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更新日 2023.8.28

副詞とは?形容詞との違いや修飾方法、置く位置や注意すべき用法を解説!

今回、勉強する内容は副詞です。

形容詞とあわせて、英語の勉強では非常に重要な分野となります。

日本語でも、「のんびりと歩いた」などと動作を細かく説明する際に副詞が使われます。

英語で副詞を勉強するときは、何が修飾されているかを捉えなければなりません。

単語そのものや文全体の意味が大きく異なるからです。

まずは、副詞が置かれている場所から内容を押さえましょう。

加えて、文章のニュアンスで使える副詞が変わるパターンもあります。

単語の性質を捉えつつ、文章ごとに使い分ける練習が大切です。

ここでは、代表的な副詞を取り上げています。

紹介する副詞の特徴を理解し、英語の勉強に役立ててください。

副詞と形容詞の違いとは?

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副詞とは、名詞以外のものを修飾する表現方法です。

名詞を修飾している形容詞と似ていますが、両者は使い方が異なるため注意しましょう。

副詞は、動詞や形容詞をより具体的に解説する表現だと押さえれば分かりやすいと思います。

例えば、「試験の成績が上がった」という文章があります。

この文章だけでも意味は通じますが、ここで「試験の成績がかなり上がった」に直すと、点数の上がり具合がより具体的に伝わるはずです。

英語においても、副詞を使った表現方法は欠かせません。

どのような用法があるか、しっかりと内容を押さえてください。

さらに、副詞は文全体を修飾することも可能です。

このあたりも合わせて確認しましょう。

CHECK

  • 副詞は名詞以外のものを修飾するときに使う用法
  • 一般的には動詞や形容詞を修飾する
  • なかには文章全体を修飾する副詞もある

副詞を使った例文一覧

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副詞の使い方を例文で解説しましょう。

ここで紹介する例文は全部で4つです。

  • ①He can speak English fluently.
  • ②She is really beautiful.
  • ③He can run very fast.
  • ④Suddenry the baby began to cry.

この4つの文章で副詞がどのような働きをしているか、しっかりと捉えてください。

動詞を修飾する例文

まずは、1つ目の文章である「He can speak English fluently.」から説明します。

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この文章における副詞はfluentlyです。

こちらは「流暢に」を示す単語ですが、文中では「can speak(話すことができる)」を修飾しています。

話すという動作について、fluentlyが具体的に説明していると読み取れるはずです。

つまり、この場合のfluentlyは動詞を修飾する副詞として使われています。

①の文章は、「彼は英語を流暢に話すことができる」と訳せます。

形容詞を修飾する例文

2つ目の文章の「She is really beautiful.」について解説します。

こちらの文章も日本語に直すだけであれば、特に問題はないでしょう。

「彼女は本当に美しい」と表せます。

では、ここで使われている副詞の働きを具体的に解説します。

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この文章の副詞は、reallyです。

reallyは「本当に」と日本語に直せます。

この単語があることにより、「彼女の美しさ」の程度が分かります。

そのため、reallyは形容詞を修飾する副詞です。

このように、副詞を用いれば、形容詞の内容も具体的に伝わります。

動詞や形容詞を修飾する例文

3つ目の文章である「He can run very fast.」も見てみましょう。

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まず、文頭には「He can run」と書かれています。

この文章だけを訳せば、「彼は走ることができる」です。

後ろに、fastを置くことで「速く走る」と修飾されています。

つまり、動詞を修飾する副詞が「fast」です。

ただし、③の文章にある副詞はfastだけではありません。

fastをさらに詳しく解説するためのveryも使われています。

こちらは、副詞をさらに修飾する単語です。

この文章では、「とても速く走る」と速さの程度が示されています。

このように、1つの文章で副詞が2つ使われるパターンもあるため、しっかりと押さえてください。

ちなみに、③の文章を全て日本語に訳すと「彼はとても速く走ることができる」となります。

文章全体を修飾する例文

④の文章の「Suddenly the baby began to cry.」についても、副詞がどのように働くかを見ていきましょう。

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ここでは、Suddenlyが文の最初に置かれています。

この文章は、副詞を文頭に置くパターンです。

Suddenlyは「the baby began to cry」、つまり文章全体を修飾しています。

④の文章の日本語訳は、「突然赤ちゃんが泣き始めた」です。

  • #

    副詞は、必ずしも1つの単語のみを修飾するわけではありません。

使い方によっては、文章全体を具体的に説明する場合もあるため押さえておきましょう。

CHECK

  • 副詞は動詞や形容詞を修飾するときに使う
  • 動詞を修飾する副詞がさらに修飾されることもある
  • 文章全体を修飾するときにも副詞が使われる

副詞を置く位置

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副詞を使うときに注意したいポイントは、該当する単語をどこに置くかです。

  • #

    副詞の置く位置を変えるだけでも、ニュアンスが全くもって異なるケースもあります。

同じように、以下の例文を使って詳しく解説します。

  • ①Happily my grandfather didn’t die.
  • ②My grandfather didn’t die happily.

これらを見て分かるとおり、2つとも使っている単語は全く同じです。

ただし、happilyを文頭と文末のどちらに置くかで意味が大きく変わります。

それぞれどのように異なるかをチェックしましょう。

文章全体を修飾する副詞は文頭に

はじめに、happilyを文頭へ置いたパターンの「①Happily my grandfather didn’t die.」を見ていきます。

先程の「Suddenly the baby began to cry.」の例を見ても分かるとおり、文頭に副詞を置くときは文章全体を修飾します。

こちらの文章を日本語に直すと、「幸運なことに私のおじいちゃんは死ななかった」です。

Happilyが、「私のおじいちゃんは死ななかった」という文を修飾していると捉えてください。

動詞を修飾する副詞は文末に

次に、「②My grandfather didn’t die happily.」を細かく解説します。

副詞であるhappilyを文の後ろに持ってくるパターンです。

このような場合は、動詞を修飾していると覚えてください。

②の文章であれば、happilyが修飾する単語はdidn’t dieの部分のみです。

このルールを踏まえた上で、「My grandfather didn’t die happily.」を訳してみましょう。

文頭には主語のMy grandfatherがあるため、「私のおじいちゃんは」と始めます。

動詞を修飾する「happily」の日本語訳は「幸せそうに」です。

これらを考慮すると、②の文章は「私のおじいちゃんは幸せそうに死ななかった(死ぬことができなかった)」というニュアンスになります。

単純に置く場所が変わっただけで、happilyは「幸運なことに」や「幸せそうに」と異なる意味になりました。

加えて、①の文章と②の文章では全体のニュアンスも大きく異なります。

①はおじいちゃんが結果的に生きている一方、②は亡くなった事実を書いた文章です。

英語の文章を日本語に訳すときは、副詞の配置には気をつけてください。

英作文を書く際には、配置を間違えないよう心がけましょう。

CHECK

  • 副詞を置く場所によって修飾する部分が変わる
  • 文章全体を修飾するときは文頭に副詞を置く
  • 動詞を修飾するときは文末に副詞を置く

副詞の注意すべき用法

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副詞には、配置以外にも注意すべき用法が数多くあります。

これらのポイントを6つの文章から押さえてください。

  • ①Lately Ken comes to school late.
  • ②My brother hasn’t finished his homework yet,but he is still watching YouTube.
  • ③Our boss left thirty minutes ago.
  • ④The secretary said our boss had left thirty minutes before.
  • ⑤Almost all of the members of the team are women.
  • ⑥Most of the members of the team are women.

それぞれの特徴を詳しく解説します。

lyを使うと単語の意味が変わる

1つ目の文章である「Lately Ken comes to school late.」の注意点を説明します。

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こちらの文章には、Latelyとlateの2つの単語があります。

lateの意味は、「遅い、遅れた」です。

一方で、lateに「ly」が付くと「最近の」と全く異なる意味になります。

こうした形で、「ly」を付けることで元の意味と大きく変わるケースもあります。

入試の問題では、lateとlatelyのようにどちらかを選ばせる問題が少なくありません。

これらの意味の違いを区別し、見分けられるように練習してください。

ちなみに、文章の日本語訳は「最近ケンは学校に遅れる」です。

yetとstillを使った例文

2つ目の文章である「My brother hasn’t finished his homework yet,but he is still watching YouTube.」も確認しましょう。

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ここで注目したい単語は、yetとstillです。

まず、この文章を訳すと「私の弟はまだ宿題を終わらせていないが、いまだにYouTubeを見ている」となります。

yetとstill、どちらも日本語では「まだ」と訳せます。

ただし、これらは使い方が異なるため気をつけなければなりません。

yetは、否定文や疑問文に使われる単語です。

「まだ〜していない」や「もう〜した?」の文章で用います。

一方で、肯定文のときに使われる単語はalreadyです。

完了形の範囲でも習いますが、「私はもう〜している」と表す際には上手く使い分けてください。

stillになると、継続の意味で「まだ〜している」といった表現で使われます。

今回の文章であれば、最初の「私の弟はまだ宿題を終わらせていない」が否定文です。

未完了の状態を指し示しているため、否定の意味でyetを使います。

後半の部分は「いまだにYouTubeを見ている」と訳せるため、用いる単語は継続のニュアンスを持つstillです。

これらもルールに合わせて使い分けなければなりません。

出題されたときに備え、特徴をしっかりと覚えましょう。

agoとbeforeの使い分け

「③Our boss left thirty minutes ago.」「④The secretary said our boss had left thirty minutes before.」は2つ合わせて解説します。

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これらの文章で押さえたいポイントが、agoとbeforeの使い分けです。

どちらも「前に」を示す単語として使われます。

ただし、若干ニュアンスが異なるため注意してください。

agoは、「今・現在のタイミングから〜前」の状態でしか使えません。

したがって、現在完了形や過去完了形では使用できない単語です。

③の文章を見てみると、「私達の上司は30分前に出発した」と訳せます。

「今から30分前」のニュアンスになるため、使う副詞はagoです。

一方で、④の文章は序盤が「The secretary said(秘書は言いました)」から始まります。

この場合の「said(言った)」も過去の状態を指していると分かります。

後半部分は、③と同じく「私達の上司が30分前に出た」と訳せるはずです。

つまり、④の文章では「秘書が言ったタイミングから」30分前に出たと表しています。

言い換えれば、現在があまり関わっていない状態です。

このように「過去のタイミングから〜前」と表したいときは、必ずbeforeを用います。

agoとbeforeの使い分けを整理すると、下記のとおりです。

  • ago=今・現在のタイミングから〜前
  • before=過去のタイミングから〜前

これらの違いもしっかりと押さえてください。

almostとmostの使い分け

「⑤Almost all of the members of the team are women.」「⑥Most of the members of the team are women.」も同時にチェックしましょう。

意味は、どちらも「チームのメンバーのほとんどは全てが女性だ」です。

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ここでは、almostとmostの使い分けを確認します。

almostは、必ず副詞として使う単語です。

そのため、代名詞の形で使う「almost of」にはできません。

また、形容詞の形である「almost 名詞」の置き方もNGです。

almostを使う際には、「almost all of」や「almost all 名詞」と後ろにallを置きます。

一方、mostは副詞だけではなく名詞や形容詞としても使えます。

almostとは異なり「most all」の形にはなりません。

「most of 名詞」や「most 名詞」といった使い方が正解です。

特にalmostは、正誤問題でよく出題されます。

使い方を理解していないと間違えやすい部分であるため、これらの違いを早いうちに押さえましょう。

CHECK

  • 「ly」をつけると意味が全く異なる副詞もある
  • 文章の指し示す状態に応じて使える副詞が変わる
  • 副詞も単語によって文章の作り方が異なる

副詞の練習問題

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副詞の練習問題を4問紹介します。

実際に解いてみましょう。

1.He worked ( ) to prepare for the piano competition.

①very hard ②more hard ③more hardly ④very hardly

2.As I had met her three years ( ),I recognized her at once.

①before ②ago

3.( ) students in this country can speak at least one foreign language.

①Almost all ②Most all ③Almost

4.These days I’ve ( ) spent my free time reading books.

①much ②more ③most ④mostly

正解は以下のとおりです。

1.He worked (①very hard) to prepare for the piano competition.

2.As I had met her three years (②ago),I recognized her at once.

3.(①Almost all) students in this country can speak at least one foreign language.

4.These days I’ve (④mostly) spent my free time reading books.

1番は、「ピアノコンサートへ向けて熱心に用意した」となるため、very hardを選びましょう。

2番は「今から3日前」のニュアンスになり、agoが正解です。

3番は、almostやmostの性質から、消去法でAlmost allを選択します。

4番は( )の後ろが動詞のspentであるため、副詞のmostlyを選びましょう。

CHECK

  • 使える副詞と使えない副詞の区別をつける
  • 文章の状況から使うべき副詞を選ぶ
  • 副詞によって単語の組み合わせが異なるため気をつける

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まとめ

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今回は、英語の「副詞」について勉強しました。

副詞は「名詞以外の単語を修飾する」用法として、形容詞とは区別してください。

まず押さえたいポイントは、置く場所によって修飾する部分が異なることです。

例えば、副詞を文頭に置いたとしましょう。

この場合は、文章全体を修飾する用法として使われます。

一方で、文末に副詞を置いたときは動詞が修飾されている形です。

英文を作成するときに注意しなければなりません。

さらに、副詞はニュアンスの違いで使う単語が異なります。

agoとbeforealmostやmostなどをしっかりと使い分けるようにしましょう。

副詞の細かいルールを押さえることが、入試問題にも対応できるようになるコツのひとつです。

【初心者でもわかる】この記事のまとめ

「副詞」に関してよくある質問を集めました。

副詞と形容詞の違いとは?

副詞と形容詞の違いは、修飾している内容です。形容詞の場合は、一般的に名詞を修飾します。一方で、副詞の場合は使われ方がさまざまあります。基本的には、動詞や形容詞、文章全体を修飾するものだと押さえましょう。副詞と形容詞の違いの詳細はこちらを参考にしてください。

副詞はどの位置に置くのが正しいの?

副詞は、何を修飾したいかで置く位置が変わります。例えば、文章全体を修飾する場合の位置は文頭です。主語よりも前に置く形を取ります。一方で、動詞を修飾したい場合には文末に置くケースが一般的です。また、同じ副詞でも、位置によって文章の意味が異なるパターンがあるため注意しましょう。形容詞を使うときの重要なポイントについてはこちらを参考にしてください。

この記事を企画・執筆した人
-StudySearch編集部-
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