
学科名 | 1時限 | 2時限 |
---|---|---|
農学科 | 国語、数学、理科 [4科目中2科目選択] (120分・配点1科目120点、計240点) |
外国語 (60分・配点120点) |
農芸化学科 | ||
生命科学科 | ||
食料環境政策学科 | 国語/地理歴史、公民、数学、理科 [国語を必須、他の7科目中1科目選択] (120分・配点1科目120点、計240点) |
学部別入学試験では、1時限目の入試科目が学科によって異なってきます。
2時限目は全ての学部で統一の外国語試験が課されます。
1時限目は2科目120分の試験、2時限目は1科目60点の試験になっており、1時限目の比重がかなり高いため、注意が必要です。
全学部統一試験は、学部ごとに個別の試験問題が用意されている学部別入学試験とは異なり、全学部で同一の内容の試験を一斉に受ける入試形式です。
試験日程が早く、学部に特化した対策が必要ないため、併願におすすめの入試形式になっています。
時限 | 教科 | 科目 | 選択方法 |
---|---|---|---|
1時限(60分) | 外国語 | 英語 | 1科目を出願時に事前申請 |
ドイツ語 | |||
フランス語 | |||
2時限(60分) | 国語 | 国語総合(漢文以外) | 1科目を当日選択 |
数学 | 数学(数学Ⅱ) | ||
3時限(60分) | 地理歴史 | 世界史B | |
日本史B | |||
地理B | |||
公民 | 政治・経済 | ||
理科 | 物理 | ||
化学 | |||
生物 | |||
4時限(60分) | 数学 | 数学(ⅠA・ⅡB) | - |
上記は全学部統一試験の時間割です。
学科によって選択する科目が異なるため、選択した科目によって出席する試験時間が異なります。
時限 | 1時限 | 2時限 | 3時限 | 4時限 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
教科 | 外国語 | 国語 | 数学 | 地理歴史 | 公民 | 理科 | 数学 |
農学科 | ◎ | ◯ | - | - | - | ◎ | ◯ |
農芸化学科 | ◎ | ◯ | - | - | - | ◎ | ◯ |
生命科学科 | ◎ | ◯ | - | - | - | ◎ | ◯ |
食糧環境政策学科 | ◎ | ◯ | - | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
◎...必須科目 ◯...選択科目
農学部の場合、必須科目と選択科目の合計3科目を受験します。
必須科目及び選択科目は上記の表の通りです。
食糧環境政策学科のみ3時限目の社会科目や理科を選択できるなど、微妙に要項が異なっているため注意が必要です。
学科名 | 2020年度(満点:360) | 2021年度(満点:360) | 2022年度(満点:360) |
---|---|---|---|
農学科 | 240 | 218 | 257 |
農芸化学科 | 243 | 227 | 257 |
生命科学科 | 249 | 232 | 262 |
食料環境政策学科 | 244 | 251 | 295 |
学科名 | 2020年度(満点:300) | 2021年度(満点:300) | 2022年度(満点:300) |
---|---|---|---|
農学科 | 220 | 209 | 219 |
農芸化学科 | 224 | 214 | 225 |
生命科学科 | 227 | 213 | 228 |
食料環境政策学科 | 232 | 210 | 230 |
合格最低点は全体的に下降傾向にありますが、食糧環境政策学部の学部別入試のみやや上昇傾向にあります。
過去問を解く際に参考にしてみてください。
ただし、合格最低点はあくまでその年の合格者の最低点ですので、目標はそれよりも高く設定しましょう。
✔3つの入試形式がある
✔全学部統一試験は試験科目に注意
✔合格最低点は下降傾向
明治大学農学部の偏差値、過去3年間の学科別合格最低点、倍率について確認していきます。
学科 | 偏差値 |
---|---|
農学科 | 63.0 |
農芸化学科 | |
生命科学科 | 60.0~64.0 |
食糧環境政策学科 |
明治大学農学部の偏差値は、学科によって多少のバラつきがみられるものの、60前後と標準〜やや高めになっています。
差はそこまで大きくありませんが、農学科と農芸化学科が63.0、生命科学科と食糧環境政策学科が60.0~64.0と、やや難易度に差があります。
ここでは、農学部の偏差値を明治大学の他学部と比較していきます。
※ベネッセ・駿台大学入学共通テスト模試算出の偏差値です。
明治大学の各学部の偏差値は60前後が多く、学部による差はほとんどありません。
他学部との差は大きくないものの、農学部は明治大学の中で比較的偏差値の低い学部になっています。
総合数理学部、理工学部は農学部と全く同じ偏差値です。
ここでは農学を学べる関東地方の主要大学と偏差値を比較していきます。
農学を学べる大学は意外にも少なく、偏差値にもバラつきがあります。
ただし、他大学の学部は農学を学べる学科以外にも獣医学科など難易度の高い学科を含めた偏差値になっているため、農業関連の学科のみに限るとそこまで高くない場合もあります。
私立大学である日本大学、東京農業大学と比べると、明治大学農学部の偏差値は高めだということができます。
ここでは、明治大学農学部の各学科の学部別入試の倍率を紹介します。
入試名 | 倍率 | 募集人数 | 受験者数 | 合格者数 |
---|---|---|---|---|
農学科 | 3.2 | 90 | 942 | 297 |
農芸化学科 | 2.8 | 90 | 698 | 250 |
生命科学科 | 3.0 | 92 | 916 | 306 |
食糧環境政策学科 | 4.7 | 79 | 996 | 211 |
明治大学農学部の倍率は、学科によってかなりバラつきがあります。
農学科や農芸化学科の倍率は2倍台と人気の高いMARCHの学部学科にしては低めですが、食糧環境政策学科の5.1倍という倍率はかなり高めです。
学科ごとの倍率の違いに注意して受験する学科を決めましょう。
明治大学農学部の一般選抜合計の倍率の過去5年間の推移を見てみましょう。
過去5年間の推移を見てみると、明治大学農学部の倍率ははっきりとした下降傾向にあることがわかります。
この傾向が続けば、2023年度入試でも倍率がさらに低くなることが予想されるため、狙い目の学部だということができるでしょう。
✔明治大学の中では偏差値は低め
✔農学部としては標準の偏差値
✔倍率は下降傾向
ここでは、明治大学農学部の問題傾向と対策法を見ていきます。
多様な試験科目の中でも、全学科で必須科目となっている英語について解説していきます。
明治大学農学部の英語では、発音・アクセント・会話文・空所補充などから大問が3つ出題されます。
解答形式はマークシートと記述式の併用型になっています。
問題の難易度自体は総じて高くありませんが、試験時間が60分と短めであるため、時間配分に注意が必要です。
先述の通り、英文の難易度自体はそれほど高くないものの、試験時間が短いため、長文問題と会話文の読解に時間をかけすぎてしまうと、後半の問題を解く時間が足りなくなってしまいます。
そのため、読解のスピードアップを意識した対策が必要になってきます。
具体的には、普段から長文問題を重点的に演習し、何度も同じ箇所を読み返さないようにすることが効果的でしょう。
また、農業に関わる分野からテーマが選出される傾向にあるため、新書などを読んで予備知識をつけておくのも有効です。
明治大学はMARCHに数えられる大学の一つです。
MARCHの問題は、難易度は低いものの、その分正答率を上げなければ他の受験生に差をつけることができず、合格することができません。
そのため、基礎〜標準レベルの問題を繰り返し演習し、スピードと正答率を上げていく必要があります。
過去問を解く際に時間を測らずに解いていると、一つ一つの問題の易しさに安心して十分な対策を怠ってしまうこともあるため、注意が必要です。
自分で入試対策をしようと思っても、思うように時間が取れなかったり、ついだらけてしまって集中できないという方も多いのではないでしょうか。
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自主学習が苦手なのがわかっているのにその勉強法を続けていても、効率が悪く思うように成績が伸びないこともしばしばあります。
プロは各大学・学部の入試傾向を熟知していますので、ぜひ外部の学習サービスに頼ってみてください。
✔全学科必須の英語が合格の鍵
✔読解スピードアップと予備知識を意識
✔塾や家庭教師に頼るのも手
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農学科は他の学科と比べてかなり幅の広い研究室があります。
そのためやりたいことの選択肢が多いためその分何がやりたいか見つかります。・農場実習や地学実験など、フィールドワーク型の授業が多く、実際に自然に触れることで環境問題などを身近に感じながら多くのことを学べると思います。
農学部ならではの開放的な講義や自然に触れることが出来る機会が多いようです。
フィールドワークが多いのも大きな魅力ですね。
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明治大学は就職の明治と呼ばれるだけありかなり有名な企業に就職されているかたも多くまたサポートセンターがありかなり分かりやすく教えてもらえます。
明治大学は将来へのサポートが手厚いことがわかります。
就職に不安がある方は明治大学についてより詳しく調べましょう。
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キャンパスの周囲には飲食店があまりないようです。
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明治大学農学部は、農学を学ぶことができる貴重な私立大学です。
農学の分野は専門性が高いため、明治大学農学部で学ぶことができれば、新たな知見を広げることができるでしょう。
また、明治大学の中では比較的入試難易度が低い学部になっていますので、明治大学に入りたいけど学力が不安という方にもおすすめの学部だと言えます。
入試対策やおすすめの塾も紹介したため、この記事を読んで明治大学農学部に興味を持った方はぜひ参考にしてみてください。
「明治大学農学部」に関してよくある質問を集めました。
明治大学農学部の偏差値は57.5~62.5となっており、明治大学の中では比較的偏差値が低い学部です。また、近年の入試倍率は下降傾向にあるため、受験しやすい学部であるということができるでしょう。明治大学農学部の難易度の詳細はこちらを参考にしてください。
明治大学農学部の試験科目は学科によって異なり、選択できる科目も多様ですが、英語は全ての学科で共通の必須科目となっているため、重点的に対策する必要があります。長文読解のスピードアップと予備知識をつけることが重要です。明治大学農学部の入試対策に関しての詳細はこちらを参考にしてください。