ホーム >> 学習関連コラム >> 勉強法 >> 【プロ家庭教師監修】2024年度共通テスト化学の問題傾向・対策・難易度
更新日 2025.2.3

【プロ家庭教師監修】2024年度共通テスト化学の問題傾向・対策・難易度

センター試験は2020年度入試で廃止になり、2021年度からは「大学入学共通テスト」が実施されるようになりました。

変更されたばかりで、違いが分からない・勉強法が分からないという方のために、2024年度の共通テストを詳しく説明していきます。

この記事では、大学入試共通テストの科目のひとつである「化学」の勉強法や参考書、出題範囲について解説します。

共通テストとセンター試験の違いとは?

_画像

大学入学共通テストとは、2020年度まで行われてきた大学入試センター試験の代わりに、2021年度から全国で実施された全国共通大学入試試験のことです。

大学入学共通テストの概要

共通テストの日程

ここでは、2024年度の大学入学共通テストの日程についてご紹介します。

 
大学入学共通テストの日程
中間発表 2024年1月19日
最終発表 2024年2月7日

大学入学共通テストは、センター試験と同じように、毎年1月の中旬の土・日に行われます。

化学は理系科目のため、2024年度では1月14日(日)に試験が実施されます。

共通テストの受験形式

共通テストの受験形式
単独型 共通テストの点数のみで評価される
併用型 共通テスト+各大学独自の試験で評価される

大学入学共通テストを使って大学受験をするには、共通テストの点数のみを利用して大学を受験する単独型と、共通テストの点数に加えて各大学独自の試験を2次試験として行う併用型があります。

共通テストの化学の概要

共通テスト化学の問題形式

大問数 小問数 解答数 分野
第1問 4 6 物質の構成
第2問 3 5 物質の状態、物質の変化
第3問 3 6 無機物質
第4問 5 6 有機化合物、高分子化合物
第5問 3 6 天然高分子化合物
合計 27 34 -

2021年度の共通テスト化学の問題構成は、このようになっています。

試験はセンター試験と同じく、全問マーク式です。

センター試験では大問は7問であり、配点もバラバラだったため、共通テストではとてもわかりやすい問題構成になっていることがわかります。

共通テスト化学の時間配分と配点

大問 時間配分 配点
第1問 16分 20点
第2問 12分 20点
第3問 12分 20点
第4問 12分 20点
第5問 8分 20点

共通テストの化学の試験時間は60分、配点は100点です。

共通テストの化学は50分前後で解き終わり、見直しができるようにするとよいでしょう。

自分の得意・不得意な問題を理解し、確実に解ける問題から手を付けていきましょう。

化学対策におすすめの参考書はこちら→

センター試験と共通テストの違い

表現力などが求められる

今までのセンター試験は、知識や技能が評価の中心となっていました。

大学入試共通テストではこれらに加えて、思考力や判断力、表現力などをはじめとした様々な能力が評価されるようになりました。

センター試験の問題形式

センター化学は次の7つの大問からなります。

大問 出題範囲 配点
第1問 物質の構造・状態 24
第2問 物質の変化と平衡 24
第3問 無機物質 23
第4問 有機化合物 19
第5問 高分子化合物 5
第6問 合成高分子化合物 5
第7問 天然高分子化合物 5

センター試験の問題構成は、例年このようになっていました。

これらのうち大問1から大問5までが必答で、大問6と大問7が選択問題となっています。

✔共通テストの化学は1月16日

✔化学の問題数は共通テストのほうが少ない

✔時間配分に注意が必要

【共通テスト】化学の出題傾向

_画像

共通テスト化学の出題範囲

出題分野
原子・分子 モル計算
熱力学 酸化還元
電池 無機化学
有機化学 高分子

共通テストの出題範囲は、上記のようになっています。

特にモル計算は、つまずくと時間を取られてしまう単元なので、徹底した対策を行うと良いでしょう。

自分に合わせた共通テスト対策を行える家庭教師はこちら→

共通テスト化学の出題傾向

共通テストでは、センター試験と比べて深く思考させる問題が多くなっています。

どんな問題が出題される傾向にあるのか見ていきましょう。

グラフや表の出題が多い

共通テストでは、グラフや表から情報を読み取る力が問われ、化学では実験の模式図などが出題されます。

単に単語を覚えるだけでなく、実験方法や意味まで理解する必要があるでしょう。

また、表のデータから何が起きているのか推測する能力も必要となります。

幅広い知識が必要となる

共通テストは、センター試験と比べて、知識の応用力を問う問題が多くなっています。

また、様々な分野やデータを合わせた問題が出題されるため、幅広い分野の知識をしっかり定着させておく必要があります。

✔センター試験に比べ、思考力が問われる

✔グラフや表が多く出題

✔幅広い知識の定着が必要

【共通テスト】化学で9割取るための勉強方法

_画像

共通テスト化学の大問ごとの勉強方法

共通テスト化学の勉強法
  • 理論化学は基礎を完璧に理解する
  • 無機化学は専用ノートを作り暗記する
  • 有機化学は構造式の学習が鍵
  • 高分子化合物はそれぞれの反応を覚える

次に大問別にそれぞれの対策法について解説していきます。

第1問の勉強方法

第1問の理論化学では「与えられた文章の正誤判定」や「計算問題」が出題されます。

そのため、まずは用語を正しく理解することが大切です。

具体的にはファンデルワールス力、分子間力といった用語の意味を説明できるようにし、「ファンデルワールス力の高い物質と低い物質では沸点はどう違うか」など関連する項目の知識を整理します。

第2問の勉強方法

第2問も原理・原則を理解することが一番の近道です。

中でも平衡や酸化還元反応は原理さえ分かれば計算式に落とし込めるので、やみくもに問題を解くよりもまずは原理を抑えましょう。

いきなりセンター試験の過去問を解くのが難しい場合には学校のテキストの問題を解き、解き方がわかってきたらセンター試験の過去問を解いてみましょう。

第3問の勉強方法

第3問の無機化学が最も覚えることが多い分野です。

まずは周期表に沿って物質の性質を理解し、その上で個別の知識(この化合物にはこういう性質がある等)を付加していきましょう。

オススメはノートを作って何度も見返すことです。

化合物によって色が異なることもあるので、資料集をコピーしてノートに貼り付けていくと視覚的にも記憶に残りやすくなります。

語呂合わせを使って内容を整理することも有効です。

第4問の勉強方法

第4問の有機化学は構造式がたくさん出て来ます。

こちらも知識をきちんと整理できていれば容易に解ける問題ばかりです。

一見難しく見える問題でもいくつかの知識を組み合わせることが解けるということを覚えておきましょう。

第5問の勉強方法

第5問の高分子化合物も暗記すべき内容が多くあります。

しかし出題される反応が限られているため、正確に1つ1つ覚えていくことで攻略できます。

この大問では繊維が作られる原材料(モノマー)の構造、化学反応の名称、高分子の性質などが問われます。

✔理論化学から攻略する

✔原理の理解に時間を使う

✔無機・有機・ 高分子では正確な暗記

【共通テスト】化学対策におすすめの参考書

画像

おすすめの参考書一覧
  • 大学入学共通テスト 化学の点数が面白いほどとれる本
  • 共通テスト 化学 実験・資料の考察問題24
  • 共通テスト対策問題集 マーク式実戦問題編 化学 2022
  • 河合塾 共通テスト総合問題集 化学
  • 共通テスト問題研究 化学基礎 化学

大学入試共通テストの化学の対策に使える参考書を5冊、ピックアップしています。

大学入学共通テスト 化学の点数が面白いほどとれる本

画像

大学入学共通テスト 化学の点数が面白いほどとれる本
出版社 KADOKAWA
価格(税込) 1,760円

こんな方にオススメ

この参考書は、共通テストで7割程度を目指す段階の方にオススメの参考書です。

そのため、既にそのくらいは取れるという方には少し易しくなってしまうかもしれません。

この参考書の使い方

1冊がかなり分厚いため、何度も反復演習を行うというよりは、実力を確認しながら解くのに適しています。

「7割程度を目指す段階の方向け」とお伝えした通り、メインの教材として使用する場合はもう少し難しい参考書と一緒に使うのがオススメです。

共通テスト 化学 実験・資料の考察問題24 (共通テストCROSSシリーズ)

画像

共通テスト 化学 実験・資料の考察問題24
出版社 旺文社
価格(税込) 1,320円

こんな方にオススメ

共通テストから採用される、思考力や応用力を試す問題が多く採用されている参考書です。

基礎は問題なくできていて次の段階に進みたい方にオススメの一冊です。

また、カラーと図解で比較的楽しく仕上げられているため、白黒ばかりだと飽きてしまうという方にも適しているでしょう。

この参考書の使い方

前述の通り思考力を試す発展問題が多く見られるので、基礎を他の参考書や教科書で固めてから取り組むことをオススメします。

共通テスト対策問題集 マーク式実戦問題編 化学 2022 (大学入試完全対策シリーズ)

画像

大学入学共通テスト実戦問題集 化学2022
出版社 駿台文庫
価格(税込) 1,210円

駿台の大学入試対策シリーズの一冊です。

こんな方にオススメ

満点を目指す方にオススメです。

問題の傾向としてはやや難しい問題が多くなっていますが、この参考書を問題なく理解できるようになれば本番も安心できるレベルです。

この参考書の使い方

この参考書の問題が解けるレベルの人であれば既に基礎は問題ないはずなので、この参考書を何度も繰り返し演習してしっかりと身に付けるのがオススメです。

河合塾 共通テスト総合問題集 化学

_画像

河合塾 共通テスト総合問題集 化学
出版社 河合出版
価格(税込) 1,980円

こんな方にオススメ

共通テストの実際の問題を行い、苦手分野を把握しておきたい人におすすめの参考書です。

この参考書の使い方

この参考書には、全統模試や2021年度の共通テストなど、共通テストの過去問題が収録されています。

黒本と呼ばれ、河合のデータが詰まった参考書なので、試験の1か月前までには行い苦手を確認しておくと良いでしょう。

共通テスト問題研究 化学基礎 化学

_画像

共通テスト 化学 実験・資料の考察問題24
出版社 教学社
価格(税込) 1,078円

こんな方にオススメ

共通テスト直前に、本番を想定したレベルの高い問題を行っておきたい人にオススメです。

この参考書の使い方

共通テストの化学に対策するための過去問を25年分記載しています。

最新の共通テストを2日分もついているので、テスト直前の対策にもぴったりです。

問題集は別冊で、本番を想定したマークシートもついているので、安心です。

共通テスト対策に強い家庭教師

「自分の弱点分野を見つけて、足りない知識を効率よく補ってくれる学習サービスがあったらいいのに…」と思った方もいると思います。

そのための解決策がある全国No.1の家庭教師派遣サービスの家庭教師のトライをご紹介します。

大学受験なら家庭教師のトライがおすすめ

_画像

家庭教師のトライ
対象年齢 幼児・小学生・中学生・高校生・高卒生
対象地域 全国
特徴 豊富な指導経験から得たオリジナルの指導法を使ったマンツーマン指導

家庭教師のトライは、マンツーマンの個別指導で、合格へのオリジナルカリキュラムを作成してくれます。

家庭教師のトライの強み

  • 学力に合わせたオーダーメイドカリキュラム
  • 指導実績から得たオリジナルの指導法
  • 希望に寄り添った講師

家庭教師のトライはマンツーマンで指導を行ってくれるので、苦手を克服し、最短ルートで大学合格を目指すことができます。

また、選び抜かれた講師が基礎の理解を徹底サポートしてくれ、講師の変更は何回でも無料です。

さらに学習時間や頻度も自由に選べるため、自分の生活スタイルにあった勉強が可能です。

家庭教師のトライのコース

家庭教師のトライのコースをご紹介します。

家庭教師のトライの高校生向けのコースは、以下の通りです。

  • 大学受験対策
  • 定期テスト・内申点対策
  • 総合型・学校推薦型選抜対策
  • 英語資格検定対策
  • 内部進学対策

家庭教師のトライは、様々なコースプランをご用意しています。

他にも部活と勉強が両立できるようにサポートをしてくれたり、難関大学受験対策や苦手な科目を集中的に対策するプランなど、一人一人に合わせた学習プランで結果を出します。

いろんな目的やニーズに合わせたコースがあるので、自分に合ったコースを選びましょう。

自分に合わせた学習プランを提案できるので、気になる方はぜひ公式サイトからご相談してみてはいかがでしょうか

また、家庭教師のトライの2024年入試の合格実績は、以下の通りです。

2024年度入試 合格実績
東京大 京都大 北海道大 東北大
名古屋大 大阪大 九州大 一橋大
東京工大 神戸大 金沢大 広島大
早稲田大 慶応大 上智大 東京理科大
国際基督教大 明治大 青山学院大 立教大
中央大 法政大 学習院大 関西大
関西学院大 同志社大 立命館大 他多数

※家庭教師のトライ・個別教室のトライ・トライプラス・トライ式高等学院・トライのオンライン個別指導塾の利用者のうち、2024年度大学入試合格者の合計。

国公立から私立の大学まで多くの合格者がいます。

2024年度の合格者数は、16,851名ととても多くの人数が合格しています。

中学生向けのコースプランは、以下の通りです。

  • 公立・私立高校受験対策
  • 定期テスト・内申点対策
  • 中高一貫校サポート
  • 苦手科目克服

家庭教師のトライでは、様々なプランが用意されています。

お子さまの学習進歩に合わせて、徹底的なサポートを行います。

お子さまに合わせた学習プランを提案できるので、気になる方はぜひ公式サイトからご相談してみてはいかがでしょうか

2024年度の入試の合格実績は、以下の通りです。

2024年度入試 合格実績
灘高 開成高 渋谷幕張高 洛南高
愛光高 土浦一高 宇都宮高 宇都宮女子高
天王寺高 三国丘高 西京高 神戸高
慶応義塾高 慶應志木高 早大学院高 早稲田実業高

※家庭教師のトライ・個別教室のトライ・トライプラス・トライ式高等学院・トライのオンライン個別指導塾の利用者のうち、2024年度大学入試合格者の合計。

2024年度の高校入試の合格実績は、上記の通りです。

2024年の合格者数は、19,752名ととても多くの合格実績があります。

小学生向けのコースは、以下の通りです。

  • 私立中学受験対策
  • 学習の基礎固め・学習習慣の定着
  • 算数・英語対策
  • 中学学習の先取

家庭教師のトライでは、小学生の時から中学受験に向けた対策をすることが可能です。

また、他にも学習の基礎を固めたり算数や英語の対策、中学学習の先取りまで可能になります。

お子さまに合わせた学習プランを提案できるので、気になる方はぜひ公式サイトからご相談してみてはいかがでしょうか

2024年度の入試合格実績は、以下の通りです。

2024年度入試 合格実績
開成中 桜蔭中 広尾学園中 慶應義塾中等部
早稲田実業中 大阪星光学院中 神戸女学院中 西大和学園中
洛南高校附属中 同志社中 東海中 北嶺中

※家庭教師のトライ・個別教室のトライ・トライプラス・トライ式高等学院・トライのオンライン個別指導塾の利用者のうち、2024年度大学入試合格者の合計。

上記以外にも多くの中学校の合格実績があります。

詳しい情報は、公式サイトからチェックしてみてください。

家庭教師のトライの料金・授業料

家庭教師のトライの料金は、以下の通りです。

家庭教師のトライの授業料
入会金 11,000円(税込)
授業料 お見積りシミュレーション

家庭教師のトライは、1人1人学習プランを作成するため料金が異なってきます。

料金については、公式サイトから無料相談をすることで料金の確認をすることが可能です。

料金プランの作成の流れは、以下の通りです。

~料金プラン作成の流れ~
  1. お子さまのお悩みや要望のヒアリング
  2. ご自宅で学習プランナーによる無料学習相談
  3. 目的達成に向けた料金プランを作成

上記のような流れになっているので、気になる方はぜひ一度無料相談を受けてみてください。

家庭教師のトライの公式サイトから簡単にお申込みができます。

家庭教師のトライの体験レッスン

家庭教師のトライは、2回の体験レッスンを実施しています。

初めて家庭教師を検討している方や教師との相性や実力が気になる方は、特に体験レッスンを受けることをおすすめします。

2回体験レッスンの流れは、以下の通りです。

~体験レッスンの流れ~
  1. 公式サイトよりお申込み
  2. 教育プランナーと面談
  3. 教師を選んで2回の体験授業の受講

家庭教師のトライが気になる方は、ぜひ体験レッスンを受講してみてください。

トライ式難関大学合格コース

難関大学合格コースでは、難関国公立や私立大学の試験に精通したプロの講師がトライ式の学習法で指導してくれます。

実際の指導指導経験や過去の試験問題の分析から、合格を徹底的にサポートしてくれるので合格を本気で目指す人にはおすすめです。

↓↓【家庭教師のトライの詳細はこちら!!】↓↓

まとめ

画像

大学入試共通テストの化学について、出題範囲や問題形式、対策となる参考書や家庭教師をご紹介しました。

はじめて実施される形式のテストで不安も多いと思いますが、ぜひ対策を立てる上で参考にしてください。

理論化学は原理の理解が最重要です。

無機化学・有機化学・高分子化学は内容の正確な暗記が高得点につながります。

それらの基礎を固めた後はセンター化学の過去問に取り組み、形式になれる必要があります。

【初心者でもわかる】この記事のまとめ

「共通テスト化学」に関してよくある質問を集めました。

大学入試共通テスト「化学」の出題傾向は?

大学入学共通テスト化学の出題傾向は、資料を読み取り、思考する問題が多く出題される傾向があります。また、グラフや表が多く出題され、センター試験よりも幅広い知識が必要となります。暗記するだけでなく、しっかりと問題を理解する必要があります。具体的には記事に記載しています。

大学入学共通テスト「化学」の対策方法は?

共通テスト化学の勉強方法は、単元ごとに頻出問題を確認し、暗記の仕方を工夫することが大切です。記事の中におすすめの参考書も記載しているので、共通テスト対策に役立ててください。

この記事を企画・執筆した人
-StudySearch編集部-
この記事は、StudySearchを運営している株式会社デジタルトレンズのStudySearch編集部が企画・執筆した記事です。
StudySearchでは、塾・予備校・家庭教師探しをテーマに塾の探し方や勉強方法について情報発信をしています。
StudySearch編集部が企画・執筆した他の記事はこちら→