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更新日 2024.4.9

仮定法未来とは?2つの表現方法と倒置法について例文を用いながら解説

友達と会話をするときも、現在起こっていないことを仮定する場合があるでしょう。

例えば、「見たものを全て覚えられたら、勉強も楽なのにな」といった文章が該当します。

このような表現を英語で使えれば、英作文の幅も広がるはずです。

ここでは、現在起こっていない事実について表現する「仮定法未来」について解説します。

加えて、自分の抱いている感情をより強く表したいときに使う倒置法もあわせて取り上げます。

独自のルールがあるため、文章をつくるときは注意が必要です。

また、仮定法未来の表現方法を勉強するうえでおすすめな学習塾も紹介します。

これらの内容をしっかりと押さえ、試験に出題されても解けるように練習しましょう。

仮定法未来とは?

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今回は、仮定法未来について解説します。

仮定法未来とは、まだ起きていない事実(未来)を表現する方法です。

例えば、「もし明日試合に勝てたら、きっとご褒美をもらえるのに」のような文が該当します。

仮定法には、大きく分けて以下の3種類があります。

  • 仮定法過去
  • 仮定法過去完了
  • 仮定法未来

仮定法過去は、現在の事実を仮定する表現方法でした。

「もしお金を持っていたら、あの服を買えるのに」といった文が仮定法過去です。

一方で、仮定法過去完了は過去の事実を仮定しています。

該当する例文は、「もし1ヶ月間勉強していたら、昨日の試験はパスできたのに」です。

では、仮定法未来の表現方法は英語でどのように表すのでしょうか。

例文とともに解説しましょう。

仮定法未来の例文解説

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ここでは、仮定法未来を使った例文について3つ紹介します。

  • 1)If the sun were to rise in the west,he would never change his mind.
  • 2)If I should fail the exam,I would/will try again and again.
  • 3)If you should fail the exam,try again and again.

これらの例文から文の作り方を押さえましょう。

「were to」を使ったパターン

まずは、1)If the sun were to rise in the west,he would never change his mind.の文章について確認します。

ここで重要な単語がwere toです。

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この表現方法が使われている場合、ニュアンスとしては「もう絶対ありえない」か「少しだけ可能性はあるかも」と覚えましょう。

ニュアンスを押さえたうえで、訳文をチェックします。

まず、カンマより前は「もし太陽が西から昇ったとしても〜」と訳せます。

物理的に太陽が西から昇ることはありません。

つまり、「絶対ありえない」状態を示しているためwere toが使われています。

カンマより後ろも含めて訳した文が、「もし太陽が西から昇ったとしても、彼はきっと考え方を変えないだろう。」です。

ちなみに、were toの場合はカンマの後ろではwouldやcouldなどの過去形しか使えません。

現実味がない状態を表現するためです。

仮定法未来の文章を作るうえでは、カンマの後ろにも注意しましょう。

「should」を使ったパターン

次に、2つ目の文章である2)If I should fail the exam,I would/will try again and again.を解説します。

この文章で注目したいポイントは、shouldです。

shouldを使った仮定法未来のニュアンスは、「可能性が少しだけある」すなわち「現実的に起こりうる可能性がある」場合を指します。

そのため、カンマ以降の文章はwould(過去形)とwill(現在形)の両方が使用可能です。

「If I should fail the exam,I would try again and again.」であれば、「もし試験に落ちたとしても、何度も繰り返し挑戦するだろう。」といった意味になります。

一方で、「If I should fail the exam,I will try again and again.」になると「もし試験に落ちたとしても、絶対に何度も挑戦しよう。」と訳せます。

このようにカンマ以降にwouldとwillのどちらを使うかで、意味の異なる文章が作れることを押さえてください。

では、同じく3)If you should fail the exam,try again and again.について確認します。

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こちらも仮定法未来の文章でshouldが使われています。

つまり、「可能性が少しだけある」か「現実的に起こりうる可能性がある」の意味合いになると判断しましょう。

こちらの文章では、主語が「I」から「you」に変わっています。

カンマ以降の文章はwillやwouldが使われておらず、tryから始まっていることにも注意してください。

これらの特徴を押さえたうえで訳すと、「万が一試験に失敗しても、何回も何回も挑戦しなさい」といった命令文になります。

このような文章が作れる点もshouldの重要なポイントです。

CHECK

  • 「絶対にありえない」、「少しだけ可能性があるかも」を表現するときはwere to、「可能性が少しある」場合はshouldを使う
  • shouldを使うときは、カンマの後ろの助動詞を現在形にして文章を作れる
  • shouldを使うときは、カンマの後ろに命令文を置ける(were toとの大きな違いのひとつ)

倒置法を使った表現

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次に仮定法を使って、これまでとは異なる表現方法について解説します。

その表現とは、倒置法です。

皆さんも英語や国語の勉強をする際に、一度はこの言葉を聞いたことがあるでしょう。

先程も説明したとおり、仮定法で文章を作るときは主にifを使います。

  • #

    しかし、あえて倒置法の表現を用いるときはifを省略します。

このような表現方法を覚えれば、英作文の幅もより広がるはずです。

要点を押さえ、倒置法の文章を作れるようにしましょう。

倒置法は強く表現する手法

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まずは、倒置法について説明します。

倒置法とは、自分が抱いている感情をより強く表現したいときに使う手法です。

日本語も英語も、普通は主語から文章が始まります。

日本語は最後に動詞を置くものの、英語の場合は「主語→動詞」と続くことが基本的な形です。

一方で、倒置法を使う際には動詞や助動詞などを先頭に置きます。

例えば、「私は彼が好きだ!」という文章があったとしましょう。

ここで、「好きだ!」の部分をあえて「私は」の前に置きます。

すると、「好きだ!私は彼が」と書き換えられます。

このように形を直せば、好きな気持ちをより強く表現することが可能です。

英語でも同様の目的で倒置法が使われます。

倒置法について例文を用いて解説

つづいて、ifを省略した倒置の仮定法表現について解説します。

ここで、参考にする文章は以下の4つです。

  • 1)If you should need my help,call me at anytime.
  • 2)If the sun were to rise in the west,he would never change his mind.
  • 3)If I had had enough time,I could have solved the problem.
  • 4)If I were a bird,I could fly to you.

これらを倒置法の表現にするとき、文章がどのように変わるかを見ていきましょう。

「should」の英文を強調してみよう

先程も説明したとおり、仮定法で倒置法を使うときはifの省略が大きなポイントです。

  • #

    他にも、英語で倒置表現を使いたい場合は動詞や助動詞を先頭に置きます。

この2点は必ず押さえてください。

まずは、shouldを使った文章について紹介しましょう。

ここで取り上げる文章は、1)If you should need my help,call me at anytime.です。

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こちらを和訳すると、「もしあなたが私の助けを必要とするならば、いつでも連絡してください。」となります。

では、この文章を倒置法に言い換えてみましょう。

日本語であれば、「いつでも連絡してよ!もし私の助けが必要なのであれば」と表現します。

このように言い換えることで、「連絡してほしい」といった感情を強く伝えられます。

では、これらの点に気をつけながら倒置法の文章を作成しましょう。

すると、「Should you need my help,call me at anytime.」と書き換えられるはずです。

「were to」と「had」の文の紹介

ほかにも、should以外の表現方法を使った文章も紹介します。

2)If the sun were to rise in the west,he would never change his mind.です。

こちらは、上述の仮定法未来を説明する例文としても紹介しました。

念のため意味を確認しておくと、「太陽が西から昇ることがあっても、彼は自身の考えを変えないだろう」となります。

この文章の倒置法の表現について説明しましょう。

まずは、ifを省略する必要があります。

加えて、動詞あるいは助動詞を先頭に置いてください。

この文章の場合は、wereが該当します。

これらの特徴を押さえると、倒置法の表現は「Were the sun to rise in the west,he would never change his mind.」です。

「Were to」で仮定法未来を作るときは、Wereのみを先頭に置くと覚えてください。

次に、hadを使った表現方法についても説明します。

例文の3)If I had had enough time,I could have solved the problem.を見ましょう。

こちらの倒置法の書き方は、「Had I had enough time,I could have solved the probrem.」です。

「十分な時間があったら、その問題を解決できたのに」と訳せます。

倒置の形であるため、悔しい感情がより強く表現されているのです。

最後に紹介する文章が、仮定法過去の4)If I were a bird,I could fly to you.です。

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この文章の動詞はwereであるため、これまでと同様に先頭へ置きます。

書き換えた形が「Were I a bird,I could fly to you.」です。

訳文は「私が鳥だったら、あなたの元へ飛んでいけるのに」で、会いたい気持ちを力強く表せます。

仮定法の文章を倒置の形に置き換えられるよう、繰り返し練習しましょう。

一般動詞の場合は前に置けないため注意

ここまで、仮定法の倒置を例文も用いながら紹介しました。

しかし、仮定法過去の文章を作り変えるときは注意点もあります。

  • #

    その注意点とは、倒置法のスタイルでも一般動詞は文章の先頭に置けないことです。

こちらも、具体例を挙げながら解説しましょう。

「If I knew the probrem,〜」と続く文章を見ていきます。

通常、こちらは「もし私がその問題を知っていたら〜」と訳せるはずです。

仮定法過去の文章であり、knewが動詞に該当します。

ご存知のとおり、knew(knowの過去形)は一般動詞のひとつです。

この場合は、文章を「Did I knew the probrem,〜」とは書き換えられません。

英語で文章を作る際には、このルールにも気をつけましょう。

一方で、先程紹介した「Were I a bird,I could fly to you.」のWereは仮定法を作るために生まれたbe動詞です。

したがって、問題なく文章の先頭に配置できます。

CHECK

 

  • 仮定法で倒置する際にはwere,had,shouldを主語の前に置いて表現できる
  • 倒置法ではifの省略も可能
  • were以外の過去形はifを省略し、主語の前に置く書き換えができない

仮定法未来や倒置の練習問題

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では、最後に仮定法未来や倒置法の練習問題を解いてみましょう。

ここで紹介する問題は4つです。

それぞれ( )の中にふさわしいと思う単語を書いてください。

1.万が一地震が起きたら、まず何をしますか?

If the earthquake ( )( ),what( )you do?

2.もし生まれ変わったら、私は俳優になりたい。

If I ( )( )( )reborn,I ( )( )an actor.

3.もう少し早く来ていれば、彼に明日会えたのに。

( )you( )a little earlier,you( )( )( )him.

4.明日晴れなら、海に行くのに。

( )it( )sunny tomorrow,I ( )go to the sea.

問題を解くコツは、主語と動詞の配置と( )の数です。

単純な仮定法未来か、それとも倒置表現かをチェックする必要があります。

また、仮定法未来や仮定法過去完了など、どの文法を使うべきかも判断しなければなりません。

では、正解を見ていきましょう。

1.If the earthquake should happen,what will/wouldyou do?

2.If I were to be reborn,I would bean actor.

3.Hadyoucomea little earlier,youcould have seenhim.

4.Were itbesunny tomorrow,I wouldgo to the sea.

2番は、人が生まれ変わるのは現実的ではないと考えられるためwere toを使います。

過去完了形を使う3番とbe動詞を使う4番は、ifを入れてしまうと( )が足りません。

そのため、倒置法で文章を作りましょう。

状況に応じて使い分けられるよう練習してください。

CHECK

  • 問題を解くときは主語と動詞を確認する
  • 仮定法未来では「were to」と「should」の使い分けに気をつける
  • 穴埋め問題は( )の数を見て倒置法にするかを判断する
  •  

     

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まとめ

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今回は、高校英語の仮定法未来について解説しました。

仮定法未来で主に使うパターンは、were toとshouldの2つです。

現実的に起こりえないときはwere toを使い、比較的起こる可能性の高い場合はshouldを使います。

また、仮定法では倒置法を使った表現方法も可能です。

倒置法では、動詞や助動詞を主語の前に置きます。

加えて、ifを省略できる点も大きな特徴です。

ただし、仮定法過去に使う一般動詞は文章の先頭に置けないため注意しましょう。

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まずはパターンを押さえ、仮定法未来の問題を解けるように心がけましょう。

【初心者でもわかる】この記事のまとめ

「仮定法未来」に関してよくある質問を集めました。

仮定法未来はどう表現するの?

事仮定法未来の表現方法は、大きく分けてwere toとshouldの2つがあります。were toは、基本的には絶対にありえない状況を表現するときに使う手法です。shouldはまだ現実に起こりうる可能性が高いときに用います。仮定法であるため、倒置表現以外では原則としてifも主語の前に必要です。仮定法未来の詳細はこちらを参考にしてください。

仮定法未来における倒置法の作り方とは?

仮定法未来においては、動詞や助動詞を主語の前に置いて倒置法を作れます。この場合には、ifを省略することが一般的です。表現方法がwere toの場合は、wereのみを主語の前に置きます。誤ってtoを一緒に移動しないよう注意しましょう。 仮定法の訳し方についてはこちらを参考にしてください。

この記事を企画・執筆した人
-StudySearch編集部-
この記事は、StudySearchを運営している株式会社デジタルトレンズのStudySearch編集部が企画・執筆した記事です。
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