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更新日 2024.2.4

共通テスト漢文の勉強法┃満点を取るコツや難易度・センターとの違いを解説

今回は、共通テスト漢文の対策方法を紹介していきます。

共通テスト漢文の概要と問題構成、大学入入試センター試験との違い、過去問の使い方や問題の解き方のコツ、満点をとるためにおすすめの参考書まで、共通テスト漢文の対策方法を詳しく解説しています。

共通テスト漢文は、単語や句法をしっかり覚えておくだけで高得点に繋がりますし、満点も取りやすい科目なので、しっかりと対策していきましょう。

共通テスト漢文とは?

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試行調査では各科目の平均点が5割程度になるように作られたといわれており、公式の声明はありませんが、本番の共通テスト漢文の平均点も5割程度であると考えられます。

センター試験は平均点が6割程度になるように作られているため、そこから比較すると難易度がやや高くなりました。

しかし、難易度がやや上がったといっても共通テスト国語において最も簡単なのは漢文なのです。

共通テスト漢文では漢字問題・書き下し文・読解問題が出題されますが、少しの学習で満点が狙えるので、とてもコスパの良い科目だと言えます。

共通テスト漢文の難易度

過去5カ年の平均点(大学入試センター公表値)は以下のようになっています。

年度 2022 2021 2020 2019 2018
平均点 117.50 119.33 121.55 104.68 106.96

先ほども述べましたが、共通テスト漢文は一番簡単な狙い目の科目です。

漢文の問題ではたとえ本文が理解できなかったとしても単語と句法の知識がありさえすれば解くことのできる問1と問2を全問正解するだけで、漢文に与えられている50点の4割近くである19点を獲得することができます。

また、問3以降も、問1と問2を全問正解できる力がある方であれば、それほど難しいと感じる問題はありません。

共通テスト漢文の問題形式について

共通テスト漢文は共通テスト国語200点のうち50点分を占めています。

共通テスト漢文の問題形式は以下のようになっています。

設問 内容内容 配点
1 漢字の意味 12(4×3)
2 書き下し文の解釈 7
3 読解問題 7
4 読解問題 5
5 読み 5
6 読解問題 6
7 読解問題 8

それでは、問題構成を詳しく見ていきましょう。

漢字の読み・意味

問1と問5で出題される漢字の読み・意味は基本的な漢字についてしか問われないため、絶対に落とさないようにしましょう。

文脈で判断できるものもありますが、そもそも漢文で覚えるべき単語は50語程度しかないので、余裕がある人は重要単語を暗記しておきましょう。

書き下し文・理解

問2では、書き下し文とその文の解釈(和訳)が問われます。

対策としては、参考書を利用して漢文の句法を覚える以外にありませんが、単語と同様にその数は少ないので心配する必要はありません。

読解問題

残りの設問は、内容をしっかりと理解できているかを問われる読解問題です。

ほとんどの問題は解答の根拠となるものが設問で問われている傍線部の近くにあるので、傍線部付近を注意して読むようにしましょう。

センター試験漢文との違い

センター試験漢文と共通テスト漢文の違いは複数の文章(2つか3つ)が出されるという点です。

これまでの共通テスト試行調査では、漢文1つとそれに関連した日本語の文章が出されており、複数の文章が出題されることで、本文の量がセンター漢文よりも少しだけ増えることになります。

そのため、共通テスト漢文ではセンターよりも漢文を読むスピードが求められるでしょう。

共通テスト対策は、センター試験の過去問でもできる?

試行調査問題や共通テスト過去問を繰り返し解いて対策するというのも大切ですが、過去のセンター試験の問題も学習に役立てることができます

センター試験の国語の過去問は良問が多いので、共通テストの過去問が蓄積するまでは従来のセンター過去問と共通テストの過去問・試行調査問題を学習に用いることをお勧めします。

✔漢文は一番狙い目な教科

✔共通テスト漢文は共通テスト国語のうち50点分を占めている

✔漢文を読むスピードが求められる

共通テスト漢文なしで受験できるMARCHの学部

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2023年度のMARCH一般入試において、受験科目に国語が含まれる学部の中で漢文なしで受験することができる学部をピックアップしました。

できるだけ受験科目を絞りたい方もいらっしゃると思いますが、学科によっても受験科目は異なるため注意が必要です。

下記の表にある学部でも受験方法や日程によっては漢文が必要になる学部も含まれてるため、詳しくは各入試要項をご参照ください。

明治大学
理工学部 総合数理学部
青山学院大学
経済学部 国際政治経済学部
総合文化政策学部 社会情報学部
地球社会共生学部
立教大学
理学部 経済学部
法学部 社会学部
コミュニティ福祉学部 観光学部
経営学部 現代心理学部
異文化コミュニケーション学部 スポーツウエルネス学部
中央大学
理工学部 国際経営学部
法政大学
法学部 文学部哲/英文/地理/心理
経済学部 社会学部
経営学部 国際文化学部
人間環境学部 現代福祉学部
キャリアデザイン学部 GIS(グローバル教養学部)
スポーツ健康学部 デザイン工学部

共通テスト漢文のおすすめの対策方法

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ここでは共通テスト漢文のおすすめの対策方法を紹介していきます。

  • 返り点・句法・重要語句/単語を完璧にする
  • センター試験漢文の過去問を使う
  • 過去問は時間を意識しながら解くようにする
  • いきなり白文で対策しないようにする

返り点・句法・重要語句/単語を完璧にする

共通テスト漢文は句法や単語を知っているだけで解ける問題が多く、反対に基礎的な問題を落とすのはとてももったいないので、とにかく基礎知識をインプットすることが大切です。

問題演習をやるよりも先に知識を頭に入れておくと効率が上がります。

また、覚えるときには音読をして口を動かし、目で見て、耳で聴くというように五感を使うと覚えが速くなります。

また、句法や句形は書き下し文のまま音読するようにしましょう。

センター試験漢文の過去問を使う

先ほども述べたように、センター試験漢文の過去問も学習に役立ちます。

センター試験の過去問には傾向があり、頻出の句形などがあるので傾向を掴むためにも過去問演習は必要不可欠です。

過去問は時間を意識しながら解くようにする

共通テストはどの科目も時間との勝負です。

時間管理を完璧にするためにも、過去問演習の際には時間を意識しながら解くようにしましょう。

また、過去問は通常よりも5分程度短い時間で設定して取り組むと、本番では心にゆとりをもって挑めます。

いきなり白文で対策しないようにする

共通テスト漢文の演習をするときに白文で問題練習をする人もいますが、センター・共通テストにおいては白文を読めるほどのレベルを求められません

白文の文章が出てきても、句形をしっかり勉強していれば解ける問題ばかりなので、普通の漢文で演習するだけで十分対策になります。

共通テスト漢文で満点をとるためのコツ

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ここでは共通テスト漢文で満点をとるためのコツを紹介していきます。

最初は本文ではなく問題文を読み始める

まず、大切なのは本文を読む前に問題を読み始めることです。

これは、共通テスト国語全体にも言えますが、先に問題に目を通すことで本文を読むときに問題に関する情報を拾いやすくなります。

中には、問題を見ただけで解けそうな問題もありますが、これには注意が必要で必ず本文をしっかり読んでから解きましょう

共通テスト漢文ではそのような問題にはひっかけが多く、一見簡単そうに見えても、読み進めると答えが違うということもあるので問題をしっかり頭に入れて読むように気を付けましょう。

わからなくても一旦本文を読み終えるようにする

次に大切なのは、本文は頭から読み、意味が分からない部分があっても一旦読み終えることです。

漢文の文章には最後にオチがある場合が多く、読み終えてから解釈の間違いに気づくことがあります。

漢文の文章を読むときは、1週目を5分程度でざっと読み、2週目で問題を解いていくようにしましょう。

✔問題文を先に読み始める

✔文のオチで内容理解出来ることもある

✔一旦本文をしっかり読む

共通テスト漢文で満点をとるためのおすすめ参考書

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2023共通テスト総合問題集 国語 (河合塾シリーズ)

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著者名 価格 出版社
河合塾 1,210円(税込) 河合出版

「※料金は自社調べにより、あくまで目安として参考にしてください。

河合塾が出している予想問題集で、全統マーク模試・共通テスト試行調査・共通テスト予想問題などが掲載されていますので、より実践に近い問題演習をしたい受験生におすすめです。

高校とってもやさしい 漢文

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著者名 価格 出版社
宮下典男 1,210円(税込) 旺文社

「※料金は自社調べにより、あくまで目安として参考にしてください。

この参考書は、漢文を基礎の基礎から解説して暮れており、1つ1つの句形の解説がかなり詳しいので、「漢文が全くできない」「基礎からがっつり句形を学びたい」という受験生におすすめです。

共通テスト漢文の対策をしたい人におすすめの塾

ここでは共通テスト漢文の対策をしたい人におすすめの塾を紹介します。

個別教室のトライ

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個別教室のトライの基本情報
対象 幼児・小学生・中学生・高校生・高卒生
授業形式 1対1の完全マンツーマン指導
校舎 全国600教室以上

個別教室のトライは全国No.1のマンツーマン指導と最先端のAI学習を組み合わせた新しい教育のカタチでどこよりも、成績を上げることに取り組んでいます。

圧倒的な指導実績

個別教室のトライの指導実績は驚異の120万人となっています。

その他にも、個別直営教室数No.1であったり、全国登録講師数22万人の中からぴったりの講師を見つけることができたりと、確実な実績と効率よく結果を出せるメソッドにより選ばれ続けています。

独自の学習法を用いた授業

120万人の指導実績から生まれたのがトライ式学習法というオリジナルの学習法です。

完全マンツーマンであるからこそ、生徒一人一人にあった学習法や生活習慣の改善、受験に向けたアドバイスなどを提案してくれるので、生徒の能力を最大限に引き出し、志望校合格や目標達成の手助けをしてくれます。

個別教室のトライの口コミ

個別教室のトライを利用し医学部受験に成功した方の口コミを紹介します。

自分に合ったカリキュラムでムリなく成績を上げることができました。

成績を上げるためには、最初に具体的な計画を立てることが大切ですが、トライでは優秀な先生方が合理的な計画を立ててくださり、とても楽に勉強することができました。

マンツーマンで教えてもらっていたので、変更も無理なく行うことができました。

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東京個別指導学院

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東京個別指導学院の基本情報
対象生徒 小学生・中学生・高校生・高卒生
対象地域 首都圏を中心に全250の直営教室を展開
指導方法 最大1対2までの個別指導
自習室情報 あり(教室により要確認)
特徴 「成績向上・結果」「講師」で顧客満足度の高い指導

生徒の主体性を育む対話型指導

東京個別指導学院では、生徒の主体性を育む対話型指導を行っています。

生徒の考えに寄り添った指導を行うことで、生徒が主体的に勉強に取り組むようになります。

また、生徒がいつでも学習に取り組めるように学習計画を作成してくれます。

東京個別指導学院の口コミ・評判

ここからは、StudySearch編集部に寄せられた東京個別指導学院の口コミを紹介していきます。

部活やプライベートとの時間配分もしっかり配慮しながら細かい学習プランを立てて、それにそって無理なく進めるので、子供が嫌がって辞めてしまうこともなく順調に続いています。

受験や学校のテスト対策はもちろん、英検やTOEICなど特定の試験対策もあるので、幅広く学習ができます。

東京個別指導学院に子供を通わせている保護者の方から口コミが寄せられました。

部活やプライベートで急に塾に行けなくなっても対応してくれるため、非常に無理なく通塾できているとのことでした。

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まとめ

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今回は、共通テスト漢文について、センター試験との違いやその対策法について紹介しました。

目安とされる平均点のみを見ると、センター試験よりもやや難化したとも捉えることができますが、共通テスト国語全体の中で漢文が最も高得点を狙えるということには変わりありません。

単語や句法を押さえておくだけで点数を稼げる上に、満点も目指しやすい科目ですので、ぜひ今回紹介した対策方法を参考にして学習してみてください。

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【初心者でもわかる】この記事のまとめ

「共通テスト 漢文」に関してよくある質問を集めました。

共通テスト漢文の対策方法は?

単語や句法といった基礎知識を完璧にし、そのうえでセンター試験の過去問などを活用して対策してください。過去問演習の際には通常よりも短い時間設定で取り組むようにするとより効果的です。また、いきなり白文で対策せず、普通の漢文問題を解くようにしましょう。共通テスト漢文の対策方法に関しては、こちらからご確認ください。

共通テストの漢文とセンター試験の違いは?

センター試験漢文と共通テスト漢文の違いは複数の文章が出されるという点です。これまでの共通テスト試行調査では、漢文1つとそれに関連した日本語の文章が出されており、複数の文章が出題されることで、本文の量がセンター漢文よりも少しだけ増えることになります。そのため、共通テスト漢文ではセンターよりも「漢文を読むスピード」が求められるでしょう。共通テストの漢文とセンター試験の違いについては、こちらからご確認ください。

この記事を企画・執筆した人
-StudySearch編集部-
この記事は、StudySearchを運営している株式会社デジタルトレンズのStudySearch編集部が企画・執筆した記事です。
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