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更新日 2024.4.9

【高校英語】動名詞とは?意味や形・不定詞との違い・慣用表現を徹底解説

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中学校でも学習した動名詞。

「動詞を名詞にしたもの」という理解はできているものの曖昧な理解でとどまってしまっている方も少なくないはずです。

しかし、動名詞は英語の中でもとても便利に使える品詞なので、きちんと理解しておくことが非常に重要です。

そこで、今回は動名詞の基本について、中学校で学習した部分も含め解説します。

また、記事の後半では、動名詞と似ている不定詞や現在分詞との違いについても例文を用いてわかりやすく解説します。

最後までお読みいただき、動名詞の基本を理解しましょう。

 

動名詞とは?動名詞の働きを理解する

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ここでは、動名詞とは何かついて理解しましょう。

動名詞が表す意味、4つの使い方を1つずつ解説します。

動名詞の形と意味は?

動名詞とは、動詞+~ing名詞の働きにさせたものです。

動名詞と似ている不定詞には、名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法の3つの使い方がありますが、動名詞は名詞の働きしかしません。

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では、名詞の働きしかしない動名詞の使い方は4つです。

  • 主語
  • 補語
  • 目的語
  • 前置詞の目的語

それぞれの使い方について、以下で例文を用いて解説します。

主語

まずは、主語として使う場合から見ていきましょう。

以下の例文を見てください。

例)Making new friends is important in our life.

この例文では、「making」が動名詞にあたります。

「making」が文頭に置かれていることから、主語であることがわかるでしょう。

この例文の意味は、「新しい友達を作ることは、私たちの生活の中で重要です」となります。

補語

続いて、補語として使う場合を見ていきましょう。

以下の例文を見てください。

例)My hobby is playing the piano.

この例文では、「playing」が動名詞にあたります。

「is playing」となっていることから、現在進行形かな?と考える方もいるかもしれません。

動名詞か現在進行形であるかを考えるには、訳してみるのが良いでしょう。

動名詞で訳すと「私の趣味は、〜すること」となり、現在進行形で訳すと「私の趣味は、〜している」となります。

現在進行形の訳は不自然なので、今回は動名詞、さらにbe動詞の後に置かれている名詞なので補語として使われていることがわかります。

この例文の意味は、「私の趣味はピアノをすることです。」です。

目的語

次に、目的語として使う場合を見ていきましょう。

以下の例文を見てください。

例)He likes making furniture.

この例文では、「making」が動名詞にあたります。

他動詞である「likes」の後ろに「making」が置かれていることから、目的語として使われていることがわかります。

この例文の意味は、「彼は家具を作ることが好きです」です。

前置詞の目的語

最後に、前置詞の目的語として使う場合を見ていきましょう。

なお、前置詞の目的語とは、前置詞の後ろに置かれる名詞のことを指すので、理解しておいてください。

では、以下の例文を見てみましょう。

例)My brother is fond of watching YouTube.

この例文では、「watching」が動名詞にあたります。

先ほど説明したとおり、前置詞の後ろに置かれている名詞のことを前置詞の目的語と呼ぶため、「watching」は前置詞の目的語であることがわかるでしょう。

この例文の意味は、「私の弟はYouTubeをみることが好きです」となります。

  • #

    なお、不定詞の名詞的用法は前置詞の目的語にはできません

    今回の例文でいえば、「of to watch」となってしまい、前置詞が連続してしまうからです。

前置詞の後ろは名詞、または動名詞を持ってくると覚えておきましょう。

CHECK

  • 動名詞とは、動詞+~ingで名詞の働きにさせたもの
  • 主語・補語・目的語・前置詞の目的語として使う
  • 不定詞の名詞的用法は前置詞の目的語にはできない

動名詞と不定詞の違いとは?

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ここでは、動名詞と不定詞の違いを解説します。

動名詞と不定詞は、名詞の役割を果たす点で似ていますが、細かい使い方が異なります。

使い方の違いを理解することで、動名詞・不定詞をマスターできるようになるので、一緒に理解を深めましょう。

動名詞でも不定詞でもOKな場合

まずは、動名詞でも不定詞でもOKな場合を見ていきましょう。

以下の2つの例文を見てください。

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  • 1)Tom loves playing volleyball.
  • 2)Tom loves to play volleyball.

どちらの例文も「トムはバレーボールをするのが好き」という意味になります。

このように、動名詞でも不定詞でもOKな場合があります。

なお、これから紹介するパターンに当てはまらない場合は、動名詞でも不定詞でもOKと考えておくと良いでしょう。

動名詞/不定詞の片方しか使えない場合

続いて、動名詞か不定詞のどちらか片方しか使えない場合について解説します。

動名詞を使うか、不定詞を使うか判断するためには、それぞれの動詞のニュアンスを掴むことが大切です。

不定詞しか使えない場合

不定詞だけを目的語にとる動詞は「未来志向」を持っていることが多いです。

不定詞だけを目的語にとる動詞を一覧で紹介します。

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  • want「〜したい」
  • hope「望む」
  • offer「申し出る」
  • decide「決心する」
  • pretend「ふりをする」
  • agree「同意する」
  • promise「約束する」
  • care「好む」
  • expect, mean, plan「〜するつもりである」
  • wish「〜したい」
  • refuse「拒否する」

動名詞しか使えない場合

一方、動名詞しか使えない場合もあります。

  • #

    動名詞には、それを躍動的に使っているイメージがあることを覚えておくと良いでしょう。

    例えば、dive=「潜る」ですが、diving=「海の中で泳いでいるイメージ」となります。

このように、何かをリアルでやっている映像が頭に思い浮かんでいるときに使えるのが動名詞です。

そのため、現在・繰り返し・終了・逃避を表す場合は動名詞が使われます。

以下が、動名詞だけを目的語にとる動詞の一覧です。

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  • mind「嫌がる」
  • enjoy「楽しむ」
  • give up「やめる」
  • avoid「避ける」
  • finish「終える」
  • escape「逃れる」
  • practice「練習する」
  • stop「〜することをやめる」
  • deny「否定する」
  • admit「認める」
  • suggest「提案する」
  • advice「忠告する、勧める」
  • imagine「想像する」

とても数が多いので覚えるのが大変ですが、それぞれの動詞の頭文字をとって、「メガフェプスダサイ(megafepsdasai)」で覚えておくと良いでしょう。

動名詞と不定詞で意味が異なる場合

最後に、動名詞と不定詞で意味が異なる場合を解説します。

ここで覚えてほしいのは、以下の3パターンです。

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  • remember ~ing「〜したことを覚えている」
  • remember to ~「(これから)〜することを覚えている」
  • forget ~ing「〜したことを忘れる」
  • forget to ~「(これから)〜するのを忘れる」
  • tried ~ing「試しに〜してみた」
  • tried to ~「〜しようとした」

これを見てお気づきかもしれませんが、不定詞を用いたパターンでは未来を、動名詞を用いたパターンでは過去を表しています。

CHECK

  • 不定詞だけを目的語にとる動詞は「未来志向」を持っている
  • 動名詞には、それを躍動的に使っているイメージがある
  • 動名詞だけを目的語にとる動詞は「メガフェプスダサイ」

動名詞を使った慣用表現

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ここでは、動名詞を使った慣用表現を解説します。

動名詞を使った慣用表現はとても多くあるので、受験で狙われやすい慣用表現を中心に紹介します。

不定詞と混合しやすい慣用表現

1つ目は、不定詞と混同しやすい慣用表現です。

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  • look forward to ~ing「〜することを楽しみに待つ」
  • be used to ~ing「〜することに慣れている」
  • What do you say to ~ing「〜するのはどう?」
  • object to ~ing「〜することに反対する、〜することを嫌う」

どれも、動名詞の直前に「to」がついているため、不定詞であると勘違いしやすくなっています。

不定詞と間違えさせたいパターンです。

これらは全て、前置詞の「to」なので、後ろには動名詞が置かれることを覚えましょう。

本来の意味を意識する慣用表現

続いて、本来の意味を意識する慣用表現です。

本来の意味がわかっていないと、間違った回答をしてしまうことがあるので注意しましょう。

まずは、以下の例文を見てください。

例)Do you mind cleaning the room?

例文の意味は、「部屋の掃除をしてくれませんか?」となります。

一見これだけを見ると、掃除してほしい時の答えは「Yes」となってしまうでしょう。

  • #

    しかし、「mind」の本来の意味は、「気にする・嫌がる」です。

    すなわち、「Yes」と答えてしまうと、掃除をしてもらうのが嫌だという意思表示になってしまいます。

そのため、掃除してほしい場合は「No, not at all./Certainly not.」を使うようにしましょう。

暗記する慣用表現

最後は、暗記する慣用表現です。

以下の4つの例文に出てくる慣用表現を暗記してください。

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  • 1)There is no telling what will happen in the future.
  • 2)His poverty prevented him from buying a new car.
  • 3)It is no use crying over spilt milk.
  • 4)This reference book is worth reading.

1つ目の例文に出てきた慣用表現は、「There is no ~ing(〜するのは不可能である)」であるから、例文の意味は、「未来に何が起こるか伝えることができない。

」となります。

2つ目の例文に出てきた慣用表現は、「prevent A from ~ing(Aが〜することから妨げる)」であるから、例文の意味は、「彼は貧困によって新しい車を買うことを妨げられた。

」となります。

3つ目の例文に出てきた慣用表現は、「It is no use ~ing(〜しても無駄である)」であるから、例文の意味は、「こぼれたミルクを嘆いても無駄である。

=覆水盆に返らず。

(ことわざ)」となります。

4つ目の例文に出てきた慣用表現は、「worth ~ing(〜する価値がある)」であるから、例文の意味は、「この参考書は読む価値がある。

」となります。

CHECK

  • 不定詞と間違えやすい「to ~ing」に注意
  • 「Do you mind ~ing?」に対する肯定の答えは否定形

動名詞と現在分詞の違い

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ここで、動名詞と同じ形を用いる現在分詞についても解説します。

動名詞と現在分詞は、ともに「~ing」という形をとることから、よく混同しがちな文法です。

そこで、動名詞と現在分詞の違いを解説します。

1番大きな違いは、働きです。

動名詞は、今まで見てきたように「名詞」の役割を果たします。

一方、現在分詞は、「形容詞」「副詞」の役割を果たします。

では、それぞれ例文を用いて、役割を確認しましょう。

動名詞

まずは、動名詞の例文から見ていきましょう。

1)Making new friends is important in our life.「新しい友達を作ることは、私たちの生活の中で重要です」

2)My hobby is playing the piano.「私の趣味はピアノを弾くことです」

3)He likes making furniture.「彼は家具を作ることが好きです」

どれも「〜すること」という意味を表し、名詞の役割を果たしていることがわかるでしょう。

現在分詞

続いて、現在分詞の例文を見ていきましょう。

1)He is walking along the river now.「彼は今、川沿いを1人で歩いている」

2)The baby sleeping in the bed is so cute.「あのベッドで寝てる赤ちゃん、すごく可愛いです」

1つ目の例文は、be動詞の後に「~ing」が置かれており、「He=walking」であることから形容詞句を作っていることがわかります。

2つ目の例文は、「The baby」を後ろから説明しているので、形容詞句を作っていることがわかります。

よって、どちらも現在分詞であることがわかるでしょう。

このように、名詞の役割を果たすのが動名詞、それ以外の形容詞句や副詞句を作るのが現在分詞であると理解しましょう。

CHECK

  • 動名詞と現在分詞はともに「~ing」なので混同しがち
  • 名詞の役割を果たすのが動名詞
  • 形容詞句や副詞句を作るのが現在分詞

動名詞の練習問題

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では、動名詞の練習問題に挑戦しましょう。

次の日本語に合うように、(  )に適切な語を選びなさい。

1)彼はタバコを吸うのをやめた。

He stopped (  ).

①smoking ②to smoke

2)鍵をかけることを忘れないで。

Don’t forget (  ) the door.

①locking ②to lock

3)彼女は海外の人と話すのに慣れている。

She is used to (  ) with foreign people.

①taking ②talk

4)この車を修理しても無駄だ。

It is no use (  ) this car.

①fixing ②to fix

できましたか?

では、答えを見てみましょう。

1)He stopped smoking.

2)Don’t forget to lock the door.

3)She is used to talking with foreign people.

4)It is no use fixing this car.

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CHECK

  • 英語が得意になるためのトレーニング
  • 「すばやく読む」「正しく聞き取る」を重要視
  • アプリによる徹底した学習管理

まとめ

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今回は動名詞の基本について学習しました。

中学で学習した内容を中心に解説しましたが、理解できましたでしょうか?

もしまだ理解できていない部分があればもう一度本文に戻って学習し直してみましょう

基本を理解することで、応用が身につきやすくなります。

高校で学習する高度な内容も理解するために、必ず理解しておくようにしましょう。

【初心者でもわかる】この記事のまとめ

「動名詞」に関してよくある質問を集めました。

動名詞とは?

動名詞とは、動詞+~ingで名詞の働きにさせたものです。動名詞の使い方は4つあり、主語・補語・目的語・前置詞の目的語の役割を果たします。動名詞についてはこちらを参考にしてください。

動名詞と不定詞の違いは?

不定詞だけを目的語にとる動詞は「未来志向」を持っており、動名詞には、それを躍動的に使っているイメージがあります。なお、動名詞だけを目的語にとる動詞は、「メガフェプスダサイ(megafepsdasai)」と覚えておきましょう。動名詞と不定詞の違いはこちらを参考にしてください。

この記事を企画・執筆した人
-StudySearch編集部-
この記事は、StudySearchを運営している株式会社デジタルトレンズのStudySearch編集部が企画・執筆した記事です。
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