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更新日 2023.9.11

【長崎大学】医学部を解説!特徴・学費・偏差値・倍率・医学部受験対策まで

本記事では長崎大学医学部について紹介していきます。

学費や偏差値、キャンパスなどの基本情報から、卒業後の進路、受験対策まで幅広く見ていきます。

国公立大学の医学部に行きたいけど、どこにいけば良いのか迷っている人などはぜひ参照してみてください。

【長崎大学】医学部医学科

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まずは、長崎大学医学部の概要として、学費や偏差値、定員や倍率などを見ていきます。

長崎大学医学部の概要

長崎大学はその名の通り長崎県にある国立大学です。

長崎大学の医学部は医学科と保健学科に分かれており、今回は医学科の方を見ていきます。

医学科では、医師国家試験を合格して医師となるために様々なことを学んでいきます。

人体の構造・機能と異常について学ぶ基礎医学、疾病について診断と治療の理論・手法を学ぶ臨床医学、疾病の予防と社会の関係性について学ぶ社会医学の3つを中心に学んでいきます。

基本情報

長崎は、江戸時代からの貿易地であり、西洋文化が入ってくる唯一の場所でありました。

長崎大学医学部医学科もその影響を受け、オランダ人によって設立されました。

日本で初めて患者を主体とした医療を実践し、近代西洋医学教育を創立しました。

その創始者の理念に倣い、深い医学知識と豊かな創造性、高い倫理観を身につけた医師・医学者を育成することを目標としています。

医学科では、医学知識の総合的理解、医科学的創造性の妖精、医師としての倫理性・人間性の確立という、医学・科学・人間性全てについて学ぶ教育を重視しているようです。

また、1年から2年前期にかけて教養教育も同時に学んでいくことも特徴として挙げられます。

また、他の大学からの編入者を受け入れているのも特徴で、1学年あたり5人の編入者がいます。

長崎大学医学部の学費は?

次に学費を見ていきましょう。

長崎大学医学部の学費
入学金 282,000円
初年度納付金 110,000円
授業料 535,800円/年
6年間総額 3,606,800円

長崎大学医学部の入学金は282,000円です。

また、その他に初年度は学部後援会費などが含まれた初年度納付金というものがあり、こちらが11万円かかります。

そして、授業料は年間54万円ほどかかります。

これはどの国立大学でも一律の値段となっています。

6年間合計だと360万円ほどかかる計算になります。

私立大学の医学部が最低でも2,000万円近くかかってくる事を考えると、比較的安い料金となっています。

とはいえ、安くはない金額ですので、次の章で奨学金制度について紹介していきます。

奨学金制度は?

長崎大学医学部の奨学金は、日本学生支援機構などの各種奨学金と、長崎大学独自の長崎大学入学時給付奨学金の大きく二つに分けられます。

以下の表でより詳しく見ていきましょう。

長崎大学医学部 奨学金制度
奨学金名 受け取り条件 貸与金額
日本学生支援機構奨学金 給付型奨学金 ・日本学生支援機構給付奨学金の採用者(予定者も含む) 入学料と授業料(1/3~全額)免除
第一種奨学金 ・人物・学業ともに優れ、著しい経済的困難を抱える者 自宅通学者:2~4.5万円/月
自宅外通学者:2~5.1万円/月
第二種奨学金 ・人物・学業ともに優れ、経済困難を抱える者 2~12万円(有利子)
・海外大学に進学/留学するもの
長崎大学入学時給付奨学金 一般選抜の合格者上位20%以内の長崎県内出身者及び県外出身者のトップ2名の合計4名 30万円

以上の表は学部生の場合の金額です。

またより詳細な条件・金額については、大学HPを参照しましょう。

他にも成績優秀者でかつ経済的理由を抱える者に対して、入学料や授業料免除となる独自の制度もあります。

また、民間財団や地方公共団体奨学金なども利用できるので、こちらも併せて確認しておくと良いでしょう。

かなり充実した制度が設けられているので、経済的な不安を抱える家庭でも比較的安心して通う事が出来ます。

長崎大学医学部の偏差値は?

長崎大学医学部の偏差値は河合塾によると偏差値65.0となっています。

ほかの塾でも65.0~67.5ほどの記載が多いので、これくらいの偏差値だと考えられます。

かなり難易度としては高いので、しっかりとした学力が必要です。

医学部全体の中では真ん中より少し上くらい、国公立大学の中だと、真ん中くらいとなっています。

長崎大学医学部と偏差値の近い大学は?

次に長崎大学医学部と偏差値の近い大学を見ていきましょう。

少し難易度の高い大学と低い大学を5つずつ紹介していきます。

長崎大学医学部 偏差値の近い大学
長崎大学より少し上くらいの大学 奈良県立医科大学、京都府立大学医科大学、名古屋市立大学、筑波大学、関西医科大学
長崎大学より少し下くらいの大学 新潟大学、三重大学、滋賀医科大学、国際医療福祉大学、産業医科大学

地方部の国公立大学の他、国際教育と学費の安いことで人気のある国際医療福祉大学などが偏差値の近い大学としてあげられます。

併願校を考える際などの参考にしましょう。

長崎大学医学部の定員数は?

2023年の長崎大学医学部医学科の募集人員は95人となっています。

内訳としては、一般選抜が71人、学校推薦型が24人となっています。

ただ、文部科学省の認可が今まで通り維持されれば、20人ほど学校型選抜の人数が増え、合計で115人ほどの定員となる予定です。

倍率は?

次に長崎大学医学部の倍率を見ていきましょう。

5年間の偏差値の推移を見ていきましょう。

長崎大学医学部 倍率
年度 2018 2019 2020 2021 2022
倍率 4.4倍 4.5倍 3.6倍 5.3倍 5.8倍

長崎大学医学部の倍率は、近年だと5倍ほどになっています。

数年前は4倍ほどだったので、ここ2年は非常に高い偏差値になっている事がわかります。

ライバルが増えてきているという事なので、しっかり勉強を進め、負けないように勉強を進めていきましょう。

医学部のキャンパスは?

長崎大学の多くの学部は文教キャンパスにありますが、医学部のキャンパスは、主に坂本地区キャンパス1になります。

長崎駅から見て北に位置する長崎県長崎市坂本町にあり、長崎本線浦上駅下車後、路面電車か徒歩を使って15分ほどで行く事が出来ます。

路面電車の場合は、原爆資料館駅から徒歩10分ほどかかります。

また長崎空港からバスでも行く事が出来ます。

✔長崎大学医学部は医学・科学・人間性全てを学ぶカリキュラム

✔医学部医学科の偏差値は65.0ほどで、倍率は5倍ほど

✔学費は6年間で360万円ほどで、奨学金制度も充実している

長崎大学医学部の入試情報を紹介

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次に長崎大学医学部の入試情報を紹介していきます。

募集要項

まずは募集要項を見ていきましょう。

長崎大学の医学部の入試日程は、共通テストを受けた後、その結果が2月13日に発表され、二次試験の試験日が2/25になります。

合格者発表は3/8となっています。

医学部のアドミッションポリシーとしては、入学者に以下のような資質・素養を求めているようです。

入学時の学修に必要な基礎学力を有しているもの、医学・医療分野に従事していく者としての志を持つ者、高い倫理観を持つ者、チーム医療のための協調性、コミュニケーション能力を持つ者などが挙げられています。

また入学者選抜方法として足切りが設けられる事があり、募集人員の5倍以上の入学志願者がいた場合に足切りが行われるようです。

共通テストの対策もしっかりと進めていく必要があります。

一般選抜

長崎大学では、総合型選抜・一般選抜・学校推薦型選抜など様々な選抜様式がありますが、医学部医学科では、学校推薦型と一般選抜の方式で入学者を決めています。

一般選抜では、一次試験となる共通テストの結果と二次試験となる個別の学力試験の結果を合わせて合否が決まります。

共通テストで基礎学力を見る他、個別学力検査で読解力や表現力、思考力・判断力・表現力などを測っているようです。

加えて、面接を導入する事で、コミュニケーション能力と協調性・倫理性などを見ているようです。

後期日程は設けられておらず、2/25-26で行われる前期日程の一発勝負となります。

万全の体勢で望めるようにしておきたいですね。

編入

また長崎大学では2年次の編入試験があるのが特徴です。

これは、医学部医学科を除く学部学科の卒業者または卒業予定者が受験する事が出来ます。

すでに一度大学を卒業した者しか受験できないため、一次試験の試験科目も英語と生命科学系科目の二つとなっています。

受験日は院試の時期に近く、令和4年だと、一次試験が8/26、二次試験が10/7に行われたようです。

二次試験は一次試験の通過者が受験でき、小論文と面接によって合否が決まります。

医学部の中で編入を取り入れている大学は多くはないので、編入を考えている人は長崎大学も見ておくのが良いかもしれません。

入試科目は?

次に長崎大学医学部の入試科目を見ていきましょう。

まずは一次試験の共通テストからです。

共通テストでは、国語・数学ⅠA・数学ⅡB・英語が必須科目となっています。

また、地歴公民に関しては世界史B・日本史B・地理B・現代社会・倫理・政治経済・倫理政経の中から一つ選ぶ形です。

また、理科は化学・物理・生物の中から2つを選ぶ形です。

配点に関しては、国語、英語、数学がそれぞれ100点ずつ(英語はリーディングが80点、リスニングが20点)、地歴公民が50点、理科が2科目合計で100点の合計450点という配点となっています。

なお、英語に関しては他の外国語も選択可能となっています。

二次試験の個別試験に関しては、数学ⅠA・ⅡB・Ⅲ、英語、理科(化学・物理・生物から2科目選択)に加えて、面接と調査書という内容になっています。

配点は、数学が250点、英語が200点、理科が合計で250点、面接が60点、調査書が40点の合計800点という配点になっています。

個別学力試験の比重の方が大きいので、こちらを特に重点的に対策する事が必要です。

✔学校推薦型と一般選抜での2つの受験方法があり、一般選抜は共通テストと個別試験で合否が決まる。

✔2年時からの編入試験もあり、英語と生命科学系の科目、面接と小論文が試験科目となる

✔一般選抜は、450点満点の共通テストと、800点満点の個別試験で合否が決まる。

長崎大学医学部の特徴を紹介

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次に長崎大学医学部の特徴を紹介していきましょう。

地域基盤型医学教育~地域で活躍する人材に~

まず一つ目は地域で活躍できる人材を育てるべく、地域基盤型医学教育を提供しているという点です。

やはり地方部にある長崎大学は地域医療の重要性を認識し、地域基盤型医学教育を設置し、地域医療を学べるプログラムを整えています。

このプログラムでは、長崎県内の中核病院を拠点として、1年次から6年次まで診療所や高齢者施設などで地域医療を学ぶ事が出来ます。

また、日本で一番島の数が多い長崎県の特色から、5年次では「離島医療・保健実習」が盛り込まれるなど独自のプログラムも多いです。

様々な関連施設

二つ目は様々な関連施設を有している事です。

原爆投下地である長崎の歴史を踏まえた原爆後障害医療研究所や熱帯医学研究所など、他の大学にはない特徴を持った関連施設があります。

卒業後には臨床医となるひとがもちろん多いですが、これらの進路の他にも、このような関連施設で勤務する事も出来ます。

医学部卒業後も様々なキャリアを選択する事が出来るのも長崎大学の大きな特徴であると言えます。

本格的な研究体験ができるリサーチセミナープログラム

3つ目は本格的な研究体験が出来るリサーチセミナープログラムがある事です。

このリサーチセミナーでは、学生の考察力を引き出すために開かれています。

医師は、もちろん倫理性や臨床医としての技術・正しい知識を学ぶ事はもちろん重要ですが、科学的な思考や論理的な思考を持つ事も非常に重要になってきます。

特に研究医を目指す人にとっては論文を書いたり研究を進めていったりする上で必須となる能力となります。

実際の内容としては、3年次から2ヶ月間、研究室に配属されて行われます。

毎日朝から夕方まで実際の現場で研究できるので、必要となる素養が身につけられます。

研究室に進学を考えている生徒からは特に人気があり、セミナー後に論文を書く学生などもいます。

臨床医だけでなく研究医を目指す人も視野に入れた教育があるのは大きな特徴と言えますね。

✔地域基盤型医学教育を提供し、「離島医療・保健実習」など地域医療を学べる実習を行なっていく

✔原爆後障害医療研究所や熱帯医学研究所など様々な関連施設がある

✔研究医を目指す人に人気のリサーチセミナープログラムがある

長崎大学医学部の学び

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次に長崎大学医学部で学べることを見ていきましょう。

長崎大学医学部で取れる資格

長崎大学医学部で取れる資格としては、医学科では医師免許を取得する事が出来ます。

2022年の医師国家試験の長崎大学の合格率は91.5%となっています。

国公立大学の中では普通くらいの合格率です。

ちなみに、保健学科では、看護師・理学療法士・作業療法士などの資格を取る事が出来ます。

医学部の目指せる仕事

医師国家試験を取得すれば、もちろん医師として働く事が出来ます。

ほとんどの学生が医師となり県内の病院を中心に研修を積んだのちに、現場で実際に働いていきます。

就職率・卒業後の進路

2022年度の卒業生120人のうち、就職準備中の人が7人、臨床研究医となる人が残りの113人という構成になっています。

医学部全体で50%弱ほどが長崎県内に就職するというデータもあるので、県内に残る人も少なくないようです。

また、附属病院である長崎大学病院に就職する人も多いと思われます。

✔長崎大学医学部医学科では医師国家試験の合格を目指し、その合格率は91.5%となっている

✔卒業後はほとんどが研修を積み、医師となる

✔県内に50%弱の人が残るなど、県内に残る人も少なくない

長崎大学 医学部受験対策

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最後に長崎大学医学部の受験対策をどのようにしていけば良いのか見ていきましょう。

医学部の受験生に特化した指導を行っている京都医塾を紹介していきます。

長崎大学医学部の受験対策なら京都医塾

長崎大学のような国公立大学の医学部は共通テストと二次試験の2回試験があり、科目数も非常に多いです。

また、難しい問題もある中で非常に正答率を上げていく必要があるので、自身で対策していくのは非常に難しいです。

そこでおすすめなのが京都医塾です。

京都医塾は京都にある医学部志願者に特化した塾です。

京都医塾は京都大学を始めとした一流大学の講師陣と、オリジナルのカリキュラム、勉強に集中できる環境が整っているのが売りの塾です。

次に京都医塾の強みを見ていきましょう。

京都医塾の強み

京都医塾の強みの一つ目は一流大学出身の講師がマンツーマンで指導してくれる事です。

得意科目を伸ばしていくのと同時に苦手科目・分野にフォーカスして指導してくれます。

考え方を学ぶと同時に、基礎学力を徹底的に身につける事で、共通テストに対応出来るようになっていくとともに、二次試験の難しい問題を解くための下地になります。

また、それらの授業が完全にオーダーメイドのカリキュラムに従って進んでいくので、合格への最短ルートを進む事が出来、非常に効率よく受験勉強を進めていく事が出来ます。

そして、個別の自習室があったり、寮も完備したりなど受験勉強に超集中できる環境が整っている事も強みです。

これらによって、偏差値40台から医学部合格を果たした受験生もいます。

京都医塾の受験対策

次に京都医塾の受験対策を見ていきましょう。

オーダーメイドのカリキュラムからもわかるように、一人一人をテスト・授業等から徹底的に分析して戦略的に合格に近づいていきます。

生徒とのヒアリングも高頻度で行い、学習進捗状況を確認していく他、生活面で規則正しい生活が出来ているかなど勉強に関わる全てのところを気にかけてくれます。

起床や就寝時間などをコントールして、規則正しい生活を送ることや、食事がついているなど、受験生が勉強を着実にサボらず進められるような環境を整えてくれます。

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✔京都医塾は京都にある医学部合格を目指している人に向けた個別指導塾

✔徹底した学習戦略と優秀な講師陣による授業、勉強に集中出来る環境が強み

✔オーダーメイドのカリキュラムと、生活リズムまでコントロールする勉強管理で合格を目指していく

まとめ

長崎大学医学部の情報を見ていきました。

まとめると、

  • 長崎大学医学部の偏差値は65.0ほどで、倍率は5倍ほどとやや高め
  • 共通テストと個別試験の2回のテストで合否が決定、面接もある
  • 地域医療や研究職を学べるプログラムや豊富な関連施設が特徴

といったところでしょうか。

編入試験も導入しており、すでに大学を卒業している社会人の方でも門戸が広く開かれています。

医師になりたいという希望をお持ちの方は長崎大学もぜひ検討してみてください。

また、対策に向けての京都医塾も合わせてチェックしておきましょう。

【初心者でもわかる】この記事のまとめ

「長崎大学医学部」に関してよくある質問を集めました。

長崎大学医学部医学科の偏差値は?

長崎大学医学部医学科の偏差値は、河合塾で見ると65.0となっています。医学部全体では真ん中より少し上くらい、国公立大学の中では真ん中ほどとなっています。偏差値の近い大学として、国際医療福祉大学や新潟大学、三重大学、筑波大学などがあります。長崎大学医学部の偏差値について知りたい方はこちら

長崎大学医学部の学費は?

長崎大学医学部の学費は、初年度が入学金・初年度納付金・授業料含めて93万円ほどかかります。2年次以降は、年間54万円ほどで、6年間合計では360万円ほどかかる計算になります。奨学金制度も様々あるので、条件に当てはまるかどうか確認しておきましょう。長崎大学医学部の学費についてはこちら

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-StudySearch編集部-
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