ホーム >> 学習関連コラム >> 塾・予備校 >> 【英語】助動詞の応用|助動詞+完了形や助動詞を用いた慣用表現を完全解説
更新日 2023.2.9

【英語】助動詞の応用|助動詞+完了形や助動詞を用いた慣用表現を完全解説

カテゴリ

高校で学習する助動詞では、応用的な内容が多く含まれます。

中学で学習した時よりも深い内容を学習するため、覚えることが多く挫折してしまう人が多くいます

しかし、慌てずに1つずつ落ち着いて学習すれば、必ず理解できます

そこで、今回は助動詞の応用的な内容について、例文を用いながらわかりやすく解説します。

ぜひ最後までお読みいただき、助動詞の応用を得意にしましょう。

 

助動詞の基本を復習しよう

_画像

今回学習する助動詞+完了形を学習する前に、助動詞の基本を復習しておきましょう。

助動詞の学習には3つのポイントがあります。

  • 助動詞の後ろは動詞の原形が使われる。
  • 助動詞は文の中に1つだけ使われる。
  • 助動詞を学習するときはコアイメージを掴むことが大切。

この3つを理解することで、助動詞の学習がグンとしやすくなります。

続いて、それぞれの助動詞のコアイメージを復習します。

canのコアイメージは「いつでも出来る/いつでも起こり得る」です。

このコアイメージから、許可を求める表現に使われたり「〜のはずがない」という意味を表したりすることを思い出しましょう。

mayのコアイメージは「50%/そうかもしれないしそうじゃないかもしれない」です。

これから派生して、主に「しても構わない」という許可の意味を表すことを覚えておきましょう。

mustのコアイメージは「プレッシャー」です。

これから派生して、主に「これしか見えない/これしか考えられない/これしなきゃいけない」という意味を表します。

また、これらの助動詞には言い換えや過去形があります。

canの言い換えはbe able to、canの過去形はcould、mayの過去形はmight、mustの言い換えはhave toです。

mayの言い換えやmustの過去形はないので、注意しましょう。

CHECK

  • canのコアイメージは「いつでも出来る/いつでも起こりうる」
  • mayのコアイメージは「50%/そうかもしれないしそうじゃないかもしれない」
  • mustのコアイメージは「プレッシャー」

should、ought to 〜とは?

_画像

ここでは、助動詞の続きとしてshouldとought toについて学習します。

それぞれの助動詞のコアイメージを例文を用いてわかりやすく解説するので、一緒に理解しましょう。

また、ought toの注意点もあるため、あわせて理解をするようにしてください。

should、ought to 〜のコアイメージ

shouldとought toのコアイメージは「おすすめ/(理論的に考えて)そりゃそうでしょ」です。

そこから「〜すべき/〜のはずだ」という意味を表します。

  • #

    なお、shouldとought toの違いは、そのニュアンスの強さにあります。

    shouldよりもought toの方が若干強いニュアンスになることを理解しておきましょう。

では、例文を使ってコアイメージを確認していきます。

1)Kevin should do the work by tomorrow. 「ケビンは明日までにその仕事をすべきです」

shouldには「おすすめ」を相手に伝えるニュアンスがあるため、「〜すべき」という意味になります。

2)He left home early this morning,so he ought to be at school now. 「彼は今朝早く家を出たから、今、学校にいるに違いない」

ought toには「〜のはずだ」という意味も表すため、「〜に違いない」というニュアンスを表すのです。

ought to 〜の注意点

ought toの注意点は「後ろに不定詞を持ってこないといけないこと」です。

例)Kevin ought to do the work by tomorrow.

また、不定詞の否定文では不定詞の前にnotをつけるため、以下のような文章になります。

例)Kevin ought not to do the work by tomorrow.

そして、不定詞の疑問文では、oughtを前に持っていきますが、不定詞は後ろに置いたままにする必要があるので、以下のようになります。

_画像

例)Ought Kevin to do the work by tomorrow?

最後に、この疑問文に対する答え方は以下の通りになります。

肯定文)Yes, you ought.

否定文)No, you ought not.

以上がought toの注意点です。

CHECK

  • shouldとought toのコアイメージは「おすすめ」
  • ニュアンスの強さはshould<ought to
  • ought toの疑問文はOught+主語+to+動詞の原形

would、won't とは?

_画像

ここでは、wouldとwon’tについて解説します。

wouldはwillの過去形、won’tはwill notの短縮形です。

まずはwillについて解説し、wouldやwon’tの使い方、さらにはwould oftenとused toの違いについても解説します。

willのコアイメージとは?

willのコアイメージは「100%絶対」です。

例)Mary will dance next Sunday. 「メアリーは来週の日曜日に100%ダンスをします」

  • #

    willのコアイメージを理解できていると、この後の内容がすんなりと理解できるはずなので、will=「100%絶対」を覚えておきましょう。

would、won't の使い方とは?

ここでは、wouldとwon’tの使い方を例文を使って見ていきましょう。

1)They would have their own way. 「彼らは絶対に自分自身の道を行こうとした」

wouldはwillの過去形であり、コアイメージはwillと同じなので、「100%絶対」というニュアンスが含まれます。

2)The engine won’t start. 「エンジンがどうしてもかからない」

英語では「モノ」にも意志があると考えます。

そのため、「エンジンが絶対スタートしようとしない」という意味から「エンジンがどうしてもかからない」という意味になるのです。

_画像

would often、used to の違い

続いて、would oftenとused toの違いについて解説します。

どちらも「昔はよく〜したものだ」という意味を表すことは覚えていますか?

しかし、そのニュアンスが異なるため、きちんと理解しておきましょう。

1)I would often play the piano. 「私は昔、よくピアノを弾いたものだ」

would oftenのニュアンスは、「昔はよくやったし、今もたまにやっている」になります。

2)I used to play the piano. 「私は昔、よくピアノを弾いたものだ」

一方で、used toのニュアンスは、元ヤンのイメージで「昔は良くなったけど、今ではもう全くやらない」となります。

3)There used to be a hut on the hill. 「丘の上には、かつて小屋がありました」

このused toも同じで、「今は違うけど昔は〇〇だった」という意味になるため、「今はないけど昔は小屋があった」という意味を表します。

推量の助動詞の可能性の程度

推量を表す助動詞が多く出てきましたが、可能性の程度順に並べると以下のようになります。

下に行くにつれて、可能性が高くなります。

_画像

  • could「(ことによると)〜するかもしれない」
  • might「(ひょっとすると)〜するかもしれない」
  • may「〜するかもしれない」
  • can「〜するかもしれない」
  • should「〜するはずだ」
  • ought to「〜するはずだ」
  • would「〜するだろう」
  • will「〜するだろう」
  • must「〜するにちがいない」

訳す際はどれも似たような訳し方になりますが、可能性の程度を押さえることで、文章のニュアンスをより正確に理解することができます。

また、自分で英作文を書く際も、適切な助動詞を選べるようになるのでぜひ覚えておきましょう。

CHECK

  • 助動詞will・wouldのコアイメージは100%絶対
  • would oftenは今でもたまにやるときに使う
  • used toは今はやってないときに使う

助動詞+完了形の形で表す意味とは?

_画像

続いて、助動詞+完了形の形を学習します。

_画像

助動詞+完了形は「過去の出来事に対して、今思っていることを言いたいときに使う」文法です。

その中でも、「予想型」と「イヤミ型」の2つに分けられます。

この点を理解したうえで、学習を進めていきましょう。

助動詞+完了形「予想型」

まずは「予想型」から解説します。

例)He must have missed the train. 「彼は電車に乗り遅れたに違いない」

この例文において大切なポイントは、「have missed」と完了形を使うことで「過去に起こった出来事」を表し、現在形の「must」で今の気持ちを表すことです。

今回の例文は、3人以上で約束していたけど、1人が時間になっても到着していないときなどに使われる文章です。

「あいつ、絶対電車乗り遅れたでしょ」というニュアンスで使用され、少し前に電車に乗り遅れたことを、今予想している様子が見てとれます。

このように、相手の過去の行動に対して、今の予測を伝えられるのが助動詞+完了形です。

「予想型」では、他にも以下のような形が使えるので、あわせて理解しておきましょう。

_画像

  • may have +p.p.(過去分詞)  例)He may have missed the train. 「彼は電車に乗り遅れたかもしれない」
  • can’t have +p.p.  例)He can’t have missed the train. 「彼は電車に乗り遅れたはずがない」
  • should have +p.p.  例)He should have missed the train. 「彼は電車に乗り遅れたのだろう」

助動詞+完了形「イヤミ型」

続いて「イヤミ型」の解説をします。

例)You should have come earlier. 「もうちょっと早く来ればよかったのに」

should+完了形では「〜のはずだ」だけでなく「〜すればよかったのに」という意味を表すことを覚えておきましょう。

過去に対してのイヤミや後悔を伝える表現です。

今回の例文は、「さっきまで芸能人がいたから、もうちょっと早く来れば会えたのに」などを表すときに使われる文章です。

イヤミ型には、もう1つ「need not +完了形」の形があります。

例)You need not have watered the flower. 「あなたは花に水をあげなくてもよかったのに」

need notを使うことで、「しなくてよい」という表現に「イヤミ」を加え、「あげなくてもよかったのに(やっちゃったね)」という意味を表しています。

  • #

    なお、「didn’t need to」という表現を用いることで、「あげなくてもよかった」という意味は伝えられます。

    しかし、この場合のneedは助動詞ではないので、あげる必要がなかったという事実しか表現できません

そのため、実際にやってしまい、イヤミを表す場合には適切な表現ではないことを理解しておきましょう。

CHECK

  • 助動詞+完了形は「過去の出来事に対して、今思っていることを言いたいときに使う」
  • 「予想型」と「イヤミ型」に分けられる
  • didn’t need to はイヤミを表す表現ではない

助動詞を用いた慣用表現

_画像

ここで、助動詞を用いた慣用表現を紹介します。

_画像

_画像

1つ目の「had better +動詞の原形」はおどしのイメージに近いです。

2つ目の「may well +動詞の原形」について、wellには強調のニュアンスがあります。

mayが50%を表すのに対し、wellで強調するため、80%程度を表します。

4つ目の「can’t +動詞の原形+ too…」 は、「〇〇すぎる状態になることは決してない」という意味から「〜してもしすぎることはない」という意味を表します。

  • had better +動詞の原形 「〜した方が良い」
  • may well +動詞の原形 「〜するのももっともだ」
  • may[might] as well +動詞の原形 (as…) 「〜する方がマシだ、〜する方が良い」
  • can’t +動詞の原形+ too… 「〜してもしすぎることはない」
  • would rather +動詞の原形+ than… 「むしろ〜したい」
  • have only to +動詞の原形 「〜しさえすれば良い」
  • Will you +動詞の原形? 「〜してくれませんか」
  • Would[Could] you +動詞の原形? 「〜していただけませんか」

CHECK

  • 「had better +動詞の原形」はおどし
  • 「may well +動詞の原形」は80%

助動詞+完了形の練習問題

_画像

ここで、助動詞+完了形の練習問題を4題解いてみましょう。

日本語訳に合わせて(  )に当てはまる語を書いてみてください。

1. (  ) I (  ) read this book at once? 「この本をすぐに読んだほうがいいですか?」

2. As she looks happy, she (  )(  )(  ) the exam. 「すごく幸せそうだし、彼女は入試に受かったに違いない」

3. He (  )(  )(  ) in New York. 「彼がその日ニューヨークにいたはずはない」

4. You (  )(  )(  ) the work earlier. 「もう少し早くその仕事を終わらせればよかったのに」

できましたか?

では答えを見ていきましょう。

1. Ought I to read this book at once?

2. As she looks happy, she must have passed the exam.

3.He can’t have been in New York.

4.You should have done the work earlier.

正解できましたか?

もし間違えてしまった場合は、もう一度説明部分に戻って「なぜ間違えてしまったのか?」を考えてみましょう。

助動詞+完了形を勉強するなら「ENGLISHCOMPANY」

画像

助動詞+完了形を勉強するなら「ENGLISHCOMPANY」がおすすめです。

対象 高校生・大学生・社会人
授業形式 パーソナルトレーニング
校舎 6教室
特徴 言語習得のプロによるパーソナルトレーニング

なぜ「ENGLISHCOMPANY」がおすすめなのか、その理由を2つ紹介します。

速読力とリスニング力の向上トレーニング

1つ目は速読力とリスニング力の向上トレーニングです。

英語を得意にするためには速読力とリスニング力が非常に大切です。

ENGLISHCOMPANYでは、およそ3ヶ月で各種試験に対応しうるレベルにまで上げられます。

アプリにより徹底した学習管理

2つ目はアプリにより徹底した学習管理です。

授業をして終わりにするのではなく、自宅学習のメニューも細かく指定されます。

そのため、自宅での学習でも迷うことがなくなり、学習へのハードルが下がり継続力をUPできるのです。

↓↓詳細はこちら↓↓

CHECK

  • 速読力とリスニング力の向上トレーニング
  • アプリにより徹底した学習管理
  • 学習へのハードルが下がり、継続力がUP

速読解力育成のZ-NETSCHOOL学習塾

受験対策をするなら「速読解力育成のZ-NETSCHOOL学習塾」がおすすめです。

画像

Z-net Schoolの基本情報
対象学年 小学生・中学生・高校生
指導形態 個別指導
対象地域 東京都 神奈川県 千葉県
特徴 個別指導で理解力・読解力・速読力を培う

子供が進んで勉強する「自立学習力」を育てる

速読解力育成のZ-NETSCHOOL学習塾は、子供が自ら学びたいと思う気持ちを培い、個別指導で理解力・読解力・速読力を身につけ、子供の自立学習力を育てる学習塾です。

小学生から高校生までを対象としており、一人ひとりの個性から学力を伸ばすことを大切にしています。

生徒一人ひとりの個性と学力の診断から設計された個人別学習カルテを用いることで、具体的に無理がなく、無駄のない学習を行うことができます。

すべての学習は「読む」ことからはじまる

速読解力育成のZ-NETSCHOOL学習塾では「読む」ことを大事にしています。

読解力をつけるためには「読む知識」が必要であり、「読む知識」とは語彙力や慣用句、表現技法などのことを指します。

学習にはマンツーマンサポートで3step指導法を実践する先生が指導に当たり、問題の解き方ではなく、解く力を養成してくれます。

一人ひとりの個性を大切にする個別学習塾をお探しの方は、速読解力育成のZ-NETSCHOOL学習塾を試してみてはいかがでしょうか。

お問い合わせはこちら
お電話でのお問い合わせはこちらから【無料】

CHECK

  • 理解力・読解力・速読力が身につく
  • 個人学習カルテで個性から学力を伸ばす
  • 問題の問題の解き方ではなく、解く力を養う学び

まとめ

_画像

今回は助動詞+完了形を含む助動詞の応用について学習しました。

shouldやought toはコアイメージを理解することが大切です。

また、助動詞+完了形は「予想型」と「イヤミ型」の2種類があることも理解しておきましょう。

分からない部分があれば、何度も見返して理解してください。

【初心者でもわかる】この記事のまとめ

「助動詞 応用」に関してよくある質問を集めました。

助動詞を用いた表現「would often」と「used to」の違いは?

would oftenとused toは、どちらも「昔はよく〜したものだ」という意味を表します。ただ、would oftenは「昔はよくしたし、今もたまにする」という意味を表し、used toは「今は違うけど昔は〇〇だった」という意味を表すという細かい違いがあります。「would often」と「used to」の違いについてはこちらを参考にしてください。

助動詞+完了形はどのような意味を表すのか?

助動詞+完了形は「過去の出来事に対して、今思っていることを言いたいときに使う」文法であり、「予想型」と「イヤミ型」という2つの意味があります。助動詞+完了形についてはこちらを参考にしてください。

この記事を企画・執筆した人
-StudySearch編集部-
この記事は、StudySearchを運営している株式会社デジタルトレンズのStudySearch編集部が企画・執筆した記事です。
StudySearchでは、塾・予備校・家庭教師探しをテーマに塾の探し方や勉強方法について情報発信をしています。
StudySearch編集部が企画・執筆した他の記事はこちら→